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全部神様が悪い  作者: 無二エル
ピエトロ王国編
44/134

044 メイド

次の日

今日か明日王宮からメイドさんが来るはずだ

だからハンター家業はお休み


「何時頃来るかな?」

「わかんないよ、カオリは休みなの?」

「ううん、でも気になる・・・」

「俺が品定めしておくから行ってらっしゃい」

「むー」


「タカネ、浮気は許しませんからね」

「何の話だ、サテンもハンターの仕事あるんだろ?」

「はい、ですが・・・」

「何考えてんだよ、女同士だぞ」

「むー」


2人を追い出した

さあ、ゆっくりしよう

団欒室でソファに寝っ転がる

ムスタングは部屋の入口で今日は出かけないのって顔だ

いいのいいの、昨日儲けたし

・・・・・・

zzzzz




コンコン


ん?


コンコン


ドアノックをならす音だ

来たのかな?


「はーい」


玄関へ

寝ぼけ眼で歩く

どれくらい寝ちゃってたのかな


「はいはい、今開けます」ガチャ

『始めまして、王宮の紹介で来ました』

「いらっしゃい、私はタカネ、よろしくね」


ほれ見ろ

3人共可愛い

メイド服を着た3人のかわい子ちゃんが立っていた


「どうぞ入って、応接間で自己紹介してくれる?」

『はい』


1人目

シオンちゃん

17歳 身長157cm

コバルトブルーの肩までの髪 垂れた目

胸大きい おっとりしてそう

優しそうでお菓子とか好きそう


2人目

クーリエちゃん

16歳 身長166cm

オレンジ色のショートカット 吊り目

スレンダーだな 肩幅ちっちゃい モデル体型

軽そうに見えるけど目は凛々しい


3人目

エリーゼちゃん

14歳 身長144cm

赤色のツインテ 糸目 

ロリっ子 元気良さそう ニコニコしている

胸は無い 幼児体系


ほれ見ろ、図ったように三者三様

もう意図的としか思えない

誰かの都合でそうなったかのようだ


「みんな、紹介引き受けてくれてありがとう、王宮をやめて個人の家に来るのは不安じゃ無かった?」

「いえ、とてもお美しい方に仕える事が出来ると聞いて」←シオン

「私はグリフォンと触れ合えると聞いて」←クーリエ

「お給金が良かったんで」←エリーゼ

「ははは、聞いていると思うけど給料は月10万です、住み込みで大丈夫だよね?」

『はい』


「シオンはメイド歴は?」

「4年でございますわ」

「へえ、13歳から?もうベテランだね」

「いえ、初めてのお宅で王宮でやって来た事が通用するか不安ですが・・・」

「慣れるまでは勝手が違うと思うけど頑張ってね」

「はい、よろしくお願いしますわ」

「・・・背中は洗ってもらえるのかな」

「は、はいぃ、こんな美しい方の体を洗えるなんて・・・」


・・・百合じゃないよな?

俺が言うのも変だけど


「クーリエはメイド歴は?」

「2年です、ハンターをやってた時期もあるんですよ!」

「そうなんだ、グリフォンが好きなの?」

「動物なら何でも好きですよ!」

「ちょっと待って、ムスタ・・・グリフォン連れて来るよ、人間に馴れてるから安心してね」

「はい」

「・・・・・・ムスタングって名前なんだ、もう抱くには大きすぎるけど」

「か、可愛い!撫でていいですか?」

「どうぞ」

「クー」

「・・・ああ、来て良かったぁ」


クーリエはメロメロになってる

本当に動物が好きなんだな

ん?グリフォンは・・・モンスターだよな?

その辺の線引きは謎

ハキハキしゃべる滑舌の良い子だ


「そしてエリーゼ、メイド歴は?」

「1年なの」

「お金は好き?」

「大好きなの!」

「正直で良いね、素直そうでいいよ」

「え、えへへ、王宮ではもうちょっと慎みなさいって言われました」

「ここではそこまで丁重にしなくていいからね」

「ありがとうなの!頑張りますなの!」


エリーゼは元気いっぱい

確かに王宮ではもっとおしとやかにしろって言われるだろうな

ここではありのままでいい


「じゃあ部屋に案内するね」


三人を使用人部屋へ

取りあえず荷物を広げて住む環境を整えて貰おう

使用人部屋は6畳くらいかな

ベットと机とテーブル、イス、タンスが置いてある

クローゼットは備え付け


「狭くない?」

「いえ、十分ですわ」

「足りない物があったら言ってね」

「ランプはどこですか?」

「ああ、魔法使えるのが2人いるから買ってなかった」

「2人も?すごいなの!」

「留守にする事もあるかも知れないし必要だよな・・・」

「わ、私達に魔法の光など贅沢ですわ」

「そうか、寝るタイミングも違うだろうしランプの方が気が楽かな?」

「そうですね、消しに来ていただくのも申し訳ないです」

「解った、後で買って来て、自分の部屋は好きなように変えてくれていいからね」

『はい』


良かった、良さそうな子達だ


「あと、金髪のサテンと黒髪のカオリってのが居るから」

『はい』

「お金渡すからランプと昼食の材料と必要な物買って来て、全部の部屋見てからでいいから」

「食事はどのような物を・・・」

「贅沢じゃなくていいよ、飽きの来ない庶民的な物で」

「解りましたわ」


当面の生活費10万渡した

足りなくなったらまた言ってね


「じゃあ、改めてこれからよろしくね!」

『はい!』


---------------------------------------



ああ、優雅だな

3人が家の中を動き回る気配

俺はソファに寝てるだけ


「お昼準備出来ましたがこちらで召し上がられますか?」

「持って来てくれるの?ありがとう」


サンドイッチと紅茶を持って来てくれた

3人が部屋の隅に控える

・・・ん?もう仕事に戻って貰ってもいいんだけど

後は1人で食べるけど、食べ終わるまで待つのかな?

勝手がわからん、王宮ではこうなのか


「みんなもお昼食べてきていいよ」

「いえ、私達はタカネ様の食事が終わってから順番に頂きますわ」

「そういうもんなの?」

「はい、主人より先に頂く訳にはいきません」

「そうか」

「そうなの」


「タカネ様、ヤーインとホソカワムラに橋を繋げたとか」

「ああ、バルディさんに頼まれてね」

「すごいです!」

「すごいなの!」

「いやあ、それほどでも」


気分いいな


「タカネ様はハンターをされているんですよね?」

「ああ、一応最上級だよ」

「すごいですわ」

「すごいなの!」

「カオリも最上級、サテンは上級だよ」

「すごいですね、クーリエは中級で止まってしまいました」

「中級でもすごいよ」

「命がけの仕事なので安定した仕事に飛びついてしまいました、臆病者です」

「そんな事はないと思うけど」


「タカネ様は大金持ちなの?」

「こ、これ、エリーゼ」

「ははは、いいよ、そこそこ持ってる方だと思う」

「若いのに凄いなの」

「ミスリルのゴーレムをやっつけた事があるんだよ、それで稼いだ」

「み、ミスリルのゴーレム・・・」

「エリーゼはお金稼いで何に使うの?」

「いつか大陸中を旅したいの、色んな場所へ行って色んな物を見たいの」

「良い夢だな」


楽しく昼食を取ることが出来た

また寝転がる

あー自堕落な生活

最高だー


「タカネ様、ムスタングちゃんが・・・」

「ああ、トイレしたいんだよ、ドア開けてあげて」


「お風呂用の薪が見当たりませんわ」

「廃材使ってたんだけどもう無いかも、後で買って来るよ」

「荷車を買っても良いですか?荷車があれば私でも運べますわ」

「坂多いから危なくない?」

「慣れてますわ」

「じゃあ買っていいよ」


「タカネ様ぁー、門の外に大陸20傑12位のクリスティ様がぁー」

「放っておいていいよ」

「すごい方とお知り合いなの」


なんで来たんだよ

休みだって言ったのに

放置で良いだろ、その方が喜ぶ


穏やかな午後

そろそろ紅茶でも飲みたいなー


「タカネ様、紅茶とクッキーをお持ちしましたわ」

「ありがとう、丁度喉乾いてたんだ」

「クリスティ様がまだいらっしゃいますが・・・」

「・・・・・・」


クリスティを中に呼んだ


「お茶飲んだら帰ってね」

「はい、床に座っていいですか?」

「ソファに座って」

「手を使わずに飲めばいいですか?」

「普通に飲んで」

「・・・私もタカネ様にメイドになりたかったです」

「やった事あるの?」

「無いです」

「じゃあ駄目じゃん」


「明日も休むって言ってたけど、やっぱり行くわ」

「はい!ではお迎えに上がります!」

「いいよ、組合で待っててよ」

「で、でもぉ」

「・・・解ったよ、迎えに来て良い」


ああもう

落ち着けないんだよな

お茶を飲み終わるとクリスティは名残惜しそうに帰って行った

ふう、やっとゆっくりできるぜ


うとうと、うとうと

平和な午後

メイドさんが外を掃除してるのかな

かすかに箒の音が聞こえる


おや、カオリの声だ

帰って来たのか

メイドさんにテンション上がってるな

お気に召したなら良かったけどさ


ガチャ「タカネ!メイドさんが可愛いよお」

「良かったね」

「寝てたの?パンツ見えてるよ」

「一気にうるさくなったなー」

「なによー良いじゃない」


「良さそうな方々ですね」

「サテン、気にいってくれた?」

「はい、タカネと姉妹なのかと言われました」

「またか、そう見えるのかな?」

「うふふ、私がお姉さんですからね」


はいはい

カオリとサテンは部屋に荷物を置きに行き、団欒室でゆっくりする

家事をしなくていいってのはいいよな

自由な時間が増えてだらけていられるんだもの

夕飯までゆっくりしよう


「タカネ、明日も休みなんでしょ?」

「いや、クリスティがさっき来てさ、行くことになったよ」

「そうなんだ、明日はシャネルの鞍が出来上がるからカオリは休みだよ」

「そうか、乗馬の練習するの?」

「うん、サテンに教えてもらう」

「じゃあサテンも休みなのか?」

「はい、休みにしました」

「・・・俺もそっちに行きたいな」


なんで俺クリスティのお守りしなきゃいけないんだろ

迎えに来るから行くけどさ


「夕食の用意が出来上がりましたわ」

『はーい』


食堂へ行こう

どんな食事だろう

庶民的な物でいいと言ったけどワクワクするぜ


「おお」


この地方の伝統料理だろうか

食卓には何種類かの料理が並べられていた


「このスープ美味しいな」

「子牛のテール煮ですわ」

「上品なお味ですね」

「それは鴨肉のオレンジソース添えですよ!」

「これなになに?」

「エシャロットと秋野菜のサラダなの」


・・・結構贅沢なような

まあ別にいいか

あ、ムスタングの肉も火を通したのか

でも美味しそうに食べてるな

じゃあいいか


「ふー満足したー」

「美味しかったですね」

「サテンの料理も美味しいぞ」

「気を使ってくれなくても」

「同じくらい美味しいよ!」


夕食が終わりいったん団欒室へ

メイドさん達に食事を取ってもらい、その後でお風呂の準備をして・・・


「あ、風呂にお湯入れてくるわ」

「さっき水から沸かしてたよ」

「そうか、言うの忘れてたな」


まあいいや

俺がいない時は自分たちで沸かさなきゃいけない訳だし

便利さに慣れすぎるのも良くないよな


「お風呂の準備が出来たなの」


待ってました

カオリの方が早く動き出した

ずるいぞ


脱衣所で服を脱ぐ

メイドさん達も服を脱ぐ

解ってるけど興奮するなあ


「わあ・・・皆さん素晴らしいスタイルですわ」

「カオリも?」

「勿論です、引き締まった素敵なスタイルですわ」

「タカネ様、クーリエが洗わせていただきます」

「ああ、ありがとう」

「カオリ様はエリーゼが洗うの、エリーゼに胸を分けて欲しいの」

「タカネかサテンに言ってよー」


本当に分けれる物なら分けてあげたい

3人共丁寧に丁寧に体を洗ってもらう

ああ、王様になった気分だな

あ、あん、クーリエ上手だな


体をすすいで貰い風呂へ

3人が風呂の隅で待機する


「あ、体洗って入って来てよ」

「で、ですが」

「半分露天だし、冬は凍えちゃうよ」

「良いのでしょうか?」

「いいからいいから」


3人は戸惑ってるな

王宮とは勝手が違うだろうが

主人と一緒に入るのは失礼とかあるんだろうな


「いいから入って来なよ、タカネの胸も触っていいよ」

「おい」

「見てる方が心配になります、入って来て下さい」

「は、はい」


3人は体を洗い湯船に入って来た


「し、失礼しますわ」

「ふふ、シオンちゃんも良い胸してるね」

「カオリには気を付けてね、変態だから」

「ちょっとー」

「ああ、気持ちいいです、王宮では湯船に入る事は許されなかったんで」

「え?そうなの?」

「私達は皆様が入った後体を洗ってぬるい残り湯を浴びるだけなの」


ふーん、そういうもんなのか


「お風呂なんて贅沢ですわ」

「私、湯船に入ったの初めてです」

「偉くなった気分なの」

「そっか、俺達が居ない時も勝手に沸かして入って良いからね」

「・・・タカネ様は時々男性のような話し方をされるんですね」

「あ・・・これは気にしないで」

「そうだよ、どう見ても女でしょ?」

「カオリ、そう言いながら胸を揉むなよ」

「素敵な胸なの、エリーゼもあやかりたいの」

「タカネの股間はツルツルなんだよ?」

「おいカオリてめえ」

「うふふ、賑やかで楽しいですね」


カオリを湯船に沈めると静かになったけどな

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