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58 俺が王様らしい

 



 王種か。いつのまにか王様になったのだろうか。

【王種】と【従属化】、【狼王】の詳細表示。



 ————————————————————


【王種】

 ・同系統の魔物を五十匹以上従え、その時点で同系統の魔物の中で最も強い魔物に与えられる称号。

 ・条件を充した【王種】の持ち主よりも強い同系統の魔物が現れた場合、この称号はその魔物に移譲される。

 ・この称号により手に入れたスキルは失われない。


【従属化】

 ・自身より弱い同系統の魔物を従わせることが可能となる。ただし相手のLvが低いほど成功率が上がり、自身よりLvの高い相手は従属不可。

 ・Lvの上昇により従属化の成功率が上がる。


【狼王】

 ・狼系統が称号【王種】によって取得できるスキル。

 身体能力上昇。従属化の成功率上昇。王種への進化が可能。


 ————————————————————



 とりあえずハクめっちゃ強い。ってことでいいかな。

 王種への進化ってのが気になるが、それは後での楽しみだな。


「とりあえずわかった。後ろの森狼たちは従属化させたってことだな。というかハクって灰色の森狼のこと嫌いじゃなかったのか?攻撃させたとかで」


『はい。ですので気に入った子がいればご主人様がテイムしてあげてください。全ての子にテイムと名付けは大変でしょうから。それと嫌い、というより好きではなかったのですが今は特に。私に従いますし気にしていませんよ』


「そうか。というかテイムしていいのか?俺がテイムしたら多分ハクの従属化から外れるぞ?」


『別に私は部下が欲しかったわけではないので構いません。ただこの森をご主人様が支配するのに邪魔だな、と思っただけですので』


 いや…支配って。支配…か。それもいいかもな。森全体を支配しとけばここら辺は安全になるし。

 というか俺って使役魔獣が多いほど能力上がるんだよな?これ全部テイムしてみるか?


「ハク。全員テイムしていいか?その上でこいつらの管理任せても。従属化から外れるけどこれまで通りお前の部下ってことで」


『構いませんが…いいのですか?』


「ああ。使役魔獣が多いほど俺の能力は上がるしな。名付けは頑張る…ただ流石にそいつらの面倒は見切れないからな。いうならば初日仲間になったハク達とその後でも俺が気に入ってテイムした奴は幹部でハクが従属したのはその部下って形だな。構わないか?」


『はい。大丈夫です。ありがとうございます。それと…クレナイさんやグレイさん、フェリちゃんも仲間集めてるので…』


「は?え?まてまて。あいつらも王種に?いやでも狸のグレイがクー太とランより強いなんてことはないだろ?」


『ああ。クレナイさんは多分王種に。グレイさんとフェリちゃんは違うスキルを手に入れたみたいですよ』


「まじか。お前達なにしてるんだ」


『みんなで話し合った結果、人手が足りない、ご主人様にもっと部下がいていいのでは。となったので頑張りました!』


「そうか…。ありがとうな」


 力強く頑張っだと言うハクのことを両の手を使いたくさん撫でてやる。

 何処へ向かってるのかわからないが…俺を魔王にでもしたいのだろうか?


「んじゃ名前付けるか。全員森狼か?」


『はい。お願いします。いえ、森の入り口にいた狼じゃない犬、ですかね?とにかく違う種族も居ます。それと多分私と同じ変異体が一匹います』


「ほー?ならそいつらは後回しだな。先に森狼達を並ばせてくれ」


『わかりました』


「ウォンッ」


 ハクが声を上げると整列していく。おおー。意外と賢いな。

 さて名前だが…百匹以上だろ?狼だから、一狼、二狼、三狼…。「イチロウ」から「ヒャクロウ」でいいかね?「ヒャクイチロウ」ってのは語呂が悪いからそれ以上がいたら別のを考えよう…。



《森狼が仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》

【Yes or No】


 Yes、Yes。


《森狼が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》



「お前はイチロウだ」


『王様!よろしくお願いいたします!』


「おい待て。誰が王様だ」


『王種であるハク様のご主人様ですよね…?か、神様とお呼びした方が…?』


「おいっ。神様はやめてくれ…」


『では王様ですね!これからよろしくお願いいたします!』


 そう言って一狼は列から外れていった…。

 すでに疲れたんだが…。やめていい?なんて言えんよな。なんか名前を付けられるのを、なのかテイムされることをなのか、目をキラキラさせて列を作っている奴らが目の前にいるし。

 じゃあ次。



《森狼が仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》

【Yes or No】


 はいはい。


《森狼が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》



 Yesじゃなくてもいいんかい。


「お前はジロウな」


『王様!ありがとうございます!よろしくお願いいたします!』


 もうやだこいつら。

 こんなことを百回以上やるの?精神耐性が上がるぞ。

 はあ。次。


 そして「サブロウ」から九九で「ククロウ」まで名前を付けた。めっちゃ疲れた。

 次は百狼なのだが、百匹目は黒い子犬だ。


 え?これも森狼?犬じゃなく?ハクの方を向くと頷かれた。


《森狼が仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》

【Yes or No】


 はい。


《森狼が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》



「ヒャクロウな」


『おおさま!ありがとございます!』


 舌足らずな声が聞こえてきた。え?まじで子犬?

 ステータス!



 ————————————————————


 個体名【ヒャクロウ】

 種族【魔狼(亜種)】

 性別【メス】

 状態:【 】

 Lv【1】

 ・基礎スキル:【噛み付きLv1】

 ・種族スキル:—

 ・特殊スキル:—

 ・称号:【変異体】


 ————————————————————


 …産まれてそんな経っていない個体だな。



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