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とある日の幽霊部  作者: 月読つくし
第1章‐とある少女と幽霊部‐
31/77

第12話〜幽霊オカルト交流戦④〜


「さすが春斗くん!」


「やっぱりこの手の屁理屈合戦は強いのね」


最終戦に勝利し自席に戻ると、幽霊部の面々が祝福してくれた。

まぁ九条に関しては完全に嫌味だが…


そんなやり取りをしていると目の前に人影が現れる、目線を上げるとそこには烏野が立っていた。


「…なんか用か?」


明らかに嫌そうな声で反応すると烏野はあははと乾いた声で笑った。


「初対面だっていうのに随分嫌われちゃったな、何か気に触るような事をしてしまったかい?」


「いや、単純にお近づきになりたくないだけだ。絶対性格合わないだろうしな」


「そうかい?僕はこの機会に仲良くなりたいと思ったんだけどな」


「俺は全く思ってねぇ」


「はは、取り付く島もないな」


俺の全力否定をものともせず笑顔で対応を続ける烏野。

何だこの大人の対応は。


「羽倉君、今日は負けてしまったけど次は絶対僕が勝つよ。だから、またぜひ戦おうね」


最後まで爽やかな事を言って自席に戻っていく烏野。

何だか知らないが不思議と負けたか気がする。

ディベートには勝ったはずなんだけどな…


「さて…ひと通り対戦が終わったわけだが…正直この結果は予想外だよ」


発せられた声に振り向くと、これまでクールに装っていた風見部長が明らかに沈んだ顔をしていた。


「正直こちらのメンバーが負けるわけがないと踏んでいたんだがね」


「あはは。そこはまぁ、あちらが強かったですから」


「そうですよ〜みらい達も頑張ったんですからー」


風見部長の落胆に対してフォローを入れる相手方の女性陣2人。


「それはそうだが…まぁ…負けてしまったものは仕方ない。残念だが、七瀬くんの事は諦める事にするよ」


「あ、それなんですけど私から一つ提案してもいいですか?」


風見部長の言葉に対し、秋穂さんが手を挙げる。


「何かな、七瀬くん?」


「私がオカ研に戻るのはまだ出来ないですけど、今後もこういう形でたまに何か一緒にやっていくのはどうですか?」


「それは…今回の交流会のようなものを今後も続けていきたいと?」


「はい、結構楽しかったですし!」


「ふむ…そういうことなら特に異論はないが、他の皆はどうかな?」


「もちろんいいですよ、秋穂ちゃんとまた色々お話したいですし」


「みらいもいいと思いまーす♪」


「僕も賛成ですよ」


風見部長の問いかけに対しそれぞれ賛成の意見を述べるオカ研メンバーたち。


「夏凜ちゃんと春斗くんもそれでいいよね?」


その反応を見て嬉しそうにこちらに聞いてくる秋穂さん。

そんな秋穂さんの問いかけに対し俺たちは…


「「え?嫌ですけど?」」


と口を揃えて否定した。


「ちょっと!?今のはOKする流れだよね!?」


「いやに決まってるじゃないですか、面倒くさいし」


「こればっかりは羽倉くんに同意です。他サークルとの交流とか、そんな意識高いこと積極的にしたくありません」


「いや、普通だから!意識高いとかないから!」


「あはは…ま、まぁ交流については決定事項ではない。もし気が向くことがあれば前向きに検討してくれればいいさ」


「ですって。じゃ、やるべきことも終わったし俺は帰りますね」


「じゃあ私も」


風見部長の言葉に安心した俺は、そそくさとその場を後にしようとする。

それに便乗して九条も席を立つ。


「じゃ、そういうことなんでお疲れ様でした」


「うぅ…風見先輩ごめんなさい。あの、2人には後でちゃんと言って聞かせるので!」


「ははは…。まとめる側は苦労するね。まぁ、お互い部長としてこれからも精進していこうじゃないか」


「はい!それじゃ私も失礼しますね、今日はありがとうございました!!」


こうして俺達はオカ研との交流会を無事に終え、秋穂さんを失うことなくいつもの部室へと戻ることが出来たのだった。



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