078 帰還
「サテン達明日帰って来るって」
今日は変な時間に手紙届いたな
昨日の夕方に出したんだろうか
「なんか変な杖見つけたらしい」
「変な杖ら?」
「詳細書いてないな、鑑定してないのかな」
正確には査定して貰ってる間に手紙を書いた
「ダンジョン制覇はしなかったみたいだけど、財宝もてんこ盛りらしいぞ?良いなあ」
「メアリーも早く強くなってビックフットと行って来るら」
「どうやって連れてくんだよ」
明日帰って来るか
とにかく無事みたいで良かった
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「ドラゴンの素材が2700万」
「取りあえずこれだけでも分けちゃおうか」
一人675万ずつ分けた
「わあ、大金持ちですね!」
「ジル、まだまだあるんだからね」
「そうでした」
ダンジョンで見つけた財宝
10カラット以上のダイヤ、王冠、その他装飾品が7つ
アダマンタイト500g、再生の杖
「宿泊費は12泊で72万、一人18万です」
「安いですね」
「ジル、最初嫌そうな顔してたのにー」
明日まで泊まるが先に払って置く
カオリが最初に立て替えてくれた30万を相殺
「財宝いくらになるかなー」
「査定ではダイヤ3200万、王冠5500万、アダマンタイト12000万、再生の杖28000万でしたね」
「解ってるだけで4億8千万?ぼろ儲けしちゃったね」
「全部売るんですか?再生の杖は勿体ないような」
「欲しいの?クリスティ」
「い、いえ、私は魔法を使えないので・・・タカネ様のお土産にどうかと」
「う、うーん」
「サテンも賛成ですが」
「でも回復魔法も使えるようになるんだよ?サテンが使えば一番良い気もするけど」
「こんな高い物持つのは怖いです」
「危険な目に会うかな?」
「その辺タカネ様なら平気でしょうし」
「待ってよ、ジルにも権利があるんだから」
「わ、私は・・・欲しくないと言えばウソになりますが」
「そもそもタカネに28000万のお土産あげたらメアリーはどうするの?」
「「「うーん」」」
「メイドさん達にもなにかしら留守を守って貰ったお礼を・・・」
「・・・上手い事その辺調整できるかな」
「「「・・・」」」
「タカネ様に貰った指輪が無ければここまで攻略できなかったと・・・」
「そうですね、ハーピーで止まってたと思います」
「スケルトンは指輪外したしタカネ関係無いでしょ」
「カオリ、貴方はタカネに恨みでもあるのですか?」
「そ、そんな事無いよ!欲に目が眩んでるだけだよ!」
「このダイヤもタカネ様に魔法石にして貰えば・・・」
「魅力的な提案だけど、一気に能力あがり過ぎても体がついて行かないよ?」
「・・・こんな大きなダイヤだと、魔法石にするのも時間かかりそうですね」
「「「・・・」」」
しまった
ジルはタカネが12日で魔法水晶作ったの知らないんだっけ
このダイヤも2日もあれば魔法石にすると思う
もう言っても良いような気もするけど・・・
「どのみち、魔法石にした方が高く売れますかね?」
「うーん、さっきも言ったけど体がついて行かない物は無用の長物と言うか」
「まあまあ、一気に売らなくても取りあえずいらない物から売りましょう、それだけでも私達は大金持ちです」
「そうですね、アダマンタイトあたりは簡単に手放すと勿体ない気がします」
「12000万・・・」
「カオリ、未練タラタラですね」
「タカネが21億も持ってるから追いつきたいんだよね」
「ええ?タカネさんそんなに大金持ちなんですか?」
「カオリ、人の資産を勝手に・・・」
「ま、まずかった?」
「・・・クリスティさん、ジルさん、あのダンジョンの前には元々ミスリルのゴーレムが守っていたそうです、53年も前から」
「ミスリルのゴーレム・・・以前タカネ様がそんな事を言ってたかも」
「そんなものどうやって・・・」
「とにかくタカネはやっつけて21億手に入れました」
タカネがミスリルゴーレムをやっつけた話はホメロスの闘技大会でも言っていた
有名な話だから言ってもいいだろう
「ですが、大金を持っていると不要なトラブルに巻き込まれやすくなります、皆さん余計な事は言わないようにしてください」
「「はーい」」
「ぅぅ、身に染みて解ります」←ジル
国を追われたジルには思うところがある様だ
魔法水晶を作ってしまったジル
代償は大きかった
夕方、ユーメリアからペガサスの馬車がやって来た
明日はこれに乗ってピエトロに帰れる
翌日
「帰って来たら!ペガサスの馬車ら!」
「桶に水持って行ってやれ、ペガサスも疲れているだろうからな」
外に出る
4人が馬車から出て来た
「タカネ!」
「うわあ!カオリいきなり胸を揉むなよ!」
「タカネ、サテンにも触らせてください」
「ええ?ど、どうしちゃったの?」
「た、タカネ様!頑張って来たクリスティにご褒美を!」
「待って待って、取りあえず4人共中に入って休んだら?」
ふう、一気に騒々しくなったな
4人を中に入れ、ペガサスの馬車を見送る
今日中にユーメリアに戻るらしい
ありがとうな、4人を送ってくれて
「なんだと!ドラゴンもやっつけたのか?」
「え、ええ、ら、楽勝で、ででした」
サテンの目が泳いでる
嘘だな
「クリスティが付いていながらそんな危険な事したのか」
「う・・・す、すみませんタカネ様」
「タカネは心配し過ぎだよ、こうして五体満足で帰って来たんだからさ」
「なんかあったらどうすんだよ、無理しないって約束で送り出したのに」
「うーん、そうだけどさ、でもみんないい経験になったと思うよ?」
「むーん」
なんか納得いかないな
「サテン、どこも怪我してないか?」
「だ、大丈夫ですよタカネ、ジルさんの回復魔法もありましたし」
「・・・怪我はしたって事?」
「・・・・・・多少」
マジかよ!
サテンの美しい体に傷が残ったらどうすんだ
「サテン、ちょっと来なさい」
「え?な、なんですか?」
「いいから」
自分の部屋に連れて行く
「脱いで」
「え?!」
「傷が残ってないか調べるから脱いで」
「え・・・そ、そんな、恥ずかしい・・・です」
「俺との約束破ったんだからさ」
「で、でも」
「傷が残ってない事を見せて俺を安心させてよ」
「・・・・・・解りました」
サテンが服を脱ぐ
徐々にサテンの顔が上気していく
はずかしそうだなあ
素っ裸になったサテン
胸と股間を手で隠す
そのサテンをお姫様抱っこでベットへ
「え?!た、タカネ?!」
「隅々まで調べたいから寝てて」
「は、はあ」
サテンをベットに寝かせ、調べていく
目立った所にキズは無いが・・・
いや、まだ解らん
触ってよく調べなければ
「た、タカネッ!」
「ん?」
「や、優しくしてください」
はいはい、取りあえず顔から
長い金髪、艶がある髪
右を向かせ左を向かせ
異常ないな、いつもの美しいサテンの顔だ
首
顔をまた左右に動かし異常が無いか調べていく
うん、美しい首筋
腕
持ち上げ、舐めまわすように見る
指の一本一本まで
腕あげさせ脇も見てみよう
どこを怪我してるか解らんからな
「た、タカネッ、い、息が・・・」
「なに?俺って鼻息荒い?」
「い、いえ、でも脇に当たるとくすぐったくて」
ならばもっとあててやろう
はあはあ
たまらず身悶えるサテン
異常ないな
もう片方の腕も上げさせる
肩の筋肉が躍動する
うーん美しい体だなー
胸
大きいから大変だ
傷を見逃したら大変だから顔を近づける
「た、タカネッ!そんなにっ!」
手で胸を動かし谷間や下乳の隙間なども丹念に調べる
横乳も異常はないか?
大きいなあ、ぼよんぼよんしてる
「ぅっ・・・あああっ・・・」
サテンが切なそうな声を上げる
どうしたんだろ?顔が真っ赤だ
急に寒い国に帰って来て風邪でも引いたかな
腰
いつも通りの完璧な美しいライン
ペタンコな腹
程よく筋肉の乗った腹筋が眩しい
骨盤の出っ張りが綺麗だな
「ヘソの中も調べなきゃ」
「ええ!た、タカネ~!!」
ヘソをイヂくる
コネコネ
ちょんちょん
サテンの腰が浮く
暴れるなよ、調べにくいじゃないか
サテンの体がしっとり汗ばんで来た
足
長く引き締まった細い脚
艶々と光を反射させて艶めかしい
見える範囲には異常は無いが・・・
「足開くね」
「た!!タカネぇぇぇ~~~~!!!」
何故か暴れているが無視だ
サテンの抵抗虚しく開かれる長い脚
おい、手で隠すなよ、そこ怪我してるんじゃないだろうな!
無理矢理手をどかし凝視してみる
・・・これ傷じゃないよね?
体の部位の一部が傷に見えた
すっぱり切れているのかと思って焦ったぜ
サテンは両手で顔を隠し小刻みに震えている
どうした?どこか痛むのか?
やっぱりこれは傷なのか?
良く確かめる為にキズらしき部位を触る
「うぁんっ!!!」
「ど、どうしたんだサテン!」
涙目になり口をワナワナさせるサテン
体が弓なりになり身悶えして暴れる
「も、もう、らめぇ」ガクッ
サテンが気絶しちゃった
なんだよ大丈夫か?
まあいいや、調べやすくなった
その後サテンの体をうつ伏せにしたりひっくり返したり色んな箇所を広げて見たりして体の隅々まで調べた
全然異常が無かった
良かった、安心した
くれぐれも言っておくが、俺はあくまで怪我が無いか調べただけだ
触って触診しただけだ
だからセーフ
「タカネ、サテンは?」
「ああ、疲れたみたい、俺の部屋で寝てるよ」
「長旅でしたからね」
そうだな、なにはともあれ皆が無事で良かった
夕食
「ああ、久し振りの我が家の食事、美味しいよ~」
「ほっとしますね・・・」
「サテンどうしたの?」
「・・・食欲が湧かなくて」
「疲れたの?今日は早く休みなよ」
「誰のせいですか」
何故か睨まれた
変なサテンだな
風呂
「タカネの胸♡」
「おいカオリ、いい加減に揉むのをやめなさい」
「嫌だ!」
「な、なんでだよ怒るなよ」
怒りたいのはこっちなんだが
カオリは長く続いた我慢から解放されたようにタカネの胸を触り続けた
サテンは助けてくれなかった
翌日
「取りあえずこれだけ売ろうか」
「この杖すごいな、骨折も治せるの?」
ダイヤとアダマンタイト、再生の杖以外は売る事にしたらしい
宝石店に俺もついて行く
「うーむ、どれも素晴らしいものばかり、4億2000万で如何でしょう?」
「一人当たり1億500万だー」
「すごいな、俺も行きたかったなー」
家に帰って4人で分ける
「さて、回復の杖は皆で使う事にして、アダマンタイトはどうするか保留、ダイヤはタカネが魔力注入」
「魔法石作るのか?誰が使うの?」
「今の所誰も使えないだろね、将来的に誰かが使えば良いから作っておいてよ」
「はいはい、でも体壊したら困るから慎重にな」
「解ってるよ、まだどれくらいの効果が乗るか解んないし」
「で、これがお土産、みんなで買いました」
「おお、高そうな食器だな」
「私達の分もあるんですか?こんな高価な食器、贅沢ですわ」
「王宮の食器より高そうなの」
サテン達は皆のお土産を悩み、帰りに高級食器で有名な街に寄り、食器を揃えた
公平になるよう皆で使える同じ物が良いであろうと言う結果を導き出した
全部で800万くらいかかったが折半した
「ムスタングにもあるの?大きな皿だなー」
「ムスタングもたくさん食べるようになってきたからね」
「ありがとうな、みんな」
「ありがとうらー」
「ありがとうございます」
「ありがとうなの」
「ありがとうございますわ」
皆喜んでくれた
良かった、サテンは胸を撫で下ろす
個人的にはもっと高い物でも良かったのだが・・・
所持金
タカネ 21億8000万
サテン 1億3300万
カオリ 1億4000万
メアリー 50万
クリスティ ?
ジュリエット 1億1000万
「うーむ、高級なカップで飲む紅茶は格別だぜ」
「タカネ様、寝っ転がって飲むと台無しなの」
「みんな大金持ちらな、メアリーだけ貧乏ら」
「気にするなメアリー、お前も最上級ハンターになってムスタングが2人乗せれるようになったらダンジョンくらい連れてってやるよ」
「ビックフットも一緒ら?」
「それは無理だって」
ビックフットは大人5人分の重量だぞ
ペガサスの馬車だって飛べないと思う
「じゃあ日帰りで行くら」
「うーん、行けるのかなー」
ムスタングの速さなら・・・
いや、長距離だし可愛そうだ
「1泊でも良いじゃん」
「そうらな、1泊くらいなら」
「なんかおもしろい骸骨がいたらしいし楽しみだな」
メオラのダンジョンのスケルトン
ミスリルのゴーレムが倒された後、名物を失っていたメオラの街の新しい名物になる
近隣の国にまで噂が広まり、腕試しをしようとハンター達が赴く
そのうちホメロス1位のハインツや2位のワッツも訪れる事となる
ハインツは4体目で敗れ、ワッツは5体目で敗れる
カオリはすでにこの二人を越えていた事になる
「もっと強くならないと」
「おおカオリ、帰って来たばかりなんだから休めばいいのに」
「冬の間は鍛錬に励むの、いいからタカネ上に乗ってよ」
「はいはい」
テーブルをタカネが持ち、カオリの上に乗る
もうこれくらいじゃ物足りないかな?
カオリこそビックフットにでも乗って貰えば良いんだ
「嫌だよ、タカネのお尻が良いんだよ」
「・・・」サワッ
「ちょ!ちょっと脇を触っちゃ駄目っ!」
「負けてられないら、タカネはメアリーにも乗るら」
「ほい」
「・・・ぐおおおお、カオリはよくこんなデブを持ち上げられるら」
「だれがデブだこの野郎」
パーフェクトボディを捕まえてデブとは
価値の解らない奴め
今日からより一層メアリーをシゴこう
取りあえずスクワット300回な
セーフだよね?