69 ビャクヤ進化
ビャクヤの進化先の選択肢を変更しました。
魔狼→幻狼
ビャクヤの設定は
魔狼→森狼→影狼です。
「とりあえず心配するようなことはなにもないから安心して狩りに戻っていいぞ」
『やー』
『せっかくここまで来たんだから一緒に行くわ。ビャクヤの訓練の邪魔しなければいいのよね?』
「まあそうだが…」
『私とハク殿は戻ります。アインス達を鍛えなければ』
そういえばアインス達もクレナイ達の後ろの方まで来てるな。遠くから見ているが、なんでこないのだろうか。
まあいいか。
『ご主人自分も戻るっす』
『私も…』
「ああ。すまんな。あいつらの面倒見てやってくれ」
グレイとフェリも戻るようだ。面倒見させて悪いけど頼む。
「アキとラック、アメリはどうする?」
『いくのです!』
『ご主人様と一緒に行くの!』
『僕もにゃ』
「了解。ただビャクヤの進化を優先するから基本的に手を出さなくていいぞ」
『わかったー』
『わかったわ。なら肩に乗ってるわね』
『じゃあわたしは胸ポケットにはいるです!』
『ならワタシは頭の上にお邪魔するの』
『にゃ!?僕はどこに行けばいいにゃ!?』
別に全員でくっつかなくていいんだが…。
「アメリは抱っこな。ビャクヤもおいで」
『はい!』
クー太を左肩に。ランを右肩。アキが胸ポケットでラックが頭部。そしてアメリとビャクヤを抱え、クレナイ、ハク、グレイ、フェリと別れ移動する。
ちょっと歩きづらい…。
というかラック。耳を触るな…。
『ご主人さまー左からお猿さんー』
「了解。ビャクヤは一体倒せばいいからな」
ビャクヤを下ろし、魔物がやってくるのを待つ。
猿が何匹か現れたところでビャクヤを下ろしたことで空いた手を猿に向ける。
火球だと威力が高すぎるからな…。風球で。
「風球。風球。風球」
風球を乱射するとあっという間に猿が減り、立ち上がっているのは3匹になっていた。
今度は乱射ではなくちゃんと狙いを定め2匹を倒す。
「ビャクヤいいぞ」
『はい!たおしてきます!』
ビャクヤは駆け出した。まだ真正面から直線で突っ込んだな…と思ったら猿の手前で横に飛び、横から体当たりをする。
ちゃんと学んでるんだな。それに能力的には同じくらいか上になってるだろうしな。
ビャクヤは体当たりをし、爪で攻撃、最後は噛みつきで猿を倒した。
『たおしました!』
「よくやった」
その後も同じ要領で何匹が倒しビャクヤのレベルが上限に達したので、魔石を上げ進化可能状態にする。
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個体名【ビャクヤ】
種族【森狼(亜種)】
性別【メス】
状態:【進化可能】
Lv【★15】
・基礎スキル:【噛み付きLv3】UP【体当たりLv2】UP
・種族スキル:【夜闇適応】
・特殊スキル:—
・称号:【変異体】
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スキルはあまり上がらなかったな。
進化先はハクと同じだろうか?
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【幻狼】
・相手に幻を見せる魔法をつかうことが可能な種族。
・属性魔法も得意な種族。個体により使える属性は異なる。
【大狼】
・身体が大きくなり身体能力が高い種族。
【影狼】
・光の加減で黒にも紫にも見える毛色を持つ種族。
・暗殺や隠密に特化している。
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【銀狼】じゃなく【影狼】ってのがあるな。
どうするかな。
【大狼】はハクが進化したし別の進化がいいかな。
そうかると【幻狼】と【影狼】だが…。悩むな。
【幻狼】も惹かれるものがあるし、【影狼】は潜影がでるのならお袋達の護衛にもできるし悩むんだよな。
ハクの時は魔法ってのに惹かれて【幻狼】にしようとしたが、ハクが【大狼】がいいと言って【大狼】にしたんだよな。
【幻狼】か…まあ魔法要員は結構いるし、おそらくだが変異体固有の進化先が【影狼】なんだよな。【影狼】にしようか。
あ。ビャクヤにも聞かないとな。
「進化先なんだが【幻狼】【大狼】【影狼】ってのがあるんだが何がいいとか、どんなのがいいってのはあるか?」
『ごしゅじんさまにまかせます!』
「了解。なら…【影狼】な」
【影狼】を選択。潜影を会得出来るといいな。
ビャクヤが光り進化が終わると何も変わらないビャクヤが現れた。
いろんな角度で見てみると森の木々の隙間から当たる陽の光が当たるところは濃い紫に見える。色の濃いアメジストって感じだな。陽の光で艶のある紫色の毛がキラキラ光り綺麗だ。
ステータスの確認だ。
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個体名【ビャクヤ】
種族【影狼】
性別【メス】
状態:【 】
Lv【1】
・基礎スキル:【噛み付きLv3】【体当たりLv2】
・種族スキル:【夜闇適応】【潜影】new
・特殊スキル:—
・称号:【変異体】
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お。クロと同じ【潜影】ゲット。ビャクヤもお袋達の護衛を頼むとするかな。
あ、でもドライも隠密系か…。【幻狼】にすればよかっただろうか?
まあもう手遅れだしいいか。
「よし、目標は達成だな。一旦戻ろうか」
他の子のステータスも見ようか考えたが、まだ別れて狩りを始めてそんなに経っていないし後回しにする。
ハク達が居れば山の上を目指しても良かったがアインスやタヌイチ達の訓練に戻ったしな。
その後は元来た道を辿ったおかげか魔物に遭うことなく小屋に戻った。
小屋には結構な数の魔物がいた。
何故だろうかと考えていたら足元から声が聞こえて来た。
『ご主人様おかえり!』
ドライだった。
「ただいま。なんでドライ達はここにいるんだ?」
『えっ。え、えっと、サボってたわけじゃないよ!』
「怒ってないから慌てなくていい。ただ気になってな」
『よかった…。小屋を守る組と訓練する組で別れてたんだよ!』
「守らなくたっていいのに…でもありがとうな」
『うん!』
さてどうするかなー。
変化の訓練でもするか。
「クー太」
『なにー?』
「クー太だけじゃなくて全員だな。ここにいるやつら連れて戦闘してくるか?一人で行ってもいいがもし暇ならこいつら鍛えてやってくれ」
『ご主人さまはー?』
「俺はここで変化の訓練でもしようと思ってな」
『ならボクもここにいるー』
『じゃあ私は1人で狩りしてくるわ』
『私はお昼寝してます!』
『ワタシもここにいるの』
『僕もここにいるにゃ』
『え、えーと…わたしは…』
「ビャクヤどっちでもいいぞ?狼と犬系の魔物だけ連れて訓練して来てもいいしな。別にお前達が連れて行ってやらなくてもここにいるやつらには狩りに行かせるし」
『な、ならわたしも行ってきます!』
「おう。行ってらっしゃい。さて…お前たち!」
蛇系、狼系、犬系の残留組…守護組がこちらを注目したのを確認する。
「ここは俺がいるから守らなくて大丈夫だからお前たちも狩りに行ってこい。ただし、最低でも五匹以上。十匹単位で行動して、危なくなったらすぐ逃げてこい」
『『『『『『はい!』』』』』』
すぐさま一斉に散らばっていく。さてと訓練しますかね。




