37 魔石
少し短めです。
———————————————————————
個体名【クロ】
種族【大黒毒蛇】
性別【メス】
状態【 】
Lv【1】
・基礎スキル:【噛み付きLv4】【隠密Lv5】
【気配察知Lv4】
・種族スキル:【影潜】【猛毒】new
・特殊スキル:【制限解除】new
・称号:【進化・使役魔獣】new
個体名【グレイ】
種族【大狸】
性別【オス】
状態【 】
Lv【10】9UP
・基礎スキル:【噛み付きLv4】【気配察知Lv2】
・種族スキル:【幻術】new
・特殊スキル:【制限解除】new
・称号:【進化・使役魔獣】new
個体名【フェリ】
種族【森鼬鼠】
性別【メス】
状態【 】
Lv【10】9UP
・基礎スキル:【噛み付きLv5】【隠密Lv4】2UP
・種族スキル:【栽培】new
・特殊スキル:【制限解除】new
・称号:【進化・使役魔獣】new
————————————————————
種族スキルを見ていくか。名前で想像できるスキルばかりだが一応な。
————————————————————
【猛毒】
・様々な異常状態を高確率で起こす毒。
【幻術】
・幻属性の魔法。
・幻を見せることができる。自分よりも強い相手には効きにくい。
【栽培】
・草花など、植物に魔力を与え通常よりも早く成長させることができる。魔力量により成長速度、成長率が変化。
————————————————————
猛毒と幻術は、まあ名前の通りの効果だが…。
栽培は魔素を与えて成長を速めるのか。農家とか家庭栽培している人にはすごく欲しいスキルだな。
フェリも戦闘に向いてない種族なのか?
結構強いからそんなことないと思うんだがな…。
まあ種族スキルが戦闘系じゃなくても問題はないか。
「よし。とりあえずザッと確認したし、そのうち試してもらおうかね。戻って休もうか。今日はたくさん戦ったからゆっくり休んでくれ」
『わかりました』
『わかった』
『了解っすー!』
『わかった…』
『夜の見張りはどうします?』
「しなくても大丈夫だろう。何かあればハクもクー太も気付くだろう?だからハクもちゃんと休んでくれ」
『そうさせていただきますね』
ということで戻ることにした。ゆっくり戻ってもいいのだが、ハクがこれも訓練だ。と言ってフェリ達が付いてこられるギリギリの速度で走った。
俺?俺は余裕でハクについていけるようになりました。レベルアップってすごいね。
ちなみにクー太たちの元へ着いたときにはグレイとフェリはぐったりしていた。まあ全速力だったからね。
『ご主人さまおかえりー』
『おかえりなさい』
『お怪我はありませんか?』
『すーすー……』
「ただいま。怪我もしてないから大丈夫だ。心配してくれてありがとうな」
それよりも一匹寝てないか?返事ないし寝息が聞こえるのだが。
『アキはご主人様が出かけてすぐ寝てたわよ』
『おこすー?』
「そうか。まあ…うん。休んでて構わないって言ったのは俺だしな。寝ててもいいんだが…なんかそれがアキだとな。少しイラッと…な。叩き起こしてやりたいところだが疲れているのだろし、そのまま寝かせてやろう」
さて、彼女達はもう休んだかね。明日三人を避難所まで送ったらどうしようか。
俺も家族の様子を見に行きたい所だが歩くと遠いからな。まあそれは後で考えよう。とりあえず避難所に送り届けて、情報収集だな。
さて寝るかね。
「みんな今日はありがとうな。俺も休むからみんなも休んでくれ」
そういうと各々焚火の周りで横になったり、離れた所へ行ったりした。クレナイは顔が焚火の近くにあり、身体が小屋をぐるっと囲んで尻尾が焚火の近くに来ている。
ほぼクレナイに囲まれてる状況だし、気配に敏感な子達も居るので本当に見張りはいらないだろう。
俺も横になる。レジャーシートなどないから地べただが、気休めに鞄を枕にする。
横になるとクー太とラン、フェリが近くに寄ってきた。
「どうした?」
『ここで寝るのー』
『一緒に寝てもいいかしら…?』
『私も…』
「構わないよ。おいで」
三匹とも俺に密着する様に近づき丸くなる。顔の近くにクー太、胴体と脇腹付近にランとフェリがくっつく。
三匹を交互に撫でつつ焚火を眺める。
たった一日なのに今日は色々あったな。
今日のことを考えながらボーッとしていると、目の前に小さな蜘蛛がいた。
虫か…巨大な蜘蛛にも緑の蛇にも合わなかったな。
というか蚊とかの普通の虫も全然見なかったんだよな。
もっと仲間を集めようかと思ったがこれ以上集めても大変だし、どうするかねー。
この蜘蛛もそのうち魔物になって大きくなるのだろうか。蜘蛛はそんな嫌いじゃないからいいが…
ミミズやムカデの巨大化した魔物とか巨大アリの大群とかは嫌だな…。考えただけで鳥肌が立つ。
というか…なんでこの蜘蛛動かないんだ。なんか視線を感じるのは気のせいか?
クー太たちが反応しないし魔物ではないんだろうが…魔石あげたら魔物になるかな?
さっきの戦闘で余った魔石がいくつかあるが…1番小さな爪の先くらいの渡してみるか?
ポケットから先程の魔石を取り出し、小さなものを蜘蛛がいる方に転がし、他は鞄の中へ入れる。
あれ?反対のポケットにもう一つある?
ああ。クー太と猿の魔物を大量に狩った時食べようか食べまいか考えてた時のやつか。
あれ?色が紫になっているんだが。黄色に近い色だったよな?
濃いアメジストのように見える。
なんでだ?明らかに色が変わっている。俺のポケット入れとくと色が変わるのだろうか。
理由はわからないが他のやつをポケットに入れてみておくか。
黄色に近い魔石をいくつか鞄から取り出しポケットへ。
そのまま紫の魔石を手の中で弄びながら、蜘蛛へ視線を向ける。
やっぱり反応なしか。
「しっしっ」
蜘蛛が目の前に居ては流石に寝る気になれないので追い払う。
あっ。
紫の魔石が手から落ちた。取りに行きたいが…クー太たちがくっついてるかなー。
流石にまだ寝てないとは思うが、せっかくこの子達が俺にくっついてのんびりしてるのに魔石を拾いにいくのもな…。
やめておくか。
蜘蛛もいなくなったし、そろそろ寝よう。