096 急ピッチ
5日後
美女大会の概要が発表される
随分急ピッチだな
聞けば闘技大会は秋、美女大会は春にやっていきたいらしい
それで急いで準備を進めているのか
優勝賞金は地方で500万
大陸大会で5000万
本大会が闘技大会より賞金が安いのは開催日数が違うから
地方大会は1日で、本大会は2日で行われる
工夫すればもうちょっと伸ばせるのだろうが初めての大会だから仕方ない
大会はドレス審査と水着審査が行われる
投票もドレスと水着の2回行われるらしい
ピエトロの闘技場は2000人収容なので満員なら計4000票を争う事になるのか
ただそれだとユーメリアの大陸大会は観客がユーメリア国民が多くなるのでユーメリアの代表が有利になってしまう
その辺どうするかは本大会始まるまでに考えとくって
なんともバタバタだな
エントリーが始まる
おかしな人も募集してくるがそれはご愛敬
国の方でやんわりお断りしてるみたい
「エントリーして来たよ!」
「カオリ、通ったのか?」
「当たり前でしょ!」
さすがDカップ
通ると思ってたよ、マジで
町が少し浮かれているように見える
皆、期待に胸を躍らせてる様だ
娯楽が少ない世界だからな
画期的なイベントに成長するのかも
「エントリーしてきたらー」
「メアリーは何にでも乗っかって来るな」
「1位が取れるとは思ってないら、10傑に入れば賞金が出るら」
「ほうほう」
10位でも50万賞金が出るらしい
メアリーにとっては大きいお金だ
「シオンもミクレ代表として出るよう要請されたのですが・・・」
「ああそうなの?今は首都に住んでるのに?」
「若い者は大抵首都かヤーインに出稼ぎに出てるので適任者がいないんです」
「過疎化が進んでるのか」
「でも出場は辞退しましたわ、シオンなんて出ても恥をかくだけですから」
「そんな事も無いと思うけど・・・」
シオンだってなかなかの胸を持ってるのに
少しぽっちゃりだが太ってはいない
こういう子が好きだと言う人も多いだろう
「この家から3人も出場なんてすごいの」
「ジルも出たかったみたいだけどな」
「今回は無理なの、次を目指せば良いと思うの」
「だよなぁ」
「・・・タカネ様も気が変わったら出て欲しいの」
「・・・・・・」
エリーゼは俺を心配してくれてる様だ
色んな物を投げ出す俺を
自暴自棄に見えるのかな
「エリーゼだって出て良いんだぞ」
「冷静に分析して、胸がもっと大きくなってから出るの」
「お、おう、そうか」
「ヘタに出場して低い順位で終ったら汚点なの」
「そうだよな、同じ家の中に1位と圏外が居たらちょっと気を使うわ」
『・・・・・・』←カオリメアリー
出るからには頼むぞ
変な空気にはしないでくれよ
「貴族の淑女の皆さまは豊胸剤を買いに走ってるらしいですわ」
「ドーピングOKなの?」
「汚いら」
「正々堂々勝負しろー」
「負けた時のいい訳になるじゃん」
「ふん、そこまでして勝ちたいのかしらね?」
カオリはそう言うがお前だってスイッチの効果でAからDになったじゃん
それはOKなのだろうか
足も長くなったって言ってたし
サテンがやって来た
主役の登場にカオリとメアリーの眼から火花が散る
物凄い雑魚臭がする
「タカネ、どんなドレスを着ればいいと思いますか?」
「なんかエレガントな感じで」
「カオリはウェディングドレスにしようかな」
「あざとい、カオリはチョイスがあざとい」
「なによー」
「メアリーはドレスなんて着た事無いら」
「メアリーは可愛い感じで行けよ、髪がピンクだからドレスは何色がいいかな・・・」
で、なぜか俺が水着とドレスを買わされた
サテンとカオリとメアリーの3人分
50万くらい飛んでった
「やれやれ、また出費だよー」
「ふふふ、タカネ様はお優しいですね」
「クーリエも背が高いから出たら?ドレスも水着も似合うと思うけど」
「迷っているうちに募集締め切られちゃいました」
「ええ?もう?」
なんだかんだで人気のイベントだな
ホソカワムラは水着審査があるので出場辞退らしい
だが他所で補充してエントリーはすぐに締め切られた
「じゃあメアリーはビックフットの所に行って来るら、大会までに更に引き絞るら」
「おう、いってらっしゃい」
「ムっちゃん借りるらー」
メアリーはムスタングに乗ってビックフットの元へ
山の中でどんな稽古してるんだろ
「サテンもハンター業に行ってきます」
「大会前だし怪我には気を付けるんだぞ」
「はいはい、無理はしませんよ」
サテンも出掛けてった
後ろ姿がエロくていやらしいなぁ
「カオリは今日休みなの?」
「うん、2人が居ないウチに少しポーズの練習でもしようかな」
「抜け駆けだな、すごいダイエット頑張ってるのに『何にもしてないよ?』って言うタイプだろ?」
「うん、カオリはまさにそれ」
「平然と言うかね」
回りを油断させる作戦
それも作戦と言えば作戦だけどさ
「で、地方大会はいつなの?」
「1週間後だよ、で大陸大会は2週間後」
「ほんとにいきなりだな」
「来年はもっと余裕持ってやるらしいけどね」
そんなんで準備間に合うのかな
まあ今回は特例中の特例なんだろうな
・・・2週間後か、丁度裁判の頃かな
おっとチケット買っておかなきゃ
「チケット買って来ようかと思うんだけど」
「メイド達は3人に付き添うの、チケットは要らないの」
「付き添いって投票できるの?」
「出来ないの、残念なの」
「タカネ様、留守にするのも心配なのでクリスティはジルさんと残ります」
「じゃあ、俺の分だけでいいのか」
うーむ、折角我が家は9人居るのに組織票が作れないとは
出場者が3人居る時点で無理な話だったか
自分の分だけチケットを買いに行った
「タカネ様、ユーメリアのピオリム王子から手紙が届いてますよ」
お、大陸大会の闘技場VIPルームと最高級ホテルのスィート予約してくれたらしい
しかも金額はタダ!
良いヤツだなぁピーちゃん
これでサテンがピエトロ大会で優勝出来なかったらどうしよう
いや、そんな訳無いか
俺はサテンを信じる
3日後、ドレスが出来て来た
メイド達に手伝ってもらい着せてもらう3人
「タカネ、どうですか?」
「・・・息をするのを忘れるくらい綺麗だ」
「カオリはどう?」
「うん、清楚に見えるな・・・可愛い花嫁さんだ」
「メアリーはどうら?」
「お前も化けたな、まるで可憐な乙女だよ」
サテンは真っ青なツヤツヤの素材のエレガントなドレス
カオリは純白のウェディングドレス
メアリーは薄緑のフワフワのミニドレス
高級なドレスを着ると女はより輝くんだな・・・
「この靴歩きにくいら」
「ヒールは重要だぞ?脚が長く見えるんだから」
「ドレスだとどうせ見えないら」
「じゃあ3人共水着を着てみてよ」
「ええ?せっかく着たのに」
「汚したら大変だろ?カオリは白なんだから」
「はーい」
水着に着替える3人
俺は当然のようにこの場に居るけど
どうせいつも風呂場で見てるから良いよね
「どう?タカネ」
「お、モデル立ち、サテンもメアリーも真似しろ、ああやると足が長く見えるからな」
「こうら?」
「そうそう、腰に手を当てるとクビレも強調できる」
「こうですか?」
「うお!サテンの体は凶器だな、足の長さが尋常じゃない」
「サテンはモデル立ち禁止にしてほしい」
「せこい事言うなよカオリ」
「だってぇ」
うーむ、やはり水着と言うのははっきり差が出るな
股下99cm+ヒールの破壊力
それに加えたクビレと胸の圧倒的な存在感
カオリとメアリーが戦意喪失してるもの
「な、なんとか10傑を目指すら」
「カオリもー」
「まあ、やる前からそんな欲の無い・・・」
「誰のせいよ」
「ははは」
カオリとメアリーが身の程を知ったようだ
2人共可愛いけど強敵が隣に居た
さて、サテンに勝てそうな出場者は他に居るのだろうか?
大会が楽しみだ
「さて、少しでも絞るら、トレーニングするら」
「カオリも体型変わるなら頑張るのにー」
「成長はあるでしょ?まだ16歳なんだから」
「胸があと2サイズ大きくなればな・・・」
そういいながら二人がトレーニングをする
ハンター業にも役立つんだからやっておいて損は無い
「いいですね、ジルも出たかったです」
「ジルはスリーサイズいくつなの?」
測ってみた
バストは90のGカップ、ウエストは56、ヒップは85
身長は168cm、股下は92cm
なかなか素晴らしい体だ
更に美しい美貌も持っている
「それでも数字上では全然サテンさんに敵いません・・・」
「他の国の代表なら簡単になれそうだけどな」
「ピエトロはレベルが高すぎます」
俺も含めて言ってくれてるんだろうか
そう言ってくれる気持ちは嬉しいが複雑だ
俺は男として転移されたかったよ
元の体、顔形で
そうすりゃ色んな物を諦めないで済んだかもしれない
贅沢言ってるのかな・・・
「タカネ、サテンも少し鍛えたいので付き合ってください」
「非の打ち所がない完璧な体だと思うが」
「背筋をもう少し鍛えたいです、クビレを強調したいので」
「十分なのにな」
これ以上カオリとメアリーのライフを減らしてどうするのか
オーバーキルだぞ、死体に鞭打つ行為
「ま、マッサージもお願いします、全身を・・・」
「解った」
サテンのトレーニングに付き合いマッサージをしてあげた
俺のマッサージで更に脂肪を燃やすサテン
本当に非の打ちどころが無い体だ
「明日から3人共どうするの?」
「大会までハンター業をしますよ」
「カオリもー」
「メアリーもら」
「怪我にだけは気を付けてな」
夕飯
「ど、どうしよっかな、少し食べる量減らそうかな」
「またかよ、カオリは体型変わらんでしょ」
「でも、気分的な問題と言うか」
「食べなくては元気な姿を見せれませんよ」
「そうら、カオリの魅力は健康的な可愛さら」
「そ、そう?じゃあ食べようかな」
「メアリーもたくさん食べるら、食べた分は消費すればいいだけら」
「そうだな、食事制限で痩せても貧相になるだけだと思う」
風呂
「なあ、ゆっくり入れよ」
「うーん、体のラインが気になるよー」
「泳ぐと引き締まるら」バシャバシャ
「メアリーやめなさい」
「・・・クリスティの実家にプールがありますが」
「ええ?水中運動は引き締めに良いんだよ」
「だからカオリは変わらんだろうが」
「まだプールは寒いら」
「タカネに温水出して貰おうよ」
「ハンターの仕事に行くんだろ?入るヒマ無いでしょ」
「一応掃除はしておくよう言っておきます」
あと4日なんだから今更じたばたしたところで大して変わらんと思うけど
往生際の悪いやつらめ
それより俺のマッサージがオススメだよ
脂肪を分解してあげるよ
そんな訳で風呂から上がってからカオリとメアリーをマッサージしてあげる
艶っぽい目で見て来るがその目はいいな、大会で使いなさい
女の武器は最大限に生かすんだぞ
「タカネ、一緒に寝ましょう」
「いいよ、おいでサテン」
サテンとベットイン
「どう?優勝出来そう?」
「解りませんが、サテンはタカネの為に優勝を狙います」
「ああ、取りあえずはピエトロ大会だな」
「ピエトロは女王様の納める国なので女性が元気ですよね」
「ああ、綺麗な人もいっぱい出て来そうだな」
「タカネ、浮気は許しませんからね」
「お、おう、サテンが一番だよ」
まあ正直綺麗な女を見るのが楽しみだ
水着水着、エロいのがたくさん出てくれると良いなぁ
そんな訳でおやすみ