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153 ニ尾

連続投稿六本目です!

 

 軒並みスキルレベルが上がっている上に、増えすぎてステータスが見難い…。


 基礎スキルは【紫紅爆】というのが増えている。

 種族スキルは精霊種の種族スキルとして詳細に出たスキルと…【恩寵】?


 クー太たちがもうすぐそこまで来ているが…詳細を確認しようか。


 ————————————————————

【紫紅爆】

 ・着弾すると雷と炎のエネルギーを周囲に放射しながら爆発する。

 ・雷と炎の合成魔法


【魔力増大】

 ・魔力が増加する。

 ・増加量は基礎レベル上昇前の魔力量×今まで上昇した基礎レベル数。


【制限無効】

 ・進化先やレベル上限、魔素吸収量、肉体強化量、スキル保持量など、人種としての上限を無効化。

 ・人種の上限以上の負荷が肉体に掛かった場合、異常状態や死ぬことはないが、普人系統への進化・退化が不可能となる。


【浮遊】

 ・空中移動ができる。高速での移動は不可。


【精霊化】

 ・体を魔力体へと変質させる。

 ・変質させていられる時間に制限はないが、魔力が半分以下になった場合と自身の意識により解除される。

 ・火、水、風、土、炎、氷、雷、金属性、いずれかの魔力体となる。どの属性になるかは相性や保持スキルによる。


【精霊召喚】

 ・精霊を呼び出すことが可能。ただし、精霊の力を借りるにはその精霊と契約しなければならない。契約に失敗した場合、同個体は二度と召喚できない。

 ・契約している精霊を召喚、使役することができる。

 ・契約できる数は各属性で一体のみ。

 ・召喚した精霊と一体化して肉体を半精霊化することが可能。


【恩寵】

 ・契約、従属、隷属、テイムしている配下へ魔素を分け与えることができる。

 ・魔素を分け与えることにより、対象のレベルを上昇させたり、成長を促したりすることが可能。

 ・【恩寵】を与える対象の数に制限はないが、同じ対象に対しては一度きりしか使用できない。


【リミッター】

 ・称号【不殺】によって取得できるスキル。

 ・自身の魔力と身体能力を低下させる。

 ・下げる能力は【リミッター】を使用する時に使う魔力量次第である。

 ・下げる能力が大きいほど、戦闘による基礎レベルの上昇率と魔素の吸収量が増加する。


【邪纏】

 ・称号【恐怖を産む者】によって取得できるスキル。

 ・自身を視界にいれた相手に恐怖を与える魔力を纏う。

 ・能力差があるほど恐怖を与えることができる。


【不殺】

 ・一度のスキル発動で千体以上の敵を死亡を除く戦闘不能状態にした者に与えられる。



【恐怖を産む者】

 ・一度のスキル発動で千体以上の敵を戦意喪失状態にした者に与えられる。


 ————————————————————


 ………。


【紫紅爆弾】をスキルとして追加されたのは、さっき【爆炎】と【放電】を同時に打ちまくっていたからか? それなりに【竜巻】も一緒に使っていたんだが…。


【魔力増大】に関しては、へぇという感じだ。レベル上昇前の魔力量と言われても、初期値がわからないし、そもそも数値化できるものなのかもわからない。

【ステータス鑑定】以外の鑑定関連のスキルがあれば数値化した能力が見えるのかもしれないが、そんなものは持ってないし、仮に持っていても、今更初期値なんてわからないよな。


【制限無効】って…【制限解除】じゃ、ない? クー太たちが持っている【制限解除】のスキルかと思っていた。見間違えたな。


【浮遊】はラックが持っているし、説明文は一緒だな。


【精霊化】はフェリの【霊体化】と似たようなものかと思ったが、結構違う。【霊体化】は魔素と同等の体になって物理攻撃が効かないとかなんとか、だった気がする。

【霊体化】と【魔纏】系スキルのあいのこ? 時間制限はないが、使用時に魔力を消費するのだろうか? どの属性に変化出来るのかも後で試してみるしかないな。なんとなく風になりそうだけど。

 それに時空や毒、幻、影属性はないんだな。氷と金は初見だ。氷はわかるが、金属性って何ができるんだろうか? 土属性の上位互換って感じだが。


【精霊召喚】も試してみたい。精霊ってどんなものだろうか? 見た目とか気になるな。

 ただ各属性で一体ずつしか契約できないなら良く考えないとな。変なやつと契約したら…あれ? 契約解除はできるんだろうか? 書いてないしできないと考えておいた方がいいな。

 それに半精霊化は【精霊化】の下位互換だろうか。それなら使うことはないと思う…。


【恩寵】は精霊種の種族スキルじゃなく、狸人(精霊種)の種族スキルなのだろう。精霊種の説明にはなかったし、狼人とかだったら別のスキルなんだろうな。

 これは…気が向いたら使おうかな。一度しか使えないし、全員に使うには時間がかかりすぎるし。


【リミッター】は…うん。このスキルが一番嬉しいかもしれない。どれくらい弱体化するかはわからないが、大抵の魔物が一撃で倒せる様になるとやはりスキルの伸びが悪くなるしな。


 そして最後に【邪纏】。なんだよ、俺を視界に入れたやつに恐怖を与えるとか。使い道を教えてくれ。

 いや………高山みたいなやつが来たら使って追い払えばいいのか? おお、そう考えると便利スキルかも。


 さてと…クー太たちが戻ってきているのだが、どうも静かだ。足元を見ると小さくなったクー太とラン、アメリ。そしてアキ、フェリ。更にはデルタも地面にいた。しかも全員顔を…というよりも視線を左右に揺らして何かを見ている。


 なんだ? と思ったのは一瞬。視線を追うとどうやら無意識に動かしていた俺の二つの尻尾を目で追っているようだ。


 お前たち…可愛いな…! 少し尻尾の動きを早めると視線も早く動く。どこまで見続けるのだろうか…もっと早く…。


「ご主人様? 何遊んでるんですか…」


 ハクの呆れたような声音が聞こえてきた。


「ハクおかえり。いや、ついな…可愛くて」 


「可愛らしいのは同意しますが…それで、ステータスの確認は終わったのですか?」


「ステータス確認してるってわかっていたのか」


「ええ、ですから飛びつこうとするクー太さんたちを止めて待っていたんですよ?」


 ああー。確かに、クー太たちが飛びついてこないで静かに待っているのは少し不自然だったが、そういうことか。


「ありがとうな。お前たちもおかえり」


『もういいのー?』


 視線は尻尾に向けたままのクー太がそう言う。


「ああ」


『ご主人様の尻尾に飛びつかないようにするの大変だったわ!』


『…ん。同意』


 ランとフェリは尻尾に飛びつきたいらしい。猫じゃらしじゃないんだから…。猫といえばアメリは? そう思いアメリを見ると、目を爛々とさせ一心不乱で俺の尻尾を目で追っていた。


「アメリ? 怖いんだが…」


『…………にゃ? 何か言ったにゃ?』


「…そんな気になるか?」


『気になるにゃ! 動かさないでほしいにゃ!』


「お前たち…デルタとガンマ、ラック以外は全員自分の尻尾があるだろうに」


『『『『それとは違う!(にゃ!)』』』』


 さいですか…。


『ご主人もクー太やランみたいに尻尾たくさんになるです? わたしの尻尾も増えるです?』


「アキの尻尾はどうだろうなぁ…。俺の尻尾もどうなるのかわからないが…多分俺のもアキのも増えないんじゃないか?」


『そうなのですか…』


 アキが残念そうにするが、別に増やしたくて増えてるわけじゃないぞ?


「デルタも気になるのか?」


『包まれたら気持ち良さそうだな〜って見てました〜』


 クー太たちの尻尾をもふもふしている俺としては、その意見には同意する。


「デルタも、ガンマとディア、アルファも怪我はないか?」


『大丈夫です〜』


『もちろんだ』


『遠くから攻撃してただけだから問題ない…けど、ご主人様の、まあつ? の方が危なかった!』


 ディアすまん。そういえばアメリがディアたちが気絶しそうになっていたと言っていたしな。


『私も大丈夫です。攻撃が当たりそうになるとリーフ殿に庇っていただきました!』


「無事ならいい。リーフは大丈夫か?」


『大丈夫だよー』


 クレナイとハク、ラックに視線を向けると頷かれた。大丈夫ってことだろう。

 クロとドライ、ビャクヤの姿は見えないので影だろう。一応三匹の名前を呼ぶと、やはり影から出てきて大丈夫と一言言ってまた影に戻っていった。


 グレイの方を見ると座って目を閉じていた。何しているのだろうかと思ったら、ハクが瞑想しているようですと言うので放置する。【気功】の訓練か?


「まあいい。近くに魔物はいないか?」


「今のところは」


 ハクがいないと言うならいないのだろう。念のためクー太とランにも確認したが近くにはいないとのことだった。


 その後は手分けして気を失っている狼系、蛇系の魔物、トロールなどの巨人にトドメを刺していく。

 他の魔物に関しては種族ごとにまとめて結界に閉じ込めておく。

 理由としては、魔物たちが目を覚ました後、テイムできるかもしれないし、無理でもクレナイたちが持っているスキルで従属可能かもしれないからだ。従属スキルをそれぞれの種族のリーダー格に覚えさせなきゃいけないが、それはクレナイとハクに任せる。


 それと、蛇と狼に関してはもうたくさんいるから、トロールと虫はカブトムシとクワガタ以外は仲間にしたいと思わないからトドメを刺す。


 だいぶ時間がかかったがなんとか一区切りついた。

 魔物の内訳としてはだいたいは俺の仲間と同じ種族だった。タヌキにオオカミ、ヘビ、リス、イタチ、ハクビシン、ムジナ、クモ、カエル、オーガ、シカ、コウモリだ。ネズミもいたかもしれないが、小さいからな。わざわざ探してないので見てはないない。


 虫系はカブトムシとクワガタ、ムカデにカマキリ、バッタ、ミミズ、他にも見たことのない虫たちが何種類もいた。

 ヘビ系は見知った四色とウワバミ。

 タヌキ、イタチ、ハクビシン、ムジナも居たが色や模様が違うので別の種族なのかはなんとも言えない。

 カエル系は進化前のアンたちと似た者から、二足歩行ではなく、色も毒々しい感じの色で初見のやつもいた。


 それと俺がテイムしてない種族もいた。骨の身体のスケルトンと思われる種族から、ゾンビ、ゴブリン、オーク、サル。まあここら辺はテイムしていなくても見たことはある。

 そして見たこともない種族が二種類。人と似た顔で本来手があるところには翼が。脚は鳥脚。ハーピーとかそういう類だろう。もう一種類は上半身が人間で下半身が蛇。この二種類は元人間かもしれないな。記憶があればいいのだが…支配されているところをみると知能は低いんだろうなぁ。


 とりあえず結界に閉じ込めたので、殺すにしてもテイムの方法考えるにしても一旦戻ることにする。


「よし、一旦戻るぞー。進化したお陰か体に疲労感はあまりないが、休みたいしな」


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