登場人物紹介(第一章)
※登場人物紹介は面倒であれば読まなくても全く問題ありません。その章で頻繁に登場する人物を纏めただけです。もしも人物の名前を忘れてしまったりしたとき等に活用していただけると助かります。
私の世界には痛みしかなかった。痛みを痛みで誤魔化し続ける日々。カッターでなぞる肉体。痛みは心の瑕疵を埋めてくれる。でも、限界はもうそこまで来ていた。私には幸福を願う権利などないと教えるかのように。
ーー葉月瑠衣。
杉井豊花ーー主人公。風守高等学校に通う高校生、16歳。何の前触れもなく突如として異能力者になった。その異能力の力は、冴えない高校生男子を14歳の美しい少女に変貌して戻る方法はわからないというもの。最初こそ願ったり叶ったりだとすらおもっている豊花は、性差の問題に悩みはじめることになる。異能力者(身体干渉?)
葉月瑠衣ーー豊花と同じ風守高校に通う一年生の女子、瑠璃の妹。今年度は豊花が現れるまで風守高校唯一の異能力者とされていた。なにかが過去にあったのか、異能力者だからなのかはわからないが、クラスメートは誰一人として近寄りたがらず、その結果孤立している。異能力者(物質干渉)。
杉井裕希ーー豊花の姉。逆らう態度を見せただけで嫌がらせをする暴君の時代が過去にあったことから、穏やかになってきた今でさえ豊花は逆らわないようにしている。決して姉が嫌いだというわけではなく、むしろ豊花は無意識ながら裕希のことを慕っている。
赤羽裕璃ーー豊花の幼馴染みにして初恋相手。いきなり彼氏ができたといわれたショックから、豊花はなるべく考えないようにしている直中である。豊花のクラスメートでもある。
宮下賢司ーー豊花のクラスメート、なおかつ数少ない友人のひとり。
雪見桜子ーー豊花のクラスの担任。
金沢紅一ーー裕璃の彼氏となった人物。悪い噂は途切れない。三年生。
葉月瑠璃ーー豊花の隣のクラスに所属している。二年生女子、瑠衣の姉。
葉月瑠美ーー瑠璃と瑠衣の母親。実年より若く見られる。
葉月大輝ーー瑠璃と瑠衣の父親。
河川ありすーー殺し屋。瑠衣の初めて仲良くなれた相手。