表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/47

国の光

駆け足で申し訳ない(;^ω^)

ガバガバ設定故多めに見ていただけると助かります

「すまない、出来れば手続きを優先して頂けないだろうか?」

「レムってよくこの空気でそれ言えたわね・・・

 後、私のお母さんを口説こうとしたこと忘れてないわよ」

それは勘弁願えないだろうか

心に思ったことがポロッと出てしまっただけなんだ・・・

アキューの母親は苦笑いしながら再開してくれた

「あら!ごめんなさい!

 アキュー後でしっかり聞かせてもらいますからね!

 では石板からの情報をこちらのギルドカードに抽出しますね」

石板に繋がっていたらしい装置にカードを入れる

すると光がカードに移っていった

なんとも神秘的な装置だな

おや、名前を入力するところがあるのか

「まだ名乗っていなかったな。

 俺の名前はレムだ。アキューが名付けてくれた!」

「それはいったいどういう?

 まぁそれもアキューを後で問いただしましょうか。

 レムさんですね、ありがとうございます。

 私はお義母さんでもいいですけど・・・

 アキューが怒りそうなので、アキナと呼んでください」

狙い通りこちらが名乗ったら名乗り返してくれた

アキューの母親とか長い上に呼びづらいからな、助かった

アキナさんが出来立てのカードを確認する

「これは・・・アキュー、あなた凄い人を連れてきたものね。

 ここは他の人に任せるから移動しましょうか」

そう言うやいなや足早に歩いて行く

アキューは当然といった顔で後を付いていく

いったいなんなのやら

ついていくとギルドマスターと書いてある部屋に着いた

アキナさんはノックもなしに中に入り、こちらに手招きしている

その仕草が城門前でこちらを呼んでいる時のアキューを思い出す

やはり親子なんだなぁと改めて実感しつつ

彼女と一緒に中に入る

中にアキナさん以外の人影はない

これはそういうことなのだろうか

「こちらに座ってお待ちくださいな。

 少し書類の準備をしますから」

そう言われたので大人しく座って待つことにする

やけに強いオーラを持っている受付嬢がいるなとは思ったが

まさかこのギルドのマスターだったとは

驚いてばっかだな

「お待たせしました。

 レムさんは規格外という言葉が可愛いくらい規格外なので

 こちらの書類にサインと書類に承諾頂けましたら

 このカードをお受け取り下さい」


ふむふむ

俺の責任はギルドが負う代わりに

ギルドからの依頼は極力受けて欲しいこと

居場所を常にギルドが把握出来る状態にして欲しいこと

が長々と書かれている

それぐらいなら構わない

さっさとサインしてカードを受け取る


「承諾してくださって助かりました。

 レムさんの力ならこの世界相手でも勝てますからね、

 アキューあなたも凄い人?を見つけたものねー」

それは持ち上げすぎじゃないかな?

「まぁ助けられただけなんだけどね」

それを聞いた途端、アキナさんの雰囲気が急に変わった

「どういうこと?

 あなたの通る予定の街道は事前に安全を確認してあったはずだけど?」

アキューは俺と出会う前の出来事を話し始めた

街道の安全が確認出来ていた為、護衛の試験への協力と言った形で

依頼し街道を進んでいたが

事前の調査では報告になかった山賊が現れた

イレギュラーな事態に対応するためにいたはずの試験官も姿が見えず

山賊たちも騎士団並みの強さだったらしい

そこであえなく捕まり俺が助けたと言う話らしい

「そう言えば山賊のボスが貴族の依頼がどうのっと死の間際に叫んでたぞ」

神妙な顔で聞いていたアキナさんは一度目を瞑り、息を吐くと

俺の顔を見ながらお礼を言った

「レムさん、娘を助けて下さってありがとうございます。

 アキューも改めてお礼をするのよ。

 でも裏に貴族の影とは・・・ややこしくなりそうね。

 ・・・・消えた試験官も探さないと」

最後に言葉に込められた怒気がヤバイ・・・

これは試験官、大丈夫なんだろうか


貴族と言えば家紋みたいなものもあるんだろうか

封蝋に使うみたいな

・・・おぉ家紋で思い出した

「話は変わるんだが、なんでこのギルドは炎・剣・盾なんだ?

 剣・盾はまだわからなくもないんだが」

「あぁそういえば気にしてたわね。

 話込んですっかり忘れてたわ。

 もう私が説明しましょうか」

「待ってアキュー!

 ここまで話してないってことはお母さんに譲ってくれるつもりだったんでしょ!

 私この話するのが好きなの!

 取らないで頂戴!」


怒り方可愛いな


じゃなくて

ようやく聞けるのか

聞きモードに入ると

アキナさんは軽く咳払いし綺麗な歌声を響かせた

「こほんっ・・・では

 神が世界を造りし時に生まれた光が世界を彩る

 茶は大地に、緑は森に、青は空と海に、それから人が生まれ

 さらに白と黒が生まれた

 それらは人の中に溶け、善と悪になった。

 最後に赤が生まれた、それは火となり

 世界を変えた。

 赤は自分のせいで世界を変えたことを悔やみ

 消してくれるよう神に頼んだ。

 神は赤を憐れみ

 善と悪の狭間で苦しむ人たちに分け与えた。

 赤の光は人の中で輝き

 彼らに人道を示した」

思わず聞き入ってしまった

気付けば拍手もしていた

「お母さんの十八番だからね。

 慣れたものでしょう?」

「ふふ、ありがとうございます。

 これはこの国が出来るときからあった話なんです。

 人道を行くための剣と盾になると言うのがこのギルドの由来なのです。

 これと一緒で国の象徴は光に属したものを掲げてます。

 ギルドでは赤の象徴の炎。

 貴族は白。

 農業は茶と緑。

 鍛冶は赤と茶。

 教会は黒。

 他にもありますから探して見て下さいね」

「結構あるんだな。教会が黒なのか?

 白のイメージが強いんだが」

「これには諸説ありますね。

 黒を掲げてこそ白き心が育つ。

 貴族が黒だったが歴史の中で奪われた。

 黒を身に着けてこそ人の正さに目を向けられる。

 まだありますけどこれくらいにしておきましょうか」


神話の光での結びつきが多いんだな

あぁだからか?

「もしかしてヤスさんが大丈夫って言ってたのって

 ギルドが国の機関だからか?」

「よくわかったわね、正解よ。

 この国では光の色を掲げるってことは特別なのよ」

ようやく謎が解けてスッキリしたよ


そんなことばっかり話していると外の暗さが深いことに気付いた


この後詰め所に行くんじゃなかったか?

ここまで読んで下さった方ありがとうございます。

アドバイス等あれば是非!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ