表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/11

制服

 制服を作るために、店に行って測らなければなりません。

 なので、父と共に制服の寸法を測りに出かけました。


 弟はサッカークラブに入っていて、その近くの駅で行くことになりました。


「どこにいくの?」


 と、弟の友達の母に聞かれ、私は


「制服の寸法に」


 と答えました。しかし、母は、


「受験に落ちた」


 と余計なことを言うのです。頭に来ました。でも、口に出すことはできません。努力しなかった私が悪いのですから。


 心はまるで抉れたようにズキズキと痛みました。



◇◇◇◇◇◇



 その店は、一つの大きな建物に入っているような感じでした。


 店にはいろんな学校の制服がありました。


 その中には、私が受験した中学校の制服もあり、見ているだけで、ずしりと何かがのかってきているようでした。


 無性に泣きたくなりました。


 それに気づかないふりをして、私は、別のことをして、意識をそこから逸らそうとしました。いわいる、現実逃避です。でも、しょうがないのです。じゃないと、心が壊れそうでした。


 予定より早く来てしまったので、周りの店を見ることにしました。


 私は、本が大好きでした。本を読んでいるだけで、考えたくないことを考えなくてよくって、心の預け場所にもなった。と言ってもいいかもしれません。それだけ、頼れるものだったのでしょうか。


 どきどき、親は『あの学校に合格したらな……』と呟くことがありました。そのたび、私は感情が不安定になった気がします。悲しい、怖い、後悔などの感情が混ざり、まるで洪水のようにどどっと流れて来るのでした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ