63 名付け2
ザッと見る感じ三、四十匹かね?
名前は…もういいや。適当な名前は可哀想だがめんどくさい。というか考えてもネーミングセンスないからな。
ということで、
《魔狸が仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》
【Yes or No】
Yes。
《魔狸が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》
「タヌイチな」
『王様ありがとう』
やっぱお前たちも王様って呼ぶのな。訂正するの面倒だからいいよもう。
次はタヌジだな。
タヌジュウまで名付けた。十匹だな。
《魔鼬鼠が仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》
【Yes or No】
Yes。
《魔鼬鼠が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》
「お前はイタイチだ」
『王様ありがとうございます!』
んで次のはイタジだな。
鼬鼠はイタジュウクまで名付けた。鼬鼠は十九匹、と。
鼬鼠は茶色と黒がいたけど…まあいいだろう。
さて、困った。
ハクビシンぽいのとアナグマっぽいのが一匹ずついるが…テイムしないと鑑定できないからなー。アナイチとかにしてアナグマじゃなかったら流石にかわいそうだ。
というかハクビシンって狸とか鼬鼠の近縁種じゃないよな?
共鳴は別に同系統とかは関係ないのか。
二匹だけだしハクビシンがアインス、アナグマっぽいのがツヴァイでいいか。
《ハクビシンが仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》
【Yes or No】
Yes。
《ハクビシンが仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》
「名前アインスでいいか?」
『はい。ありがとうございます』
お次は…。
《アナグマが仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》
【Yes or No】
Yes。
《アナグマが仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》
「お前はツヴァイだ」
『ありがとうございます!』
「よし。終わりだな。二匹のステータスを確認するか」
『ご主人様…まだいる…』
「え?」
『ツヴァイ…?の後ろ…』
ツヴァイの後ろを覗いてみると…ああ。
ネズミだな。
「すまん、気がつかなかった。というかコイツらだけ一匹ずつしかいないが数が少ないのか?」
『知らない…』
『そんなことないっすよ!よく見かける種族っす。ただ自分とフェリの巣の近くにいたのがコイツらだけだったっす』
「そういうことか。了解した」
ネズミに向かってテイムされろ、と念じる。
《ネズミが仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》
【Yes or No】
Yes。
《ネズミが仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》
「ならお前はドライだな」
『ありがと!』
この黒いネズミは畏まった感じじゃないな。
よし、ステータスを見ようか。
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個体名【アインス】
種族【牙白鼻芯】
性別【メス】
状態:【 】
Lv【2】
基礎スキル:【噛み付きLv5】
種族スキル:【毒牙】
特殊スキル:—
称号:—
個体名【ツヴァイ】
種族【妖貉】
性別【メス】
状態:【 】
Lv【1】
基礎スキル:【噛み付きLv2】【穴掘りLv3】
種族スキル:【土棲】
特殊スキル:—
称号:—
個体名【ドライ】
種族【影鼠】
性別【メス】
状態:【 】
Lv【1】
基礎スキル:【噛み付きLv2】【隠密Lv3】
種族スキル:【潜影】
特殊スキル:—
称号:—
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色々言いたいが…とりあえずお前ら全員進化してるのか…。
アインス…牙って…牙なくないか?
「ちょっとすまんな」
アインスの牙がどうなってるか口元を捲ってみる。
おお。上下左右に大きめの牙が計四本生えていた。他の牙よりも倍くらい大きいが口の中に隠れていたんだな。
さてと。スキルの詳細か。
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【土棲】
・土の中でも生活出来るようになる。呼吸に支障が出ず、土の中を掘り進めるのが得意となる。
【穴掘り】
・穴を掘る時掘る場所の地下の様子、また何処をどう掘れば望む結果になるかわかるようになる。
Lvによってその精度が上がる。
【毒牙】
・牙から麻痺毒を分泌する。
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【土棲】と【穴掘り】は似てるな。
アインスは戦闘特化でツヴァイ、ドライは土か影に隠れて奇襲とかできそうだな。
とりあえず疲れたな…。少し休憩して今後の相談するか。