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とある日の幽霊部  作者: 月読つくし
第1章‐とある少女と幽霊部‐
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第20話〜不安な影とパートナー〜


「お前…今なんて言った?」


「だからアンタ取り憑かれてるでしょ?って」


ようやく素の状態で月白と話せるかと期待していたが、どうやらそうではなかったようだ。


「…ぶりっ子キャラの次は電波系か?お前も忙しい奴だな」


「や、違うってば。私こう見えて少し霊感があるの、テレパシーと違ってこっちは本当だよ」


「テレパシーはやっぱ嘘なのかよ…」


「あっちはキャラ付けのためにやってるだけ、実際結構評判はいいからね」


「評判って誰の?」


「あ…そ、その話はまた今度!今はアンタの話でしょ?」


なぜか焦ったように話を戻そうとする月白。


「まぁ別に言いたくないなら聞かないけどよ、で、本当に俺に何かが取り憑いてるって言いたいのか?」


「うん。具体的に何の霊か、とかは分かんないけどね」


「なんか…フワッとしてんなぁ」


「まぁ信じてもらえないかもしれないけどさ…でも何か思い当たる事とかない?最近心霊スポットに行ったとかさ」


「いや心霊スポットならしょっちゅう行ってるけど、変わった事とかはなかったけどなぁ…あ。」


趣味で巡っている心霊スポットでは変わった事はなかった。

だがそもそもつい最近幽霊そのものと交流をしたことを思い出す。


「やっぱりなんかあるのね」


「まぁ一応な。信じてもらえないとは思うけど…」


「大丈夫、多分信じるから。とりあえず話してみてよ」


月白に促されるまま、俺は雪那さんという幽霊のこと。

彼女の死因を探るべく学校で過去に起きた事件などを調べていた事を話した。


月白は終始真剣な顔で俺の話を聞いていた。


「幽霊部の部室にいる生徒の霊、ねぇ…」


「やっぱり信じられないだろ?」


「そうじゃなくて、ちょっと驚いただけよ。でもどう考えても原因それじゃない?」


「ただ雪那さんは今も部室にいるばずだぞ?俺に憑くってことはないと思うけどなぁ」


「じゃあ取り憑いてるわけじゃなくて幽霊と関わったからその痕跡が残ったとか?」


「そういうもんなのか?」


「私も幽霊と関わった事はないから分からないけど、それしか説明つかないでしょ?」


「まぁそう言われると確かに…」


「なんにせよ、人に何かが取り憑いた状態って健全ではないだろうし、早めにそれどうにかした方がいいんじゃない?」


素っ気ない態度ではあるが、どうやら彼女は俺のことを心配してくれているようだった。


「だなぁ。じゃあ、なおさら雪那さんの死因についてちゃんと調べないとな」


「…よし決めた」


何かを閃いたかのように、ぽんっと手を叩く月白。


「決めたって何を?」


「私もそれ協力してあげる、人は多いほうが良いでしょ?」


「それは確かにそうだけど…なんで協力してくれるんだ?お前にメリットなんてないだろ?」


「なんでって…困ってるんでしょ?だったら手を差し伸べるべきじゃない」


本当になんのこともないように、しれっとそう言ってのける月白みらい。

どうやらこれが本当の彼女の姿のようだった。


「なんか…お前がそんな善人だとは思わなかったわ」


「なによ失礼ね…そんな言うなら前言撤回するけど?」


「あはは悪い悪い、冗談だよ。正直俺1人じゃアテがなくて行き詰まってたところだったんだ。協力してくれるなら正直助かるぜ」


「よろしい、じゃあ決まりね。改めてよろしく、はると」


こうして俺と月白、幽霊部とオカルト研究部の間に1つの奇妙な縁が結ばれることになるのだった。


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