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全部神様が悪い  作者: 無二エル
ホメロス王国編
34/134

034 海

次の日、朝ご飯を食べ出発

サテンとカオリはホンダで、俺とムスタングはそれに合わせて走る&飛ぶ

10時くらいだろうか、リゾート地ベルサに到着

ナンパが嫌なのでムスタングを前面に押し出し歩く

ムスタングもそろそろ80cmくらいになる、結構デカくなってきたな

グリフォンとしての迫力も出て来たので効果覿面だ

もう抱えて走る事も無いだろう

一人前のグリフォンと言えよう


しかし、開放的な街だな

街中でも皆水着で歩いている

肌の露出が眩しいぜ

まずは水着屋へ

うーん、種類が多い、どうしよう


「タカネ、まさかそれ買うの?」

「駄目?」


青色のワンピース


「お客様は胸が大きくウエストがくびれているのでビキニの方がよろしいかと・・・」


店員にもダメ出しをされる

凹凸がハッキリしてるとワンピースって難しいのかな?

良く解んないぜ


「タカネ、これにしたら?」

「嫌だよ、そんな面積小さいの」


パンツの横がヒモなのは嫌だ

布が繋がっているのが良い

俺は青色のビキニを選んだ


「・・・サテン、凄いの選んだね」

「少し大胆でしょうか?」

「お尻が丸出しじゃないか、それはやり過ぎだと思う」


サテンはTバックが好きみたいだ

下着もそうだし

さすがに海でそれはやり過ぎじゃないだろうか

男ウケを狙っているようで一緒に居るのが恥ずかしい


「・・・解りました、これにします」


緑色のビキニ

横が紐で面積が少ない

ほどけないように注意しろよ


「カオリは?」

「これ!」


赤いビキニか

鎧と色が一緒だな

赤が好きなんだろうか

サテンより面積は広いがやはりパンツの横は紐だ

どいつもこいつも紐パンですか

イヤラシイ


ついでだからここで着替えていくか

ビキニで街中歩くのは恥ずかしいので白のショートパンツも買った

ビキニのパンツの上に履く

水に入っても大丈夫なヤツらしい

だったらこれでいいや

三角パンツはやっぱり恥ずかしいもの


「さ、サテン、横乳が・・・」

「?」


はみ出してるよ、それ大丈夫なの?

下乳も少しはみ出してるけど・・・

お尻は半分くらいしか隠れてない

刺激が強いなぁ


「お、カオリ、可愛いね」

「そうでしょ?」


健康的な色気のカオリ

赤のビキニを着こなしている

各自サンダルを買い、いざ海へ


「まあ、これが海ですか」

「そっか、サテンは始めてって言ってたっけ」

「とても綺麗ですね」


「人が多いな」

「あそこ空いてるよ」

「風が気持ちいいですね」


晴れてはいるが日差しがそれほど強くもなく過ごしやすい


「日差し強くないけど焼けちゃうかな?」

「タカネ、土の壁出してよ」

「そうか、良いアイディアだ」


屋根を作るような形で土の壁を出す

3人とムスタングが並んで入れる大きさで

しかしすごい注目を浴びてしまうな

あまり良いアイディアでは無かったかも

気にすることは無いか、ゆっくりしよう


「タカネ、サテン、海には入らないの?」

「ん?後で、少し寝っ転がりたい」

「私も後で良いです」

「そう?じゃあちょっと泳いで来る」


海に駆け出すカオリ

すぐにナンパされる

無視して海に飛び込む

楽しそうだな


俺達の回りにもナンパっぽいのがウジャウジャ

しかしムスタングが居るので近づけない

連れてきて良かった

俺のボディーガード


「サテンは泳げるの?」

「泳げますよ、子供の頃川でよく泳いでました」

「川か、ベタベタしないから良いよね」

「海はベタベタするんですか?」

「うん、塩水だからね」


サテンが興味を持ったようだ

立ち上がり海へ歩いて行く

途端にナンパの餌食に

土の壁を出してガードする

やり過ぎだが効果覿面だ

ナンパが恐れをなして逃げていく


カオリの元へ行くサテン

カオリに水をかけられた

仰け反るサテン

白い肌に緑のビキニが眩しい

うーんエロいなあ

俺も行きたくなって来たけど荷物がな

この世界は治安悪いから心配だ

まあいいか、ムスタング、荷物番してようぜ

しばらくしたらサテンとカオリが戻って来た


「ふー楽しかった!」

「こんなにしょっぱいだなんて」

「ベタベタするでしょ?」

「タカネ、シャワーみたいに水出せないの?」


・・・どうなんだろう

やってみるか

シャワーをイメージ

出た、簡単だ

更に温度も変えれるかやってみる

・・・出来るな、簡単だ

40度くらいの適温

それをサテンとカオリに向けてやる


「わーすごく便利!」

「・・・これはいいですね」


そうか、俺はシャワーを出せるのか

この前ムスタング洗う時もこれを使えば良かったのか

知らなかった


「もうタカネ無しじゃ生きていけない」

「私もです」


・・・どうせ、ドラ○もん的な意味でしょ?

複雑だなあ

わ!濡れたまま抱きついて来るなよ!


さて、俺も海に入るか

ナンパが近づいて来るが土の壁でガード

これいいな

今後使わせてもらおう


少し泳ぐか

浅瀬から体を浮かせ水平に

クロールで泳いでみる

うお!早い!

泳ぎもパワーアップされているのか

あっと言う間に陸地から遠ざかる

危ない危ない、気が付いたら浜辺の人々が豆粒だ

見えなくなる前に気付いてよかった

浜辺に戻り、2人の元へ


「タカネ、すごい水しぶきだったけど・・・」

「ああ、泳ぎの能力も上がってるみたいだ」

「なんでもありなのね」


自分にシャワーをかけスッキリする

ふう、満足した

・・・海って意外とやる事無いな

その後、海に行ったり寝転がったり、ナンパをいなしたり


「タカネ、シャワー出して」

「はいはい」


「タカネ、風の魔法で乾かして」

「はいはい」


「タカネ、少し暑くなってきました」

「氷でも出してみるか?」


「いたっ!貝で足を切ってしまいました」

「ヒーリングするから足出して」


・・・世話が焼ける


「喉が渇きましたね、何か買って来ましょう」

「あ、私も行くー」


サテンとカオリが飲み物を買いに行った

ふう、ゆっくり出来るぜ

お、さっそくナンパに引っかかる

・・・イケメンだな

サテンは嫌がっているがカオリは満更でもなさそうだ

でも、ナンパの目はどちらかと言うとサテンに行ってる

あ、カオリが気づいた

無視して去ろうとしたが、腕を掴まれる

カオリがナンパを投げ飛ばす

おや、ナンパの仲間だろうか

ゾロゾロと男共がやって来た

10人くらいに囲まれるサテンとカオリ

むむ、大丈夫か?

いざとなったら魔法で援護しよう

一人がカオリの肩に手をかけようとした

それを振り払い、投げ飛ばすカオリ

一斉に襲い掛かって来る男達

サテンが土の壁を出した

ぶつかり、顔を押さえる男達

カオリが投げて止めを刺す

おお、サテンの掌底が男の顎に入った

いつの間にあんな技を・・・

うずくまる男達を尻目に立ち去るサテンとカオリ

・・・・・怖い


飲み物を買って戻って来た


「タカネ、見てないで助けてよ」

「必要だったの?」

「あれくらいなら可愛いものです」


・・・強くなったんだな、サテン

もう上級ハンターだもんな

成長を垣間見たぜ


「カオリは最初満更でも無かったでしょ?」

「サテンの胸ばっかり見てるんだもの」

「いやらしい目つきでした」

「そんなに露出多いのに見るなってのも・・・」


思わせぶりって感じがするけどな


「酷いですタカネ、人を露出狂みたいに」

「タカネ、言い過ぎだよ!」

「え?ご、ごめん」


女が馴れ合いだしたら危険だ

黒い物も白にする

やれやれ


のんびりとした時間が過ぎて行く

ああ、風が気持ちいい

ん?男が飛んでいる

カオリが投げ飛ばしたのか

風情が無いなあ


「タカネ、もう泳がないんですか?」

「うん、ベタベタするから」

「せっかく来たのに勿体ない」


良いじゃないか、せっかくの休みだ

何もしないのが贅沢なんだぜ?

そもそも海に来てまともに泳いでる奴なんか少ない

ナンパか体焼くかが大半じゃないだろうか

また男が飛んだ

カオリは元気だなぁ


「もう!しつこいのよね!一度断ったら諦めなさいよ!」

「カオリが魅力的過ぎるから諦められないんだよ」

「え?そう?エヘヘ・・・ってタカネが言うと嫌味になるからやめて」


なだめようとしたが逆効果だったらしい

自分の美貌が憎い


「ナンパされに行ってるでしょ?好みの男が寄って来ないからって怒らなくても」

「・・・実際良い男は女と一緒に来てるのよね」


そうだな

さっきから見てるが良い女にも必ず良い男が隣に居る

自然の摂理ってやつだろうか

意味違うか


「タカネ!良い男ナンパしてきてよ!」

「嫌だよ!自分でしてこいよ!」

「そもそもタカネは女なの?男なの?どっちが好きなの?」


・・・それ聞かれるのは困るんだよな

容姿は女だが心は男だ

好きなのも女だ

だからといって女と付き合いたい訳でも無い

世間の眼が気になるし


「俺はムスタングが好きだよ」

「あー逃げたー」

「逃げましたね」


サテンまで・・・

答えを期待していたんだろうか

本当の事言ったところで解って貰えないからな

関係性が悪くなるだけだ

こんな体になった気持ちが解るもんか


そろそろ夕方だ

帰る準備するか

2人をシャワーで洗い風の魔法で乾かしてやる


「このまま服着て帰ろうか?」

「そうだな、ベタベタしないし、水着の上に着ればいいだろう」

「私は馬に揺られるとはみ出しそうなので着替えたいんですが」


更衣室あるのかな

着るときは水着店で着替えたからな

サテンが自分で土の壁を出し、見えなくして着替え始めた

魔法って便利だよな


「はあはあ、この壁の向こうでサテンが」

「カオリwやめろよw」


サテンが着替え終わり帰宅の途につく

また2時間の道のりか

良い休日だったな


「また来ようね」

「ああ、そうだな」

「また来ましょう」


俺達の休日が終わった

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