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全部神様が悪い  作者: 無二エル
ピエトロ王国編
56/134

056 発覚

久々更新

ノクターンがブクマ伸び悩み中なのでこっちも再開しまーす

「メアリー、昨日はどんな依頼受けたんだ?」

「ゴブリンら、八つ裂きにしてやったら」

「お、おう、そうか」

「2つ目もゴブリンだったら、壁に閉じ込めて水を少しずつ入れると泣きわめいて溺れていったら」

「・・・・・・」


メアリーは性格に問題があるのかな


「メアリー、どのみちやっつけちゃう事に変わりは無いから偉そうな事も言えないけど、楽に殺してあげないと」

「・・・そうらな、苦しむのは可哀そうら、悪い奴らでも心が痛むら」


良かった、言い方が悪いだけだったみたいだ

サテンとカオリとメアリーとクーリエはハンター業に

俺は何しようかな


内政官バルディさんが来た

昨日王宮でやらかしたから怒られるのかな


「タカネ殿、昨日は申し訳なかった」

「・・・私のせいで女王様のご機嫌が悪くなったと思ってますが」

「いや、おかしな余興をさせてすまなかった」

「大丈夫でしたか?」

「まあ女王には良い薬だ、気にしなくていい」


・・・うーん、スッキリしないけどまあいいか


「また何か頼むと思うがこれに懲りず引き受けて欲しい」

「ああ、雪崩避けの壁作れって話でしたよね」

「もう少し先になると思うがよろしく頼む」


バルディさんは帰って行った

良い人なのにな

あんな女王の下で苦労してるのか・・・


団欒室に戻るか

シオンがお茶を持って来てくれた


「タカネ様、いつも何のお薬を飲んでらっしゃるのですか?」

「んー?あれは生理が来なくなるヤツ、あ、そろそろ無くなるから買わないと」

「ま!まあ!いけません、そんないかがわしい薬!」

「え?い、いや、便利じゃない?時期になったらおしっこと一緒に出ちゃうよ?」

「そ、そんな薬を飲んで子供が出来無い体になったらどうするんですか!!」

「・・・別にいいけど」

「いけません!!」


う、うーん、俺の体を心配してくれてるんだろうけど

余計なお世話なんだけどなぁ


「好きな殿方が出来た時に後悔しますわ?」

「ああ、俺が男を好きになる事は無いから」

「・・・以前から思ってましたがタカネ様はサテン様の事を好きなのですか?」

「ええ?どういう意味で聞いてる?」

「そ、その、お付き合いしてるというか」

「女同士で?サテンの事は好きだけど付き合ってないよ」

「で、でも、サテン様もタカネ様にべったりですし」

「俺は男嫌いでサテンは男が怖いって言うのかなぁ」


俺が元男だって知ってるのはサテンとカオリだけなんだよな


「た、タカネ様は、そ、そのぉ、女性がお好きなのですか?」

「・・・男と女なら、女かなぁ」

「え、えーと、私達は、お、お風呂にいつも一緒に入ってますが・・・」

「何、性的な目で見てるって言いたいの?」


どうだろう

見てるよな

でもここで正直に言うとマズい気がする


「俺は性的な目で見てないよ、むしろシオンがこの前俺の胸触ってたじゃん」

「わ、私はカオリ様が言うので・・・」

「シオンが俺を性的な目で見てるんじゃないの?」

「そ、そんな!憧れるスタイルをされていて見惚れてしまう事はありますが」

「そうなのかな?潜在意識の中で実は性的に見てるから見惚れてしまうんじゃないだろうか」

「ち、違いますわ」

「でもシオンも可愛いのに彼氏いないんでしょ?」

「そ、それはお仕事に集中したいからで」

「・・・男と付き合った事はあるの?」

「・・・・・・ありません」

「実は女が好きなんじゃないの?」

「い、いえ、そんな事は」

「俺とサテンとカオリでタイプを選ぶとしたら?」

「うーん、難しいですわ」

「俺とサテンはスタイルまったく一緒なんだよね」

「知ってますわ!奇跡の体が私の前に2つも!」

「まあ顔は全然違うけどね」

「でもタカネ様の幼さを残したお顔も可愛らしくて抱きしめたくなりますし、サテン様の憂いを帯びた大人びた表情もぐっと来ますわ!」

「カオリはどうだろうか」

「カオリ様もスレンダーな体が素敵ですわ!お顔がキュートでお尻が本当に可愛らしくて!」

「メアリーもそうだよな」

「はい!手足が長くて腰も細くて華奢で守ってあげたくなりますわ!」

「そうか、シオンは百合だったのか」

「・・・・・・あ」

「お風呂で皆の事を性的な目で見てたの?」

「い、いえ、そ、そんな」

「俺の事、抱きしめたくなるの?」

「さ、さっきのは言葉のあやで」

「抱きしめても良いって言ったら?」

「え?・・・い、いえそんな」

「あー誰かに抱きしめられたいなー」

「・・・・・・」

「エリーゼに頼もうかなー」

「!・・・・・・」

「あっついから服脱いじゃお」ポイ

「!!!・・・」

「さあ、下着姿になった俺を抱きしめてくれる人は居ないのかなー」

「うっ」

「服着ちゃおっかな」

「ちょ!ちょっと待ってください!」

「なんだろうか」

「だ、抱きしめてさしあげますわ」

「そうか、頼む」


ぎゅーっと抱きしめられた

俺はシオンの胸に顔を埋め強く強く抱きしめられた

良い胸してやがんな

うわあ、俺の察知能力がビンビン反応してるわ

危険て事なの?

・・・ブラのホックを外された


「ちょ!ちょっとシオン!」

「た、タカネ様!お願いです!お願いですから!!」

「な、何をだよ!」

「ええやないか!ええやないか!!」

「だから何をだよ!!」


シオンを殴った

軽くだよ?

シオンを正座させる


「シオン、これまでよくやってくれたが・・・」

「そ、そんな!もうしません!もうしませんから!!」

「俺は皆の貞操を守りたい」

「ぅぅ、気の迷いです!タカネ様が誘惑するから!」

「俺は確認したかったからあんな事しただけだ」

「ぅぅ・・・」


うーん可愛そうか

まあいざとなったらサテンとカオリもメアリーもクーリエもハンターなんだしシオンにただ襲われる事は無いと思うが

エリーゼだけ心配だな


「シオン、エリーゼはどう思うの?」

「発育がまだまだですわ、将来性に期待ですわ」


・・・今のとこ大丈夫か


「シオン、なんか仕出かしたらクビだからな?主人に手を出すメイドなんて聞いた事無い」

「は、はい、申し訳ありません、肝に銘じておきます・・・」


まさかシオンが百合だったとはな

俺の疑惑がどっかに行って良かったわ


昼だ

エリーゼが団欒室に食事を持って来てくれた


「タカネ様、下着が見えてるの、シオンを刺激しちゃ駄目なの」

「知っていたのかエリーゼ」

「知ってたの、シオンは綺麗な女性に仕えられると聞いてここに来たの」

「そうか、エリーゼも気を付けてな」

「エリーゼもタカネ様ぐらい胸が大きくなったら気を付けるの」


俺やサテンくらい大きいのはそうそう居ないと思うが

頑張れよ、未来は誰にも解らん


午後は何しよっかな

おや、メアリーとクーリエが帰って来た


「早いな、何かあったの?」

「いえ、依頼を2つ終わらせたので帰って来ました」

「余裕だったら、もう一個くらい行きたかったら」

「無理はしないという約束でしたので」


そうだったな

クーリエは守ってくれているようだ


「サテンは?一緒じゃないの?」

「はい、午前中は私達が怪我をしないか見守ってくれたのですが、組合に戻って来た時に女性パーティに声を掛けられて・・・」


最上級を目指す上級女性パーティに声を掛けられたそうだ

そのパーティは最上級が一人と上級が2人

最上級の人は先日のカオリ初のドラゴン討伐にも居たらしい

そしてピエトロ十傑の5位なんだとか


「カオリ様が組んでいるパーティとも仲が良いみたいですよ」

「だったら安心かな」

「最上級の人は厳しそうだったら」

「・・・大丈夫かな」

「寡黙なだけだと思いますよ、サテン様を男ハンターからガードしてましたし」


そうか、じゃあ安心だ


「ケルベロス討伐に行ってくると言ってました」

「な、なに?!」


し、心配だ

上級で一番手ごわい奴じゃないか

再生するし厄介なんだよな

大丈夫なのかな


ムスタングを連れハンター組合に走った

サテン達が依頼を受けたと言う場所を聞きだし、そこへ向かう

危なくなったら助けたい

間に合うかな

もう戦ってるかな


「おお、やってるな」


深い森の中で見つけた

4人のハンターとケルベロス

4人はケルベロスを追い詰めている

サテンが矢を2本同時に撃っている

うまいな、練習してたのは知ってたけど

味方に当たらないよう、的確にケルベロスの頭を狙っている

最上級はあの槍の人か

ああ、覚えてるわ、ドラゴンに止め刺した人だ

最後に吹っ飛ばされてたけど盾でガードしてたからかすり傷しか負ってなかった


他の2人の動きもなかなかだ

素早く動いてケルベロスを翻弄している


サテンが構えた

お、イナズマの魔法か

ケルベロスの3つの頭にそれぞれ落ちる

威力はそれほどでもないが、ケルベロスの動きが固まった

チャンスとばかりに他の3人が一斉に斬りかかる

サテンもすでに弓を撃ち始めている


・・・少し見ない間に強くなったんだな

特に連携が見事だ

一つ一つの動作に無駄が無く流れるようだ


ケルベロスの心臓に槍が刺さる

呻き声をあげるケルベロス

しかしあまり深く入らなかったのか、ケルベロスが逃げようとした

サテンのイナズマが再度炸裂

ケルベロスの動きを止める

渾身の力を込めて槍が心臓に突き刺さろ

ケルベロスが大きく咆哮をあげ、絶命した

お見事


「タカネ、なんでここにいるんですか?」

「え?ああ、心配になって飛んできた」

「もう、過保護なんですから」


他のパーティメンバーとも軽く挨拶

ピエトロ5位の人は敬意を持って接してくれた

大陸20傑に対する礼儀らしい

なんだ、本当に良い人じゃないか


今日はもう依頼は終わりという事で一緒に帰る

パーティの一人はムスタングに夢中だ

一緒に走り回り蛇行しながら帰っている

もうグリフォンは狩れないなーと言っていた


「タカネ、私がグリフォンを狩ったら怒りますか?」

「・・・いや、通らなきゃいけない道だと思う、怒ったりはしないよ、すごく素早いから気を付けてね」

「ピエトロはグリフォンの依頼がとても多いので・・・」


家畜を襲うんだから仕方がない

特にサテンの愛馬ホンダの事を考えれば狩っておきたいのだろう

グリフォンは馬を敵対視するらしいからな

ムスタングだって馬を襲う事は無いが、俺が馬に乗った時には嫉妬していた

始めて噛みつかれたっけ


ハンター組合に戻るとカオリが居た

丁度いい、一緒に帰ろう


「え?カオリはもう5、6匹狩っちゃってるよ?」

「ぐぐぐ、容赦ないなカオリ」

「シャネルが襲われたら大変じゃない!」


最初は手も足も出なかったのに、カオリも成長してるんだな


「まだまだ成長するからね、タカネなんて追い越してやるんだから」

「お、おう、頑張れよ」

「ダイヤなんかに負けてたまるもんですか」


超える事の出来ない能力の壁があるんだが

・・・まあ向上心があるのは良い事だ


家に帰るとメアリーが特訓してた


「もっと強くなるら、お金を稼ぐら」

「そうか、魔法使えるんだから他にやりたいことが出来たらそっちに進んでも良いんだぞ」

「うん解ったら、それまでにハンターで魔法も向上させるら」


風呂


「シオンは俺を洗ってくれ」

「は、はい」


シオンが緊張している

百合だという事がバレたからな

他の女の体を洗わせる気にはならなかった

一緒に風呂に入るだけでもすごい妥協したんだからな

これ以上は我慢しろよ


丹念に俺の体を洗うシオン

罪滅ぼしのつもりだろうか

ちょくちょく俺の察知能力が発動するんだが

能力が途切れる事を考えるとシオンも葛藤してるみたいだ

自制心が勝つように祈る


湯船に入る


「ふう、癒されるぜ」

「タカネ何もしてないんでしょ?」

「タカネが働かなくなっても私が養ってあげますからね」

「ありがとうサテン」

「サテン、タカネを甘やかしちゃ駄目だよ」

「俺がバリバリ戦って強くなるのも嫌なくせに」

「ううっ、それも困る」

「よーし、明日からバンバンドラゴン狩りまくるぞー」

「そんなに出ないんだから横取りしないでよー」


寝室


しかし本当にやる事が無いんだよな

明日は何すりゃいいんだろ?

この調子じゃニート一直線だ

なにか新しい事始めたいんだけどな

明日、街でも回ってみようかな

何かヒントが見つかれば良いんだけど・・・

zzzzz

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