表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部神様が悪い  作者: 無二エル
ピエトロ王国編
97/134

097 ピエトロ美人コンテスト

そして四日後

ピエトロ美女大会が幕開けだ

入場時に2枚投票権を貰う

ピエトロの紋章が押された複製防止の紙

これに名前書いて投票するんだな


「サテンが1番人気か、結構有名だったんだな」


ピエトロだって広いのに噂は届いているようだ

倍率は1.8倍

2番人気が3.6倍だから超大本命みたい

ちなみにカオリとメアリーの倍率は本人の名誉の為に伏せておきます

取りあえずサテンに10万賭ける


客席に移動する

隣近所に質問攻めにされた

何故剣技大陸20位を返上したのか

俺はこの大会に出ないのか

どんなシャンプー使ってるのだとか

ここだと質問から逃げれないから早く始まって欲しい


闘技場にステージが作ってある

普段は両端から戦士が出て来る場所へ繋がってる

どっちかから出てどっちかへ帰って行くのかな

お、実況の人が出て来た


「これより、第一回ピエトロ美人コンテストを始めます!」


わああああああああああ


客席は満員だ

初めての大会なのに随分関心度が高いな

半分は女性客だ

てっきり男が多いものだと思っていたけど

美への興味は女の方が強いか


一人目が出て来た

おお美しい!

ピエトロのどこに居たんだあんな綺麗な人

優雅に歩き中央に止まって自己紹介

貴族みたいだ胸の谷間がすごい

豊胸剤だろうか?

一通り喋り終わり優雅に去って行く

身のこなしが違うな


二人目が出て来た

か、可愛いな

こ、これカオリとメアリー大丈夫かな?

けっこうレベル高いんだけど

あんな可愛い子どこに居たんだ?

へえ、食堂の看板娘なんだ

今度行ってみよ


三人目

これまた可愛らしい

え?・・・唄い出したwww

何コンテストだよこれ

みんな色々アピール方法考えてたんだな

でもあまり歌は上手くなかった


・・・6人目、メアリーが出て来た

おいおい、ドレスなのに元気いっぱいで

中央で宙返り

何コンテストだよこれ

つかいつの間に宙返りなんて出来るようになったの?

体力全然無かったのに・・・

ムーンウォークで去って行った

笑いに包まれる客席

ウケ狙いか、それもアリなのかも


18人目、一際大きな歓声が上がる

え?誰なの?2番人気?どれどれ

・・・はー、綺麗だなー

背が高くて姿勢が美しい

公爵の令嬢?そうなんだ・・・

おや、フルートを取り出した

美しい音色が響き渡る

なんだよ、こういうのもアリなの?

サテンはどうするんだろ


24人目、あ、この人は知ってる

騎士だ、ピエトロに来た時会った人だ

ドレスだとまた見違えるな

凛々しい眼差しで客席の女性を魅了する

うーむ、強敵揃いだぞ?

ちょっと不安になって来た


32人目が終わりいったん休憩

もう1時間半経ってたのか

サテンもカオリもまだだ

緊張してないと良いけど


20分経ち再開

あ!カオリが出て来た!

順番どうやって決めてんだろ?

少し化粧してるな

ブーケを手にウェディングドレスでゆっくり中央に向かうカオリ

うーん、あざとい

中央に来て彼氏募集中とほざくカオリ

あざといわー

彼女が居ない奴のハートは掴んだと思う


40人目、うわあ、あの人ガッチガチだなぁ

折角綺麗なのに姿勢が悪い

緊張してうまくしゃべれない

あ、もう帰っちゃうの?

うーむ、実力を出し切れなかったか・・・


49人目、おわあ、宝飾品まみれだ

ああいうのもアリなの?

サークレットやらペンダントやらジャラジャラしたブレスレットやら・・・

ちょっと会場には不評のようだ

そうだよな、なんかズルいもの


55人目

出た!サテンだ!

会場がため息と悲鳴に包まれる

堂々とした足取りで中央に進んでいく

たくましくなったな、サテン

出会った頃ははオドオドしてたのに

中央でスピーチ

謙虚な自己紹介

優雅に一礼

少しアピール不足だろうか?

それでも客席は今日一番の盛り上がりだが


64人目が終わると全員が出て来た

2列に並び、会場を見渡し手を振っている

もう3時間経ったのか、最初の方の人覚えてないから助かるわ


「それでは1回目の投票をお願いします!係員が集めますので渡して下さい!」


はいはいサテン、と

カオリとメアリーには悪いが仕方ない

係員に渡す


「それでは昼休憩に入ります!午後は皆さんお待ちかね!!水着審査です!!」


ふう、休憩か

お腹空いてないしこのまま待つか

え?サンドイッチくれるの?

お隣の貴族の奥さんがサンドイッチをくれた

ありがとう


「華やかな大会ねぇ、剣技大会の方は乱暴で嫌いだけどこういうのなら大歓迎だわ」


そうか、剣技は嫌いな人も居るんだな


「だれが優勝すると思います?」

「それはもうサテンさんよぉ、存在感が違うものぉ」


やはりそうですか

賭け率2位の人もすごかったけどサテンは別格だよな

さらにこれから水着審査だ

観客を更に魅了する事だろう


午後の審査が始まる前に午前の投票の結果が発表された

1位はサテン

700票も入ってやんの

64人出てるのに3割以上持って行ったか

2位とは400票差

しかし先に1位取っちゃうと揺れる票があるんだよな

もう1位は決まりだと思って他のお気に入りの子に入れちゃう人が居るんだよな

少し心配だ


水着審査が始まる

1人目が出て来た

おや、自信無さげ

午前の部と順番違うな

え?票数の少ない子から出て来るの?

随分残酷だな

じゃあサテンはラストか

1人目の子はスゴスゴと通り過ぎて行った

ちょっと可愛そう


10番目

おお!ドレスの時はイマイチだと思ったけどすごいスタイル良いな!

思わず前のめりになった

回りを見ると男共が同じ反応

少し恥ずかしかった


23番目

あらら、なんでその水着を選んだの?

全然似合ってない

フリフリが邪魔してるぞ

もっと胸をアピールした方が良かっただろうに

勿体ないな・・・


32番目

あれ?カオリとメアリーが出て来てないぞ?

けっこう上位だったっけ?

2位以降の票数聞いてなかったわ

団子状態だったしな


休憩


「ふう、水着もあと半分か」

「みんな若くていいわねぇ、私も若ければ出たかったわ」

「1日で終るのは勿体ないですね、闘技大会は数日かけてやるのに」

「ユーメリアの本大会は2日かけてやると聞いたわ、私も見に行きたいのだけれど・・・」

「遠いですもんね」


ペガサスの馬車があれば5時間の距離だが・・・

陸路だと早馬でも1週間はかかるだろう

なかなかそこまでは出来ないよな


さて休憩も終わり、33人目が出て来た

んん?クビレが全然無い

ドレスだと解りにくかったけど・・・

ほらこういう事があるから水着審査は必要なんだよ

頑張ってアピールしてるけど客席にガッカリムードが流れている


45人目、カオリが出て来た

午前中結構票数稼いだんだな

でもメアリーの方が上なのか

赤のビキニで闊歩する

あ、カオリがコケた

頭を掻いて舌をペロッ

・・・絶対わざとだよアイツ

汚い手を使いおって


48人目、騎士の人だ

うーん、恥ずかしそう

スタイルは悪くないんだけどな

どうにも中途半端なアピールで終った


53番目、メアリーだ

ニッコニコで闊歩するメアリー

黄色いビキニが眩しいな

中央まで来てグラビアアイドルみたいなポーズを繰り返す

あいつどこでそんなの覚えたんだよ


63番目、2番人気の子だ

清楚な白のワンピースの水着

胸は普通だが綺麗だな・・・

清潔感というか清涼感というか

生まれ持った物が違う清廉潔癖さが感じられる

少し恥ずかしそうな仕草もそそられるなぁ

どこに住んでるんだろう?普段の姿を見て見たい


ラスト、どよめきが起こる

緑色のビキニで闊歩するサテン

1m越えの脚の歩幅であっと言う間に中央へ

胸がぼよんぼよん揺れる

その胸の下には折れそうな細いウエスト

中央でモデル立ち

カッコ良すぎるだろ

もうこれは間違いないだろう

2位に何票差を付けるのかの勝負になった気がする


全員が出て来た

サテンとカオリとメアリーはモデル立ち

他の人は棒立ちの人も居れば、前や後ろで腕を組み落ち着かない様子

これから投票だ、この差は大きいかも

他と見比べて審査出来る状態で差を付けられる

見せ方ってのは重要なんだな


さて名前書かなきゃ、サテン、と

係員が集めていく


「30分の集計の後、15位から発表します!」


ほう15位以下はボカすのか

その方が良い、最下位とか凹むもんな

女の子達が引き上げていく

さあさあ結果はどうなるか


30分後

実況の人が出て来た


「お待たせいたしました!これより順位を発表します!」


お、15位の名前が呼ばれて女の子が出て来たな

端から並んでいくシステムか

中央に表彰台が置かれてる

あの一番高いとこに1位が立つのだろう


14位の子が出て来た

ほう、あの子がねえ

水着審査で伸びて来たな


13位、12位、11位・・・


さて、ここから10傑になるのか

お!カオリだ!

ギリギリ10位!

本人は不満そうwww

まあよく頑張ったよ

賞金50万貰ってた


9位8位が呼ばれる

メアリーはどうだ?

6位?!

すげえ!

ピエトロで6位だぞおい!

今10位を見たな

カオリが苦々しい顔で見つめ返す

メアリーが鼻で笑った

うーん、格差が出来てしまったか

賞金90万貰ってた


3位まで発表された

あと出てないのはサテンと2番人気の人

やはり前評判通りか


2位がよば・・・れない

実況も勿体ぶってるな

出てきた瞬間1位も決定するもんな


焦らしに焦らして2位が発表された

サテンでは無かった

2番人気の子が出て来る

少し残念そうだが晴れやかな顔だ

続いて1位が発表される

ぼよんぼよん胸を揺らしながらサテンが出て来た

歓声が巻き起こる

票数は?トータルで2400?!

水着で1700票取ったのか?

圧倒的じゃ無いか

2位に2000票差以上付けて優勝

6割の票を一人で持ってったか・・・


サテンが表彰台の一番高い場所へ

王冠と赤いマントをかぶせられた

歓声に手を振って答えるサテン

おめでとう



---------------------------------------------



「格差を感じたらー」

「うう、カオリちゃんが10位・・・」


家に戻った

カオリとメアリーが放心状態だが放っておこう


「おめでとう、サテン」

「ありがとうございます」

「・・・あんなに票数差がつくとはねぇ」

「不甲斐ないら」


6位と言えど100票行ってなかったらしい

10位はお察し


「まあいいじゃん、一応ピエトロ6位と10位を名乗っていいんだぞ?」

「サテンが大陸20傑に入ってくれれば1位は空席になって繰り上げら」

「それでもカオリは9位・・・来年10傑に残れるかな?」


今回すごい盛り上がったからな

来年は出て見たいと言う者も増える気がする

15歳のメアリーは成長が期待出来るけどカオリは体型変わらないからな

ちょっと厳しいかも知れない


「はあ、カオリは剣技の方を頑張るよ」

「また鍛錬付き合うからさ」

「でも美人10傑が3人もこの家に居るなんてすごいの」

「そうだぞ、誇っていいと思うぞ」

「クーリエも来年は・・・」

「ライバルが増えるらしいぞ、カオリ」

「クーリエがカオリ様より上の順位になってしまったらどうしましょう?無いとは思いますが・・・」

「ぐぐぐ」


クーリエ容赦ないな

悪気は無いと思うが


「サテン、明日からどうするの?」

「ハンター業はお休みにしてクリスティさんのお宅のプールで体を引き締めたいです」

「じゃあ俺が温水出すよ」

「ありがとうございます、タカネも水着を持って行きましょう」


そうだな

どうせならサテンと水をかけあってはしゃぎたい


「カオリはハンター業に戻るよ」

「メアリーもら」

「1週間後の大陸大会には誰が付いて行くの?」

「俺は招待されてる、クリスティも発案者だから行くでしょ?」

「連れてって下さるんですか?」

「サテンの付き添いとしてだよ、あと2人は・・・」

「ジルが行きたいです」

「ええ?大丈夫かな・・・」

「顔を隠して行きますんで」

「ジルが行くとしたら必ず俺かクリスティと行動だ、イシュタルの代表とかには絶対接触したら駄目だぞ」

「はい、心得ています」


宿舎に泊まらずまた全員でホテルに泊まればいいか

あと一人はクーリエ?今度の旅は期間短いからちょっと損だよな

しかし俺達はユーメリアにしょっちゅう行ってるね

違う国にも行ってみたいよ

落ち着いたらムスタングと行こう

1か月くらい色んな国を見て見るのも良いかも


「1カ月も旅に出る?駄目に決まってるじゃないですか」

「クリスティを置いて1カ月も?」

「タカネは目立つんだからトラブル起こすだけだよ?」


駄目らしい

俺に自由は無いのかしら

拗ねて寝た


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ