208 進化と恩寵
お待たせいたしました…!
この度、「ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜狸が優秀です〜」書籍化することになりました!
クー太とランを妖狸(七尾)。
ハクをフェンリル。
フェリを樹精王。
ラックを狸人(精霊種)に進化させた。
クー太とランはいつも通り…尻尾が増え、七本になった。
ハクは進化して今は狼の姿になっており、白銀色なのは変わっていないが、以前よりも毛並みがよくなっているのではないだろうか? あと大きい。ハクの顔が俺の頭の上にある。
フェリは…濃茶色の体は変わっていないが、緑色の蔦のような模様が体を走っている。
ラックは…変わらず、人型だ。見た目も変わらない。あ、魔力量は増えたか。それは全員に言えることだが。
自分の体と仲間の体の変化を見て口々に褒め合っているが…お前たち、次行くぞ?
っと。その前にステータスをざっと見てみるが、ちょっと成長し過ぎていて一つ一つツッコむのは面倒になりそっとステータス画面を閉じる。
「ふぅ…」
そしてクー太たちは皆で会話している最中だが、問答無用に一匹ずつ【恩寵】を与えていく。さすがに【恩寵】を与えたらちゃんとステータスの確認はしたい。だから進化と恩寵は早く済ませたい。
五匹全てに【恩寵】を使うと、突然物凄い疲労感と喪失感が俺を襲い、ガクンと膝から崩れ落ちた。
「なんでだ…? カシたちにやった時はこんなことなかったのに」
『それはそうだよ〜。クー太君たちはかなり強くなっているし、進化して格も上がっている。強化するために君が分け与える必要のある魔素量も増えるからね。その分ルナ君たちよりも基礎能力の上昇値は高いはずだよ?』
ボヤいていたら脳内に邪神の声が響いた。
『お前…見てたのか…』
てか、さっき返事しなかっただろうが…!
『まあね! 頻繁に様子を見てるよ? ちなみにさっきのは答えなかっただけで、ちゃんと聞いてたよ!』
聞いてたよ! じゃねぇ! 答えろよ! というか…。
『監視されてるみたいで気分が悪いんだが?』
『失礼な! 監視じゃなくて見守っているんだよ! 神様が見守っているとか御利益ありそうでしょう?』
『…全然』
まったく嬉しくもないし、御利益なんてないだろうに。いや、たまにスキルくれてるし、あると言えばあるのか…? いや、それはただの対価だし、見守られてても良いことないな。
『えぇー! 御利益あるじゃないか! それとさっきの質問は…君の想像通りだよ。フェンリルは狼系統の王。他にも狼系統に王種は存在するけど、その頂点だ。まあ察しているとは思うけど、最終進化先じゃないからもう一つ上があるけどね』
『なんでさっき答えないんだよ』
『僕の言葉で進化先を選んで欲しくないから、かなぁ。進化した後ならネタバレしてあげるけどね!』
『チッ。じゃあ一つ聞くが…』
『なんだい?』
『最終進化先の狼人族とフェンリルならどっちが強いんだ? 精霊獣と樹精王と狸人(精霊種)も』
『そりゃあフェンリルと樹精王、狸人(精霊種)だよ?』
『…なんでだ?』
『なんでって…そういうものだから?』
『最終進化先の方が強いと思うだろう!?』
最終進化先を選択肢から外したのは、進化できる余地がある。ということは伸び代があると思って選んだだけで、即戦力とするなら最終進化先の方が強いと思っていた。
『別にそんな決まりはないけど…。最終進化先は、ただその種族に上はないよっていうだけで最強の種族ってわけではないよ? それに前に言ったと思うけど、僕も全ての進化先や種族を把握しているわけじゃないしね。あとはラックちゃんの場合、狸人(精霊種)になった方が強いけど、それは君から生まれて、使役され、【存在昇華】と【制限解除】を持っているからだしね。普通の…といっても魔物から精霊種になるなんてそうそういないけど。普通の魔物や人から進化した精霊種と精霊獣なら精霊獣の方が強いよ』
『そうなのか…。了解した。あとあんま監視するのはやめてくれ。監視されてると思うと気分悪い』
『ははっ。わかったよ! たまににしておくね! じゃあねー!』
たまにはするのかよ。まあいいか…。
「さてと…お前たち、どうだ?」
【恩寵】を与えた面々に問いかける。
といってもさっきから騒いでいたが。俺が膝をついて心配そうに寄り添ってくれたのは風月だけで、ハクすら自身の能力の上昇に呆然としているようだった。
『凄い凄い! ご主人さまー! …ってあれ? ご主人さま大丈夫?』
今更だな…。
「ああ。少し疲れただけだ」
『ご主人様凄いわ! 凄く力が漲ってるわよ! しかもなんかご主人様と一体化したような気分だわ!』
『ご主人様…本当に凄いです。あ…お体は大丈夫ですか?』
「ラックよかったな。ハク。さっきも言ったが、少し疲れただけだから大丈夫だ」
「ご主人様やばやばなの! 力が溢れるの! 今ならガルーダでも倒せるの!」
「…ガルーダ? ガルーダってなんだ?」
「あれ? ご主人様知らないの? 巨大鳥の種族なの! 邪神の人がそう言ってたの!」
「へぇ。初耳だな。ガルーダか…」
俺のイメージだと巨大な鳥だ。うん。あの巨大鳥の種族がガルーダって言われれば納得だな。
『ご主人様…』
「ん? どうした?」
足元を見るとフェリがジッとこちらを見ていた。
『…ありがとっ』
「『『『あっ! ありがとう(ございます)!』』』」
フェリがお礼をしてきたと思ったら、皆も声を揃えて言ってきた。能力の上昇に気を取られてありがとうって言い忘れてたのを思い出したって感じだな。
これが人間相手なら、ちゃんとお礼くらい言えよ。と思うとこだが…別にこいつらに対しては思わないんだよなぁ。
というかわざわざお礼なんて言わなくて良いとさえ思っている。
俺もこいつらには助けられているし、お礼を言われずともこいつらが感謝してるのはわかっているからだろうが。
「気にするな。これからも頼むぞ」
『…うん』
そう言って撫でてやるとフェリが目を細め嬉しそうにする。
「さて…ステータスを確認するから、お前たちは適当に…と言っても船の上だからな…」
そう。忘れがちだが、キキの作った船の上なのだ。
一応、キキが離れても消えないか確認したが、大丈夫らしいのでキキには拠点に行ってもらった。
「ステータスの確認をするから、船が壊れたりするようなスキルとか動きはやめてほしいが、上がった能力を試しててくれ。まあのんびりしてても良いが。風月。クー太たちのこと見ててくれ」
「任せるのだ。ついでに親睦も深めておこうかのう」
「そうだな。仲良くしてくれ」
俺は少し離れたところに腰を下ろし、皆のステータスを表示させた。
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個体名【クー太】
種族【妖狸(七尾)(亜成体)】
性別【オス】
状態【 】
Lv【37】36UP
・基礎スキル:【噛み付きLv★】
【体当たりLv★】UP
【気配察知Lv★】
【加速Lv★】3UP【風魔法Lv9】3UP
【雷魔法Lv9】3UP【隠密Lv8】3UP
【従属化Lv6】3UP【指導Lv4】3UP
【身体強化魔法Lv6】3UP
【魔圧Lv6】3UP【飛斬Lv5】3UP
【空歩Lv4】new+3UP
【水魔法Lv4】new+3UP
・種族スキル: 【変化】【風纏】【雷纏】
【自己再生】【精神攻撃無効】
【狸王】【未設定】new
・特殊スキル:【制限解除】【結界生成】
【共生】new
・称号:【進化・使役魔獣】【守り手】【王種】
【恩寵を受けし者】new
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個体名【ラン】
種族【妖狸(七尾)(亜成体)】
性別【メス】
状態【 】
Lv【37】36UP
・基礎スキル:【噛み付きLv★】UP
【体当たりLv★】UP
【気配察知Lv★】2UP
【隠密Lv8】3UP【風魔法Lv9】3UP
【火魔法Lv7】3UP【隠密Lv7】3UP
【従属化Lv4】3UP【指導Lv4】3UP
【身体強化魔法Lv4】3UP
【飛毛Lv5】3UP
【空歩Lv4】new+3UP
【幻魔法Lv4】new+3UP
・種族スキル: 【変化】【風纏】【炎纏】
【自己再生】【精神攻撃無効】
【未設定】new
・特殊スキル: 【制限解除】【結界生成】
【共生】new
・称号: 【進化・使役魔獣】【守り手】
【恩寵を受けし者】new
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個体名【ハク】
種族【フェンリル】
性別【メス】
状態:【 】
Lv【35】34UP
・基礎スキル:【噛み付きLv★】
【気配察知Lv★】UP
【指導Lv★】3UP【体当たりLv9】3UP
【従属化Lv7】3UP【魔圧Lv7】3UP
【薙ぎ払いLv5】3UP
【光魔法Lv7】3UP
【身体強化魔法Lv8】3UP
【裁縫Lv5】3UP
【氷魔法Lv4】new+ 3UP
【熱操作Lv4】new+ 3UP
【念話Lv4】new+ 3UP
・種族スキル: 【群狼】【魔纏】【人化】
【使い魔作成】new
・特殊スキル: 【制限解除】【狼王】
【共生】new
・称号: 【変異体】【進化・使役魔獣】【王種】
【恩寵を受けし者】new
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個体名【フェリ】
種族【樹精王】
性別【メス】
状態【 】
Lv【36】35UP
・基礎スキル:【噛み付きLv★】【隠密Lv★】2UP
【加速Lv8】3UP【気配察知Lv9】3UP
【共鳴Lv★】3UP【根治Lv8】3UP
【眷属作成Lv6】3UP
【水生成Lv★】3UP【土生成Lv8】3UP
【木魔法Lv4】new+3UP
【水魔法Lv4】new+3UP
【身体強化魔法Lv4】new+3UP
・種族スキル: 【栽培】【操草】【霊体化】
【光合成】new
・特殊スキル:【制限解除】【共生】new
・称号:【進化・使役魔獣】【恩寵を受けし者】new
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個体名【ラック】
種族【狸人(精霊種)】
性別【メス】
状態【 】
Lv【38】37UP
・基礎スキル:【噛み付きLv5】3UP
【隠密Lv8】3UP
【鋼糸Lv6】3UP【糸球Lv★】3UP
【身体強化魔法Lv6】3UP
【魔装Lv5】3UP
【拳術Lv4】3UP【防御術Lv4】3UP
【毒耐性(小)Lv4】3UP
【精神耐性(小)Lv9】3UP
【回避術Lv7】3UP【蹴術Lv4】3UP
【細胞活性Lv6】3UP【棍術Lv4】3UP
【跳躍Lv4】3UP
【亜空間倉庫Lv6】3UP
【雷装Lv5】3UP【痛覚軽減Lv5】3UP
【亜空庫(小)Lv5】3UP
【地操作Lv6】3UP【硬化Lv4】3UP
【四元素魔法Lv4】new+ 3UP
【生活魔法Lv4】new+3UP
【念話Lv4】new+3UP
・種族スキル: 【操糸】【浮遊】【存在昇華】
【精霊化】new
・特殊スキル:【制限解除】【結界生成】
【共生】new
・称号:【進化・使役魔獣】【守り手】
【恩寵を受けし者】new
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…ツッコミきれないんだが。
強くなりすぎだろう。勝負したら負けるか…? それは主人としての威厳が…いや、そんなもの元からなかったな。まあ負けるのは嫌だからこいつらに負けないためにも鍛えないとな。
それにしても…これでも魔族に勝つのは難しいのか?
こちらの執筆も再開いたしますので、読んで頂けたら幸いです(*´꒳`*)
●迷宮妖精と巡る迷宮探索
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