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34 アキ

レベルあげ+進化の話がだいぶ長くなってしまったので、次回辺りに閑話を入れたいと思います。

 


 ————————————————————


 ○アキの進化先を選んでください。


 ・巨大森栗鼠

 ・煽動栗鼠


 ————————————————————



 あー……。

 アキはまだ大きくなりたいの?

 リスとしてはもう充分、不自然なほど大きいよ?


 それに煽動って。そういや挑発なんてスキル覚えてたな?君何したの?てかまさか普段のあの微妙にうざい感は挑発してたとか?


 詳細確認っと。



 ————————————————————


【挑発】

 ・敵を引きつけたり、相手を苛つかせる行動が得意になる。

 ・自我の薄い相手や精神が未熟な相手ほど効果が高い。


 ————————————————————



 おいこら。俺の精神が未熟だって言いたいのか?

 いや、俺は愛らしいと思っても苛ついてないからね。ちょっと、ほんのちょーっとだけうざいかもとおもうことがあるだけだ。

 うん。俺精神的に未熟なわけじゃあないよな?


 ジト目でアキを見てみると、小首を傾げられる。

 もう少し小さければ…いや言動がもっとまともなら可愛いのだが…なんかむかつく……いかんな。これだと精神が未熟だと言っているようなものだ。


 次に行こう次。

 進化先の詳細だ。



 ———————————————————


【巨大森栗鼠】

 ・大栗鼠よりも少し大きくなり、体色が変わった種族。体色は進化した時、近くにある木々や葉っぱの色に近い色となる。


【煽動栗鼠】

 ・身体の大きさは変わらず挑発や誘導をするスキルを覚え、体色なども挑発的な赤色になる種族。自我の薄い相手や精神が未熟な相手には効果が高いが、理性的や意志の強い相手には効果が薄い。


 ————————————————————



 いやもう…一択だろうこれ。

 煽動栗鼠の赤色は気になるが…。それよりもうざくなるだけのアキなんて勘弁してほしい。


 巨大森栗鼠の方は…体色がどうなるかだな。

 元々秋も始まり赤茶色系の葉が多く見られるだろう季節だが…変革の異常発生で生えてきた草木はどれも緑だ。元から生えていただろうモノは赤茶や焦げ茶っぽいが。


 まあ悩むこともない。アキには一応聞いておくか?


「アキ、巨大化とウザさ増し増しどっちがいい?」


『どんな選択肢なのです!?ウザさ増し増しって今のわたしがウザいみたいな言い方なのです!断固抗議するのです!』


「まあ…そこは置いておいて。で、どっちだ?」


『スルーなのです!?…………大きくなりたいのです…』


 無視していたら諦めたようで素直に希望を言ってきた。


「了解。まあどちらを選ぼうが巨大化一択しかなかったんだがな」


『お、横暴なのです!』


「ちゃんと聞いてやっただろう?それにアキは巨大化の方を選んだしな。何も問題ない」


『むむむ。納得いかないのです…』


「んじゃ進化開始するか」


『わかったのです…』


「ごめんごめん。アキのことちゃんと大事な仲間だと思ってるからそんなしょんぼりするな」


『本当です!?』


『アキ心配性ー』


 アキと会話してたら菓子パンを食べ終わり暇していたクー太が参加してきた。


『むむむ…』


「ほら進化させるぞー」


 巨大森栗鼠を選びアキが光に包まれる。

 どれくらい大きくなるのか少し不安だったがそんな大きな光ではなかった。

 光が収まると進化前のハクくらい?大型犬より少し大きいアキが出てきた。

 まあ大きさは問題ない。前と大差ないだろう。

 それより色だ。一瞬、挑発栗鼠…ではなく煽動栗鼠かと思ったくらいだ。


 なんでかって?ベースが赤茶色で緑の縞が入っているのだ。色的には新緑の色と紅葉の色。

 つまり簡潔にいうならクリスマスカラーの巨大栗鼠だ。

 挑発してるとしか思えないだろう?


 まあ…アキのせいではないからな。文句は言わない。別に不快ってわけでもないしな。

 それよりステータスを見てみよう。



 ———————————————————


 個体名【アキ】

 種族【巨大森栗鼠】

 性別【メス】

 状態【 】

 Lv【2】

 ・基礎スキル:【噛み付きLv3】【回避Lv4】

 【投擲Lv2】【挑発Lv2】


 ・種族スキル:【縮小】new


 ・特殊スキル: 【制限解除】


 ・称号: 【進化・使役魔獣】


 ———————————————————



 アキも持ち越しでレベル2か。

 縮小?

 詳細表示。



 ————————————————————


【縮小】

 ・深い森の中や木の上でも活動できるように身体を小さくすることが出来る。縮小できる上限は進化する前の1番初めの大きさまで。縮小した状態だとエネルギー効率も良い。


 —————————————————————



 巨大化する意味なくない?いや、まあ戦闘時は大きい方が有利の時もあるだろうけど。縮小ってことは今の大きさより大きくはなれないのか。変化の劣化版かね?

 あとはエネルギー効率も良いか。確か魔物達は食事の代わりに魔石でのエネルギー摂取でいいんだよな。少量のエネルギーでもお腹いっぱいになるってことか?それともスキル使う時も必要エネルギーが必要でそれが少なくなるとか?まあマイナス効果じゃなさそうだからいいか。


 にしてもやっぱりアキは本当戦闘に向かないんかね?戦闘じゃなくてきのみ植えて育てさせたりしてみるか?


「アキ縮小できるか?」


『縮小ってなんです⁇』


「種族スキルに縮小ってスキルが新しく出てるんだ。身体を小さくできるみたいだぞ?」


『せっかく大きくなったのになんで小さくするのです??』


「んー。………邪魔だから?」


『っ!?酷いのです!わたし邪魔者ですか!?」


「いや、そうじゃなくてアレだ。大勢で移動する時は小さくなっていた方がいいだろう?ハクにも乗れるしな」


『確かになのです』


「てことで小さくなって見てくれ」


『はいなのです!』


 エフェクトはクー太達の変化と一緒だな。

 そして小さなクリスマス感のある色のアキが現れた。

 逆に目立つんじゃないか…?

 まあ…いいか…。なんだかんだで強くなってるみたいだし…。


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