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勇者の国の連中

親父に報告を終えた俺達はそのままギルドに向かった

予想が外れ時間を持て余したので、アキューとアクマの訓練を見学させてもらう為だ

俺は所詮、自己流

育てのプロのアキナさんの指導を学び、デイジーの訓練に活かせないかと思ってのことだ

しかしギルドに着くと外からでも中が騒がしいことがわかる

何事かと中に入っていくと

受付前に人だかりが出来ていた

人を掻き分けてシルの所までた辿り着いた


「これは一体何の騒ぎだ?」


「あっレムさん!良いところに来てくれました~。

 実は今、この間の生意気な勇者の国の偉い人が来てまして。

 どうも、勇者をボコボコにした挙句、心を折った責任を取れとのことで

 全く勝手な事ですよね~」


結構な大事に聞こえるが何故そんなに落ち着いてるんだ?

まぁここは国の機関な訳だし相手もそこまで大きなことはしないのかな?

そんなことを考えると上の階から轟音が聞こえて、外に重たいものが落ちる音がする


今度は外か、忙しいな

外に出てみるとそこにはなぜか血塗れのおっさんが横たわっていた

気のせいか豪華な服を着ていかにも偉い雰囲気を醸し出している

もしかしなくても、あそこで寝転がってる男は勇者の国のお偉いさんじゃないのか?

上の階で何があったんだ?


上を見ているとこちらに顔を出したアキナさんと目があった


「母さん!なにがあったのよ!」


思わずアキューが叫んでいる

俺も内心は同じ気持ちだが、アキナさんは手を出すタイプには・・・

いや、勇者との時も顔ワシ掴みで脅してたな

でも男の傷を見る限りアキナさんではないっぽいんだよな

切り傷が多い、アキナさんは俺が見てる限り剣を持ってる所を見たことがない


というかこの男はこのままでいいんだろうか?

結構長いこと気絶してるみたいだが、このままでいいんだろうか?

・・・最近も同じようなことを考えていた気がする

あの龍は大丈夫だろうか?


「そこの男は放置でいいよ、レム君」


「そうよー、人妻に身体を要求する男に慈悲は要らないわ」


勇者の時より怒気が激しいアキナさんと

見た目はいつも通りだが爽やかな笑みを絶えず浮かべていた顔は今や

巌のようないかつさのヤスさんが立っていた


「レム君・・・君は人の妻を奪おうとする男を許すかな?」


あーもしかしてアキナさんの旦那さんってヤスさんなのか!?

今までそんな空気一切なかった

アキューも敬語使ってたし


「僕は気にしないで構わないと言ったんだけどね。

 アキューは公私を分けたかったみたいだから」


なるほど、そうゆうことだったのか


「レムには言っておいた方が良かったわね、ごめんなさい」


「気にするな。新しい一面を知れて俺も嬉しいよ。

 それにしても二人の子供ってのは驚いたな」


二人の娘なら戦闘職を選ぶと思ったが

争いごとが苦手って事は少し予想外だ


「アキューが生れた時は当主の世代交代があったから荒れていてね。

 私達も敵が多くて・・・その時の雰囲気が忘れられないんだろうね」


そうか・・・俺は選択肢がなかったから

その気持ちは残念ながらわからないが

アキューなりに思うところがあったんだろう


ようやく寝ている男の仲間が騒ぎを聞きつけたのか

駆けつけてきた

楽な仕事だと思っていたのか

酒を飲んでいたようだ、顔が赤い


「ようやく来たか・・・

 勇者を使った傭兵業しか出来ない国の連中が」


いきなり毒を吐き始めたヤスさんに少し驚いたが

俺も同感だ


全く、厄介事がこれでもかと押し寄せてくるな

ここまで読んで下さった方ありがとうございます。

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