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運命の歯車  作者: よしき
1/2

革命編

華やかな繁華街




とは言えないが、そこそこに店の立ち並ぶ通り


酔いつぶれ道端に転がる者

学生グループなのか男女混じって楽しそうに歩いていく者





「ゲホッ…

うぅ…ゴブッ…もう勘弁じてください」



丑三つ時

街灯も疎らな路地裏で3人の男がいた


「何を言うかと思えば

勘弁して欲しいのはこちらの方だよ

私が一体何をしたと言うんだね」


内2人は勤務中の警官で、年齢的に先輩後輩の間柄だろう

初老で背は低めの血塗れの警官

20代前半程の細身で背の高い血塗れの警官


「先に言いがかりをつけてきたのはそちらだろう?」


1人はボサボサの髪に無精髭、細身でラフな服装の血塗れの男



状況は正反対なのに互いに血塗れなのは

片や外傷が原因で

片や返り血が原因で



そう言って再び暴力を振るい始める男




程なくして意識を無くしたことで興味が失せたのか

血だらけの姿に一瞥をくれることもなくその場から立ち去る


「全く…酷い言いがかりだったな」







「そうですね先輩」



警官2人は降りかかった血そのままに夜の町に消えて行った



法が支配する無法の時代











――――――


日本のとある場所にて



「おい!てめえ!

冷蔵庫のプリン食ったろ!?」


「え?食べたけど何?」


「てんめえぇぇぇッ!

ちゃんと名前書いといただろうが!」


「うんあったね」


「おい!あれ限定物だから滅多に食えないやつなんだぞ!?

お前が前に『誰のかわからないのがいけないんだよね』って言ったからわざわざ書いたんだろうが!!」


「そうだっけ☆」


「そうだっけ☆

じゃねえぇぇぇぇ!お前ぇ!俺がどんだけ楽しみにしてたと思ってんの!?」


プリンを食べられたと喚く30歳前後の色黒の肌にゴリラも真っ青な筋肉、某国の軍人のように短く刈った髪の男



「考えてもみてくれ

お前が楽しみにしてたプリン


つまり俺も楽しみにしてたことにもなると」


人のプリンを勝手に食べ、自分勝手な事を言う20代前半ぐらいの程よい筋肉質な体に黒髪オールバックの髪型、顎に整えた髭を蓄えた男


「何で!?

それ食って良い理由に全くなってないからね!?


はぁ…もういいや

お前に口で勝てるわけねえしな」


尤もなツッコミをして、軽くため息を吐いた


「まぁ悪かったよ

今度埋め合わせはするからさ雄次郎」


"雄次郎"

親になんとなく強くなりそうな名前という理由でつけられたが

親の願い通りの逞しい体に育ったようだ


「はぁ、暫くは買いにいけねえんだからな

絶対だぞヒカル?」



"ヒカル"

明るく皆を照らすような

太陽の様に大きくなってほしいとつけられた名前は

少し前までの会話からは真逆の成長をしてしまったように思えるが


「でもまぁお前にゃいつも世話になってるかんな

今回は俺の奢りにしといてやんよ」

日頃の行いか人徳であろうか

少なくとも真逆には成長していないようだ


「それよりこの後会議だろ

そろそろ行くべ」



そう言って雄次郎はヒカルの肩に手を置き休憩所のような部屋の出口に向かっていく


「あぁもう時間か


じゃ行きますか」


ヒカルは先程のやり取りを思い出してか、軽く笑みを浮かべ雄次郎の後に続いていった




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