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EXPlunder 〜エクスプランダー〜  作者: ローネリア・シャングリーゼ
17/20

ゼクト達の覚醒

という訳で今、俺とナコル、それにゼクトパーティーの三人は、ダンジョンの四階層を訪れている。

もちろん皆であっという間に連続グロース体験ツアーの真っ最中です。

俺が適当に理由を付けて、ゼクト達に触れ、特殊アビリティの取得経験値アップ(中)を付与した。

一応ナコルにも相談して、とりあえずはお試しでという感じ。

俺の案が上手くいけば、強いパーティーがたくさん増えるし、俺はガッポリ儲けられるはずなんだ。

俺は鼻をクンクンさせて匂いを嗅ぐ。


おっ、この香りは!

レイナちゃんの香しいフレーバー。

何度嗅いでもいい匂いやわ〜。


あっ、この匂いは!

セリスちゃんの甘い香り。

あぁ、セリスちゃんの腕の中で抱きしめられて死ねそう。


ふむふむ、この匂いはナコルだな!

嫌いじゃない。

慣れ親しんだこの匂い。

最早俺の生活の一部と成り果てている。

嗅いでて落ち着く香り。

大人と子供の中間くらいのやや青臭い感じがたまりましぇん!


おっといかん、仕事しなきゃな。


これだ!


「こっちだ!」


俺は匂いを辿って走り出す。

ゾロゾロと他の皆は俺の後を追いかける。


「ホントに居やがった!

レン、すごいな」


ゼクトが褒めてくれる。


「まぁな、さぁ、皆で倒すぞ!」


「おう」


俺とナコルで挟み込んで、後は皆でタコ殴り。

倒した後は案の定、ゼクト達は唖然としている。


「嘘っ、こ、こんなに!?」


「すごいです!

10回程、連続でグロースなんて!?」


「レン、これはホントに凄いな!

メタルスフィア一体倒しただけでこんな…!?」


「だろう、俺さぁ、気付いちゃったんだよね〜!

これ繰り返せば、ゼクト、お前かなり強くなれるぜ」


「あぁ、だろうな。

俺、お金出すわ、マジで!」


「OK、契約成立だな」


「アタシもお金出すからヨロシク〜」


「私もお願いします、レン君」


セリスちゃん、そんなに谷間寄せなくても大丈夫だから。

ダッチュ〜ノはアカン!

目がヤバイから。

主にナコルさんの。


「じゃあ後払いでいいから、このまま四階層を回ってメタルスフィアを倒しまくろう!」


「「了解!」」


てな訳で俺達一行は、四階層を徘徊しまくり、メタルスフィアを狩りまくる。

ゼクト達はドンドングロースを繰り返し、一気に強くなった。

俺とナコルも数回はグロースした。

やはり、最後の方は15匹〜16匹倒さないとグロースしなくなった。

グロースすればする程上がりにくくなるというのは事実だな。

レベルも上がれば上がる程、次のレベルまでの必要経験値が増えていくからな。

同じだと考えればいい。


最初は、メタルスフィアを倒すのにも時間がかかっていたゼクト達だが、途中から楽に倒せるようになっていった。

グロースの恩恵が現れ始めたんだ。

そのおかげで、自分達が強くなってる事を客観的に理解でき、ゼクト達のヤル気も増していった。


まぁ、体感でも分かるっちゃ分かるんだけど、実際に簡単に倒せるようになる方が分かりやすいからな。

体力も増えて、移動に時間もかからくなったし、息が切れるような事もない。

素早さも上がっているから次のメタルスフィアの場所まで数分だ。


こうなると効率が上がってくる。

ダンジョンはモンスターがポップするため、メタルスフィアを狩り過ぎても、絶滅を心配する必要もない。

ホントに狩場には最適だな。

一日全部費やして、ゼクト達を可能な限り引き上げた。

これで、そんじょそこらの奴らには負けないだろう。

ゼクトの身体も引き締まり、筋肉がよくついている。

レイナちゃんの腰のクビレとプリケツがヤバイ。

セリスちゃんの身体つきがボンキュボンでエロ過ぎる。


ふぅ〜、俺はこうして今日の一仕事を終えた。

ゼクト達から善意でもらったお金は60万エリス。

単純計算一人当たり30万エリスだ。

これは結構高い。

ちょっとした財産だよな。

ナコルには情報料や飯代、宿代をまとめて支払う。

残り40万エリスは俺の金だ。


「じゃあな、ナコル。

今日までありがとよ」


俺はそう言って宿を探す為に歩き始めた。

すると服の裾が引っ張られる。

もちろんナコルだ。


「レンは私の所有物。

勝手に出て行く事は許されない」


「はい?」


マジか?


「レンの帰る場所はこっち」


「嘘ぉ〜!?」


「嘘じゃない」


俺はナコルに引っ張られ、ナコルの家までトボトボ帰るのであった。

当分床暮らしは続きそうである。

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