一件落着
遅くなって申し訳ありません
投稿出来てませんでした・・・・
最低週一はいきたいと思います
無事、領主の街に帰ってきました
道中、防具に魔力流すことを思い出したり
アクマの上司が襲って来たり
アクマが女の子になったりと色々あったな
基本アクマ関係だが
あの後アクマに事情を聞くと
魔人族は性別があるにはあるらしいんだが
主に相応しい者を見つけ、仕えることが出来たなら
主との間に子孫を作るため変身するとのこと
性別はもちろん
種族的な壁も何のその
魔力を使用して体質を変化させ
子を作れるようにするそうだ
ただ戦闘力は変わらない
弱くなると子を成す意味がないとのこと
魔人族はこの生態から従僕にしようとする輩から
狙われてたりするらしいんだが
魔人族は基本、戦闘民族だ
狙われることを楽しんでるが
主として相応しい勝負を挑まないと
一族総出で襲撃するそうだ
なんて素晴らしい種族なんだろうか
主に合わせて変身するのがいいよね
ただ強いだけじゃ駄目らしいが
まぁそれだけ主にとして認められるのは簡単じゃないってことだな
城門の列に並ぼうとすると
脇の入り口からヤスさんが手招きしながら呼んでいた
「レムさーん、こちらからどうぞ!」
領主様からの依頼で出掛けたギルドの方を検閲しませんよ
と爽やかな笑顔で答えてくれた
しかしすぐに怪訝そうな顔に変わり
「ところでそちらの女性の方は?
レムさんの護衛をしているからには道中で仲間になった方ですか?」
これはアクマが驚いた顔をしていた
確かにアクマは俺を護衛していた
だがそれは露骨に周囲を警戒していた訳ではない
気配で周囲を探り、いつでも動けるよう
心構えをしていたくらいだ
端から見たら兄の後を付いて回る妹くらいに見えていたのではないだろうか?
「これでも衛兵の長ですからね。
人を見る目は確かなつもりですよ」
「これは驚いたのである!
人もやるようだ!
では自己紹介といこう!
私は!アクマ!魔人族の戦士にして!
レム様を主として仕える従僕である!」
今度はヤスさんが驚いた顔をしていた
「魔人族って・・・
あの伝説の戦闘民族ですか?!
しかし・・・どう見ても人族なのですが・・・?」
当然の疑問だな
今のアクマは俺を主として認めているので
俺の種族に合わせている
見た目は人族なので魔人族と言われてもわからないだろう
ヤスさんに道中で起きた事を説明する
「なるほど、そんなことが。
これは少し厄介なことになりそうですね。
っと話してたら着きましたね。
こちらへどうぞ」
いつの間にか部屋の前に辿り着いていた
ヤスさんが扉を開けてくれる
中には領主様、ギルドマスターのアキナさん、アキューが揃っていた
後ろにいる騎士は領主様の護衛かな
「よく愚息を生きて返してくれた。
私がこの街の領主にして『銃』の当主マズルだ。
この度は我々の恥に付き合わせた事、申し訳なかった」
「気になさらず。
報酬は頂いてますし、特別報酬がなければこれは殺すつもりでしたし。
それに協力した一番の理由はアキューが困っていたからです」
「あら嬉しいことを言ってくれるじゃない。
それで・・・彼女も道中助けたの?
女性はみんな助けたがるのね?」
なにやらアキューからトゲトゲしい言葉が飛び出てきている・・・
「そこの女性はもしや主の嫁ですかな!
お初にお目にかかります!
先程ヤス殿にも自己紹介しましたが!
改めまして!
私は!アクマ!魔人族の戦士にして!
レム様を主として仕える従僕!」
まさか二回も聞くことになるとはな
さっきのヤスさんと同じように皆固まってしまっている
ヤスさんにした説明を再び全員にする
アキュー以外はすぐに納得した
アクマはもう戦闘力を抑えてはいない
俺と戦った時と同じような闘気を出している
魔人族と証明するのに戦闘力を示すのは
手っ取り早い方法ではある
「なるほど、これは確かに魔人族と言われても
信じるしかないわね。
娘がごめんなさいね、アクマさん。
私はこの街のギルドマスターアキナよ。
レムさんに今回のことを依頼した一人でもあるわ」
「母さんが信じるならそうなのでしょうね。
さっきはごめんなさいね。
私はそこの貴族の手配で用意された山賊に攫われかけた
アキューよ。
後・・・まだ嫁じゃないわ」
アキューが怒っていたかと思えば急にデレた
思わずアキューを見つめる
アキューもこちらを見ていた
そのまま艶やかな笑みを浮かべたまま
「逃がさないからね?」
「・・・」
照れて何も言えなかった俺は別に悪くないよな
「アキュー殿の後は私もお願いしますぞ!レム様!」
こっちは完全に忘れてたわ・・・
「魔人族の生態は聞いてるわ。
子供に関しては授かりものだから、そこは運でいきましょう」
「うむ!そう言って貰えるとありがたい!」
「ところで貴女、見た目に合わせて口調も変えなさいな」
あちらはあちらで盛り上がっているな
「ふむ、積もった話がありそうだな。
私はこの愚息から聞きたいことが山ほどあるので
先にお暇させてもらおうかな。
報酬はギルドに渡してあるので
帰りに寄って受け取ってくれ。
今回は本当にありがとう」
領主も爽やかに去って行った
「それじゃ私達もギルドに帰るわよー」
まだ黒幕は見つかっていないが
一件落着ってとこかな
ここまで読んで下さった方ありがとうございます。