202 【召喚】
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連日18時投稿できませんで…申し訳ない(ToT)
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【サモンマスター】
・魔物を召喚し、契約することができる。
・契約数10。
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【サモン】
・召喚する対象をある程度指定する事が可能。
・レベルが上がることにより契約できる数が一つ増加。
【召喚】
・契約、使役、隷属、従属している対象を召喚可能。
・召喚者の魔力を帯びたものを所持している場合契約等をしていない対象も召喚可能。
・擬似魔法生物の召喚が可能。
・スキルレベルと使用魔力量次第で如何なる距離、如何なる障害関係なく召喚する事が可能。
・レベルが上がることにより契約できる数が一つ増加。
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サモンマスターとして契約できる数が十。
レベル一の【サモン】でプラス一。
レベル十…十だよな? 転職した瞬間にレベル最大になったからわからないが…十だと仮定すると合計二十一体と契約できるのか。
契約と使役…テイムの何が違うのかイマイチわからないんだよな。使役方法が違うだけで大差ないのかもしれないが…。
経験値などが俺に還元されるのかも、数百匹もテイムしている状況じゃ判断つかないし…まあやってみればわかるかもな。
それで…気になるのは三つ…。
一つは俺の魔力を帯びた物を持っている相手を召喚できる。
二つ目は擬似魔法生物。
三つ目は…スキルレベルと使用魔力量次第で如何なる距離、如何なる障害関係なく召喚する事が可能ということだ。
一つ目、これは使役していない魔物…というより人間でも召喚できるってことだよな。親父たちに魔力を込めた「何か」を持たせておけば呼べるって事…だと思う。
今すぐには試せないな。
二つ目の擬似魔法生物だが…。
「風月、キキ。擬似魔法生物って何かわかるか?」
「ふむ?」
「擬似魔法生物? それって使い魔とかのこと?」
使い魔! 霊狸のような存在か。確かにあいつらも地球上の何処かにいる魔物を召喚しているわけじゃなく俺の魔力と髪の毛…肉体の一部を用いて生み出しているし、擬似魔法生物と言えるかもしれない。
「こいつは擬似魔法生物か?」
そう言って髪の毛一本を抜いて霊狸を召喚する。
『ご主人様ご命令を!』
『わあ! ご主人様! なにそれっ!?』
『な…かま…?』
「ぷきっ!?」
「可愛いー! マー君この子なに!?」
ルナとカシ、キキは霊狸に驚いき、シルバは仲間かどうか伺っている。風月はジーッと霊狸を観察している。
「霊狸っていってな。使い魔だ。霊狸。特に命令があるわけではないが…ルナたちの相手をしてくれ」
『かしこまりました!』
シルバは空中を漂いながら観察しているだけだが、ルナとカシ、キキは霊狸に纏わりつきにいった。
「風月?」
「ふむぅ…。霊狸は擬似魔法生物と言えるのう。お主の魔力と髪の毛を用いて仮初の命と知能を与えておるからな。ただ自我はあるのかの?」
「自我な…多分あるぞ。このスキルは込める魔力次第ではちゃんと肉体を持たせた一匹の魔物として顕現させられる。それで、以前そうやって仲間にいた一匹が、以前何度か召喚されていた記憶があったんだ」
「ふむ。それは個としての自我と記憶なのか、全体での記憶か…。もしくはお主が魔力を注ぎ込んで一匹の魔物として顕現させた時にそれまでのお主の記憶が流れ込んだか…まあはっきりとしたことはわからぬな」
「あー、それはな。どういう理屈かなんて考えた事なかった。考えても答えは出ないなら仕方ないし」
「まあそうだの。とりあえず使い魔と擬似魔法生物は似たような物だの。我も違いはなにかと言われたら説明できぬが」
「そうか…」
「ただのう。霊狸についてはわからぬが、使い魔とは基本的に召喚主の命令を魔力続く限り実行し、消える。ここに自我は特にないし、個体という概念もないから一度目と二度目の召喚で同じ個体が以前の記憶を持って現れることなどない」
そうなのか?
「霊狸!」
『はい!』
「以前召喚されたことはあるか?」
『ご主人様にですか? もちろんあります!』
…風月の認識とは違うな。
「お前は俺に召喚されたのは何度目だ? 他の個体はどうだ?」
『全員同じ回数です!』
ん?
「全員…霊狸という集合体での共通認識なのだろう。やはり個々の自我はなく、お主が顕現させたその一匹だけが特別ということだろうな」
「んー、顕現させてテイムしたから集合体としての記憶を持った上で一匹の個体として自我を確立した…ってことか?」
「そうだろうのう」
「でも以前召喚した記憶をもっている者はいないんじゃ?」
「それはおそらく霊狸という使い魔の特性なのだろう。それかお主の体の一部を用いているからか。我が魔力で生み出す使い魔は記憶を引き継いだりしておらんかったしのう」
「特性か」
「ちなみに擬似魔法生物は個々で自我をもっておるはずだ。ただ再度召喚した時に以前の記憶を引き継いでおるかはわからぬが。契約すれば記憶の引き継ぎはできると思うが…」
「そうか。まあこれもやってみるしかないな。今召喚して契約してもお前たちの守る対象が増えるだけだし、後回しだな」
「それならば水中で活動できる者を条件として召喚してはどうだの?」
「あー…水中で活動できる魔物か。その発想はなかったな」
一度も水棲の生き物をテイムしたことないし…いや、サンクとシスのカメ組がいたか。まああいつらは陸で生活してるしな…。
「とりあえず後でいいや」
「ならば召喚するときは我の前でやってくれぬか? 見てみたいからのう」
「了解。それくらいいいぞ」
さて…三つ目だ。
これは[念話(全)]の似たような文言。つまり…クー太たちを召喚出来るのでは? 期待してもいいか…?
いや、邪神のことだし俺が外の仲間たちに依存…頼るのを是としていない感じだし、妨害されている可能性もあるから期待しない方がいいか…。期待してできなかったらまたキレそうだし。
とりあえず一度試してみるか。
「クー太…【召喚】だ」
手を突き出すとやはり魔法陣が現れる。
風月のように魔法陣に干渉してアレコレは出来ないので、ただただクー太を召喚することを念じる。
「うっ…」
「ご主人!? どうしたのだ!」
突然膝をついた俺を風月が駆け寄って心配してくる。
「いや…魔力が一気に持っていかれた反動が。まだ持っていかれるし…頭痛がし始めた…」
「魔法陣を消すのだ! 魔力が枯渇するぞ」
それは…困るな。枯渇したら回復するのに時間がかかる。だが…。
「何となく…召喚出来そうなんだ。もう少し…」
「ええい! 【憑依】!」
突然風月が【憑依】してきたと思ったら、魔法陣に注いで減っている魔力量が減らなくなった。
「風月…魔力を分けてくれているのか」
『うむっ。だが、急激に魔力を分けるのは負担が大きい上に効率が悪い! もう少し魔法陣へ送る魔力をゆっくりにできぬか』
「…ちょっと厳しい」
『全く! 次からもう少し考えてから使うのだぞ!』
「あー…すまん…」
そして魔法陣が一層輝き光に包まれ、流れていた魔力が止まった。
『終わったかの…』
風月が安堵しているのが聞こえる。
風月のおかげで魔力を枯渇せず済んだが、一気に消費したことに疲労感が酷いのと、結果が気になって返事をする気が起きず、召喚成功したかをジッと見守る。
そして光が徐々に収まっていき…。
『ご主人さまぁぁあぁぁぁー!』
頭の中に最も大切な仲間…クー太の声が響いた。




