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40 ステータス確認

 


 三匹とも二つずつか。


 名前である程度予想できる感じだな。

 名前だけで判断するなら格闘狸と鎌鼬鼠、糸蜘蛛が候補だな。

 詳細を確認。



 ————————————————————


【剛力狸】

 ・膂力が大幅にあがり、筋肉質になった種族。


【格闘狸】

 ・格闘戦が得意な種族。手足が多少伸び、身長も高くなる。


 ————————————————————



 筋肉質とか勘弁してください。

 格闘狸一択かね。手足伸びるのはな…とは思うが筋肉質よりマシかな…。


「グレイ。筋肉がつくのと格闘が得意になるのどちらがいい?」


『筋肉っす!』


「……それは本気か?」


『じゃ、冗談っす!格闘したいっす!』


 無理矢理言わせた感?

 最終的に選んだのはグレイだからいいのだ。


「じゃあ格闘狸な」


『了解っす!』



 ————————————————————


【大森鼬鼠】

 ・身体の大きさは変わらない。森鼬鼠より森での活動に特化した種族。


【鎌鼬鼠】

 ・戦闘スキルを覚えやすくなって、攻撃性が増す。


 ————————————————————



 さて、フェリだがこれは名前だけで判断しなくてよかったな。

 名前だけなら鎌鼬鼠なんだが…攻撃性が増したフェリは嫌だしな。


「フェリは今回も俺が選んでいいか?」


『ん…任せる』


 ならば大森鼬鼠だな。

 んでラックだが…。



 ————————————————————


【大蜘蛛】

 ・魔蜘蛛よりも身体が大きくなった種族。身体能力も大幅に上昇する。


【糸蜘蛛】

 ・大きさは変わらないが、糸を出したり、使うことに特化した種族。


 ————————————————————



 さてどうするかね…。

 大きくなれば会話できるようになるのだろうか。

 んー。でもこれから行動するなら糸蜘蛛だよな。流石にテイムして数時間もせずここに置いていくのはかわいそうだし…。

 糸蜘蛛に決定だ。


「ラック。俺が選んでいいか?」


 チクッ。


 一回ってとこはOKか。

 じゃあ進化を始めよう。

 グレイは格闘狸。

 フェリは大森鼬鼠。

 ラックは糸蜘蛛に。選択。

 三匹とも光に包まれる。



《進化により個体名・ラックが称号【進化・使役魔獣】を獲得。称号【進化・使役魔獣】を獲得したことによりスキル【制限解除】を獲得》



 お。まだスキル獲得できる時間だったな。

 ラックは大きさ的に戦闘が難しいだろうと思っていたからな。あまり期待はしていなかったのだが、スキルが手に入ってよかった

 光が収まる。


 まず手の上に載せていたラックを見る。

 ラックは真っ白になっていた。

 ブラックの後ろ二文字をとってラックなのに…ホワイトになってしまった。

 まあ白い方が黒色より「虫」って感じが薄れてるしいいか。


 フェリは見た目は全然変わらんな。

 小さく可愛らしいままだ。


 そしてグレイは…違和感バリバリだ。人型の狸って感じになっている。いや、人よりも四肢は短いが…これなら格闘はできるだろう。

 グレイはどうなるのだろうか。


 よし!ステータス確認して、フェリとグレイとは別れて早く避難所へ向かおう。面倒事はさっさと終わらせないとな。



 ———————————————————


 個体名【グレイ】

 種族【格闘狸】

 性別【オス】

 状態【 】

 Lv【1】

 ・基礎スキル:【噛み付きLv4】【気配察知Lv3】UP

       【拳術Lv1】


 ・種族スキル:【幻術】【魔纏】new


 ・特殊スキル:【制限解除】


 ・称号:【進化・使役魔獣】




 個体名【フェリ】

 種族【大森鼬鼠】

 性別【メス】

 状態【 】

 Lv【1】

 ・基礎スキル:【噛み付きLv5】【隠密Lv4】

       【加速Lv1】【気配察知Lv1】


 ・種族スキル:【栽培】【操草】new


 ・特殊スキル:【制限解除】


 ・称号:【進化・使役魔獣】




 個体名【ラック】

 種族【糸蜘蛛】

 性別【メス】

 状態【 】

 Lv【3】

 ・基礎スキル:【噛み付きLv1】【隠密Lv2】

       【鋼糸Lv1】new


 ・種族スキル:【操糸】new


 ・特殊スキル:【制限解除】


 ・称号:【進化・使役魔獣】


 ————————————————————



 グレイの【魔纏】はハクと同じだな。

 フェリの【操草】とラックの【操糸】、【鋼糸】の詳細を確認だな。



 ————————————————————


【操草】

 ・草に魔力を与えることにより自由自在に動かすことができる。


【操糸】

 ・糸に魔力を通すことにより自由自在に操ることができる。


【鋼糸】

 ・糸の強度が上がる。Lvが上がるほど硬度があがる。


 ————————————————————



 ふむ。【操草】は【栽培】と相性がいいな。【栽培】で急成長させた草を操って足止めに使ったりもできるだろう。


【操糸】は【操草】と似ているな。

 糸蜘蛛らしいスキルである。

 レベルが上がればラックには敵を拘束させたりするのもいいかもな。



「よし。メイ達の元へ戻ろうか。グレイとフェリはすぐにハクたちのところへ戻るか?」


『そうっすね…』


『ギリギリまで見送る…。グレイもいいでしょ?』


『もちろんっす!ご主人そういうことなのでもう少しついていくっす』


「了解だ」


『グレイ変わったねー?』


『本当ね。私達と同じ種族だとは思えないわ』


「進化して今は別の種族と言ってもいいだろうしな」


 クー太とラン的にはグレイの変化が不思議な様だ。まあ自分達と似た姿だったのに今じゃ全然違うしな。


「メイ達の所へ戻って移動しよう」


 とは言ってもそんな離れてはいないのですぐに戻り声をかける。


「お待たせ。行こうか」


「グレイ君?ずいぶん変わりましたね?人間に近づいた感じです」


「うん…」


「本当進化って不思議ね…」


 やっぱりグレイの変化が気になるようだ。

 まあとにかく移動しよう。


 その後の戦闘はだいたいがグレイとフェリに任せて進む。複数の敵が出てきた時は俺やクー太、ランも参加するが複数の敵が出てくることはほとんどなくなってきた。

 グレイ達が進化してから一時間以上歩いているし、そろそろ森の切れ目だな。


『ご主人。そろそろ自分達と会ったところっす。なので自分達はもどるっす』


『ん…また菓子パンちょうだいね…』


 ああ。そうだな。後一つ菓子パンが残っているからフェリにあげるか。


「ほら、グレイ、フェリこれ食べな。また持ってきてやるからな」


『ありがとうっす!』


『ありがとう…』


『ご主人さまー?』


 クー太がちょっと物欲しそうにしている。

 今は我慢してくれな。


「クー太は街に着いたら買ってやるから。今はフェリ達に譲ってあげてくれ」


『わかったー』


『私にも後でちょうだいね』


『わたしもほしいのです!』


 あ、アキのことすっかり忘れてた。ずいぶん静かだったな。


「アキずいぶん静かにしていたな?」


『ご主人さまー。グレイたちが進化してる時からアキ寝てたよー?』


『ここのフィット感が気持ちよくって…ごめんなさいなのです』


「別に怒ってないぞ。まあ…アキらしいな」


 アキらしいからそれはいいのだ。それよりも気になることがある…。

 グレイが手を使って器用に菓子パンを食べているのだ。グレイはそのうち獣人的な存在にでもなりそうだよな…。

 食べ終わるまでフェリのことを撫でてやる。


『ご主人様…ありがとう…また、ね?』


「ああ。また会おうな」


『じゃあ自分達は戻るっす。ご主人気をつけて行ってきてくださいっす。特訓して待ってるっす』


『ん…』


「ああ。じゃあハクたちによろしく。早めに戻ってくるよ」


『グレイ、フェリまたねー』


『行ってくるわね。グレイ達も気をつけて』


『行ってきますです!』


『またね』


 いつのまにかクロも近寄ってきて挨拶をしている。

 グレイとフェリと別れ街へ向かう。

 早めに戻ってこないとな。だが…実家に戻るなら少し時間がかかりそうなのも確かだ。

 あとは街がどういう状況になっているかだな…。


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