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197 樹木

お待たせしました。


18時間に合いませんでした(-。-;

 

 風月たちを連れて二十二階層へ続く大穴の手前までやってきた。

 そこで結界をはってルナの進化と【精霊召喚】だ。


 ルナだが、どうもレベルの上がりが早い。今回三度目の進化なのでレベル三十になったのだが、クー太やランよりもレベルの上がりが速いんじゃないかと思うほどだ。


 そして進化先だが、一つだけだった。


 ————————————————————

【キングミミックスライム】

 ・ミミックスライムの上位種族。

 ・最終進化先。

 ————————————————————


 これだけしか情報はないが、まあ進化先が一つしか無いのならこれに進化させるしかない。


 てことでパパッと進化。

 そして現在姿形は変わらないルナがぴょんぴょん跳ね回って体の調子を確認していた。


「魔力量は多くなったか…?」


 ステータスも特に目を見張るような変化はない。


 ————————————————————

 個体名【ルナ】

 種族【キングミミックスライム】

 性別【メス】

 状態【 】

 Lv【3】2UP

 ・基礎スキル:【魔素分解Lv4】【雷化Lv4】

 【土化Lv4】【光化Lv4】

 【魔素変化Lv4】【魔素変形Lv4】

 【体当たりLv4】【不惜身命Lv6】UP

 【自爆Lv1】【隠密Lv2】UP

 【巨大化Lv1】new【収縮Lv1】new


 ・種族スキル: 【魔素吸収】【完全擬態】

 ・特殊スキル:【雷魔法】【土魔法】【光魔法】

 【共生】【未設定】new

 ・称号:【金色魔素体】【恩寵を受けし者】

 【最終進化者】new

 ————————————————————


 増えたのは【膨張】【収縮】と【最終進化者】。それに伴う【未設定】のみ。【未設定】の選択肢を見てみる。


 ————————————————————

 ※特殊スキルを選択してください。適性のあるスキルを表示します。

 ・【共鳴】

 ・【物理攻撃無効(魔)】

 ・【魔法攻撃無効(物)】

 ・【単為生殖(特)】

 ・【スキル合成(特)】

 ・【人化】

 ————————————————————


 ……後回しだな。

 てかお前も生殖可能なのか。スライムだぞ? 目もないのに生殖器官があるわけないよな? どうやって子を成すのか物凄く気になる…。


 とりあえず先に新しいスキルの確認だ。


 ————————————————————

【膨張】

 ・体の体積を増大させる。

 ・最大膨張率は体積の百倍。


【収縮】

 ・体の体積を増大させる。

 ・最小収縮率は体積の百分の一。

 ————————————————————


 アキが持つ【縮小】とは違うんだな。あれは小さかった進化前の大きさに戻れるだけのスキルだし…【縮小】の上位互換か?


「ご主人よ。ルナのステータスになにか変わったことはあったかの?」


 風月がそう聞いてくるので説明してやった。もちろんざっくりとだが。


「ほう。ルナが小さくなれるのなら【獣化】したカシと一緒に抱えるのこともできるのう」


「ああ、そうだな。二匹同時に抱えて移動したり守ったりも可能だが…精霊は召喚するよ。早速やるが良いか?」


「うむ! 任せておくのだ」


 魔法陣に干渉すると言っていたが…不発だったり爆発したりしないよな?


「その疑ったような目は何だのう。ちゃんと我の知己を呼ぶでな。安心せい」


「本当に魔法陣に干渉なんてできるものなのか、って思っただけだ」


「まあ失敗しても別の精霊が出てくるだけだ。そんなに深く考えずともお主は【精霊召喚】を使えば良い」


「わかったよ。じゃあいくぞ。【精霊召喚】!」


 魔法陣が現れると傍で風月が魔力をその魔法陣へ送っているのがわかった。


「むっ?」


「どうした? 失敗か?」


「いや…召喚する対象を我の知己に設定はできた。できたのだが…」


「なんだよ。はっきりしろよ」


「物凄く抵抗されておる」


「はあ? 抵抗してきてるならそいつはやめて他のやつにしろよ」


「うむぅ…護衛にはぴったりだったんだがのう…。わかった。一度発動をやめてくれ」


「…途中で発動をやめても大丈夫か? 爆発したり…」


「そんなことにはならぬから安心するのだ」


 本当かよ。

 そう思いながらゆっくり魔法陣に注いでいる魔力を減らしていき、魔法陣をけした。


「何故拒絶されたのかわからぬ…」


「実は嫌われてたとかじゃねぇか?」


「なぬ!? それはない! まず、我が嫌われるような精霊に見えるのかのう!?」


「……」


「その目はなんだのう!?」


 いや、頼りになるし、良いやつなんだが、たまにうざいしな。


「気にするな。それよりもう一度やるぞ?」


「む…。あいわかった。次こそ任せるのだ」


 そしてもう一度【精霊召喚】をすると、今度は何事もなく精霊が召喚された。


 召喚された精霊は緑…若草色か。風月とはまた違った緑色の球は召喚されるとすぐに風月の下へ…。


「ぶへっ!?」


 一直線に風月の鳩尾に突撃していった。


「うわぁ…」


 直撃したな。痛そうだ。


「ぐっ。お主! 何をするのだ!」


「なに!? 何故知っておる! というかそんなことで怒るではない!」


「むむむ! 何故彼奴が拒絶したのか知っておるか?」


「これ! 拗ねるでない!」


 なにやら一人で喋っているが…あの精霊と話してるんだよな?

 側から見ると念話してる相手に喋りかける姿って物凄く不審者っぽいな…気をつけなきゃ。


 それからもなにやら話し続ける風月。

 まだかなー。


『風月様どうされたのでしょうか?』


 いつのまにか人型になったカシが訝しげな表情で近づいてきた。


「新しく精霊を召喚したんだよ。そいつと話してんだろ」


『風月のおともだち?』


『とも……ち?』


「そうなんじゃないか?」


 ルナとシルバも側にやってきた。


 まだ話終わらねぇのか。召喚主無視するってどうよ。


 こっちから声をかけるか。そう思っていたところで聞いたことのない声が聞こえてきた。


『初めまして! 精霊種くんがわたしのこと呼んだんだよね? よろしくねー!』


「この声は、お前か?」


『はいはーい! 目の前にいるわたしだよ! わたしに名前ちょうだい! あっ、フーちゃんの名前ってなんなのー?』


 …ん?


「契約してくれるのか? それとフーちゃんって…」


『フーちゃんが契約してるならわたしも契約してあげるよ! フーちゃんが認めたんでしょ? なら充分! それでフーちゃんはフーちゃんだよ!』


「…フーちゃんってのは風月のことか」


『フウゲツ! どういう意味の名前?』


「風の月で風月だ。風属性の精霊で召喚した時エメラルド色の綺麗な球だったから月にしたんで、大層な由来はないぞ」


『ふんふん! それでフウゲツって言うんだね! フウゲツならフーちゃんのままでいいね! じゃあわたしの名前も考えて!』


 …勢いがすごい。


「とりあえず、お前は何の属性なんだ?」


『わたしは木の精霊だよ! キーちゃんって呼ばれてる!』


「呼んでおるのはごく一部だろうに…」


「ん? 風月どういうことだ? お前たちって名前あったのか?」


「いや、我ら精霊に基本的に名はない。あるのは契約したことがある者だけだのう。此奴が言うフーちゃんだのキーちゃんというのは、風の精霊だから頭の文字を取ってフーちゃん。木の精霊…樹木の精霊だからキーちゃんということだ。愛称のようなもので正式な名前ではない」


『ええ!? みんな呼んでくれるもん! 呼んでくれないのはフーちゃんくらいだよ!』


「…と言っているが?」


「気にせんで良い」


 …随分と濃いキャラだなあ。というか騒がしい。

 まあ良いか。


 木できーちゃんなら木がつく名前の方が良いか? 声的に女だろうし、女っぽくて木がつく名前…わからん。

 うーん…。樹木って漢字でキキとかでいいか? 漢字だとただのジュモクだが…キキって読むなら悪くない…よな?


「名前はキキだ」


『キキ! 由来! 由来はなに?』


 ぐっ…。何故由来を聞きたがるんだ。


「樹木だから、な」


『樹木だから?』


 頭にハテナが…ってああ。こいつら地球も日本も良く知らないんだから漢字で当てはめた名前を言ってもその漢字がわからないか。


「俺の国で樹木って字は両方ともキって読むんだ。だからキキ」


 地面に漢字を書いてやった。ついでに風月の字も。


『へぇ…。センスは感じられないけどキキって名前は気に入ったからいいよ! これで契約だね!』


 はっきりと言いやがって…。


 風月と契約した時と同じように、キキを中心に光が溢れ、あたり一面光で覆われた。




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