蒼き精霊
三人称は諦めました(´・ω・`)
「わかったから、起きるから叩くな」
目覚めも眠りも悪いとか最悪すぎる……
「もう……さっさとしろよ?」
「うーい」
ホントに分かってんのか……?という声が聞こえたのは気のせいだろう。
バタン、と扉を閉める音が聞こえたと同時に俺のベットの下から頭を打ったような、鈍い音が聞こえた。
「……痛いです」
「……毎回なにやってんだお前は」
俺のベットの下から出てきたのは、この世の全てを探しても見つからない……と言ったら大袈裟だが、それ程の衝撃を与えてくれる美少女だった。
「ベットの下で実体化するなよ……で、今日はどこ打ったんだ?」
俺は呆れながらも、日常を感じさせるこの光景にホッとしていた。
俺のベットで頭を打ったこの少女は、俺のパートナーであり、神に最も近い存在と云われている精霊でもある。
「……ん」
ベットに座ってきたこいつは額を俺に見せて、痛む場所を指してきた。
「ほら、さすってやるからじっとしてろよ?」
そう言って俺はいつもの如く、何のためらいも持たずにきめ細やかな額を撫でてやる。
「ふぁ……」
といったように、気持ちよさそうに目を細めて素直に撫でられている。
「ったく、次からは気をつけろよ?」
俺が撫でながら言うと少女は目を逸らす。
「…………わかった」
「おい、こっちを見ろ」
気をつける気持ちが感じられねぇ……
「はぁ、まあいいか。とりあえず早く着替えねぇと又怒られる」
少女を撫でるのを止め、ちょっとした準備をし始める。
撫で終わると少女が少し寂しそうな顔をする理由がわからないが……
「うん、はやくしよう。ゼロ」
「そうだな……って、食料庫を漁んな!」
「じゃあ、漁らずに、食べる」
「悪化してるじゃねぇか!大人しくしとけ!」
俺の仮の名前はゼロ。
そして、この華奢な見た目15歳程度の少女の名前。
それは俺が命名したもので、気に入ってくれた名前。
「……はぁ、ほら、着替えたから一緒に作るぞ、トゥーナ」
「……ん」
パートナーの名前はトゥーナ。
最高の仲間だ。
キャラクター紹介
長銃:トゥーナ(仮)(?)女
種族:精霊
身長:159cm
体重:43kg
属性:契約者に準ずる(風)
契約者:主人公
主人公と出会って世界を受け入れられるようになっていった精霊。見た目は15歳くらいで、濃い青色の髪と透き通った薄い青色の瞳をしている。美人か可愛いかと問われると、美人で無口なクールキャラ。スレンダーな体つきで表情の変化が乏しく、長い付き合いではないと見分けがつかない。主人公のことになると少し?ムキになる。主人公に絶対の信頼を置いており、どんな命令でも聞いてしまう性質を持つ。メインの3人を除く女性が本気で主人公に寄ってくると、魔力を主人公にバレないように溢れさせ牽制するという必死な面も。