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とある日の幽霊部  作者: 月読つくし
第1章‐とある少女と幽霊部‐
22/77

閑話休題⑦〜とある夜とデートの約束?〜



「それで、何であんな質問したの?」


外もすっかり暗くなった帰り際、九條が俺にさっきの質問について問い直してきた。


「質問って?」


「誤魔化さないでよ、霊感ある人がいるかって話」


「あぁ…それな」


正直秋穂さんに霊感があるのではないかなどという話を九條にしたところで、呆れられるのがオチだろう。

それに人を疑うような事に、同じ部員を巻き込みたくなかった。


「ちょっと思いついただけだよ、あんま気にしないでくれ」


「本当に…?」


さすがにこんな雑なごまかしが九條に通用するはずもなく、明らかに怪しんだ顔をこちらに向けてくる。

だが少しの間を空けて、


「まぁ、別に言いたくないことなら無理して聞かないわ」


そう言って諦めてくれた。

他人にあまり干渉してこない、九條のこういう性格には正直助かっている。


「そ、そういやもう金曜だけど、週末は何するんだ?九條って土曜は授業とってないし、連休だろ?」


「話題変えるの下手すぎでしょ…週末はそうね、兄さんの誕生日が近いから、プレゼントを買いに行こうと思ってるわ」


「お前、兄貴いたの?」


「えぇいるけど、話したことなかった?」


「初耳だよ、てっきり一人っ子かと思ってたぜ。唯我独尊感強いし」


「その一人っ子と私への偏見、今すぐやめてもらえるかしら」


「へいへい、しかし九條の兄貴か…」


このクール系の代名詞みたいな九條の兄貴となれば、それはもう真面目のテンプレのような人物に違いない。

絶対天才で生徒会長とかやってるタイプだ。


「あの、変な想像してるようだから言っておくけど、兄さんはいたって普通の大学3年よ。あと生徒会長じゃないし、眼鏡もかけてないから」


「何お前…俺の思考読めんの?」


考えていたことをドンピシャで言い当てられてしまった。

いつもながら九條の先読み能力には感心するが、今回のはちょっと異常である。


「違うわよ…よく言われるのよ、私の兄さんだからきっとすごい真面目な人なんじゃないかって」


「まぁこの妹の兄貴ならな…」


「喧嘩売ってるのかしら」


「いや、まぁなんだ。すまん」


「はぁ…まぁいいわ。とにかく色んな人から似たような事を言われてたから、大体何を考えていたのか想像つくのよ」


「なるほどなぁ…でもプレゼント買う間柄なんだし、結構親しいんだろ?じゃあ性格違ってもいいいじゃねぇか」


「まぁね。でも私とは全然趣味とか違うし、何を買っていいのか迷ってて…ってそうだ」


ふと九条が何かを思いついたように、こちらを見てくる


「なんだよ…」


「羽倉くん、明日って空いてる?」


「え、明日?まぁ、空いてるけど…」 


というか基本的に土日に予定があることなどないが。


「よかった。じゃあ明日買い物付き合ってくれない?」


「…は?」


「兄さんのプレゼント、同じ男性の意見聞いたほうが参考になると思って」


「な、なるほど…?」


「お願い。お昼くらい奢るから、ね?」


「いや、まぁ…いいけど…」


「ありがとう、助かるわ。じゃあ明日の11時に池袋駅集合でお願いね」


「お、おう…」


「遅れないでね、それじゃ」


気がつくと最寄りの駅まで着いていたようで、九条は軽く手を振りながら駅のホームに入っていった。

そんな九条を眺めながら、先ほどの言葉を思い返す。


買い物に付き合う?

休日に?

2人きりで?


それってもしや…




デートでは?






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