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全部神様が悪い  作者: 無二エル
ピエトロ王国編
100/134

100 大陸美人コンテスト後半

新しい朝が来た

希望の朝だ


今日は大陸美人コンテスト2日目

朝からなんとなくラジオ体操やってみた

俺は何も出来ないから何となく手持ち無沙汰だ


「タカネ、私は今日15時頃行けば良いのでホテルでゆっくりしましょう」

「いいの?控室のメイドさん仕事が無いな」

「昨日言っておきました、直前までリラックス出来る空間に居たいので」


サテンの出番は終了直前だ

103番目に出て行き、ラストに全体での顔見せ


「私達はVIPルームに行ってきます!ムスタングちゃんもおいで!」

「ケーン」


クリスティとジルとクーリエとムスタングは闘技場へ

あれ?俺も各国代表の水着見たいんだけど


「タカネはサテンの膝枕ですよ」

「お、おう」


・・・仕方ないか


「タカネ、私に賭けてくれました?」

「ああ、昨日10万賭けたよ」

「私の倍率が3.2倍まで落ちていました」

「じゃあ今日買った方が良かったかな」


ユングリットさんが2.4倍で1番人気になったらしい

1日目ですでにふるい落とされた人も居るだろうな


「3位4位も強敵です、ユングリットさんばかり見てると足元をすくわれるかもしれません」

「そうなの?良く見てないんだよな」

「タカネも余裕ですね」

「サテンが勝てるって言うんなら信じるだけだ」

「その気持ちが心強いですよ」


そう言いながら俺のスカートに潜り込むサテン

やってる事は変態だが美人コンテストの優勝候補らしい


この後昼頃少し食事をしてゆっくり風呂に入って万全の状態で闘技場へ向かうそうだ

俺はサテンの付き添いをする事にした



------------------------------------------


闘技場VIPルーム


ジルは考えていた

また私よりレベルの低い子が出て来た

国と代表と言えど大したことないな

今日は昨日の審査で点数の低かった者から出て来る

今の所自分より上だと思う者は出てきていない

時々惜しい子はいるのだが

ドレスで点数を取れなくても素晴らしい体を隠し持ってる子は居る

さすがは国の代表と言ったところか

だが自分よりはやはり劣る子達だと感じていた


「ふう、私も出たかったな」


この分だと当分自分より上の子は出てこないだろう

今まで出て来た子達の国ならどこの国に行っても代表になれると思えた


「はぁ、また胸の大きい子だ・・・」


隣でクリスティが呟いている


「クリスティさん、豊胸剤は興味ないんですか?」

「な!じ、ジルさん、興味無い事はないんですが・・・やはり戦いになると邪魔なのではないかと」

「邪魔ですよ、ハンター業には向かないと思います」

「うーむむむむ・・・」


大きくなっては見たいけど実用的では無い

いや、場合によっては実用的なのだが

普段の生活では邪魔なだけだ


「どこかで所詮偽物と馬鹿にしているのかも知れません、薬で大きくなったところで天然で大きい人には引け目を感じてしまうのではないでしょうか?」


うう、痛い所を突かれたな

スイッチの自分はCカップからGカップになったんだよな

脚もかなり長くなったし・・・


そういう意味ではサテンはすごい

天然の状態でダイヤのスイッチのタカネと同じスタイルだとは・・・

対抗したい気持ちはあるが、サテンこそ大陸一位に相応しいと思わずにはいられない

この大会にもどれだけのスイッチが参加してるか解らない

その者たちを蹴散らしてサテンには大陸1位を取って欲しいな


「・・・やはり1位は本物が良いですよね」

「サテン様なら誰もが納得するはずです」


そうだな、きっとその通りだ

自分も出て見たいと思ってはいるが、もし1位になってしまったら後味が悪いだろう

タカネが20位を返上した本当の意味が今やっと解った気がする


「クーリエは豊胸剤を使ってでも出て見たいですね、自分がどこまで行けるのか可能性を知りたいです」

「クーリエさんは成長の可能性も残ってるじゃないですか」

「どうでしょう?16歳でCカップなので・・・Eくらいはほしいですが」

「い、E」ズーン

「あ!く、クリスティ様は凛々しい姿が魅力だと思いますよ!」

「そ、そうですよ、物思いにふける姿なんて女から見ても惚れてしまいそうです!」

「私は凛々しい姿より自分が虐げられてる姿の方が好きです」

「そ、それは流石にカッコいいとは思いませんが」

「ギャップ萌えですかね?」

「剣技大陸12位の自分が奴隷のように扱われてだらしなく顔が歪み情けない声を出すのが何とも言えない気分なんです」

「は、はあ」

「そ、そんな事言われても」

「お二人も居候とメイドと言う立場を忘れクリスティの事を罵り虐げてくれると嬉しいです」

「は、はあ」

「そ、そんな事言われても」


さ、さて、そろそろ大会観戦に戻ろうかな

い、今何番目だろう

ああ、もう半分終わったのか

お昼休憩だ



---------------------------------------



俺とサテンは風呂に入っていた

メイドちゃんが3人でサテンの体を念入りに洗っている

優しく丹念に隅々まで


「美人コンテストに出る方はやはりとても美しい体をされていますね」

「どこをどう見ても完璧ですよね」

「サテンは昨日2位だったんだよ」

「タカネ、2位は恥です、言わなくていいです」

「お、おう、ごめん」

「すごい・・・1位しか狙ってないんですね」

「こんなに美しいのに2位だなんて、審査員がおかしいと思います」

「そうだな、でも今日は水着だ、誤魔化しがきかない」

「サテン様、優勝を祈っております」


サテンが湯船に入って来る


「タカネ、私の出場予定時間は15時50分ごろです、その時間に私の体に一番映える水着の色は何色だと思いますか?」

「んん?難しいな」

「その後の全体の顔見せの時間の事も考えて選んでください」


夕方にはまだ少し早い時間か?

いや、全体の顔見せの頃には夕方かも

暖色は夕焼けでぼやけてしまうかもしれない


白かな?

いや、サテンは色が白いからな

コントラストがあった方が良いだろう


黒・・・

いや、暗くなって来る時間に黒は駄目か

もっと体のラインがはっきり解る色・・・


「緑だな、ピエトロの大会でも緑のビキニだったよな?」

「やはり緑ですか」

「前回も時間帯を気にしてたの?」

「はい、その時間帯によって最適な色があるんです、ですから一応6種類ほど用意していました」


そうなのかすげえな

これが女子力か

俺がこの大会に出てもサテンには敵わないなこりゃ

女としての基礎が違う

たかだか18年でも生きて来た時間が違うんだ


「さて、今日は早めに上がります、肌をふやけさせたくないので」

「お、おう」

「タカネも早く上がって来てくださいね」

「解った」


サテンの体を優しくメイドちゃんが拭いていく

・・・そろそろ俺も上がるか



--------------------------------



闘技場では70人目が登場していた


「この辺になるともう凄い人しか居ないですね」

「中だるみでしょうか?クリスティは飽きて来ました」

「数が多すぎますよね、来年は予選もやって欲しいです」

「提案してみましょうか?一応クリスティが発案という事になってるので」


出来れば30人くらいに絞ってくれると解りやすい

それだと少なすぎるか、今回20傑が決まるし来年は20傑+30人くらいで決勝をやれば・・・

形は変えていくと言う話だったから運営もいろいろ考えてはいるだろうけど

来年は予選2日、決勝1日くらいでやって欲しいかな


「ジルさんは熱心ですね、私は少し休憩します」


自分は出てないが比べているのだ

85番目に勝てれば私も大陸20傑・・・

自分の中だけのランキングだが勝手に戦っていた


しかし正直怪しくなって来た

この辺に私は勝ってるのかな?

みんな見事なスタイル、すごい美貌だ


あ、あの人には勝ってるな

ドレスの時はすごく綺麗だった

水着も悪くは無いが、自分の方がスタイルは良いと思う


次の人はドレスの時は可憐で可愛らしい感じだったのに・・・

水着になると結構胸が大きいな

自分より大きくないけどスタイルのバランスがよい

あんなボディを隠し持ってたんだな


むむ、あの子は・・・

若いので胸は無いが水着でも魅力が損なわれてないな

見せ方がうまいのだろうか?

小悪魔的な魅力を振りまいている


・・・あ、3度目の休憩か

これで78人か

つぎの26人で終わりなのか


「ふう、大陸にはこんなに綺麗な人達が居るんですねぇ」

「クーリエさんも来年は出るんですか?」

「出たい・・・と思ってましたが、大陸大会なんて夢のまた夢でしょうね」


今回は急な大会だ

来年は事前告知もするだろうからレベルが高くなると思う

それに向け準備をする者も現れるだろうし・・・


「ああ~今回出たかったなぁ」

「ジルさん?ピエトロにはサテン様が居るんですよ?」

「そうなんですよね、でも違う国から出て代表になれたら20傑にも入れたんじゃないかとどうしても考えちゃって」

「イシュタルの代表さんよりジルさんの方が綺麗ですもんね」

「そーーなんですよぉ、あの子なら勝てたのになぁぁぁ」

「葛藤してますね」

「はあ、なんで国を出ちゃったかなーー」

「ま、魔法水晶を作ったからでは」

「こんな事になるなら水晶渡しておけばよかったかも」

「ええ、そ、そんな軽いものだったんですか」


一時の気の迷いだけど・・・

こんなものを見せつけられては思わずにはいられない

女としての本能を刺激され、争いたくなってしまう


「さて、指を咥えて残りを見守りますか」

「サテン様もう来てますかね?万全の状態で準備をしてくれてると良いんですが・・・」

「・・・今回のサテンさんは何かオーラのような物を感じました」

「静かに燃えていると言った感じでしたね」

「私達は健闘を祈りましょう」



------------------------------------



「サテンそろそろ行こう」

「はい」


ホテルを出る

闘技場はすぐだ

歓声が聞こえるなあ


「この歓声もサテンの時が最高潮になるのかな」

「そうしてみせますよ」


うーむ、心強い

プレッシャーとか全然無いみたいだ

あんなにオドオドしてたサテンが逞しくなって・・・

控室に行く


「メイドさん、ごめんねヒマだったでしょ?」

「いえ、リラックスされてるようで何よりです」


サテンが着替え始める

うーむ、エロい体だな

髪をセットし、メイクを軽く直して戦闘準備完了


「なにか宝飾品準備すりゃ良かったかな?」

「タカネの魔法石の指輪だけで十分ですよ」


静かに座り、時を待つ

座る姿勢も綺麗だな

こういうのが俺には無い所だ

俺はいっつもパンツ見えてるって言われるもんな


コンコン「サテンさん、準備をお願いします」

「はい」

「じゃあ俺は関係者席で見てるよ」

「応援してくださいね」

「勿論だ・・・優勝したらキスだからな」

「た、タカネ」


一晩中でもキスしてやるよ

大陸1位とキスなら光栄なくらいだ

関係者席に行く

会場の熱が伝わって来る

相変わらず人が多いな


「タカネ、こっちへ来い」

「ハインツさん、奥さんはどう?」

「昨日21位だった、もう今日の出番は終わったが悪くない感触だった」

「1人抜かせば20傑か」

「20人抜かせば1位だ」

「う、うん」


今出てるのは・・・カミラちゃんだっけ?

おお、胸は無いけど可愛いな

天使のように跳ねている

これは意外と上位に行くかもしれないな

カミラちゃん昨日何位だったんだろ?


「4位だ、サテンは次の次だな」

「チェックしてくれてたの?」

「正直楽しくて仕方ない、こんな華やかな大会もっと早くにやってくれれば良かったのに」


俺達が元居た世界には似たようなコンテストあったのにな

何故今まで開催されなかったのだろうか

今まで来たスイッチは何やってたんだろうね?


次の人が出て来た

うおー妖艶だな

大人の魅力がてんこ盛り

口元のホクロがエロい

紫の結構面積の少ない水着を着ているがギリギリ下品では無い

女性の反応はどうかな?

・・・悪くなさそう

お洒落だもんな

露出が多くてもお洒落であれば受け入れてもらえるんだな


「ハインツさん、見すぎじゃないだろうか」

「ば!こ、これは違うんだ!け、決してそのような!」

「奥さんとどっちが綺麗なの?」

「も、勿論妻だよ、私にとっては世界一は我妻ソマリだ!」


やれやれ、男ってこれだから

客観的に見ると男ってバカだなーって思っちゃった

俺も女に近くなって来たのかな


3位の人が帰って行く

いよいよだ

主役の登場

他は前座と後片づけだ

何とかの女神とやらには苦渋を舐めて貰おう


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!


客席が一気にヒートアップ

今までも盛り上がっていたが地鳴りのような咆哮

正直ビビっちゃった


「な!なんというプロポーション!昨日のドレス部門で2位!ピエトロのサテンの登場です!」


審査員の目が見開かれる

女の審査員も信じられない物を見る顔だ

これが天然なんだぞ

サテンが生まれ持った物なんだぞ


低くなった太陽に照らされながら中央に進むサテン

ぼよんぼよんぼよん

歩くたびに大きく胸が跳ねる

あの躍動どうよ!

あの足の長さと細さはどうよ!

あの腰の細さはどうよ!

そしてそれに負けないあの美貌はどうだよ!

見てんのか審査員!お前らの目が節穴だったら許さねえぞ!


「ハインツさん、見すぎじゃないだろうか」

「ええ?や、やあ、なんというかその・・・完璧だな」

「奥さんと比べてどうなの?」

「た、タカネはイジワルだなぁ、ははは」


笑って誤魔化された

サテンが中央で審査員にアピール

脚をくねらせ、前かがみになり、ウインクした

ああ、審査員がやられたな

男も女も心打ちぬかれた顔だわ

ズッキュ―――ンっていう効果音が聞こえて来るようだった


会場を虜にしてサテンが帰って行く

尻もいやらしいなあ

背中のラインがたまんねえっすわ、ぐへへ

優勝したら風呂場でマッサージもたっぷりしてあげよう


「しかし満点でもラストのユングリットが1581点以上なら・・・」

「サテンより見劣りするなら差を付けない訳にはいかないでしょ」

「う、ううむ、となると全体的に点数を下げなければいけなくなるんじゃ」

「じゃあサテンは120点で計算しよう」

「そ、そんな馬鹿な」


サテンは去って行ったが会場のボルテージが下がらない

ラストが出てこないな

歓声が止むのを待ってるのかな

この波を受け継いだ方が良い気がするが

プライドが許さないのかな?


登場の遅さにザワザワしはじめる

んん?アクシデントか?

戦意喪失か?


出て来た

しっかりとした足取りで歩いて来た

戦意は喪失して無いようだ

しかし焦ってるようにも見えるな

昨日の強さが減っている

サテンのすぐ後ってのは残酷だよな


ぼよんぼよんがサテンより若干小さい

足の長さも5cmは違う

十分長いんだけどな

無難にアピールして戻って行く

もっと何かやって来ると思ったが

昨日の自信はどこ行った?

少し背中が丸まって見えた


「さあ!それではもう一度勢ぞろいして貰いましょう!今一度各国の代表をご覧ください!」


実況がそういうとぞろぞろと水着の代表が出て来る

1番目の人は元気が無いな

昨日最下位だったのではモチベーションが上がらないだろう

待ち疲れもあるだろうし・・・

順番に代表が並んでいく

サテンとユングリットが出て来た

隣同士か

ここから更に見比べて審査されるんだな

残酷残酷


ユングリットさんの顔がひきつる

審査員がサテンの方ばかり見てる

隣に居れば嫌と言うほどわかる

自分に注目が来ていない事を


ああ、ちょっと悲しそうな顔になっちゃった

同情点が入るかも知れない

このタイミングでそれはズルい気がする

早く採点終わってくれ


「集計が出るまでしばらく時間をください!代表の方はいったん控室へ戻ります!」


終わったか

よし、控室に戻るぞ



「サテン、お疲れさま!」

「どうでしたか?」

「世界一綺麗だったよ」ブチュー

「あ!」


結果はもういい

サテンが最高に綺麗だった

メイドさんが見ていようが関係ない

俺はサテンと濃厚なキスをした


「め、メイクが」

「ああごめん」

「・・・いいです、もう一回」


サテンを抱き寄せ、口づけを交わし続けた



------------------------------



会場が拍手に包まれている

会場全体が表彰台の中央に立つサテンを祝福していた

俺も関係者席から惜しみない拍手を送る

空が夕闇に染まっていく

第一回大陸美人コンテストが終了した




「ふう、お疲れさま」

「会場を出ても祝福の嵐でしたね」

「サテン様おめでとうございます!クリスティの背中にお座りください!」


ホテルへ戻って来た

ソファにどかっと座りやっと落ち着いたな


「さすがサテン様!満点をとるなんて!」

「2日目は2位と50点差、圧倒的でしたね」

「クーリエとジルもお疲れさま、サテンを応援してくれてありがとうな」


トータルで30点差だ

ホテルのメイド達も祝福してくれる


優勝賞金5000万と副賞をいろいろ貰った

トロフィーやら盾やらティアラやら

ペガサスの馬車使用権も貰ってた


「ユングリットさん、しょんぼりしてたなー」

「大陸一と言われた美貌が2位ですから・・・」

「でも帰る時に祝福してくれましたよ」

「そっか、良い人なんだな」


ちなみにハインツさんの嫁ソマリさんは19位

ハインツさんは小躍りしてた

賞金も600万貰ってた


ピーちゃんが来た


「サテンちゃんおめでとう、さすが私のライバルねぇん」

「いつからサテンがピーちゃんのライバルになったんだよ」

「カオリちゃんといいサテンちゃんといい私の終生のライバルになりそうよぉん」


まあ俺が入ってないなら良いか


「明日から分担で各国各都市を回って頂戴ねぇん、馬車には大会実行委員と世話係のメイドも乗るわぁん」

「付き添いは?」

「1人だけ乗れるわよぉん」

「サテン、どうする?」

「勿論タカネが乗ってください」


まあそうなるか

じゃあクリスティ、ジル、クーリエ、ムスタングはお留守番な

ユーメリアを観光でもしてくれ

ジル、くれぐれも正体がバレないようにな


「4日間各国を回って貰って5日目は裁判よぉん、タカネちゃんも傍聴するんでしょぉん?」

「ああ、結果が気になるからな」

「時間があったらメイファンにも会ってやってねぇん」

「イゴールはどうしてんの?ヘンリーが毎日嫌がらせに来るって話だったけど」

「来てるわよぉん、毎日女の話をしてはイゴールを苦しめてるそうよぉん」

「怖いな・・・執念って恐ろしいよな」

「イゴールはそれでも会いに来てくれるのが嬉しいみたいよぉん」

「・・・おかしな関係だな、自分の妻や子供を殺した相手の話相手か」

「イゴールも苦しめられてると同時に癒されてるものねぇん」

「妙な話だ」


イゴールの死刑は疑いようがないらしい

ヘンリーもイゴールが死刑になった後はどうすんだろ

満たされない思いが残るだけだと思うが


「不毛な事でも、何もしないよりはマシだわぁん」

「俺最近ニートなんだよね」

「あらぁん、タカネちゃんは私の稽古相手になってくれるならぁん、お給料を出すわよぉん」

「カオリに恨まれるよ」

「タカネはサテンが連れて帰りますからね、働かなくてもサテンが養うからいいんです」

「あらぁん、ヒモなのねぇん」


ひ、ヒモ

その割にダイヤ買わされたりドレス買わされたり水着買わされたり

貢ぐ方が多いんだけどな


「じゃあ明日からよろしくねぇん」


ピーちゃんが帰って行った


「・・・さて、夕飯食って風呂入って寝るか」

「明日から4日間馬車の旅ですか、ちょっと大変そうですね」

「ジル達はこのホテルを満喫してますね」

「ムスタングちゃんはクーリエにお任せください!」

「クリスティは・・・うーん、誰に虐げられていればいいんでしょうか」


ジルとクーリエを見るクリスティ

眼を逸らす2人

ムスタング、時々クリスティを噛んでやれ


ともかく美人コンテストが終わったぜ

ああ、大陸1位が隣に居るわ

少し見る目が違ってきそうだ


俺を見てニッコリ笑うサテン

綺麗だぞサテン

後で一緒に寝ようぜ

今夜は大陸1位を俺が独り占めだ

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