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ギルド到着

評価に続き感想も送って頂きました!

ありがとうございます!

これからも満足してもらえるように頑張ります!




この街は『マズル』という領主が住んでいる。王国でもそこそこ大きな街らしい

城門の前に多くの人が列を作っている

アキューと一緒に最後尾に並びこの街の説明を受ける

この街は交易の拠点としている商人が多く立ち寄る為

旅に必要な物が大抵揃うこと

身分証を作れるギルドがあること

ギルドの組員になるには試験もあるが俺ならば楽勝で合格すること

色んな事を教えてもらった

本当にお世話になります


説明を聞いていると自分たちの番が来たようだ

「通行証か身分証を拝見します」

感情のこもってない言葉で促してくる

これだけ多くの人達を相手していると

そりゃ疲れるわな

しかし困ったな

裸一貫でこちらに来たのでそんなものは持っていない

困っているとこの事態を予測していたのか

アキューが通行証と身分証を出しながら

「こっちは商行中に雇った流れの傭兵なのです。

 こちらの街で身分証を作るように頼んで付いて来てもらったのです」

身分証を確認した門番は驚いた様に

顔を上げた

「アキューさんでしたか!

 すいません。最近、人の往来が多く気付きませんでした。

 先日、この街を出発されたと聞いていたのですが

 どうなさいました?」

なんとアキューはこの門番と知り合いだったようだ

「覚えててくれて嬉しいわヤスさん。

 詳しく説明したいところなんだけど

 後ろの方たちに申し訳ないのでまた後で詰め所に寄らせてもらうわね。

 それと彼のことなんだけど、この後ギルドで身分証を作ってもらう予定なの。

 身分証が出来たら詰め所にまた来るから、ここはお願い出来ないかしら?」

おぉ俺が説明できないから長文の説明をさせてしまったな

申し訳ない

俺って基本、荒事向けだし

街に入ったら役立たずだな

「身分証を確約出来るなんてそこまで彼は凄いんですか!?

 まぁそこは大丈夫ですよ。

 仮の身分証を登録しますので、ギルドで身分証を発行出来れば

 ギルドで更新してもらえますから」

ギルドへの信頼強くないか?

不思議がっていると

「ギルドで詳しい説明を聞けるから心配しないで」

アキューが微笑みながら説明してくれた

ちょっと含みのある笑みだったのが気になるけど

今気にしても仕方ないな

「一応規定ですので仮の身分証の発行に銀貨1枚掛かります、ご了承ください」

こんなやり取りをしてる間に気付けば

他の門番の方が出て来て

列が分かれ始めた

「この時間から列を増やすのか?」

思わず言ってしまったが

ヤスさんは笑いながら答えてくれた

「タイミングが悪かったですね。

 自分は他の方達が休憩に入るまでの繋ぎなんですよ。

 本来は事務ですよ」

とてもそうは見えない

彼は出来る人間のオーラを出している

「・・・アキューさんの言う通りになりそうですね。

 ここは自分が立て替えましょう。

 後で詰め所にお越し下さい」

そう言うとヤスさんは仮の身分証を渡し去って行った

いいのかとアキューを見ると気の毒そうな顔をしていた

「目を付けれちゃったわねぇ。

 まぁヤスさんはいい人だから大丈夫よ。

 ある分野の人は付き合うのが大変だけどね」

「それは気になるがギルドはこの時間でもやっているのか?」

「あらいけない。

 急ぎましょうか。まだ間に合うはずよ」

少し駆け足でギルドに向かう

炎・剣・盾がカッコ良く描かれている看板に案内された

「剣と盾は分かるがなんで炎なんだ?」

ここまで来るのに質問しかしてないが

仕方ないね、千年化石男だし

「それもギルドで聞いてね。

 私が全部言ってもいいんだけど、拗ねちゃうから」

凄く気になることを言ったがもう目の前なのだ

入った方が分かりやすいだろう


ギルドの中からは酔っ払いらしきおっさん達の笑い声が聞こえてくる

ワクワクしながら扉を開けると

そこには本当に色んな人達がいた

ここに来るまでこの世界には様々は人種がいることは聞いていたが

実際に見ると感動が違う

身体から動物の耳や尻尾がある人、獣人種

耳が長く美しい外見を持つ、エルフ種

身体が小さく立派な髭を持つ、ドワーフ種

彼らは特徴のない人達と同じ人種と呼ばれるのを嫌い

それぞれの~種と呼ばないとマナー違反と見做され

恐ろしく嫌われるらしい


まぁ感動はしたがいきなり喋りかける訳にもいかない

後で絶対友達を作ろうと誓い

アキューに身分証を作ってくれるカウンターを聞く

一つだけガラガラのカウンターがそうらしい

そこまで行き受付嬢らしき人物に登録を頼む

「登録ありがとうございます。

 こちらの石板に手を翳してください」

石板に手を乗せながら続きを促す

なにも言わずに手を乗せたのに驚いたのか

彼女は少し目を丸くしていた

我に返ると苦笑い気味に指を1本ずつ立てながら説明してくれた

「文句も言わずに乗せる人は珍しいですよ。

 私が言うのもおかしいですが、初めて見る方には非常に

 不気味に見えるらしいので。

 一応説明させて頂きますと

 これは罪を犯していないか

 病気を持っていないか

 身体能力、魔力からの簡単な戦闘力の算出をしてくれています」

「その仕草はあなたみたいな綺麗な女性がすると

 非常に可愛らしく見えるのはなんでだろうな?」

思わず言ってしまったら横から殺気を感じたので回避する

「なんで躱すのよ!

 はぁ・・・まぁいいわ。

 母さんただいま、詳しくは家で話すから

 今は彼のことお願いしてもいい?」

「アキュー!?先日出たばかりでしょう?

 なんでここに?」

受付嬢は驚いた顔で叫んだ

その途端に周囲から

「アキューちゃん!?帰ってきたのか!

 こっちきて飲もうぜ!」

「相変わらず美人だねー」

「なんだと!?」

と騒がしくなってしまった

俺は目の前の明らかにアキューより少し上にしか

見えない美女を見て驚いていたが

ふと、まったく登録の手続きが進んでいないことに気付いた


あーいつになったら身分証が作れるんだ・・・

登録終わらなかったですぅ(;´Д`)

炎の意味やギルドへの信頼感の秘密は次話になります

すいません

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