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全部神様が悪い  作者: 無二エル
ピエトロ王国編
98/134

098 再度、ユーメリアへ

次の日、家の前に花を持った男共が現れる


「ご用件は?」

「サテンさんをお嫁に下さい!」

「許さん!!!」


断っても断っても次々現れる男共

ピエトロ美人コンテスト1位の効果は絶大だったようだ


「タカネさんでも良いです!」

「でもって何だよ!」


魔法を撃って追っ払った


「まったくわらわらと蟻のように」

「困りましたね、今日はクリスティさんの家に行きたかったのですが」

「プールで引き締めたいんだっけ」


サテンがプールで水着に

そんな噂が流れたら覗こうとする輩もいるかもしれない


「よし、ムスタングで1人ずつ飛んでいくか」


そんな訳でいざクリスティ宅へ

話が通っていてプールは掃除してあった

35度くらいのお湯を魔法で出す

すぐ温くなりそうだからこまめに入れ替えないと駄目かな


「胸には負荷かけない方が良いよな?深さは胸の下辺りで良いかな?」

「はい、着替えて来ますね」


あっと言う間にお湯が溜まる

俺も着替えて来るか

サテン、着替え手伝ってあげるよー


「さて、泳ぐのはあまり得意では無いのですが」

「歩くだけでいいんだぞ」


サテンがプールに入って歩き出す


「なるほど、負荷が凄いですね」

「水圧で引き締め効果もあるはずだ」

「タカネ、追いかけてきてください、逃げますから」

「解った」


プールに入りサテンを追いかける

ほらほら捕まえちゃうぞー

サテンは必死に逃げるがすぐに追いついちゃうな


「はあっ、はあっ」

「捕まえた」

「きゃあ!」


サテンの細い腰を抱きしめ捕まえる

逃げる女の子を追いかけて抱きつく

うーん、何とも言えない犯罪者の気分

1時間ほどでお湯が冷たくなって来た


「サテン、お湯を入れ替えるから出て」

「はあっはあっ、つ、疲れました、休ませてください」

「ええ?しょうがないな」


まあプールで1時間も運動すれば普通疲れるか

風邪ひかないように体を良く拭いて休むんだぞ


しばらく休んでお湯を入れる

あっと言う間に溜まっていく


「サテン、逃げるのに必死さが足りない、捕まっても良いと思ってしまっている」

「はい、タカネが追って来てくれるのは悪くない気分です」

「次からは捕まえたら胸を揉む事にする」

「え?!・・・は、はい」


また1時間ほど追いかけっこした

サテンの胸を揉みまくった


「た、タカネ、も、もう駄目・・・死んじゃう」

「んん?今日はこの辺にしておくか?」

「は、はぃぃ、また明日頑張りますから」

「じゃあ最後にマッサージな」

「ぇえ?し、死んじゃうよぉ・・・」


サテンをマッサージしてあげた

元気よくビックンビクンしてたな

まだこんなに体を跳ねさせる元気があるんじゃないか

明日はもっとスパルタでやるからな

一応帰ったら再生の杖使っておこう

疲れを残す訳にはいかないから

つか最初っから再生の杖を持ってこればよかったのか



そんな感じで一週間経った


「どうですか?」

「削ぎ落すってのはこういう事を言うんだな、もう十分だと思っていたのに」

「贅肉が胸にしかないら」

「太腿も細くなったね」


膝枕が硬くなってしまったのは残念だが、サテンは更に洗練された

真っすぐ立った状態での股間と内腿の三角形の隙間が広い

手の平が余裕で入りそう


「タカネ!何をしてるんですか!」

「うーむ、内腿に触れることなく俺の腕が通り抜けていく」

「タカネ、それは良くないよ」

「デリカシーが無いら、ああはなりたく無いら」


ごめんなさい

確かに良くなかったね


「ペガサスの馬車が来たの」


お迎えが来たか

これから俺達はユーメリアへ飛ぶ


「お土産買って来てね~」

「クーリエ、サテン様に10万よろしくなの」

「クリスティ、メアリーも10万よろしくら」

「カオリ、留守は頼んだぞ」


俺がムスタング

サテン、クリスティ、ジル、クーリエがペガサスの馬車で飛ぶ

俺達はユーメリアに向かった



5時間後


「また来てしまったか」

「おお!美女がグリフォンでやって来たぞ!」

「コンテストの出場者か?!」


違いまーす

おっとサテンが馬車から降りて来るぜ

俺が手を取りエスコートしてあげよう


「・・・う、美しい」

「なんだあの2人は・・・姉妹なのか?」

「どちらが出ても優勝候補だな」


当たり前だろ?

賭けるなら覚えておけ、ピエトロのサテンの名前をな


「大会実行委員のピアースです、ようこそいらっしゃいました」

「あ、ども」

「サテンさんは宿舎に行く前に一度闘技場の方へよろしくお願いします」

「何かあるんですか?あ、宿舎じゃ無くてホテルに泊まりますね」

「今回の大会はデータが全く無くて・・・賭けのオッズ決めの為に一度審査させて欲しいんです」


大会の審査の前にオッズ決めの審査か

なんともバタバタだな


「大会は2日間ですよね?段取りは?」

「1日目がドレス審査、2日目が水着審査です」

「大会の採点方法は決まったんですか?」

「はい、今回は辞退した国が8か国あります、そこから国賓2人ずつ呼んで審査員になってもらいました」

「へえ、辞退ですか」

「女性の身分が低い国、水着はご法度な国、顔を出す事すら許されない国、色々ありまして・・・」

「へえ・・・」


こっちにもイスラムみたいな国があるんだな


「でもそういう国の審査員ならコンテスト自体に偏見があるんじゃ、キワドイ水着だとマイナス点になるとか」

「無いとは言い切れませんが審査員は国賓ですので他国の状況も理解している方々です」

「寛容に捉える事が出来る人達って事ですか?」

「そうです、ですがあまり刺激が強すぎるとその範囲内では無いかも知れません」

「難しいな、横乳や下乳はOKなの?」

「あくまで常識の範囲内なら・・・」

「ちょっとサテンを見てよ!どうみても規格外でしょ?!」

「は、はい、超越したプロポーションですね」

「理解して貰えないと困るよ!元々生まれつきエロいんだから!」

「タカネ、恥ずかしいのでやめてください」


ちょっと不安になって来たな

審査する人達が旧石器時代と考えると・・・

ミロのヴィーナスが現代でも美しいかと言われるとそうじゃないからな


まあいいや、闘技場へ付いてく

オッズを決めるのはユーメリアの人みたい

どうだ?サテンを見て眼の色が変わったな

俺は違うぞ、目移りすんなよ

サテンを評価してくれ


女性スタッフが服の上からサテンのサイズを図りだした

どうだ?すごいおっぱいだろ?腰が折れそうだろ?脚が無茶苦茶長いだろ


オッズは明日のお楽しみらしい

じゃあホテルに向かうか

おお、今すれ違った女は出場者だろうか?

ものすごい美人だったよ

サテン睨むなよ

当然お前の方が美人だからな


カオリの応援の時に使ったホテルをピーちゃんが予約してくれた

うわ、混雑してるな

聞けば近隣の王族の人達が来てるらしい

良いのかな俺らスィートに泊まって

サテンが王族に求婚されてる、はいはいごめんなさいね

俺?勿論お断りだ


「立派なグリフォンだな、お前のか?」

「え?はいそうですが」

「売って貰えないか?2億でどうだろうか?」

「ごめんなさい、大切な家族なので」

「そうか・・・うーむ、残念だ」


ムスタングも人気だ

金持ちの多いホテルだからかな

金持ちって猛獣とか買いたがるもんな

おっと、ムスタング怒るなよ

お前は良い子だぞ

さっさと部屋に入ってしまおう


「ふう、やっと落ち着いた」

「いつも以上に見られました」

「みんな美人を見に来てるからな、しょうがないよ」

「クリスティも出場者なのかと言われました」

「ジルは顔を出せないのが口惜しいです」


そんなに見せたいのかよ

ちなみにジルは占い師のようなベールで顔を隠している


「でもここがユーメリアですか、こんな街に住んでみたい・・・」

「ジル、気にいったの?」

「・・・あ!い、いえいえ気にいってません!ピエトロのタカネさんの家が一番です!」

「別に出てけとか言わないから気にしなくていいよ」


「クーリエはユーメリアは初めてか?」

「国外自体初めてですよ、連れて来て貰ってありがとうございます」

「今回は期間が短くてすまないな、自由時間もあると良いんだけど」

「・・・タカネは控室に来てくれるんですか?それともVIPルームで見るんですか?」

「考えて無かったよ、観客に投票権が無いなら俺がサテンに付き添うかな」


王子にVIPルームを取って貰ったけど今回は付き添う事にした

控室は俺だけでいいの?

じゃあクリスティとジルとクーリエはVIPルームで見なよ

おっとジルはくれぐれも正体がバレないようにな

クリスティから絶対に離れるな


クリスティも俺と見たいって?

じゃあ必然的にジルも付いて来てクーリエが一人でVIPルームに・・・

メイドの分際でそれは出来ない?

ジルは関係者席は無理?そっかイシュタルの関係者がいるかも知れないもんな

うーん、困ったな


「今回はサテンの大会ですよ、皆さん遠慮してください」


サテンの一言でクリスティは諦めてくれた

控室は出場者のサテンと俺

VIPルームはクリスティ、ジル、クーリエ

そんなに俺と2人きりになりたいのかサテン


夕食を食べた後ピーちゃんがやって来た


「ひさしぶりねぇん、元気だったぁん?」

「ユーメリアの代表は誰なの?つか男なの?女なの?」

「うう、私の出場は許されなかったわぁん」


そりゃそうだ

取りあえず一安心だぜ


「イゴール達4人の裁判が1週間後に行われるわよぉん」

「・・・そっか、じゃあ俺はそれまで居ようかな」

「私達は3日後に先に帰るんですか?」

「残ってくれてもいいわよぉん、ホテルは10日間とってあるわぁん」

「至れり尽くせりだな、ありがとうピーちゃん」

「美人20傑に入ると4日ほどイベントがあるのよぉん、サテンちゃんならその可能性もあると思って余裕見ておいたわぁん」

「イベント?」


20傑は分担で大陸の各国各都市をまわり、美人20傑の宣伝をする事になるらしい

素晴らしい大会だったと知らしめたいのか


「112の国と地域だから一人5、6か国か」

「その中の大規模都市だから実際は20か所くらい回るんじゃないかしらぁん」

「そんなに回りきれるのかな」

「1か所30分くらいで次へ行くのよぉん、泊りがけで馬車に乗りっぱなしになっちゃうけどぉん」

「大変だなー、あ、取りあえず何位だろうとホメロスは避けたい」

「ホメロスを出たんだったわねぇん、あそこの王様はいやらしいものねぇん、私の事も鼻の下を伸ばして見るのよぉん」


それは勘違いだと思うけど

結局1週間コースか

当然20傑に入ると思ってるからな

クーリエも宣伝には付いてこなくていいからゆっくりしてくれ

馬車に乗ってるだけなんて可愛そうだからな


「そっちの顔を隠してる子はだれなのぉん?素晴らしいスタイルに見えるけどぉん」

「ミヤビさんみたいなもんだ、顔を明かす事は出来ない」

「ジルです、ご招待いただきありがとうございます」

「タカネちゃんの仲間は面白い子ばかりねぇん」


ああ、お陰様でな

ピーちゃんは帰って行った

さて風呂でも入ろうぜ


今回も部屋付きのメイドさんが3人居る

ジルは後で一人で入るの?

そっか、顔見せれ無いもんな

クーリエ、お前もたまには洗って貰え

サテンの体は丁寧にね

明日の出場者だからな


「ふう、いいお湯だな」

「ワクワクしてきました、寝れるかな、今日」

「クーリエはそんなに楽しみなの?」

「そりゃもう!美への興味は女として当然じゃないですか!」

「クリスティは剣技の方が・・・」

「クリスティ様も綺麗なのに出て欲しかったです」


クリスティはすでに剣技の方で大陸12位だからな

その人気もあるから美人コンテストでもある程度票を集められたと思うが


「私は剣の道を究めます、他を見る余裕はありません」

「そっか、じゃあドMの道も諦めようぜ」

「そ、それは私のライフスタイルですので!」


そう言って尻をこっちに向けるなよ

パチ―ンと手で叩いておいた


さて今日は早く寝ようぜ

夜更かしは美容の大敵だからな

サテン、明日は頑張れよ

付いて来たのが話し方に特徴無い人ばっかになっちゃった

バランス考えないからこうなる

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