初めての大きな街
ここで言っていいことかわかりませんが
初めて評価を頂きました
他の作者の皆様も言われていることですが
とても嬉しく、励みになります(ノ´∀`*)
思わず2度見してしまいアスキーアートの気分が分かりました
長くなりましたがこれからも頑張って行きたいと思います
朝が来た
爽やかな朝だ
雲一つない青空が上空に広がっている
地上にでて初めての朝で千年振りの青空
こう胸に来るものがあるな
毛布に包まっているアキューを起こしに行く
顔を覗き込んで見るとドキリとした
夜の中で見る彼女と青空の下で見る彼女ではこうも違うのかと驚いた
少しウェーブのかかった長い金の髪、健康そうな褐色の肌
これは山賊達にはたまらなかっただろうなぁ
哀れ山賊これが運命力というやつか
実際、俺がここに来なければ昨日アキューが言っていた通りのことになっていた
改めて心の底から助けて良かったと思う
そんなことを考えながら寝顔を見ていると彼女が目を覚ました
「おはよう、気分はどうだ?」
「・・・おはよう、そこまで悪くはないわ。
泣き言言ってる場合でもないしね。
後、女性の寝起きの顔を凝視するのはマナー違反よ」
「ハハッそこまで言えれば十分だな。
樽持って来てそこに水を入れて顔だけでも洗っておくか。
ついでになにか食べれる物を持ってこよう」
顔を洗って簡単な食事を取ってさっさと出発する
道中を歩きながら他愛もない話をする
そこで知ったことだが
やはりここは、俺のいた世界とは違うようだ
月も偉い考古学の先生方が調べた結果
最初から一つだったみたいだ
まぁそこら辺は信じるしかないけど
言葉が通じるのは不思議だけど
これは俺の適応力的なものが関係してるのかも知れない
山賊を殺した時にも感じたが、身体能力、魔力共に
『闇』と戦っていた時よりも確実に強くなっている
知能面が強化されていつの間にか言葉を覚えたのかも知れない
まぁ気にしても仕方ない
道中一番盛り上がった話は
なんといっても山賊のとこから拝借した本の話だな
これはアキューの商品と言う訳じゃなく山賊が誰からか奪ったものらしい
異界・・・俺とは違うニホンと言う世界から来た勇者の手記だった
アキューは読めなかったが俺は問題なく読むことが出来た
さっき知能面も強化されてると言ったのはこれが理由でもある
だからと言って性格が変わるものでもないから関係ないけど
話が逸れたね
そこに書かれてたのが〈カッコいい言葉集〉だ
〈言ってみたい言葉集〉も書いてあった
色々書いてあったが簡単な話
思春期にありがちな『黒い時代』ってやつだ
異界にもあるのかと感心しながら読んでいたことを話すと
アキューは気の毒そうな顔をして
もう読むのはやめてあげるように言ってきたが
俺は好奇心には勝てず
初日の夜までに読み終えてしまった
あとこれもアキューとの会話で知ったことなんだが
洞窟前で襲って来た狼達は
フォレストウルフと呼ばれる魔物らしい
長いから変わらず狼って呼ぶけど
山間地帯の狼だからと言って安直な気もしたが
自分に返って来るのでなにも言えなかった、が
顔に出てたらしい、アキューに笑われてしまった
休憩を挟みながら山間を抜けていくと
すっかり日が落ちてしまったので野営にするそうだ
いい場所がなかったので迷ったが
ここはどこの領地も管理していない山らしいので
野営しやすいように周囲の木を最小限に切り倒す
もちろんこちらに倒れてこないように注意してね
音に釣られて寄ってきた
狼達は晩御飯になりました
火はアキューに用意してもらった
彼女は攻撃魔法は使えないが
小さな火が出せる
あとは枝に移し大きくするだけだ
枝の選択も彼女にやってもらった
情けない話だがこと野営に関しては役立たずもいいとこだ
しかしこれで覚えることが出来たので
次からは任させてくれていいぞ
と思ったが明日は街に着くから頼られることは無さそうだ、残念
無事に2日目の日が沈む前に俺たちは街に着いた
穴に放り込まれる前にも見たことがない立派な城壁に感動していると
彼女が城門前で手招きしているのが目に入る
俺はなんだか嬉しくなり
笑顔で走って彼女の下に向かった
・・・まずは下着を買うべきだな
ここまで読んで下さった方ありがとうございます
漸く街に着くことが出来ました
アキューの容姿も出せて気付いたのですが
まだレムの容姿を書いてませんね
言い訳になるかも知れませんが
基本レム視点で書いているので
レムが鏡等で自分の顔を確認しないと書けないのです
のろまな速度で申し訳ない