201 念話
お待たせしました…!
遅くなりましたが、なんとか連続投稿が切れずに済みました(*´ー`*)
レベル最大になるの早くね? というか何もしてないんだが。
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個体名【中野 誠】
種族【狸人(精霊種)】
職業【サモンマスターLv★】▼
経歴【テイマーLv★(使役上限数♾)】
副職業【未設定】
性別【男】
状態【 】
Lv【81】UP
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経歴と副職業なんてものが追加されてるし。
スキルの方は【サモン】というスキル。そして【召喚】というスキルがレベル最大で新たに増えていた。
サモナーになると覚えられるスキルが【サモン】だろう。
そしてレベル最大になっている【召喚】がサモンマスターになった時に覚えられる、職業と対応しているスキル…だと思う。職業レベルが上がるとその職業に対応したスキルのレベルが上がるし。
とりあえずテイムのレベル十で覚えた技を確認する。
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【テイムLv★】
[念話(全)]
・対象限定:使役している魔物全て。
・[念話(使役)]よりも魔力効率が上がる。
・使用魔力量によっては如何なる距離、如何なる障害関係なく念話する事が可能。
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[念話(全)]…? もしかして…。
『念話(全)! これが聞こえるなら返事しろ』
『『『『『ご主人様ぁ!!!!』』』』』
「ぐっ!?」
「な、何事かのう!?」
「ふぁ!? び、びっくりしたぁ…」
「ぷぎっ!?」
風月、キキ、カシが驚いている。ルナとシルバも驚いて跳ねた。
『おし…。とりあえず、お前たち一度静かにしてくれ』
クー太たちへ念話が繋がった。ただ俺が全員に話しかけるだけではなく、全員が全員の声を拾うらしく俺を呼ぶ何百という声に風月たちは驚いたのだ。
『静かにじゃないわよ! 私たちのこと放っておいてご主人様どこ居るのよ!』
『ご主人さまぁ…』
『ランとクー太か…久しぶりだな…』
あ、やばい。泣きそう。
『すまんな』
今どこにいるか何故いるかを簡単に説明する。
『それで!? いつ戻ってくるのよ!』
ランがめちゃくちゃ怒ってるんだが…。他の魔物たちは静かにしている…が、クー太がグスグス泣きながらたまに俺を呼ぶ声だけは聞こえる。
『わからん。ただできるだけ早く帰る。クレナイ』
『はっ! 主様。お元気そうでよかったです』
『ああ。お前もな。それでお前には悪いが俺が戻るまで魔物たちと親父たちのことを頼む。お前が仕切ってくれ』
『お任せください』
『なにが仕切ってくれ、なの! クレナイはずっと仕切ってくれてるの! そんなことより早く戻ってくるの!』
ラックまでお怒りのようだ…。
『それは努力するさ。俺だってお前らに会いたい』
『っ! なら早く戻ってくるの…』
『本当に…早く帰ってきなさいよね!』
ラックが…いや、怒ってるように感じるランも泣いている。
『ラック、ラン…もう少しだけ我慢してくれ。必ず戻るから』
『頑張るの…』
『わかったわ…』
『ご主人さまぁー…』
『クー太ももう少し待っててくれ。な? 他の皆もだ。必ず戻るから、それまで無茶して怪我なんてするなよ? 死ぬなんて絶対許さないからな。無理せず鍛えろ。狩りも移動も必ず複数でな。俺が帰った時怪我してたら怒るからな?』
『『『『『『『『『はい!』』』』』』』』』
『じゃあまた連絡する。親父たちによろしく言っておいてくれ』
『主様一つよろしいでしょうか?』
『ん? クレナイどうした?』
『最近拠点に人間達が保護を求めてやってくることがあるのですが、どういたしましょう?』
『ん? お前たちを害さない相手なら城壁の外限定だが、好きにさせていいぞ? というかそこら辺は藤堂に任せたつもりなんだが…』
『藤堂殿は主様が帰ってくるまでは返事はできないと言って、城壁外の柵に囲まれている中には入れておりません。柵からある程度離れている場所になら拠点を作っても良いと。ただ安全は保証せぬという形で放置しております』
『あー、うーん…』
面倒だな…。好きにすりゃいいのに。メイやミミが悲しむだろうし、少なくとも一度助けた相手だから藤堂が魔物たちの庇護下にいるのを許可したし、その連れも変なやつはいないと、農業をしてくれるというから許可したのだ。後から来た奴らも藤堂が選別して農作業や城壁周りの整備などの仕事をちゃんとして魔物たちにちょっかいかけないのならどうだっていい。
いちいち俺に判断を仰がれてもなぁ…。
『じゃあ…藤堂に伝えてくれ』
『はい』
『好きにしろ、と』
『良いのですか?』
『面倒くさいからあいつに任せときゃいいさ。んでだ。一応条件を付けておく。魔物たちに怪我や不快感を与えない範囲のちょっかい程度なら一度目は警告。二度目は追放。魔物たちを少しでも害したら即刻追放、もしくは殺せ。お前たちも何かされたら気にせず反抗しろ。ただ自分からはやるなよ? 相手に攻撃されそうになったり、害を与えられたら好きにしていい』
『かしこまりました。そのように致します』
『あー、あと。お前たちを怪我させたり害を与えようとしてくる奴なんて殺そうが、追放しようが、何したっていいが親父やお袋、メイやミミの見てるとこではやめてやってくれ』
『もちろんです』
『じゃあよろしく頼むよ。たまに連絡いれるから』
『お待ちしております』
念話を切る。いつまでも話していたくなるしな…。一匹一匹声を掛けたいし、聞きたい。だが、そんなことしていたらまた戻るのが遅くなるから我慢だ。
「随分と慕われておるのう…」
「まあ…な」
「なんかすごい数の声が聞こえたのもびっくりだけど! マー君って意外と過激なんだね!?」
「過激?」
「ほら、人間を殺していいって言ってたでしょ? マー君て相手が魔物じゃなくてもちゃんと非情になれるんだなぁって!」
「それは軽蔑してるのか? 褒めてるのか?」
「褒めてるよ!」
キキに人殺しに忌避感がないことを褒められたが…なんて言えばいいのかわからん。
「そうか…。まああんまり進んで殺したくはないが…俺がいない間、あいつらに万が一でもあったら困るからな。不安の芽があるなら殺してでも安全を確保してほしい」
「そういう割には狩りや戦闘は推奨させておったのう」
「危険があるからって引きこもってても強くはならないしな。内側…生活圏内に入ってきた者がこちらを害そうとするなら安心して休めもしないだろ? 追放したって戻ってこられても面倒だ。なら殺した方がいいし…」
「ふむ? なんだのう」
「俺の仲間に手を出して無事でいられると思い上がってほしくないし、傷つけるようなやつは万死に値するだろ?」
「ふぁー! マー君仲間想い!」
「キキよ! 待つのだ。それは仲間想いを通り越しておるぞ!?」
人間と関わる事が減ったからなぁ…。人間を殺しちゃいけないっていう人間社会に根付いている常識、人道というものが欠け始めた気はする。
魔物の方が素直だし、強いし、頼りになるし、可愛いし、もふもふだし…。
「あ、ルナ、シルバ、カシ。驚かせてすまんな。今の声は俺の仲間たちだ。このダンジョンを出たら合流するが、仲良くな?」
『ご主人様の仲間! お友達になるっ!』
『ぅ…。たの…しみ』
『先輩方ですね!? 早くお会いしたいです!』
問題なさそうだな。
さて、【サモン】と【召喚】の詳細を確認して、副職業を設定だ。
そしたらいよいよ水中だな。
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【サモンマスター】
・魔物を召喚し、契約することができる。
・契約数10。
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【サモン】
・召喚する対象をある程度指定する事が可能。
・レベルが上がることにより契約できる数が一つ増加。
【召喚】
・契約、使役、隷属、従属している対象を召喚可能。
・召喚者の魔力を帯びたものを所持している場合契約等をしていない対象も召喚可能。
・擬似魔法生物の召喚が可能。
・スキルレベルと使用魔力量次第で如何なる距離、如何なる障害関係なく召喚する事が可能。
・レベルが上がることにより契約できる数が一つ増加。
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明日も18時に投稿出来るか怪しいですが、遅くなっても投稿はしますのでよろしくお願いします(´ー`)