表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/47

帰宅

ギルドに着くとアキューとアクマが待っていた

目が合うと小さく手を振ってくれている


「おかえりなさい、聞いたわよ。

 大変な目にあったみたいね」


「主!お早いおかえりで!」


少し照れ臭いが

ただいまと返すと二人も照れたように

頬に赤みがさした

凄く夫婦感出てますよね!これ!

シルが白い目で見てくるので

さっさと報酬を受け取る、そしてそのままアキューにパスだ

結構な額だが財布の管理はアキューにお任せだ

商人のアキューなら有効に使ってくれるだろう

もちろん生活費はアキュー頼りになるが・・・


これで後の問題は一つだけだ

そう試し切りが出来ていない

鍛冶屋の親父も俺の帰還の話は聞いているはずだ

親父も楽しみにしていたしな

この刀は夜遅くまで親父が設計図を描いていた力作だと言っていた


ただ、それだけに出来ませんでしたとは言いづらい

一人で悩んでも仕方ないので

皆にも事情を話す

アキューはアキナさんから詳細を聞かされているらしく

苦笑い気味だ


今から適当な相手を見つけるには時間がない

街の住民には申し訳ないが、騒動の一つでも起こってほしいものだ

結局、正直に話せば親父も分かってくれるだろうと言う結論に至った


嘘をついても良いことなどないのだ

それに俺は顔に出やすいタイプだから

絶対ばれると全員に言われてしまっては仕方ない

親父には悪いが試し切りはまたの機会にお預けだな


これで話題を切り上げて

アキューが最近見つけたお勧めのレストランに行くことになった

この店は肉料理が絶品らしく

俺達も当然それを頼んだ

料理が運ばれて来るまで

近況を報告しあう

一週間程度だが意外と話しの種には事欠かない

俺のことはアキナさんの報告と差ほど変わりはしないが

道中の山賊狩りでデイジーが実は人斬りは初めてで蒼い顔で暫く震えていたことや

村での依頼でデイジーが意外に博識で助けられた話

村に現れた魔物が凄く可愛くてペットにしようとしたが

逃げられてしまったことなどを話していると

アキューにデイジーの話が多いと突っ込まれてしまった

確かに可愛いから目でつい追ってしまうが

誓って弟子の内は手を出さんぞ?


アキューの方は俺について行けなかったことが

悔しかったらしくアキナさんの下で修業中だそうだ

アキナさんも一度攫われかけたことで

無理矢理にでも仕込んでおけば良かったと

後悔していたので前から誘われていたが

踏ん切りがつかなかったらしいが

俺に付いて行くために修業を受ける決心がついたとのこと


嬉しいことを言ってくれる!


ついでアクマも修業を受けているが護衛もある為

全てのメニューは出来ていないらしい

アクマも修業がしたいなら

護衛は俺が代わるので暫くやっても構わないぞ

と言ってやると余程嬉しかったのか

抱きついてくる

アキュー並みの豊かな感触が腕を包み込んでくる


俺はウエイターを呼んで精のつくものを

追加でオーダーした





ここまで読んで下さった方ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ