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命名

ついに主人公に名前がつきました

人の名前考えるのってすごく大変です

名前、名前ねぇ

なんて呼ばれてたんだっけ?

いやむしろここは新しく名付けるべきじゃないか

地上に戻ってきたと言うよりは再出発って感じだし

ならどうするか

俺の特徴を捉えたいい名前がいいな

アキューに聞いてみるか

「名前今考えるの?凄く偽名臭いんだけど

 まぁあなたのことだから嘘じゃなくて本当に忘れたんでしょうけど」

この短時間に謎の信頼感である

「そうねぇ・・・すぐ思いつくのは

 変態と人外ね」

変態は否定のしようがありませんが勘弁してもらえないだろうか

「そんな泣きそうな顔しないでくれる?

 なんだか申し訳ない気分にされるわ」

まさかの文句である

心底気分を害しましたみたいな顔されましても

「冗談よ。あとは千年戦ったってことじゃない?」

そうだったわ

俺の一番の特徴じゃん

まぁ見た目関係ないけど

「セン・・じゃあありきたりか。

 アキューこの辺の言葉で千に関係する言葉とかないの?」

「商売柄いろんな地方に行くから言葉にもそこそこ詳しいけど

 千年なんて言葉わざわざ調べないからねぇ」

行き詰ってしまったな

「そうだな決まるまで初対面の時血みどろだったから、血みどろさんって呼んでくれ」

「嫌よ、そんな物騒な名前呼びたくないわ。

 もう私の故郷の言葉でいいでしょう?

 あなたは今日からレムって名乗りなさい」

「レムってなんか変な響きだな。

 どんな意味があるんだ?」

「特に意味は知らないわ。

 私の故郷では千年とか特別な年には名前があるらしいのよ。

 本来はもっと長いんだけど名前向きじゃないの。

 だから縮めてレムよ」

そう言われると段々いい感じに聞こえてきた

「わかった。今日から俺はレムって名乗る!

 改めてよろしくなアキュー」

「こちらこそ、よろしくねレム」

自己紹介をようやく終え、握手する

こういうお互いの信頼を感じあえる瞬間

とてもいい感じだ

「んじゃ街まで行くとしますか」

「あなたが前に出てどうするの。

 街の場所も知らないのに」

ごもっとも


「そういえばそうだったな!

 久しぶりに人と喋れてちょっと昂ってたみたいだ、悪いな。」

ちょっとテンション振り切っちゃったみたいだね、反省

仕方ないねさっきは山賊系おっさんでしかも俺の地雷

踏み抜くんだもの

美人の女性と喋れてテンション上がらない訳ないよね

「そこまで落ち込むとは思わなかったわ。ごめんなさいね。

 あなたの実力ならここの魔物程度、私の後ろからでも十分守れると思うわ」

「任せてくれ。俺といる限り怪我はさせないよ」

「///あ、ありがとう。期待させてもらうわ。

 街まで徒歩で2日といったところかしらね。」

そこそこ遠いんだな

まぁ俺が抱えて走れば1日もかからないと思うけど

せっかくの美人さんとの旅だ

楽しんで行こう!

と言っても今は夜だ

出発は明日にして今日はここで野営するらしい

「洞窟が使えれば良かったんだけど、あの惨状じゃあねぇ。

 贅沢言ってる場合じゃないは分かってるんだけど。

 私には厳しいわ・・・」

申し訳ない

野営のことなんか忘れてたわ

千年戦った影響か

眠気とか空腹なんかはほとんど感じない身体になってしまった

便利だがこれで人を名乗るのは厳しいか?

さっきも人外とか呼ばれてたし

俺も戦闘経験は豊富だけど野営の知識なんかさっぱりだしなぁ

「そんな申し訳なさそうな顔しないで。

 実際あなたが来なければ

 私はあいつらの慰み者にされた挙句、奴隷にでもされていたんだから」

ふーむだがそれでは命を助けただけになってしまうしなぁ

「まぁ俺は睡眠は絶対必要ってわけじゃない。

 嗜好品みたいなもんだ。1日中でも守ってやるから

 洞窟から毛布一杯持って来てそれで寝てしまいな。

 なんなら腕でも膝でも貸してやるぞ?」

「///いらないわ・・・。

 じゃあ甘えさせてもらって寝させてもらうわ」

そう言うやアキューは寝てしまった

まだ毛布も持って来てないのに・・・

洞窟から毛布を持って来てやり

彼女を包んでやる

周囲の気配を探るなんて楽勝だ

散々『闇』との闘いで使ってたからな

寝てても出来る気がする

ふとアキューの寝顔を見るとうなされていた

なんとなく頭に手を置いてやると

安心したような寝息が聞こえてきた

随分と信頼されたようだ

ここまで気を許してくれたんだ

守り抜かなきゃ男じゃないよな?


こうして夜は更けていった

 




ここまで読んで下さった方ありがとうございます

レムの由来はミレニアムからもじりました

アキューは商人〈あきゅうど〉から来てます

安直ではありますがご勘弁を

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