クラス
新しい制服を着て、向かった入学式は緊張しました。
早めに着替え、校門に行くとそこには見慣れた小学校の友達が集まっていました。
クラス発表までの時間はまるで、新しい道が開かれるカウントダウンのようでした。
クラスが張り出されると、みんな一斉に校門に向かったので人がいっぱいで最初は見つかりませんでした。
それもそうでしょう。平均40人のクラスが A、B、C、D、E と5クラスあったのです。
どこだろう……と見ながら探していると、
「あ、紫織はC組だったよ」
と誰かが教えてくれました。
改めて、C組の覧を見てみると、最後から二番目に自分の名前がありました。
その下に書いてあるのは、同じ学校の友達でした。
その友達とは、家も近く、面白い友達でした。名前は由紀です。
それだけで、安心しました。
そして、後何人か同じ学校の友達の名前を見つけると、『このクラスで、なんとかやっていけるかもしれない……』と思えました。
元々、来たのが早く、教室に着くと誰もいませんでした。
席順を見て、自分の席に着きました。
その後、由紀が来たので、思わず笑みが零れました。
出席番号が後ろだった由紀は、席も後ろだったので小さい声で、「教科書多いね」とか「緊張する」とか、お互いに緊張を解せる会話をしました。
由紀の席は端っこで、後ろに掃除ロッカがあったので埃が多かったのでしょうか。
もともと、埃アレルギーだった由紀はくしゃみをしていました。
「あ〜ぁ。薬飲むの忘れた。くしゅっん。ここっ、ほ、こり多っ、くっしゅん」
とかのちょっとした文句も一緒にです。
「ふふ」
緊張で、カチコチだった私はすっかり、ほぐれたのです。
男子たちは「由紀、うるさい!」とか文句を言うのですが、私はその騒がしさ?が心地よかったのでした。
由紀が近くにいる。
それだけで、力強く感じました。




