じゃがいも*1
朝。早くに目が覚めた。少々埃っぽいカーテンを開ければ、窓の外にはまだ太陽が浸食しきっていない空があった。
昨日のあれこれを忘れられそうな、心地よい夜明けだった。
室内を振り返れば、アイアンフレームの棚とベッド。ベッドは少々埃っぽかったが、野宿よりは絶対にマシだった。棚の上には工具箱が置いてあって、鳴きも叫びもしない工具が一式、揃っている。まあ、部屋の中のものは、それだけだ。
この慎ましやかなアパートは、1L。寝室と居間、それに風呂場とトイレがある。キッチンは無いが、ストレンジタウンにおいては十分すぎる程の上等な物件だと言える。
昨夜はよく分からないままにここへ来て、鶏に礼を言って、それから『入居祝い』とのことで、サンドイッチを2つ貰って、それを食べた。ポテトサラダサンドと卵サンドだった。これが中々どうして美味かったのを覚えている。
……そうして、多分、昨夜はそのまま眠ったのだろう。あまり覚えていないが、まあ、気分は悪くない。
僕はのろのろと動いて、洗面所へ向かう。多少埃が溜まっていたが、存外、洗面所も風呂場もトイレも清潔だった。いいね。悪くない。
顔を洗って、それから昨夜はシャワーも浴びずに寝たことを思い出して、風呂場に入る。シャワーからはちゃんと、綺麗な水が出た。綺麗なお湯も出た。これも中々、悪くない。
熱いシャワーを浴びて、僕は多少、正気を取り戻す。頭がはっきりしてきて、物事を考えられるようになってくる。やはり昨日は疲れていたらしい。
風呂場を出て、タオルで雑に体を拭きながら居間まで戻って、それからふと、熱いコーヒーを飲みたいな、と思う。こんなことを考える余裕まで出てきたということは、まあ、多少元気になってきたっていうことだろうか。
だが、ここでコーヒーを淹れることはできない。一応、食料品の段ボールの中にはインスタント・コーヒーの瓶が入っているのだが、如何せん、この部屋にはキッチンが無い。
僕はコーヒーを諦めて、さっさと身支度を終えた。それから、適当に段ボールから漁った食品で朝食を済ませた。テトリスマイクロカードで少しだけテトリスを楽しんだところで、朝7時30分。早すぎるが、他にやることも無い。僕は出勤することにした。
玄関を出て、アパートのドアに鍵を掛ける。……この鍵はなんとも不思議な形状をしている。このストレンジタウンにおいてもピッキングされにくい、高性能な鍵らしい。
だが……鍵を鍵穴に突っ込もうとしたら、くにゅ、と鍵が曲がった。
嘘だろ、と思いながら鍵を確認してみると、むにゅ、と再び鍵が曲がって、まっすぐになる。
ならばもう一度、と思って鍵を鍵穴に近づけると、ふにゅ、とまた鍵が曲がるのだ。
僕は数度、鍵を鍵穴に突っ込もうとして挑戦し、そして悉く失敗した。まさか、こうなるとは。流石はストレンジタウンだ。途方に暮れるしかない。
再び手の中の鍵を見てみると、鍵は僕の手の中で体表を逆立てて威嚇してきた。なんて防犯性の高い鍵だろうか。持ち主にすら施錠開錠ができないとは。
僕がじっと鍵を見つめていると、丁度、隣の部屋のドアが開く。そして、しっかりスーツを着込んだ鶏が出てきた。
「おはよう」
「ああ、おはよう」
鍵のことなどすぐに頭から吹き飛んだ。ニワトリを見て、少々緊張しながら挨拶を交わす。何せ、ニワトリだ。人間とは感覚が違うだろうし、何より、鉄パイプを振り回して躊躇なく人間を殺せるニワトリだ。少しくらいは、緊張する。
昨夜見た通り、ニワトリはニワトリだった。スーツがよく似合い、立ち居振る舞いが上品だ。その態度が僕を安心させる。
「早いな、ストレンジャー。これから飯か?」
「いや、もう済ませた。おかげ様で、持ってきていた食料が多少、あったから」
昨夜、この鶏に食料の入った段ボール箱を運んでもらったことは記憶に新しい。少々緊張する相手ではあるが、それでもまあ、悪意以外のもので動いてくれる相手だということは知っている。
僕は愛想がいい方じゃないが、それでも精一杯、好意と親愛を示すために笑みを浮かべてみる。するとニワトリは実に自然に笑い返してくれた。
「昨夜はありがとう。おかげで夕食にも、朝食にもありつけたし宿が手に入った」
「それは何よりだ。だが、折角なら飯の調達場所も教えておくべきだったか」
ニワトリはそう言うと、床を指し示す。僕らが今立っている廊下は外に面していて、そして、二階に位置している場所だ。一階部分が何かの店舗になっているのは、知ってる。昨夜この部屋に入る時、ちら、とだけ見た。
「ここの一階はパブになってる。朝もやってるから、俺はいつも、飯はここで食ってる。多少の金は掛かるが、ここの食べ物は全部、味に間違いはない。……何より、出すコーヒーが美味いのがいい」
「成程。そいつはいいね」
そういうことなら、明日からは僕もここで食事を摂ることにしようか、と思う。
金は、まあ、ある。何せ、ストレンジタウンで勤務する者には、危険地域手当が付くから。
……手当は給料と同額。中々羽振りがいいことだ。まあ、こうでもないと、ここへの希望者は現れない。そして、それでも希望者が現れないから、希望も出していない僕が送られることになったわけだ。確かに、命と正気の代金としては、安すぎるのかもしれない。
手当の正当性はともかく、まあ、金に困らずに済んでいるんだ。美味いと評判のコーヒーを毎朝味わうくらいの贅沢はしてもいいだろう。この町で金なんて貯めていても、使う前に死にかねないんだし。
「……まあ、マスターが少々、頭のおかしな奴だが。まあ、普通に注文して普通に会話して普通に付き合ってる分には問題無い」
ニワトリの言葉に少々不安を覚えるが、どうせ、部屋にある食料が尽きたらこの町のどこかで食料を調達する羽目になるんだ。不安がっていてもしょうがないだろう。
「ところで、1つ、聞いても?」
「どうぞ」
そして僕は、この親切なニワトリにこの際、聞いておかなければならないことがある。
「ここの鍵って、どうやって閉めればいいんだろう」
未だ、僕の手の中で僕を威嚇している鍵の、使い方を聞いておかなきゃならない。
そうして無事、僕は自分の部屋を施錠することができた。
どうも、この鍵はニワトリ曰く『甘えん坊な奴だ。少し構ってやらないと懐かない。懐いてない奴には使われてくれない奴だ』とのことで、ニワトリに教わった通り、おっかなびっくり鍵の背中を撫でて鍵を落ち着かせてやることにしたのだ。
そうしてなんとか鍵が曲がらなくなったので施錠して、僕は職場へ向かう。出勤には少々早い時刻だが、まあ、他にやることも無い。それに、一応は仕事をしておかないと、来年の異動でここを出ることが叶わなくなる。
……来年の異動の時期まで僕が生きているかは分からないし、正気を保てているかも分からない。だから来年の異動なんて気にするのもおかしい気もするのだが、それでも、毎日のルーティンくらいやっておかないと、その正気すら保てなくなるような気がする。
職場は昨日と変わらず、無事なガラス戸の非自動ドアだった。僕は中に入ってすぐの埃を被ったカウンターを見て、こいつを掃除してやるのも悪くないかもな、なんて思う。
「おはようございます」
そしてカウンターの裏側、僕の仕事場である場所へ踏み込むと、そこに上司は居なかった。始業から一時間以上も前だから、まあ、こんなものだろう。
何はともあれ、上司が居ないのは良いことだ。僕は大きく伸びをして、早速、埃だらけの職場を掃除して回ることにした。
最初は、僕のデスクになるのだろう場所から。上司のデスクから少し離れたところの机のひと塊を『好きに使え』と言われたので、そこを好きに使わせてもらう。
どうやら、ここの職員は僕と上司しか居ないらしい。名簿上は他にも職員が居たはずなのだが、恐らく、死んだのだろう。そしてその死は報告されていない、と。大方そんなところに違いない。
そういうことだから遠慮なく、机を動かす。本当に塊になっていたデスクをなんとか1つずつ引き剥がし、塊を解体していく。そうしてバラバラになったデスクの中から一番綺麗そうで使えそうなものを選んで、それを僕のデスクということにした。
他のデスクは適当に壁際に寄せておいて、僕のデスクを綺麗にしていく。埃を払って、水拭きして、そうするだけでも大分、マシな見た目になった。気分がいい。……僕は元々、掃除するのはそんなに嫌いじゃない性質だ。面倒だが、やってみれば気分がいい。掃除ってそういうものだろう。
天板が綺麗になっただけで、デスクが随分デスクらしくなるのだから不思議だ。この結果に満足しつつ、僕は続いて、デスクに備え付けてある引き出しにも手を出す。
一番上の引き出しには溶けて塊になった輪ゴムと、そこに取り込まれて死んだらしいクリップ、そしてエノキが入っていた。弔ってやる気にもならないので、それらをさっさとゴミ袋に放り込み、引き出しの中を綺麗にしていく。
二番目の引き出しには軍曹蜘蛛が住んでいた。……と思ったのだが、僕が引き出しを開けた途端、「お疲れ様であります!」と挨拶をし、健気に敬礼をしてきたため、まだ軍曹になっていない軍曹蜘蛛だろう。多分、大方、一等兵蜘蛛だ。
まあ、彼(彼女かもしれないけれど)が一等兵だとしても、害虫を駆除してくれる頼もしい存在であることに変わりはない。引き出しの中を見る限り、機関銃くらいの武装はしているようだったし、この職場の害虫駆除はこの一等兵蜘蛛に任せようと思う。
そうして一番大きな三段目の引き出しには、ダイナマイトが入っていた。『発煙筒』と書いてあったが、ダイナマイトだ。いつか何かに使うかもしれないが、僕のデスクに入れておくのは何となく不安だったので、僕のデスクから一番離れた机の引き出しの中にそっと移しておくことにした。
……デスクの天板のすぐ下に、ごく浅い引き出しが1つ、ある。僕は前の職場ではここに菓子類と筆記具を入れていたのだが、本来は机の上を片付けたい時に書類を一時避難させるための場所らしい。
さて、そんな引き出しを開けてみると……正しい使われ方をしていたらしいそこには、クリアファイルに入った書類が収めてあった。
僕はその書類に手を伸ばし……そこで、ガチャリ、とドアが開く音がして、なんとなく、引き出しを閉める。
「おや、早いじゃないか、新入り」
「おはようございます」
残念ながら、上司が来てしまった。なら、掃除はここで一旦打ち切りにしよう。僕は昨日言われた通り、タワシの毛の本数を数え始めることにして……。
「ん?新入り、一体何をしている?」
上司に不審者を見る目で見られる羽目になった。
「タワシの毛の本数を数えています」
「タワシの?……気でも狂っているのか?全く、これだから最近の若者は……」
そして気が狂っている奴に気が狂っていると言われてしまった。全く、なんて日だ。
「そんなことをしていないで、さっさとマッチ箱を開閉しろ。今日一日の仕事が始まらんだろう」
上司は虫けらを見るような目で僕を一瞥すると、デスクに着いて消火器のホースを咥え始めた。
やはりここは、碌でもない。
それから僕は、いくらかの無駄な仕事をする羽目になった。
まず、マッチ箱を100回開けて、100回閉めた。当然だが、100回の開け閉めがあったところでマッチ箱に変化はない。こういう拷問があると聞いたことがあるな、とぼんやり思い出した。
次に、観葉植物に塩を撒いた。観葉植物はとっくに枯れているわけなのだが、上司曰く『枯れる植物なんて縁起が悪いから塩を撒け』とのことだった。なら処分すればいいんじゃないだろうか、と思うのは野暮だろうか。
それから、空になった消火器をゴミに出した。これは上司の私用じゃないんだろうか。少なくとも、これが公的な業務であるとは思えない。ところで、空になった消火器の中のいくつかには『吸引不可』と書いてあったんだが、上司は大丈夫なんだろうか。まあ、駄目だろうな。
仕事場に戻ると無駄な仕事を言いつけられるということを学んだ僕は、ゴミ捨て場からデスクに戻らず、入口のカウンターの埃を払って掃除した。
掃除が終わったら、カウンターに置いてある色褪せたパンフレットを読む。
『ブルーバード特別区へようこそ!』と書かれたパンフレットだが、要は、この特別区のパンフレットだ。とっくに忘れ去られているが、一応、ストレンジタウンは『ブルーバード特別区』という正式名称を持っている。こんな場所にこんな名前を付けた奴の顔を拝んでみたい。
パンフレットを裏返してみると、裏面は陽に当たっていなかったと見えて、印刷が色褪せていなかった。そこに少々の物悲しさを感じつつ見てみれば、『ブルーバード特別区案内図』なるものがあった。とはいっても、北に1つだけある門と、この区役所出張所の位置が記されているだけだ。役に立たない。
パンフレットを開いてみると、やはり色褪せから逃れたインクの色が、それでも逃れられない埃の香りと共にそこにある。
『ブルーバード特別区の歴史』なるページもあったが、そちらは大半が文字化けしていて読めない。唯一、数年前の歴史として『この頃にはもうブルーバード特別区は解体されている予定です!やったね!』と創英角ポップ体で書いてあるのだけが読み取れた。このパンフレットを印刷した頃の担当者の希望か自棄かが見て取れる。残念ながら今日もストレンジタウンは在り続けているが。
そうしてパンフレットを眺めていたら、ふと、ガラス戸を開けて入ってくる人が居た。
彼には見覚えがある。昨日、住民票だと言って植木の剪定のチラシを持ってきた挙句、僕の頭部を殴打した奴だ。
「こんにちは。区役所出張所へようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか」
それでも僕は仕事をする。こんな狂った町で真面目に仕事をしているなんて、それこそ狂ってるんじゃないだろうか、と思いながらも、こうでもなきゃ益々気が狂いそうだから意味のない仕事をする。
「住民票が間違ってるんです」
そして彼は、住民票だというそれを差し出してきた。今日は何を持ってきたのやら、と見てみれば、それはペットボトルのお茶のラベルを剥がしてA4用紙にコピーしたものだった。彼の名前は『緑茶(清涼飲料水)』なのだろうか。そして彼の原材料は、『ドクダミ(遺伝子組み換え)』と『大豆油(原材料のゲノム適合率80%以上)』なのか。そうか。
「これは住民票ではないと思いますが」
それでも親切にそう教えてやって、駄目押しに相手を刺激しないような笑顔を浮かべてやったのだが、彼はまたもプラスチックのバットを振りかぶってきた。
勿論、二日連続で殴られる趣味は無い。彼がバットを振りかぶった瞬間に、僕はその場にしゃがんで大ぶりな一撃を躱した。
すると彼はその場にプラスチックのバットを放り捨てて、「やった!悪の教祖を倒したぞ!」と大喜びで帰っていった。住民票はよかったんだろうか。それともやっぱり彼は、『緑茶(清涼飲料水)』なんだろうか。
「何の騒ぎだ」
緑茶の彼がきちんとガラス戸を閉めて出張所を出ていってから、上司がのっそり様子を見に来た。お早いご到着で。
「住民票が間違っている、と言いに来た人が居ました」
ひとまずそれだけ伝えると、上司は何とも嫌そうな顔をする。
「なんだと!?それで、その住民票は本当に誤りがあったのか!?」
「ええ、まあ、多分」
正直にそう伝えると、上司は大げさにため息を吐いてくれた。
「けしからん。実に、けしからん。そうやって俺の評価を落とすつもりか?住民票一つまともに発行できない出張所だと罵られてほしいのか?お前もそうなんだろう!?この、ブラックアイズ行政区の回し者め!」
「僕はリトルハット行政区の職員ですが」
「ああ、ああ、フットスタンド行政区の奴は皆そう言う!そうか、お前はスパイだったんだな!?ああ、ああ、嘆かわしい……実に、嘆かわしい……」
上司は激高すると、そこら辺にあったものを僕に向かって投げつけてくる。穴開けパンチ、スパナ、水餃子、蓋の外れた眼鏡ケース。
それらが全て僕から外れた場所に飛んで行くと、上司は「悪魔だ、悪魔だ、ああ、消え失せろ」とか何とかぶつぶつと言いながら席へ戻り、そしてまた、消火器を吸引し始める。
仕方がないので僕は定時まで玄関前のカウンターに居座り、そして定時と共に帰ることにした。
定時と共に去りぬ。そういうタイトルの古い映画があったような気がするな、と思い出しつつ。
それから僕は、帰宅した。午後五時。夕陽が眩しくて鬱陶しいが、もうじき沈む太陽の断末魔が聞こえる時刻でもある。悪くない。それに、こんな時刻に帰宅するのは久しぶりだ。
だが、家に帰って何かすることがあるかと言われれば、特に何かすることがあるでもない。精々、掃除ぐらいなものだろうか。
道を歩いていると『お兄さん!いや、お姉さんかもしれないお兄さん!昨今の表現の自由に配慮してお兄さんなのかもしれないお姉さん!ねえ、整合性買わない?ジャンク品だけど良いの揃ってるよ!』と露天商に呼び止められたが、それを断って家に向かう。
何かがある訳でもないが、家に帰りたい。何も無い、ということはこの町では貴重だ。狂気が無い場所へ、早く辿り着きたい。
……そうして家の前へ辿り着いた僕は、そこにあった看板を見て、思い出す。
『PUB POTATO HEAD』。
そういえば、ここの一階は飲食店なんだと、朝に聞いたばかりだったな、と。
かろん、と軽やかにドアベルを鳴らして、アンティーク調の洒落たドアを開ける。
店内はマホガニーの落ち着いた色合いをしていた。少々弱った電球の暖かいオレンジ色の光が、僕の緊張を解き解す。
カウンター席がいくらかと、2人以上で使用することが想定されていないらしい小さな丸テーブルとスツールが何組か。そしてカウンターの中にはコーヒーカップや酒の瓶が並んでいる。どうやら、日中は食事処で、夜は酒も出す、といったところらしい。
そして。
「いらっしゃい。……おお、君は確か、昨夜転がり込んできたストレンジャー!」
店主らしい人物が、カウンターの奥から出てきた。
「ようこそ、俺のパブへ!歓迎するよ、ストレンジャー!……さあ、何にする?今日のおすすめはフィッシュアンドチップスだが、うちの食事は全部美味いぜ。あのニワトリのお墨付きだ!」
否。
『人物』ではないのかもしれない。
店主は……すらりとした体躯に白いシャツと黒いベスト、そして黒のボウタイを身に着け、そして、頭部がジャガイモだった。
そう。ジャガイモ頭。
……成程。ニワトリが言ってた『頭がおかしい』っていうのは、こういうことか。