070 リターン
明日は「龍が如く」の発売日
更新が遅くなるかもしれません
クリスティがペガサスの馬車を呼び、次の日
「いつ頃帰ってくるんだ?」
「解らないよ、取りあえず夢魔のフロアを攻略して次のモンスター次第じゃないかな」
そうだな、何が出るか解らないんだ
慎重に判断して欲しい
「1000万くらい餞別やろうか?こないだのホテルに泊まれよ」
「いりません、それよりホンダに会いに行ってやってください」
「シャネルの事もお願いー」
「ハンカチ持った?生水は飲んじゃ駄目だぞ?」
「大丈夫ですよ、心配し過ぎです」
「カオリはすぐ調子に乗るんだからサテンの言う事良く聞くんだぞ」
「もお!タカネうざい!」
そんな事言ったってよ!
ああもう体が2つあればいいのに!
「タカネ様、私が皆さんをお守りするのでご安心ください」
「クリスティ、頼りにしてるからな」
「か、帰って来たらご褒美を・・・」
「・・・・・・」
それは嫌だけど出来る範囲でなら
あんまり無理難題を言わないで欲しいな
「ジル、十分気を付けてな」
「はい、顔は誰にも見せないようにします」
「ダンジョンでは光は出せるけどイナズマは使えない、あと火の魔法も気を付けてな」
「酸素燃焼ですね、解りました」
ジルはフードを深く被り、占い師みたいな口元を隠す半透明の布を付けていた
流浪の生活でもそうしてたらしい
なにか妖艶でエロかった
一応クリスティから指輪も借りていた
察知能力にビックリしてた
雪の中をペガサスの馬車が来る
綺麗な光景だな
ムスタング、俺は乗らないから安心しろ
ペガサスを休ませる為に桶に水を汲んでやる
今から出発すれば、メオラには夕方には着くらしい
「カオリ、気を付けるんだぞ」
「解ってるってば」
「サテン、手紙よろしくな」
「はい、必ず毎日出します」
「ジル、みんなをよろしくな」
「はい、過信しないよう心がけます」
「クリスティ、足くらいなら舐めさせてやるから・・・」
「それを糧に頑張ってきます!」
皆がペガサスの馬車に乗り込む
「いってらー」
「怪我がないようにな!」
俺とメアリーに馬車の中で4人が手を振る
ペガサスが浮かび上がった
ゆっくり旋回し、一気に飛んでいく
美しいな
「行っちゃったら」
「うう、寂しいよう」
「メアリーが居るら、元気出すら」
「みんなと差がつきすぎないよう鍛えてやるからな」
「う、うん、お手柔らかに頼むら」
こうして4人はホメロスへと旅立って行った
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ペガサスの馬車の中
「うう、カオリぃ、タカネと離れ離れになっちゃった」
「さ、サテン、落ち着いて」
「タカネ様ぁ!」
「ク、クリスティさん、泣かないでください!」
『えーん!』
カオスになっていた
カオリがなんとか落ち着かせようと気を使う
「ま、まあまあ、取りあえず宿を確保して情報集めて明日からダンジョン潜ろうよ」
「私は50万程しか持っていません」
「宝箱さえ見つかればすぐにお釣りがくるから、取りあえずカオリが全部立て替えておくよ」
宝箱が見つかっても換金して小切手には出来ない
ホメロスの王宮に取りに行かなくてはならなくなるからだ
財宝は取りあえずすべて持って帰ろう
ピエトロで換金する他ない
「攻略進んでるかな?」
「クスン、ハインツさん達すら諦めたのですから進んでいるとは・・・」
「だといいよね」
ハインツのパーティは飛び道具が一人だった
夢魔には相性が悪いとして諦めたのだろう
こっちはサテンとジルが魔法と弓を使える
ジルは強力な魔法も使えるみたいだし心配ないだろう
問題はその先のフロアか
いや、油断はしちゃいけない
コカトリスはどうしよう
以前はタカネの氷の魔法で処理していた
「サテン、ジル、氷の魔法は使えるんだっけ」
「サテンは使えません」
「ジルは使えますが、そこまで強力な物は出せないです」
どうしよう
近接攻撃のカオリに出来る事はあるのかな
見られたら終わりとかどうしようも無い気がして来た
「カオリ様、正確には眼が合ったら石化されるんです」
「そうなの?クリスティ」
「なのでクリスティは目を瞑って戦う事にします」
な、なんだって・・・
気配だけを頼りに戦うと言うのか
そんな事が可能なのかな
「音で判断できるでしょう、それにタカネ様の指輪もありますので」
「そ、そっか、察知能力があれば不可能じゃない気がしてくるね」
眼に頼らない戦闘
少し練習してみても良いかも知れない
窓から外を眺める
大地が流れていく
いざタカネから離れてみると不安だな
カオリもタカネの存在の大きさを感じていた
あの胸をしばらくは揉めないなんて
サテンは代わりに揉ませてくれるだろうか
サテンはその辺厳しいからなぁ
ジルは揉ませてくれるかな
クリスティは貧乳だしなぁ
ああ、なんか考えが脱線してる気がする
「カオリ、頼りにしてますからね」
「きゃあ!さ、サテン!胸を揉まないで!」
「タカネに触れる事が出来なくて寂しいんです」
「うう、これじゃあ逆だよう」
サテンのスキンシップがすごい
カオリはタカネの苦労をこの旅で知ることになる
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「いやあ、風呂が広いな!」
「タカネ様、シオンとクーリエで体を洗わせていただきます」
「2人で?いやはや極楽じゃ!」
俺達は夜入ると寒いので昼から風呂に入ってた
いやあ、風呂場が広くていいな!
ゆっくり入れるぜ
「メアリーさんはエリーゼが洗うの」
「申し訳ないら、居候らのに」
「メイドの仕事をさせて欲しいの」
洗わせてやれ
世話をする人間が減ってメイドちゃん達もヒマだろうからな
「ふう、湯船も広いな」
「タカネ様の隣で入れるなんて」
「いつもはサテン様とカオリ様の指定席ですもんね」
「シオンもなかなかの胸だな、クーリエも引き締まってて腰のラインが魅力的だ」
「た、タカネ様ほどでは・・・さ、触ってもいいですわ」
「どれどれ」
「あ、あああん!」
「クーリエもいいか?」
「ど、どうぞ・・・ぅ・・ああ!」
「はっはっは!極楽じゃ!」
風呂から上がりマッサージをして貰う
俺もシオンもクーリエも裸だ
ほら、服を着てると邪魔だしさ
こっちの方がマッサージの効果も上がるはず!
暖かい部屋だし全然寒くない
ベットでうつ伏せに寝っ転がる俺
「ここ、どうですか?」
「んん、気持ち良いよ」
「腰を揉みますわ、足に跨っていいですか?」
「ああ、構わんよ」
「クーリエは肩をお揉みします、背中に回らせていただきます」
俺の体の上を全裸の2人のメイドが動き回る
見えないけどすごい光景だろうな
「次は仰向けになってください」
シオンが膝枕をしてくれる
クーリエ一人でやるのか
おお、目の前にはシオンの大きな胸
少し下を見ればクーリエのスレンダーな体が動き回っている
「クーリエはマッサージが上手なんだな」
「はい、マッサージなら自信があります、あ・・・」
気持ち良さに悶え、何気なく右足を軽く曲げた
丁度右足に跨って俺のわき腹を揉んでいたクーリエの股間に軽く当たってしまった
赤くなるクーリエ
「ごめん、わざとじゃないんだ」
「え、ええ、解っています」
「内腿も贅肉が無くて引き締まった良い脚だ」
「あ、ありがとうございます」
お陰で俺の細い脚がクーリエの内腿で引っかからず股間まで到達してしまった
タカネは鬼の居ぬ間にハメを外していた
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「ふう、着きましたね」
夕方
ホメロス王国メオラ
街の中にペガサスの馬車が降り立ち注目を浴びる
サテンは馬車から降り立ち大きく伸びをしていた
大きな胸が伸びをする事で躍動する
美しい容姿の艶めかしい姿に集まった群衆が息を飲んでいた
「さて、それでは宿を取りましょう」
迷うことなく前回泊まった宿へ向かう
メオラ一番の宿のスィートルームが目当て
一泊一部屋5万の部屋
今回は4人なのでもう少し高いかも知れない
「1泊6万です」
前回より1万高いけど了承
ジルだけは複雑な顔をした
50万しか持ってないジルには高い宿泊費
大丈夫だ、宝箱が手に入らなかった場合、ジルはお金を出さなくても良い
いつまで泊まるか解らないが取りあえず5日分払った
ハンターは先払いが基本
帰って来ない可能性があるからだ
「荷物を置いて組合に行って情報を集めましょう」
「ペガサスの馬車はいったん戻るのかな?」
「当然です、私達がいつ帰るか解りませんから」
ペガサスの馬車は今日はメオラに泊まって明日ユーメリアに戻るらしい
今日たくさん飛んだので休ませるのだろう
従者の宿泊費もかかるはずだが、請求される事も無い
20傑の特権と言うのはすごいな
ホテルにジルを残し3人でハンター組合へ行く
見覚えのある顔がチラホラ
前回来た時どこかで会っていたのだろう
こちらを見てるが怯えているようだ
タカネが脅した者達だろうか
「ダンジョンの探索はあれ以降財宝が一つ見つかっただけです、それよりも被害続出で入る者自体が少なくなってしまいました」
ダンジョン地下3階層
インキュバス、サキュバスの夢魔が居るフロアで被害者続出らしい
人間に夢を見させて淫らな事をするという夢魔
汚らわしい存在
出会った時には躊躇せずにしとめてやるとサテンは決意した
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「た、タカネ様、クーリエもそろそろ夕食の準備をしなくては」
「駄目だ、クーリエも体が疲れているぞ、俺が揉み解してやるからな」
「ぅ、ううん!あ!そ、そこはぁ・・・ああっ!」
今俺は疲れているクーリエを体をマッサージしている
しなやかな腰を撫でまわし、内腿に手を這わせる
シオンが妖艶な目で見守ってるが何故だろうか
「か、堪忍して下さ・・・ううんっ!!」
「駄目だ、使用人をねぎらうのも主人の務めだからな」
「ら、らめぇ」
身悶えるクーリエを俺の手が執拗に逃がさない
大きく仰け反るクーリエの背中
反り返りがMAXになったときに大きく弾ける
ベットにバウンドしてぐったりするクーリエ
たぶん疲れが吹っ飛んだのだろう、だからセーフ
「た、タカネ様ぁ」
「シオンもか?解った」
シオンも疲れているらしく切ない目で見て来たのでマッサージをしてあげた
何故か最終的にぐったりしてしまったが睡眠不足なのかもしれないこのまま寝かせておこう
「タカネ様、お食事の準備が出来たの」
「スマンなエリーゼ、一人でやってくれたのか?」
「準備する分が減ったから大丈夫なの、それより2人に服を着せて来るの」
「す、すまんな」
悪いなエリーゼ余計な負担かけて
俺は食堂に行こう
「タカネ何してたら?クーリエの切なそうな声が聞こえたら」
「マッサージだ」
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ハンター組合で情報を集めホテルに戻るサテン達
明日は朝からダンジョンに潜る事になる
旅の疲れもあるし今日は早めに休もう
ホテルで夕食を食べ部屋に備付けの風呂へ
「か、カオリさん、私の胸を触ろうとしてませんか?」
「ジル、風呂に入る時は指輪を外そうよ」
「チカン対策にサテンも外しません」
クリスティは思っていた
あれ?私の指輪は調子が悪いのかな
皆の指輪は察知能力が発動してるみたいだが
おかしい、組合ではいかがわしい者達に発動していたのに
ああ、今頃タカネ様はどうしているだろうか
ペガサスの馬車から見たタカネ様の顔が忘れられない
心配で悲痛な面持ちに心が痛んだ
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「なんだまだ寝てるのか」
タカネは部屋に戻ったがシオンとクーリエがまだぐったりしてた
服を着てしまってるしつまんないな
メアリーの部屋に行こ
「メアリー、皆が居なくて寂しいから一緒に寝よう」
「解ったら、一人で寝るのは寂しいら」
長年水晶に閉じ込められてたメアリーの情に訴え、ベットに潜り込むことに成功した
「抱きついて寝ていいか?寂しいから」
「良いら、二人で温めあうら」
「部屋が暖かいな、抱き合って寝ると汗をかきそうだ」
「そうらな、寝間着は脱いでしまうら」
下着同士になる俺とメアリー
メアリーの背中から腰を抱き体を密着させる
「背中に当たる胸がすごいら、メアリーも大きくなりたいら」
「メアリーもCくらいはあるだろ?15歳なんだしまだ成長するよ」
「そうらな、未来は無限大ら」
「そういや胸が大きい人に胸を触られると大きくなるって聞いた事があるぞ」
「本当ら?じゃあ触って欲しいら」
メアリーの胸を背中から触る
両手で両乳を鷲掴み
「ぅ・・・うぅ、これで大きくなるら?」
「ああ、未来は無限大だからな」
「そっか、楽しみら、ああっあっ」
身悶えるメアリー
熱っぽい顔をしてるが大丈夫だろうか
風邪ひかないようしっかりと温めてあげなきゃな
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メオラのホテルのベットの中でジルは考えていた
気軽に着いて来てしまったが、ダイヤのタカネの元に居たほうが安心だったのではないか
クリスティは大陸12位だがどうもおかしな性癖があるようだ
自分は部屋に居て立ち会わなかったが先日タカネにおかしな事を強要したらしいし・・・
サテンとカオリも最上級ハンターだがタカネには束になっても敵わないらしい
いざ久しぶりに外に出てみると不安だ
元の世界にはニートと呼ばれる人達が居たが今はその人達の気持ちが凄く解る
外の世界は自分を受け入れてくれるのだろうか
閉じこもっていた自分が外に出て良いのだろうか
「ぅう、私で役に立てるのかなぁ」
ベットの中で一人呟く
元々弱い性格だったジュリエットは自分に自信が持てない
家の中に居る安心感が更にジルを弱くしてしまった
「ふぇぇ、またカオリさんがジルの胸を狙ってるよぅ」
指輪のお陰で危険が解るようになった
しかし余計な事まで解り過ぎる気がする
気の弱いジルには心配事が増えてしまう結果となった
『カオリ!何してるんですか!寝なさい!』
『ご、ごめんなさい』
良かった、サテンが怒ってくれた
これでカオリが大人しくなると良いが
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「ふう疲れたの」
エリーゼは自室で椅子に座り休んでいた
今日は一日大変だった
世話をする人間は減ったのだがタカネが弾けてしまった
あれが本性なのかと少しビックリした
「エリーゼも成長したら狙われるの、お金を積まれたら断れないの」
まだまだ成長途中のエリーゼ
今は幼児体系だが未来は無限大
「そろそろ寝るの」
ベットの中に入ったエリーゼは考える
スタイル抜群に育った自分をタカネとカオリが取り合う姿を
お金が飛び交いエリーゼをモノにしようと2人が躍起になる姿を
「・・・バカな事を考えてしまったの」
変わった人達だが自分にとても良くしてくれる大切なご主人様だ
お金で人間を取り合うような俗物では無いだろう
失礼な考えに反省をする
「明日も・・・頑張るの・・・」
外は雪だし明日も朝から雪かきだろう
人数が減った分雪かきは大変だ
睡魔がエリーゼを襲う
寒いピエトロの夜が更けていった