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77 亜空間

 


 ————————————————————


【赤毒】

 ・高熱や目眩などの症状を起こす毒。死に至る事は少ないが相手を衰弱させる。


【弱毒】

 ・効果の弱い毒。麻痺などを起こす。効力が弱く、遅効性のため毒を受けたことに気づかせないが致命的な症状は出ない。


【癒毒】

 ・様々な毒を中和する毒を牙から出すことができる。自身のLvと使用魔力によって効力は変わり、使用魔力が多すぎると身体に害のある毒ともなる。


 ————————————————————



 まあ全部毒だな。癒毒だけ少し毛色が違うが使い方によってはこれも毒だしな。


 よし。とりあえず確認終了。クー太達のステータスは…明日でいいか。


「とりあえず終わりだからみんな休んでいいぞ」


 さて。俺はどうするかな。寝るのには早いし娯楽があるわけでもないしな。

 なんだかんだで今までバタバタしてたせいかゲームしたいとか本読みたいとかそういう気持ちはなかったが…。だいぶ強くなったし、ここら辺の魔物なら襲ってくるどころかこちらから襲いかからないと配下にしてくれってなるしな。


 街の方は数日前よりも新しい魔物が溢れてたからこっちでも新しい魔物が生まれてるかな?

 オークとかオーガがゴブリンの進化先って可能性もあるが。


 クー太達連れて散歩にでも行くか?

 あ。魔法の練習でもいいか。進化したから亜空庫が作れるかもしれないし。


『ご主人さまなにするのー?』


「魔法の練習するかな。お前たちものんびりしててもいいぞ」


『なら私は狩りに行ってきてもいい?』


 ランは狩りに行きたいようだ。もうクー太との差がないかもな。


「んー。あまり遅くなるなよ?二時間くらい練習したら寝るだろうし」


『わかったわ』


『ワタシもランちゃんと行くの!』


「ん?ラックもか?無理するなよ?」


『わかったの!行ってきますなの!』


『行ってくるわね』


「行ってらっしゃい」


 アキはゴロゴロしてるし、ハクとクレナイはもう寛いだ体制に入ってる。グレイは大狸達と話してて、フェリとクー太は俺が座ったらすぐ膝の上に登ってきたから狩りには行かないのだろう。

 ビャクヤはどこ行った?と思ったらハクに寄り添って寝ていた。だからハクは寛いだ体勢から動かなかったのね。



 んじゃ練習だ。

 亜空間を作るイメージをする。ドッと魔力が減ったがあっさりできた。んでこの亜空間の時間を止めるイメージで魔力を練る…。

 ガリガリ魔力が減っていく…。これ亜空間開くたびに魔力をこれほど消費するなら使えないよな…。俺専用の亜空間作ったら開くのに魔力を使うだけ、ってならいいが…。


「ふう」


 できた。俺の前の空間が歪んでるのが見た目でもわかる。でもこれだけじゃ…この亜空間に接続して物を出し入れできるように…ブラックホール…いや、扉を意識する。

 すると目の前の歪んだ場所に俺が顔を突っ込めるくらいの扉が現れた。


 頭痛がひどいが…できたか?

 脇にあった木の枝を投げ入れてみる。入ったな。

 手を突っ込み………どうやって取るんだ?木の枝よ!こい!


 ………。


 来ませんよね。そんな能力想像してないもん。

 なら扉を大きくする。


「クー太、フェリ。少しいいか?立つぞ?」


『わかったー』


『ん…』


 俺が入れるくらいの扉が目の前にできた。魔法って凄いな。にしても魔力がギリギリだな。これ以上使うと倒れそうだが、空間を維持している間は魔力が減らないから助かる。一度作って扉が出来たら固定されるのだろうか。


 扉を潜ると木の枝が落ちてた。それを拾って戻る。

 とりあえず亜空間はできたな。

 時間経過と扉を閉じたらどうなるか確認したいが…どうするかな。お湯を沸かして入れておくか?でもこれ以上魔力を使いたくないし、ラックもいなくなっちゃったから…後でにするか?

 いや…。木の枝を両手に持ち燃えている木を掴む。そのまま扉の向こうへ放り投げ扉を閉めておく。

 これでいいか。


 試せることは試したので休憩する。


「クー太、フェリおいで」


 少し退いてもらっていた二匹を呼び戻し膝の上に乗せ撫でる。可愛いな本当。もう人間社会に戻らずこいつらと死ぬまでここにいようかな…なんて思ってしまうくらい癒される。


 でもやっぱり旅だな。

 海の魔物とかみたいし、空飛ぶ魔物も捕まえたい。ドラゴンとかグリフォンとかペガサスとかいないだろうか。いたらテイムしたいな。ファンタジー定番だしな。

 動物園とか行けばライオンとかもいるかな?ここら辺だと多○動物公園とか?俺が住んでた近くに植物園とかはあったが…植物系魔物とかはいるのだろうか?ここと同じように異常成長してるだけかな?


 なんかそう考えてたら色々なとこ行きたくなったな。

 よし!二軍…アカイチ達、ケンタやイチロウ、アインス達にこの森を任せて、一軍…幹部?まあメインメンバー連れて旅行に行こう!

 ハクたちは…うーん。なんとかならないかね…。


 ハク達が進化するまで待つか?意外と変化系のスキルって色んな種族が覚えるからあいつらも使えるようになりそうだしな…。


「クー太、フェリ。ハクたちが進化したら色々な場所を見に行こう。フェリは今回も残るか?お前に任せるが」


『行く…!』


「わかった。次は一緒に行こうな。グレイは…後で聞くか」


『クレナイとハクも連れてくのー?』


「あいつらが進化して変化系のスキルを覚えられたら、かな」


『そっかー…ハクたちもご主人さまと行きたがってたよー?だから一緒に行ければいいね…』


「そうだな…!?」


 扉が消えた?時間制限があるのか?

 今日はもう亜空間作るほど魔力回復しないだろうし明日だな。


「そういえば親父達がテイムしたやつらは何処にいるんだ?見かけないが」


『多分小屋の中ー?まだお話してるよー?』


「ああ。確かに。全然気にしてなかった」


 というか意識を向けると小屋の扉が開いているせいもあるが、狸人になったから話している内容がよく聞こえる。まあ盗み聞きしても仕方ないからそちらから意識を外す。


 とりあえず先程考えた方針をハク達に伝えるか。ビャクヤは寝てるみたいだが一応声かけるか。

 アキは…まあどうせあいつは俺についてくるんだろうし寝てるからそのまま寝かせておいてやろう。




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