会話放棄
また主人公喋らせることが出来ませんでした
基本的にコメディ調で書いていきたいと思います
ついにやってきました地上世界
千年振りの風を全身に浴びる
身体が慣れてないのかちょっと寒いかな?
まぁそんなこと気にならないくらい爽快な気分だ
穴の中じゃ意味のわかんない光の中だったし
風なんかもなかった
俺は地上を満喫する為に意味もなくはしゃいでしまったようだ
気付けばここはどこなのだろうか?
そんなことはどうでも良かった
重要なことは俺の状態だ
迷子も重要だと?
・・・ごもっともだ
言い直そう
迷子も一大事だがそれよりも重要なことがあった
神を殺した時には達成感で気付かなかったが
俺の装備は全部、神製だったんだよね
武器消えて防具は消えないなんてありえないよね
そうです今、俺は全裸です
さらに洞窟の前で3人で宴会やってるおっさんたちを茂みから眺めてます
客観的に見てこれって変態じゃないかな?
でも実はそんなことも重要なことじゃないっぽいんですね
ちょいと話は逸れますが
俺の世界って月が2個だったはずなんだけど
夜空に輝く月が1個
千年のうちに月が1個無くなるなんてことあるのかな
まぁ考えても仕方ないね
元の世界でも別の世界でも穴の中じゃないし自由だ
馬鹿なことだって出来るし戦うかどうかの選択も出来る
素晴らしいね!
どうあれ千年振りの会話だ
こっちは全裸でハードルが大分上がってるが怯んでる場合じゃない
先ず会話を盗み聞きして輪に入るタイミングを探ろう
「今日の成果は上々だな!」
「一仕事終わった後の一杯は格別だな!」
「一杯で終わらせるつもりないくせに何言ってんだ!」
どうやら仕事終わりの宴会らしいな
絶え間ない笑い声が眩しい
こんな笑い方する人たちだ
今、輪に入っても暖かく迎えてくれるんじゃないか?
いや今しかない!
意を決して声を掛ける
「あの・・・!」
「それにしても今回の商隊は旨かったなあ!
護衛は弱い!積み荷は多い!女は美人!」
「まさか損害ゼロなんて思わなかったぜ」
「あそこまで上手く転がせるとは・・・策士の才能でもあるんじゃないのか俺!」
「ハハハッ!ん?・・・なんか聞こえたか?」
「飲み過ぎで幻聴でも聞こえたのか?見張りってこと忘れんなよ?」
「そこまで飲んでねぇよ!」
おい誰だ
暖かく迎えてくれるなんて言ったのは
俺だけど・・・
山賊系の人達だったのか
んじゃ遠慮はいらないな
こちとら戦闘に至っては千年の経験がある
百年未満は誤差の範囲よ
ついでに服も奪っちゃうか
でもなぁあんなムサイおっさんの服か・・・イラネッ
『闇』との戦闘のときにはあんまり使ってなかったけど
今回は徒手でいいか
一番手前にいるおっさんの後頭部に飛び蹴りをかます
自分でも会心の一撃だと思ったけど
まさか蹴り抜くとは思わなかったわ
正面にいたおっさんは突然現れた全裸で血塗れの男に呆然としている
右側のおっさんは対応しようと笛を吹こうとしていた
どうやら右側のおっさんは出来る人のようだ
許さないけど
残念なことに俺は右利きなんだよね
そのまま拳を顔面に叩き込む
こっちも突き抜けた
思ったより力がセーブ出来てないな
正面のおっさんも流石に事態を把握したようで
洞窟に向かって逃げ出そうとしている
逃がすつもりはないけど
応援呼んでくれた方が楽かな?
俺はゆっくりおっさんを追いかけた
今回もほとんど声出してないな・・・
ここまで読んで下さった方ありがとうございます