後宮謎解き絵巻 紅蓮の真実2期 前半
後宮謎解き絵巻 紅蓮の真実2期の前半です。
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後宮謎解き絵巻 〜紅蓮の真実〜 第2期
全24話 完全台本
【第2期 作品概要】
時期:第1期から半年後
凌月:後宮の正式な医官として活躍中(19歳)
景煜:相変わらず後宮管理者として凌月と共に事件を解決(28歳)
【第2期の特徴】
・新たな後宮での複雑な事件
・凌月の過去に関する謎が徐々に明らかに
・二人の恋は進展しないが、絆はさらに深まる
・感動的なエピソードを各話に織り込む
・最終話で大きな伏線を残す
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第1話「再会の涙」(第2期開始)
【シーン1:オープニング - 半年後の後宮】
ナレーション:あの激動の日々から半年。後宮に平和が戻り、凌月は正式な医官として日々を送っていた。
(凌月が医務室で薬を調合している)
凌月:(真剣な表情で)この配合で…はい、これで良し。
侍女:(駆け込んでくる)凌月様!大変です!
凌月:(立ち上がる)どうしました?
侍女:城門に、倒れている女性が!
【シーン2:城門】
(血まみれで倒れている若い女性・雪蓮)
凌月:(駆けつけて診察)まだ息があります!すぐに医務室へ!
景煜:(現れる)何があった?
凌月:分かりません。でも、この傷…何かから必死に逃げてきたようです。
景煜:(雪蓮を見て、表情が変わる)まさか…
凌月:王爺?ご存知の方ですか?
景煜:(静かに)昔、知っていた。
【シーン3:医務室】
(凌月が雪蓮の手当てをする。景煜が見守る)
凌月:(傷を診ながら)王爺、この方は?
景煜:(窓の外を見ながら)…私の幼馴染だ。十年前、突然姿を消した。
凌月:(驚いて)十年前…
景煜:私は、もう死んだものだと思っていた。
凌月:(景煜の表情を見る)
景煜:(凌月を見る)お前、何か言いたそうだな。
凌月:(微笑む)いいえ。ただ、王爺にも大切な人がいたのだと。
景煜:いた、だ。今は…(凌月を見つめる)
凌月:(少し頬を染めて視線を外す)傷の手当ては終わりました。あとは目覚めるのを待つだけです。
【シーン4:夜・雪蓮が目覚める】
雪蓮:(目を開ける)ここは…
景煜:(椅子に座っている)後宮だ。安心しろ。
雪蓮:(景煜を見て)景煜様…!
景煜:久しぶりだな、雪蓮。
雪蓮:(涙を流す)会いたかった…ずっと、ずっと会いたかった…
景煜:何があった?なぜ姿を消した?
雪蓮:(震えながら)私は…私の家族は…(泣き崩れる)
凌月:(そっと茶を差し出す)ゆっくりで良いです。まずは落ち着いて。
雪蓮:(凌月を見る)あなたは?
凌月:凌月と申します。後宮の医官です。
雪蓮:医官…(景煜を見る)景煜様の側に、女性の医官が?
景煜:凌月は優秀だ。彼女がいなければ、お前も助からなかった。
雪蓮:(凌月を見つめる)…ありがとうございます。
【シーン5:雪蓮の告白】
雪蓮:十年前、私の家族は…罪を着せられました。
景煜:何?
雪蓮:父が朝廷の汚職を告発しようとして…でも、逆に陥れられて…一族全員が追放されました。
凌月:それで、姿を消したのですね。
雪蓮:はい。私は景煜様を巻き込みたくなくて…何も言わずに…
景煜:(拳を握る)なぜ、言ってくれなかった?私なら、何とかできたかもしれないのに。
雪蓮:景煜様を危険に晒したくなかったんです…
凌月:(二人を見て、何かを感じる)
雪蓮:でも、今回…私を狙う者たちが現れて…もう逃げ場がなくて…景煜様に助けを求めるしか…
景煜:誰が狙っている?
雪蓮:分かりません…でも、父が残した証拠を持っていると思われているようです。
凌月:証拠?
雪蓮:父が集めた、汚職の証拠です。でも、私はそんなもの持っていません…
【シーン6:襲撃】
(突然、窓ガラスが割れ、黒装束の男たちが侵入)
黒装束の男:雪蓮を渡せ!
景煜:(剣を抜く)この後宮で暴れる気か!
(激しい戦闘)
凌月:(雪蓮を守る)大丈夫、私が守ります!
雪蓮:(凌月に)あなたまで巻き込んで…
凌月:(微笑む)困っている人を助けるのが、私の仕事ですから。
(景煜と楊侍衛が黒装束たちを撃退)
景煜:(凌月たちに駆け寄る)怪我は?
凌月:ありません。
景煜:(ほっとした表情)…良かった。
【シーン7:調査開始】
(執務室)
楊侍衛:黒装束たちを尋問しましたが、口を割りません。
凌月:雪蓮様の父上が集めた証拠…それが全ての鍵ですね。
景煜:だが、雪蓮は持っていないと言っている。
凌月:(考え込む)もしかしたら、雪蓮様自身が気づいていないだけかも…
景煜:どういうことだ?
凌月:証拠は、形を変えて雪蓮様の身近にあるのかもしれません。
【シーン8:証拠の発見】
(凌月が雪蓮の持ち物を調べる)
凌月:(古い本を見つける)この本…
雪蓮:それは父が私に残してくれた、最後の形見です。
凌月:(ページをめくる)ただの詩集に見えますが…(あることに気づく)王爺、これを。
景煜:(本を見る)
凌月:特定の文字を拾うと、別の文章が浮かび上がります。暗号です。
景煜:(驚いて)これは…朝廷の高官たちの汚職の記録だ!
雪蓮:(驚愕)父が、こんな形で…
【シーン9:真相】
(証拠をもとに調査すると、当時雪蓮の父を陥れた高官が判明)
景煜:この証拠を皇帝に提出する。雪蓮の父の汚名を晴らす。
雪蓮:(涙を流す)ありがとうございます…景煜様…
景煜:礼を言うなら、凌月に言え。彼女が暗号を解かなければ、この証拠は見つからなかった。
雪蓮:(凌月に深く礼)本当に、ありがとうございます。
凌月:(優しく)お父様の無念、晴らせて良かったです。
【シーン10:雪蓮の旅立ち】
(数日後、雪蓮が後宮を去る日)
雪蓮:(景煜に)景煜様、十年間…ずっとあなたのことを想っていました。
景煜:雪蓮…
雪蓮:でも、もう分かります。あなたの心には、もう別の方がいる。
景煜:(驚いて)
雪蓮:(凌月を見る)凌月様、景煜様をお願いします。
凌月:(戸惑って)私は、ただの…
雪蓮:(微笑む)景煜様があなたを見る目…昔、私を見てくれていた目と同じです。いいえ、それ以上かもしれません。
凌月:(頬を染める)
景煜:(何も言えない)
雪蓮:では、行きます。いつか、また会いましょう。
(雪蓮、馬車で去る)
【シーン11:夕暮れの後宮】
(凌月と景煜が並んで雪蓮の馬車を見送る)
凌月:昔の想い人との再会、いかがでしたか?
景煜:昔、だ。もう、あの頃の気持ちはない。
凌月:(少し寂しそうに)そうですか。
景煜:(凌月を見る)お前は?
凌月:私?
景煜:雪蓮の言葉、聞いていただろう。
凌月:(軽く)雪蓮様の勘違いでしょう。王爺と私は、上司と部下です。
景煜:(少しムッとして)…そうか。
凌月:(いたずらっぽく微笑む)それとも、王爺は違うとでも?
景煜:お前…からかっているのか?
凌月:(笑う)さあ、どうでしょう?
景煜:(呆れながらも、優しく)まったく…お前という女は…
(二人、穏やかに笑い合う)
【シーン12:エンディング】
ナレーション:過去からの訪問者。癒された心。そして、変わらぬ二人の関係。新たな季節が始まる—
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第2話「母の面影」
【シーン1:医務室】
(幼い宮女の少女・小梅が体調不良で運ばれてくる)
凌月:(診察)熱がありますね。最近、ちゃんと食事を取っていますか?
小梅:(小さく首を振る)
凌月:なぜ?
小梅:(涙ぐむ)お母様が…お母様が恋しくて…食べられないんです…
凌月:(優しく)お母様と離れたばかり?
小梅:(頷く)私、後宮に入ったばかりで…お母様に会いたくて…
凌月:(小梅を抱きしめる)大丈夫。きっと、お母様もあなたを想っています。
【シーン2:景煜への相談】
凌月:王爺、お願いがあります。
景煜:何だ?
凌月:小梅という少女に、母親と会わせてあげられませんか?
景煜:後宮の規則では…
凌月:分かっています。でも、あの子はまだ十歳です。母親と離れて、心が壊れそうになっています。
景煜:(凌月を見つめる)お前は…優しすぎる。
凌月:優しさではありません。医者としての判断です。このままでは、あの子は本当に病気になります。
景煜:(ため息)…分かった。特例として、母親を呼び寄せよう。
凌月:(嬉しそうに)ありがとうございます!
景煜:(少し笑う)礼を言われるほどのことではない。
【シーン3:母との再会】
(小梅の母が後宮に呼ばれる)
小梅:(母を見て)お母様!!
小梅の母:(小梅を抱きしめる)小梅!会いたかった!
(母娘、泣きながら抱き合う)
凌月:(その様子を遠くから見て、涙ぐむ)
景煜:(凌月の隣に立つ)泣いているのか?
凌月:(慌てて涙を拭く)いいえ、違います。
景煜:嘘が下手だな。
凌月:(微笑む)…お母様との別れを、思い出してしまって。
景煜:そうか…
凌月:私も、母と別れるとき、あんな風に泣きました。でも、もう二度と会えませんでした。
景煜:(凌月の肩に手を置く)
凌月:だから、小梅には会わせてあげたかった。後悔してほしくなくて。
景煜:お前の母上は、きっと誇りに思っているぞ。こんなに立派に育った娘を。
凌月:(景煜を見上げる)…ありがとうございます。
【シーン4:事件発生】
(翌日、小梅の母が何者かに襲われる)
小梅の母:(倒れている)
凌月:(駆けつける)誰がこんなことを!
景煜:調べろ。この後宮で、訪問者を襲うとは。
【シーン5:調査】
(凌月が小梅の母を診察)
凌月:命に別状はありません。でも…(何かに気づく)
景煜:何だ?
凌月:この方、何か大切なものを奪われています。
小梅の母:(目を覚まし)私の…私の夫の形見の玉が…
凌月:玉?
小梅の母:亡き夫が残してくれた、唯一の形見なんです…
景煜:玉を狙った犯行か。
【シーン6:真相】
(調査の結果、その玉は実は高価な宝石で、ある宦官が盗んだことが判明)
宦官:(捕らえられて)金が欲しかっただけだ!
景煜:(冷たく)母子の再会の場を汚した罪、重いぞ。
(玉は無事に戻される)
【シーン7:別れ】
(小梅の母が帰る日)
小梅:お母様、行かないで…
小梅の母:(涙を堪えて)小梅、立派な女性になりなさい。お母様は、いつもあなたを見ています。
小梅:(泣きながら)はい…
凌月:(小梅に)大丈夫。お母様の愛は、いつもあなたと一緒です。
小梅:(凌月を抱きしめる)凌月様、ありがとうございます!
凌月:(小梅の頭を撫でる)
【シーン8:夜・書斎】
景煜:今日は良いことをしたな。
凌月:王爺のおかげです。許可してくださらなければ。
景煜:お前が頼むから、だ。
凌月:(微笑む)では、また困った時はお願いしても?
景煜:お前のためなら、何でも。(ハッとして)いや、仕事の範囲内でだぞ。
凌月:(くすっと笑う)はい、もちろん。
景煜:お前の母上は、どんな人だった?
凌月:(懐かしそうに)優しくて、強くて…父が忙しい時は、一人で私を育ててくれました。
景煜:良い母だったのだな。
凌月:はい。だから、小梅を見ていると、昔の自分を見ているようで…
景煜:(凌月の手を取る)
凌月:(驚いて)
景煜:お前は、一人じゃない。
凌月:(涙ぐむ)…王爺。
景煜:私が…いる。
凌月:(微笑む)はい。ありがとうございます。
【シーン9:エンディング】
ナレーション:母の愛。娘の想い。そして、二人の間に芽生える、言葉にならない絆—
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第3話「偽りの証」
【シーン1:朝廷】
(皇帝が景煜を呼び出す)
皇帝:景煜、重要な文書が紛失した。
景煜:何の文書ですか?
皇帝:西域との条約書だ。これがなければ、同盟が危うい。
景煜:後宮内を調べます。
皇帝:頼んだぞ。
【シーン2:捜索】
(凌月と景煜が後宮内を捜索)
凌月:条約書は、誰が最後に持っていたのですか?
景煜:皇后だ。保管を任せていた。
凌月:では、皇后様の宮殿から調べましょう。
(皇后の宮殿を調べるが、見つからない)
皇后:(不安そうに)確かにここに保管していたのですが…
凌月:(部屋を観察)強引に開けられた形跡はありません。
景煜:内部犯か?
【シーン3:容疑者】
(皇后の侍女たちを調べる)
侍女A:(泣きながら)私は何もしていません!
侍女B:私もです!
凌月:(静かに観察)
景煜:凌月、何か気づいたか?
凌月:侍女の一人…侍女Cだけが、やけに落ち着いています。
景煜:(侍女Cを見る)お前、何か知っているな?
侍女C:いいえ、何も…
凌月:(侍女Cに近づく)あなたの手…インクがついていますね。
侍女C:(手を隠す)
凌月:最近、何か文字を書きましたか?
侍女C:それは…
【シーン4:真相】
(侍女Cの部屋を調べると、条約書の写しが見つかる)
景煜:なぜ、写しを作った?
侍女C:(泣き崩れる)私の弟が…弟が借金で苦しんでいて…商人が「条約の内容を教えれば金をやる」と…
凌月:では、原本は?
侍女C:商人に渡してしまいました…
景煜:(厳しく)誰だ?その商人は?
【シーン5:商人の追跡】
(商人を追い詰める景煜と楊侍衛)
商人:(逃走を図るが、捕まる)
景煜:条約書はどこだ!
商人:(笑う)もう遅い!西域の敵対勢力に売り渡した!
凌月:(ハッとする)待ってください。王爺、その商人の言葉…
景煜:何だ?
凌月:嘘をついています。
景煜:なぜ分かる?
凌月:目の動き、声の震え…この人は、まだ条約書を持っています。
景煜:(商人を睨む)最後のチャンスだ。どこにある?
商人:(観念して)…私の店の金庫に…
【シーン6:条約書の回収】
(無事に条約書を回収)
皇帝:(安堵して)よくやった。
景煜:凌月の功績です。
皇帝:凌月、褒美を与えよう。
凌月:いえ、当然のことをしただけです。
【シーン7:侍女Cの処遇】
凌月:王爺、侍女Cはどうなりますか?
景煜:厳しい処罰が待っている。
凌月:…彼女の弟を助けることはできませんか?
景煜:なぜだ?彼女は裏切ったのだぞ。
凌月:でも、弟のためでした。家族を想う気持ちは、罪ではありません。
景煜:(凌月を見つめる)お前は…本当に優しいな。
凌月:優しさではありません。ただ…彼女の気持ちが、分かるだけです。
景煜:分かった。弟の借金は、私が何とかしよう。ただし、侍女Cは後宮から追放する。
凌月:ありがとうございます。
【シーン8:侍女Cとの別れ】
侍女C:(凌月に)なぜ、私なんかのために…
凌月:あなたは間違いを犯しました。でも、弟を想う気持ちは本物でした。
侍女C:(涙を流す)ありがとうございます…
凌月:これからは、正しい道を歩んでください。
【シーン9:夜・書斎】
景煜:また、お前の優しさに助けられたな。
凌月:(微笑む)王爺こそ、侍女Cの弟を助けてくださって。
景煜:お前が頼むから、だ。
凌月:では、王爺は私に甘いですね。
景煜:(少し赤くなる)そういうわけでは…
凌月:(笑う)冗談です。
景煜:まったく…
【シーン10:エンディング】
ナレーション:偽りの証。されど、真実の想い。二人の絆は、さらに深まる—
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第4話「白磁の記憶」
【シーン1:骨董市】
(後宮で骨董市が開かれる)
凌月:(白磁の壺を見つめる)綺麗…
商人:お嬢さん、目が高い。これは百年前の名品ですぞ。
景煜:(現れる)それ、買ってやろう。
凌月:(驚いて)いえ、高価すぎます!
景煜:構わん。お前が気に入ったなら。
凌月:(困惑)でも…
景煜:(商人に銀を払う)包んでくれ。
【シーン2:医務室】
(凌月、壺を大切に飾る)
凌月:(壺を見つめて)母が持っていた壺に似ている…
(回想:幼い凌月と母)
母:(壺に花を生けながら)凌月、美しいものを愛する心を忘れないでね。
幼い凌月:はい、お母様。
(現在に戻る)
凌月:(涙ぐむ)お母様…
【シーン3:壺の破損】
(翌日、何者かが医務室に侵入し、壺を盗もうとして落として割る)
凌月:(駆けつけて)!
(壺は粉々に)
凌月:(膝をついて)なぜ…
景煜:(駆けつける)何があった!
凌月:(震える手で破片を拾う)壺が…王爺が買ってくださった壺が…
景煜:(凌月の肩を抱く)良い。ただの物だ。
凌月:(涙を流す)でも…母を思い出させてくれる、大切なものだったのに…
景煜:犯人を必ず捕まえる。
【シーン4:調査】
(凌月と景煜が犯人を探す)
凌月:(床の足跡を調べる)この足跡…小さいですね。
景煜:子供か?
凌月:いえ、小柄な女性かもしれません。
(調査の結果、若い宮女・翠花が犯人と判明)
翠花:(泣きながら)ごめんなさい!ごめんなさい!
凌月:なぜ、盗もうとしたのですか?
翠花:私の母が病気で…薬代が必要で…あの壺を売れば…
凌月:(翠花を見つめる)
【シーン5:凌月の決断】
凌月:王爺、翠花を許してあげてください。
景煜:だが、お前の大切なものを…
凌月:壺は、もう戻りません。でも、翠花の母親は助けられます。
景煜:(凌月を見つめる)…分かった。
凌月:(翠花に)あなたのお母様、どこにいますか?
翠花:城外の貧民街に…
凌月:私が診ます。連れて行ってください。
【シーン6:貧民街】
(凌月、翠花の母を診察)
凌月:(診察後)重い肺の病気ですね。でも、この薬を飲めば良くなります。
翠花の母:でも、薬代が…
凌月:(薬を渡す)これは、私からの贈り物です。
翠花の母:(涙を流す)ありがとうございます…神様のような方だ…
翠花:(凌月に深く礼)本当に、申し訳ありませんでした…
凌月:(微笑む)お母様を、大切にしてください。
【シーン7:帰り道】
景煜:お前は…本当に優しいな。
凌月:優しくなんかありません。医者として当然のことです。
景煜:壺のこと、気にしていないのか?
凌月:(少し寂しそうに)気にしていないと言えば嘘になります。でも…
景煜:でも?
凌月:母の記憶は、壺がなくても、私の心の中にあります。
景煜:(凌月を見つめる)
【シーン8:後日】
(景煜が凌月を呼び出す)
景煜:これを。
凌月:(箱を開けると、美しい白磁の花瓶)
凌月:(驚いて)これは…
景煜:壺の代わりにはならないが…せめて、これで。
凌月:(涙ぐむ)王爺…
景煜:お前の母上も、きっと喜ぶだろう。こんなに優しい娘に育ってくれて。
凌月:(涙を拭う)ありがとうございます…本当に…
景煜:(凌月の頭に手を置く)泣くな。お前の涙を見ると、私まで辛い。
凌月:(微笑む)嬉しい涙です。
景煜:ならば良い。
【シーン9:医務室】
(凌月、新しい花瓶に花を生ける)
凌月:(心の中で)お母様、私は幸せです。こんなに優しい方が側にいてくださるから。
【シーン10:エンディング】
ナレーション:失われた記憶。されど、新たな思い出。二人の心は、さらに近づく—
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第5話「雨夜の密約」
【シーン1:大雨の夜】
(激しい雨が降る後宮)
凌月:(窓から雨を見て)すごい雨…
(突然、ノックの音)
凌月:(扉を開けると、ずぶ濡れの少年)
少年:(震えながら)助けて…ください…
凌月:(少年を中に入れる)大丈夫?怪我は?
少年:(倒れる)
【シーン2:手当て】
(凌月が少年を手当て。景煜が駆けつける)
景煜:夜中に、どうした?
凌月:この子が、助けを求めてきたんです。
景煜:(少年を見る)かなりの重傷だな。
凌月:(手当てしながら)何から逃げてきたのでしょう…
【シーン3:少年の目覚め】
少年:(目を覚ます)ここは…
凌月:後宮です。安心してください。
少年:(怯えて)追っ手が…追っ手が来る…
景煜:誰が追っている?
少年:私は…私の父は…反逆者として追われて…
凌月:(驚いて)
少年:でも、父は無実なんです!陥れられただけなんです!
景煜:詳しく話せ。
【シーン4:少年の告白】
少年:私の父は、朝廷の役人でした。でも、ある日突然、謀反の罪を着せられて…
凌月:証拠はあるのですか?
少年:(袋から書類を出す)これが…父が集めた、真犯人の証拠です。
景煜:(書類を見る)これは…
凌月:どうされました?
景煜:この証拠が本物なら、朝廷を揺るがす大事件だ。
【シーン5:追っ手】
(後宮に追っ手が侵入)
追っ手の男:少年を渡せ!
景煜:(剣を抜く)ここは後宮だ。許可なく入ることは許さん。
追っ手の男:我々は朝廷の命令で動いている!
景煜:では、正式な令状を見せろ。
追っ手の男:(言葉に詰まる)
景煜:令状もなしに後宮に侵入とは。誰の命令だ?
【シーン6:真相】
(調査の結果、少年の父を陥れたのは、腐敗した高官だったことが判明)
凌月:この高官が、自分の汚職を隠すために…
景煜:少年の父に罪を着せたのか。
少年:(涙を流す)父は…父は本当に無実だったんだ…
凌月:(少年を抱きしめる)大丈夫。もう大丈夫です。
【シーン7:証拠の提出】
(景煜が皇帝に証拠を提出)
皇帝:(証拠を見て怒る)なんということだ!こんな腐敗が朝廷に!
景煜:少年の父の汚名を晴らせてください。
皇帝:もちろんだ。そして、この高官を処罰する。
【シーン8:少年との別れ】
(少年が父の故郷に帰る日)
少年:(凌月に)凌月様、ありがとうございました。あなたがいなければ、私は…
凌月:(微笑む)良かった。これからは、お父様の名を誇りに思って生きてください。
少年:(涙を流しながら)はい!
景煜:(少年に)強く生きろ。
少年:はい!王爺様も、凌月様も、ありがとうございました!
【シーン9:雨上がりの後宮】
(雨が上がり、虹が出ている)
凌月:(虹を見て)綺麗…
景煜:(隣に立つ)あの少年、強く育つだろうな。
凌月:はい。きっと。
景煜:お前のおかげだ。
凌月:いいえ、王爺が正義を貫いてくださったからです。
景煜:(凌月を見る)私とお前は、良いチームだな。
凌月:(微笑む)はい。最高のチームです。
景煜:(凌月の手を取る)これからも、一緒に。
凌月:(手を握り返す)はい。ずっと一緒に。
【シーン10:エンディング】
ナレーション:嵐の夜。救われた命。そして、深まる絆—
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第6話「琉璃の涙」
【シーン1:琉璃工房】
(後宮に琉璃職人が招かれる)
凌月:(美しい琉璃細工を見て)まるで宝石のよう…
琉璃職人:(老人)ありがとうございます。これは私の一生の作品です。
景煜:(琉璃を見る)見事だな。
琉璃職人:この技術、私の孫娘に継がせたいのですが…
凌月:お孫さんも職人に?
琉璃職人:はい。でも、最近…目が見えにくくなってきて…
凌月:(心配そうに)診させていただけますか?
【シーン2:診察】
(凌月が琉璃職人の孫娘・琉花を診察)
凌月:(目を診て)これは…白内障の初期症状です。
琉花:(不安そうに)治りますか?
凌月:今なら、まだ間に合います。薬で進行を遅らせることができます。
琉璃職人:(ほっとして)ありがとうございます…
【シーン3:事件発生】
(琉璃職人の最高傑作が盗まれる)
琉璃職人:(泣き崩れる)私の一生の作品が…
景煜:必ず取り戻す。
凌月:王爺、犯人の手がかりは?
景煜:まだ何も…
凌月:(工房を調べる)待ってください。この足跡…
【シーン4:調査】
(凌月の観察力で犯人を追跡)
凌月:犯人は、琉璃の価値を知る人物です。
景煜:どういうことだ?
凌月:盗んだ琉璃は最高傑作だけ。他の作品には手をつけていません。
景煜:では、内部に詳しい人間か…
(調査の結果、皇后の側近が犯人と判明)
側近:(捕らえられて)美しすぎて…つい…
景煜:(冷たく)芸術への冒涜だ。
【シーン5:琉璃の返還】
(琉璃職人に作品が返される)
琉璃職人:(涙を流して)ありがとうございます…
凌月:(微笑む)良かったです。
琉璃職人:凌月様、あなたに感謝の印を。
(琉璃職人、小さな琉璃の花を凌月に渡す)
凌月:(驚いて)こんな美しいもの、いただけません!
琉璃職人:いいえ、あなたは私たちの恩人です。どうか受け取ってください。
凌月:(感動して)ありがとうございます…大切にします。
【シーン6:琉花の治療】
(数ヶ月後、琉花の目が回復)
琉花:(凌月に)凌月様!見えます!よく見えます!
凌月:(嬉しそうに)良かった!
琉花:これで、おじいちゃんの技術を継げます!
琉璃職人:(涙を流して)ありがとうございます…本当に…
【シーン7:夜・書斎】
(凌月、琉璃の花を大切に飾る)
景煜:(琉璃を見て)似合っているな。
凌月:(微笑む)とても美しいです。
景煜:お前のほうが美しい。
凌月:(驚いて)え?
景煜:(慌てて)いや、その…琉璃が美しいという意味だ!
凌月:(くすっと笑う)王爺、顔が赤いですよ。
景煜:暑いだけだ!
凌月:(笑う)
【シーン8:エンディング】
ナレーション:琉璃の涙。継がれる技術。そして、言葉にならない想い—
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第7話「幻の楽譜」
【シーン1:音楽会】
(後宮で音楽会が開かれる)
凌月:(琴の演奏を聴いて)美しい…
景煜:(隣で)お前、音楽が好きなのか?
凌月:はい。母が琴を弾いてくれました。
景煜:そうか…
(演奏者の若い女性・音羽が倒れる)
凌月:(駆けつける)大丈夫ですか!
【シーン2:診察】
凌月:(音羽を診察)過労ですね。無理をしすぎています。
音羽:(弱々しく)でも…演奏会が…
凌月:体が資本です。休んでください。
音羽:(涙を流す)でも、私は…母の楽譜を見つけなければ…
凌月:お母様の楽譜?
音羽:母は偉大な音楽家でした。でも、最高傑作の楽譜が行方不明で…
景煜:それを探しているのか?
音羽:はい…母の遺志を継ぐために…でも、見つからなくて…
【シーン3:楽譜の捜索】
(凌月と景煜が音羽の母の楽譜を探す)
凌月:音羽様のお母様は、どなたですか?
音羽:雅音といいます。十年前に亡くなりました。
景煜:(ハッとする)雅音…あの宮廷音楽家の?
音羽:ご存知ですか?
景煜:ああ。素晴らしい演奏家だった。
【シーン4:記録庫】
(古い記録を調べる)
凌月:(埃まみれの箱を見つける)これは…
(箱の中に、古い楽譜が)
凌月:王爺、これでは?
景煜:(楽譜を見る)間違いない。雅音の筆跡だ。
【シーン5:音羽への返還】
音羽:(楽譜を受け取り、涙を流す)母の…母の楽譜だ…
凌月:(微笑む)
音羽:ありがとうございます…ずっと探していました…
景煜:大切にしろ。
音羽:はい!そして…この楽譜で、母の曲を演奏します!
【シーン6:演奏会】
(音羽が母の楽譜を演奏する)
(美しい音色が後宮に響く)
凌月:(涙を流しながら聴く)
景煜:(凌月を見る)泣いているのか?
凌月:(涙を拭う)美しすぎて…そして、音羽様の母への愛が伝わってきて…
景煜:(優しく)お前も、母を想っているな。
凌月:はい…
景煜:(凌月の手を握る)
凌月:(驚いて景煜を見る)
景煜:お前の母上も、きっと聴いているよ。
凌月:(涙が溢れる)
【シーン7:演奏後】
音羽:(凌月に)凌月様、ありがとうございました。母と再会できた気がします。
凌月:音羽様の演奏、お母様もきっと喜んでおられます。
音羽:これからも、母の音楽を伝えていきます。
凌月:応援しています。
【シーン8:夜・書斎】
凌月:今日は、良い一日でしたね。
景煜:ああ。お前のおかげだ。
凌月:いいえ、王爺が記録庫の場所を知っていたからです。
景煜:お前がいなければ、楽譜を見つけられなかった。
凌月:(微笑む)では、二人のおかげですね。
景煜:そうだな。(少し間を置いて)凌月。
凌月:はい?
景煜:今度、私の前で琴を弾いてくれないか?
凌月:(驚いて)私の演奏なんて、下手ですよ?
景煜:構わん。お前の演奏が聴きたい。
凌月:(頬を染める)…では、いつか。
景煜:約束だぞ。
凌月:はい、約束です。
【シーン9:エンディング】
ナレーション:幻の楽譜。母への想い。そして、二人の心に響く、優しい旋律—
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第8話「翡翠の絆」
【シーン1:宝石商】
(後宮に宝石商が訪れる)
宝石商:これは西域から来た最高級の翡翠です。
貴妃:(翡翠を見て)美しいわ…これが欲しい。
宝石商:ありがとうございます。
(その夜、貴妃の翡翠が盗まれる)
貴妃:(叫ぶ)翡翠が!翡翠が盗まれた!
【シーン2:調査開始】
景煜:また盗難か。
凌月:犯人の手がかりは?
貴妃:分かりません…夜中に誰かが…
凌月:(部屋を調べる)王爺、窓が開いています。
景煜:外から侵入したのか?
凌月:いえ、足跡がありません。これは…
景煜:内部犯か。
【シーン3:容疑者】
(貴妃の侍女たちを調べる)
侍女A:(泣きながら)私じゃありません!
侍女B:私もです!
凌月:(一人の侍女・蓮花を見る)あなた、手が震えていますね。
蓮花:(手を隠す)
景煜:お前、何か知っているな?
蓮花:(泣き出す)ごめんなさい…私が…私が盗んでしまいました…
【シーン4:蓮花の事情】
蓮花:妹が…妹が重い病気で…治療費が必要で…
凌月:(蓮花を見る)妹さんは、どこに?
蓮花:城外の村に…でも、医者に診せる金がなくて…
凌月:どんな病気ですか?
蓮花:高熱が続いて、咳が止まらなくて…
凌月:(何かに気づく)それは…もしかして、結核かもしれません。
蓮花:(驚いて)結核…?
凌月:早く治療しなければ、命に関わります。
【シーン5:凌月の決断】
凌月:王爺、お願いがあります。
景煜:何だ?
凌月:蓮花の妹を、私に診させてください。
景煜:だが、蓮花は盗みを…
凌月:罪は罰すべきです。でも、妹に罪はありません。
景煜:(凌月を見つめる)…分かった。
凌月:(嬉しそうに)ありがとうございます!
【シーン6:妹の治療】
(凌月、蓮花の妹・小蓮を治療)
小蓮:(弱々しく)お姉ちゃん…
蓮花:(小蓮の手を握る)大丈夫、この方が治してくれるから。
凌月:(診察後)結核でした。でも、まだ初期です。この薬を飲めば治ります。
蓮花:(涙を流す)本当ですか!?
凌月:はい。ただし、しっかり休養を取ることが大切です。
小蓮:(凌月に)ありがとうございます…
【シーン7:翡翠の行方】
凌月:王爺、翡翠はどうなりましたか?
景煜:まだ売られていなかった。蓮花の部屋から見つかった。
凌月:では、貴妃様に返せますね。
景煜:ああ。だが、蓮花の処分は…
凌月:私から、貴妃様にお願いしてみます。
【シーン8:貴妃への嘆願】
凌月:(貴妃に)蓮花は、妹のために盗みをしました。決して許されることではありません。でも…
貴妃:(凌月を見る)
凌月:蓮花の妹を救うことはできませんか?そして、蓮花に改心の機会を。
貴妃:(考え込む)…あなたの顔に免じて、許しましょう。ただし、蓮花は後宮から出ていくこと。
凌月:(深く礼)ありがとうございます。
【シーン9:蓮花との別れ】
蓮花:(凌月に)本当に、ありがとうございました…
凌月:妹さんを、大切にしてください。
蓮花:はい!絶対に!
小蓮:(凌月に)凌月様、私、元気になったら、お姉ちゃんを支えます!
凌月:(微笑む)良い妹さんですね。
【シーン10:夜・書斎】
景煜:また、お前の優しさで事件が解決したな。
凌月:王爺が協力してくださったからです。
景煜:お前は、いつもそうやって人を救う。
凌月:医者ですから。
景煜:医者だから、だけではないだろう。
凌月:(微笑む)では、何だと思われますか?
景煜:お前の優しい心だ。
凌月:(頬を染める)王爺に褒められると、照れます。
景煜:(少し笑う)照れるお前も、可愛いな。
凌月:(驚いて)今、何と?
景煜:(慌てて)いや、何でもない!
凌月:(笑う)
【シーン11:エンディング】
ナレーション:翡翠の絆。救われた命。そして、深まる二人の想い—
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第9話「桜の下の約束」
【シーン1:春・桜の園】
(満開の桜の下で)
凌月:(桜を見上げて)綺麗…
小梅:(駆けてくる)凌月様!
凌月:小梅、どうしたの?
小梅:お願いがあるんです!
凌月:何かしら?
小梅:私…お母様に手紙を書きたいんです。でも、字が上手に書けなくて…
凌月:(微笑む)教えてあげる。一緒に練習しましょう。
【シーン2:書道の練習】
(凌月が小梅に字を教える)
凌月:ほら、こうやって筆を持って…
小梅:(一生懸命書く)
景煜:(その様子を遠くから見ている)
楊侍衛:(景煜に)王爺、微笑んでおられますよ。
景煜:(ハッとして)そんなことはない。
楊侍衛:(笑う)凌月殿のことになると、王爺は別人のようです。
景煜:うるさい。
【シーン3:手紙の完成】
小梅:(手紙を書き上げる)できました!
凌月:上手に書けたわね。お母様、きっと喜ぶわ。
小梅:(嬉しそうに)ありがとうございます!
(その時、強風が吹き、手紙が飛ばされる)
小梅:あ!
(凌月、手紙を追いかける)
【シーン4:事件】
(凌月が手紙を追いかけていると、古い井戸の近くで人影を見る)
凌月:(声をかける)誰ですか?
(人影が逃げる)
凌月:(井戸を覗くと、底に何かが沈んでいる)
凌月:(ハッとする)これは…人間!?
【シーン5:救出】
(景煜と楊侍衛が駆けつけ、井戸から女性を救出)
凌月:(女性を診る)まだ生きています!
景煜:誰だ?この女性は?
凌月:(女性の顔を見る)これは…若い侍女です。
(侍女が目を覚ます)
侍女:(怯えて)助けて…殺される…
景煜:落ち着け。誰に殺されると?
侍女:分かりません…でも、秘密を知ったから…
凌月:秘密?
【シーン6:調査】
(侍女の証言から、後宮内部の横領事件が明らかに)
凌月:この侍女は、偶然横領の現場を目撃してしまったのですね。
景煜:それで口封じのために殺されかけた。
凌月:犯人は、まだ後宮内にいます。
景煜:お前、危険だ。私から離れるな。
凌月:(微笑む)心配してくださるのですか?
景煜:当然だ。
【シーン7:犯人の特定】
(凌月の観察眼で犯人を特定)
凌月:犯人は、宝物庫を管理する宦官です。
景煜:根拠は?
凌月:侍女の証言と、宝物庫の記録を照らし合わせました。数が合いません。
景煜:(感心して)さすがだ。
(宦官を捕らえる)
宦官:(観念して)…認めます。
【シーン8:桜の下で】
(事件解決後、凌月と景煜が桜の下に)
凌月:(桜を見上げて)今年も桜が咲きましたね。
景煜:ああ。去年もここで、お前と立っていた。
凌月:覚えていてくださったのですか?
景煜:お前とのことは、全て覚えている。
凌月:(頬を染める)
景煜:凌月。
凌月:はい?
景煜:これからも、毎年この桜の下で会おう。
凌月:(微笑む)約束ですね。
景煜:ああ、約束だ。
【シーン9:小梅の手紙】
(小梅の手紙が無事に母親に届く)
小梅:(嬉しそうに)お母様から返事が来ました!
凌月:良かったわね。
小梅:凌月様のおかげです!ありがとうございます!
【シーン10:エンディング】
ナレーション:桜の下の約束。毎年、この場所で。二人の絆は、桜のように美しく—
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第10話「月下の秘密(前編)」
【シーン1:満月の夜】
(美しい満月)
凌月:(月を見上げて)綺麗な月…
謎の声:凌月…
凌月:(振り返る)誰!?
(黒い影が消える)
凌月:(心の声)今の声…聞き覚えが…
【シーン2:翌日】
凌月:(景煜に報告)昨夜、誰かが私の名を呼びました。
景煜:(真剣に)どんな声だった?
凌月:男性の声でした。でも、なぜか懐かしい感じが…
景煜:危険だ。しばらく私の近くにいろ。
凌月:でも…
景煜:(強く)命令だ。
凌月:…はい。
【シーン3:不審な人物】
(後宮に薬師として入ってきた男性・陳)
陳:(凌月を見て)…
凌月:(陳を見て、何かを感じる)
景煜:(陳を警戒する)
陳:(凌月に近づく)あなたが凌月殿ですか?
凌月:はい…
陳:お噂はかねがね。一度、薬学について語り合いたいものです。
凌月:…はい。
景煜:(二人の間に入る)用件は以上か?
陳:(景煜を見る)これは失礼。では、また。
【シーン4:調査】
景煜:(楊侍衛に)あの陳という男を調べろ。
楊侍衛:何か怪しいので?
景煜:凌月を見る目が…ただの同僚を見る目ではない。
楊侍衛:(苦笑)それは、王爺の嫉妬では?
景煜:違う!凌月を守るためだ!
楊侍衛:はい、はい。
【シーン5:陳の正体】
(調査の結果、陳の出身地が凌月と同じ町であることが判明)
凌月:(驚いて)同じ町…?
景煜:お前、彼を知っているのか?
凌月:(記憶を辿る)陳…陳…(ハッとする)まさか!
景煜:何だ?
凌月:幼馴染の陳兄さん!?
【シーン6:再会】
(凌月、陳と再会)
陳:(微笑む)久しぶりだな、凌月。
凌月:(涙ぐむ)陳兄さん…本当に…
陳:大きくなったな。立派な医官になって。
凌月:(涙を拭う)なぜ、ここに?
陳:お前を探していた。お前の父上に頼まれて。
凌月:(驚いて)父に!?
【シーン7:父の手紙】
(陳が凌月に父からの手紙を渡す)
凌月:(手紙を読む)
手紙の内容:「凌月、元気にしているか。父は今、遠い地で治療を続けている。お前が立派に育ってくれて、嬉しい。いつか必ず会おう」
凌月:(涙が溢れる)父さん…生きていたんだ…
陳:お前の父上は、今も多くの人を救っている。
凌月:(涙を拭う)会いたい…会いたいです…
陳:いつか、必ず会える。それまで、お前は自分の道を歩め。
【シーン8:景煜の嫉妬】
(景煜が凌月と陳を遠くから見ている)
楊侍衛:王爺、凌月殿は幼馴染と再会して喜んでおられますね。
景煜:(無表情で)…そうだな。
楊侍衛:嫉妬なさっているので?
景煜:していない。
楊侍衛:でも、顔が怖いですよ。
景煜:うるさい。
【シーン9:夜・凌月の部屋】
(凌月、父の手紙を何度も読む)
凌月:(心の声)父さん…会いたい…
(ノックの音)
凌月:(扉を開けると景煜)
凌月:王爺?こんな時間に?
景煜:少し、話をしないか?
凌月:はい。
【シーン10:屋上】
景煜:父上が生きていて、良かったな。
凌月:はい…とても嬉しいです。
景煜:陳とは、幼馴染か。
凌月:はい。陳兄さんは、いつも私を守ってくれました。
景煜:(少し不機嫌そうに)そうか。
凌月:王爺?
景煜:お前、陳のことが好きか?
凌月:(驚いて)え?
景煜:幼馴染として、ではなく。
凌月:(少し考えて)陳兄さんは大切な人です。でも…
景煜:でも?
凌月:(景煜を見つめる)それは、家族のような感情です。
景煜:(ほっとした表情)…そうか。
凌月:(いたずらっぽく)王爺、もしかして嫉妬なさいました?
景煜:(慌てて)してない!
凌月:(笑う)顔が赤いですよ。
景煜:…うるさい。
【シーン11:エンディング】
ナレーション:月下の再会。父の生存。そして、芽生える嫉妬。物語は新たな局面へ—
(次回予告)
陳の真の目的とは?そして、凌月を狙う影が迫る!
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第11話「月下の秘密(後編)」
【シーン1:陳の目的】
(陳が景煜に呼び出される)
景煜:お前の目的は何だ?
陳:凌月を守ることです。
景煜:なぜお前が?
陳:凌月の父上に頼まれました。「娘を守ってくれ」と。
景煜:凌月は、私が守る。
陳:(景煜を見る)あなたは…凌月を愛しているのですか?
景煜:(動揺して)それは…
陳:なら、彼女を守れますか?立場も、権力も、全てを使って?
景煜:当然だ。
陳:ならば、任せます。ただし…凌月を傷つけたら、許しません。
【シーン2:凌月を狙う影】
(凌月が一人で薬草園にいると、黒装束の男たちが襲撃)
凌月:!
黒装束A:凌月を捕らえろ!
(凌月、必死に逃げる)
凌月:(心の声)なぜ私を!?
(その時、陳が現れ、凌月を守る)
陳:(剣で応戦)凌月、逃げろ!
凌月:でも!
陳:早く!
【シーン3:景煜の救出】
(景煜が駆けつける)
景煜:(黒装束たちを撃退)
凌月:(景煜に)王爺!
景煜:(凌月を抱きしめる)無事か!?
凌月:はい…陳兄さんが守ってくれて…
陳:(傷ついている)
凌月:(陳に駆け寄る)陳兄さん!
陳:(微笑む)大丈夫だ…これくらい…
凌月:(涙を流しながら手当て)なぜ、私を狙うのですか?
景煜:それを調べる。
【シーン4:真相】
(黒装束を尋問すると、凌月の父が持つ秘密の薬の製法を狙っていたことが判明)
景煜:お前の父上は、不治の病を治す薬の製法を知っているらしい。
凌月:そんな…父は普通の薬師なのに…
陳:いや、凌月の父上は天才だ。多くの命を救ってきた。だからこそ、狙われる。
景煜:お前を人質に取り、父上を脅すつもりだったのか。
凌月:(震える)
景煜:(凌月の肩を抱く)もう大丈夫だ。私が守る。
【シーン5:陳の旅立ち】
(陳が後宮を去る日)
凌月:陳兄さん、行ってしまうのですか?
陳:ああ。お前の父上の元に戻る。そして、お前が安全に暮らせるよう、敵を一掃する。
凌月:(涙を流す)ありがとうございます…
陳:(凌月の頭を撫でる)立派になったな、凌月。
凌月:陳兄さんのおかげです。
陳:(景煜を見る)王爺、凌月を頼みます。
景煜:(真剣に)任せろ。この命に代えても守る。
陳:(微笑む)では、安心だ。
【シーン6:別れ】
凌月:(陳に)父に会ったら、伝えてください。「元気にしている」と。
陳:ああ。お前の父上も、きっと喜ぶ。
凌月:いつか…いつか必ず、会いたいです。
陳:その日は必ず来る。待っていろ。
(陳、馬車で去る)
【シーン7:夜・書斎】
凌月:(窓から月を見ている)
景煜:(凌月の隣に立つ)寂しいか?
凌月:少し。でも、父が生きていると分かって…嬉しいです。
景煜:いつか、会える日が来る。
凌月:はい。(景煜を見る)王爺、今日はありがとうございました。
景煜:何が?
凌月:私を守ってくださって。
景煜:(凌月を見つめる)当然のことだ。お前は…
凌月:私は?
景煜:(言葉を飲み込む)…私の大切な部下だからな。
凌月:(少し寂しそうに微笑む)そうですね。部下、ですね。
景煜:凌月…
凌月:でも、嬉しかったです。王爺が駆けつけてくださって。
景煜:(凌月の手を取る)これからも、何があっても守る。約束する。
凌月:(手を握り返す)ありがとうございます。
【シーン8:エンディング】
ナレーション:月下の秘密は明かされた。父の生存、陳の想い、そして景煜の誓い。二人の絆は、さらに深まる—
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第12話「雪の華」(第1クール終了)
【シーン1:冬・初雪】
(後宮に初雪が降る)
凌月:(雪を見て)綺麗…
小梅:(駆けてくる)凌月様!雪です!雪!
凌月:(微笑む)本当ね。
小梅:一緒に雪遊びしましょう!
凌月:仕事が終わったらね。
【シーン2:雪の中の発見】
(凌月が薬草園に行くと、雪の中で倒れている少女を発見)
凌月:!大変!
(少女を医務室に運ぶ)
凌月:(診察)凍傷と栄養失調…一体どこから?
(景煜が駆けつける)
景煜:どうした?
凌月:雪の中で倒れていました。城外から逃げてきたようです。
【シーン3:少女の目覚め】
少女:(目を覚ます)ここは…
凌月:後宮です。安心してください。
少女:(怯えて)後宮…!?
景煜:落ち着け。名前は?
少女:雪…雪華といいます。
凌月:雪華さん、なぜ雪の中を?
雪華:(涙を流す)逃げてきたんです…人買いから…
凌月:(驚いて)
【シーン4:雪華の過去】
雪華:私は、貧しい村の出身です。ある日、人買いが来て…私を売ろうと…
凌月:(雪華の手を握る)
雪華:でも、嫌で…逃げ出して…気がついたら、ここに…
景煜:人買いの名は?
雪華:趙という男です。
景煜:(楊侍衛に)すぐに捕らえろ。
【シーン5:人買いの逮捕】
(趙を捕らえる)
趙:(抵抗する)放せ!
景煜:(冷たく)人身売買の罪、重いぞ。
趙:商売だ!悪いことじゃない!
凌月:(怒りを抑えて)商売?人の命を商品のように扱うのが商売ですか?
趙:お前に何が分かる!
凌月:私も、後宮に売られました。その苦しみ、私にはよく分かります。
趙:(言葉に詰まる)
景煜:お前の「商売」は、今日で終わりだ。
【シーン6:雪華の選択】
(雪華が回復)
雪華:(凌月に)ありがとうございました…命の恩人です…
凌月:これからどうしますか?
雪華:帰りたい…村に…でも、人買いがまた…
景煜:心配するな。趙は捕らえた。もう二度と、お前を狙えない。
雪華:(涙を流す)本当ですか!?
凌月:(微笑む)本当です。安心して帰ってください。
【シーン7:雪華の旅立ち】
(雪が止み、青空が広がる)
雪華:(凌月に深く礼)凌月様、景煜様、本当にありがとうございました。
凌月:元気で。
雪華:はい!凌月様みたいな立派な人になりたいです!
凌月:(微笑む)あなたなら、きっとなれます。
(雪華、村へ帰る)
【シーン8:雪遊び】
(小梅が凌月を引っ張る)
小梅:凌月様!約束です!雪遊びしましょう!
凌月:(笑う)分かったわ。
(凌月と小梅、雪だるまを作る)
景煜:(遠くから見守る)
楊侍衛:王爺、一緒に遊ばれては?
景煜:私は忙しい。
楊侍衛:でも、ずっと見ておられますよ。
景煜:…うるさい。
(凌月が景煜に気づく)
凌月:(手を振る)王爺!一緒にどうですか?
景煜:(少し考えて)…仕方ないな。
(景煜、凌月たちに合流)
【シーン9:雪だるま】
(三人で大きな雪だるまを作る)
小梅:完成です!
凌月:(嬉しそうに)立派な雪だるまね。
景煜:(雪だるまを見る)悪くない。
凌月:(景煜に)王爺、楽しんでくださいましたか?
景煜:(少し照れて)ああ。久しぶりに、子供のように遊んだ。
凌月:王爺の子供時代は、どうでしたか?
景煜:孤独だった。こうやって遊ぶことは、ほとんどなかった。
凌月:(悲しそうに)それは…
景煜:(凌月を見て微笑む)だが、今は違う。お前がいるから。
凌月:(頬を染める)
小梅:(二人を見て)あ!凌月様と王爺様、仲良しですね!
凌月:(慌てて)そ、そんなことないわよ!
景煜:(笑う)
【シーン10:夕暮れ】
(雪景色の後宮)
凌月:(景煜と並んで歩く)今日は、良い一日でしたね。
景煜:ああ。お前のおかげだ。
凌月:私のおかげではありません。皆で協力したからです。
景煜:お前は、いつも謙虚だな。
凌月:そんなことありません。
景煜:(立ち止まり、凌月を見る)凌月。
凌月:はい?
景煜:これからも、ずっと一緒にいてくれるか?
凌月:(微笑む)はい。ずっと、王爺のお側に。
景煜:(凌月の手を取る)約束だぞ。
凌月:(手を握り返す)約束です。
【シーン11:エンディング】
ナレーション:雪の華が舞う後宮。救われた命、深まる絆。そして、二人の想いは、雪のように純粋で—
【第1クール終了】
ナレーション:凌月と景煜の物語は、まだ続く。新たな試練が待ち受ける—
(次回予告)
第2クール開始!新たな謎、新たな敵、そして二人の関係にも変化が!?
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※第13話以降は次のファイルに続きます
読んで頂きありがとうございます。




