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122 出発準備

本編です。


136部、137部と、テストと称した内容が投稿されたことに関して謝罪します。


予約投稿の仕様の確認、文字数の確認のため予約投稿として載せたのですが、改稿する余裕がなくそのまま投稿されてしまいました。

新しい話だと楽しみにしてくれていた方、読んでくれた方、大変申し訳ありません。


今後はこのようなことがないよう気をつけますので、これからも読んでいただけたら、と思います。


改めて…本日は本編ですm(._.)m

 

 エリンが進化した後は見たことのない魔物も、亜種の魔物も、テイムしたいと思うもふもふも…狼とは戦ったが狼はたくさんいるからな…。まあとにかくテイム欲が刺激される魔物は現れず、ひたすらレベル上げをした。

 とはいっても現れるのはゴブリンと魔狼、森狼ばかり。しかもエリンは身体が大きくなってもやはりまだそんなに強くはないから誰かと一緒に戦うし、複数の敵がいてもエリンが一匹倒す頃には他の個体は大抵倒されているのでそんなレベル上げは進まずまだレベル14だ。まあ後一つで進化できるが。


 今は陽が暮れ始めたので池まで戻っている。


「次魔物が出たらエリンが優先的に倒してくれ。あと一つレベルが上がれば進化できるからな」


『わかった』


『…ん』


『はーい。ご主人様、僕は進化まだ?』


「クシハはまだ当分先だな」


『そっかぁ…。残念』


 俺の頭上をパタパタと飛びながら残念そうにするクシハ。えーっと三回目の進化は…レベル30だよな。クシハはまだレベル10だし。やっぱりゴブリンは経験値が少ないな…。

 そして池まで戻ってきた。


「……なんで帰りは魔物に全く会わなかったんだ…?」


『……私達が倒して進んだから?』


 確かに迷ったら嫌だから、フェリの言う通り魔物を倒して進んできた道をそのまま戻ったが…一匹くらいいてもいいだろう。エリンが後一つレベルを上げれば進化するのに…。


『別に急ぐことない』


『…今日は諦めてクシハとエリンの歓迎会した方がいい。魚とキノコで』


「それはフェリが食べたいだけだろう。まあ確かに急ぐことはないんだが…後一つだぞ?エリンを連れて狩りに行ってきていいか?」


『…でも皆もういるよ?』


 フェリにそう言われ視線を生簀がある方へ向けると確かに皆が集まっていた。しかも皆で生簀を除いているのか…?まあクレナイとハクはクー太やアキが生簀に落ちないように見ているだけだろうが。

 なんて考えながら近づくと全員が一斉に振り向いてきた。


『ご主人さまおかえりー!』


『おかえりなさい!』


『おかえりなさいませ』


『おかえりなさい。新しいお仲間ですか?』


『おかえりです…?黒いキノコです?あんま美味しくなさそうです!』


『おかえりなの!』


『ご主人様おかえりっ』


『おかえり…本当だ…。黒いキノコ?美味しくなさそう…』


 少し距離があるからクレナイ、ハク、ラックも念話で話しかけてきた。

 そしてアキとリーフよ。エリンは食用じゃあないぞ?

 声を張り上げるのもあれなので、片手を軽く上げ、近づいていく。


「ただいま。このキノコは食用じゃないぞ。ハクの言う通り新しい仲間だ。エリンって名前だ。それとクシハもテイムしたから仲良くな」


『ぼ、僕エリンって言います!』


『クシハだよー。皆改めてよろしくね!』


 挨拶をしている間に今日の分の魚を捕まえておくか。

 俺も今日の成果を聞きたかったが…後ででいいか。キノコがたくさん積み上がっているし、たくさん集められたのは事実だしな。

 火を焚き、地操作でテーブル…というよりもただの台だな。魚を捌きやすいよう俺の高さの台座を作り、硬化させておく。


 全員簡単に自己紹介をして戻ってきた。


『ご主人さまーお魚とるのー?』


「ああ。クー太はたくさん食べたいか?」


『食べたいー』


『私も!』


『わたしも食べたいです!』


「ワタシはあんまたくさん食べられないから一匹だけでいいの…」


 いや…ラック。一メートルはある魚だぞ…?その小さな身体で一匹食えばかなりの大食感…というよりどんな胃袋しているだ…。


 というか明日移動するなら今日中に全て〆ておかないといけないんだよな。寝る前に亜空庫(小)に魚もキノコも全て入れておかなきゃな。


「クレナイ、ハク。手伝ってくれ」


「かしこまりました。ですが主様…お恥ずかしながら魚を捌くのは主様のように綺麗にとはいかないと思います…」


「ええ…。私も多分うまく捌けないと思いますよ?」


「あ、いや、それはいいよ。俺がやる。ただキノコと俺が捌いた魚を焼くのを頼みたい。後は…ラックの魚をほぐしてやってくれるか?俺はここの生簀にいる魚を全て捌いて亜空庫(小)に仕舞うから」


「それならばお任せください。ただそのうち魚の捌き方を教えていただきたいです」


「あ、私もいいですか?」


「なら食べ終わった後にな。お前たちが食べ終わる頃に魚の処理が終わることはないだろうから」


「「ありがとうございます」」


 その後は俺はひたすら魚を水揚げして捌く。軽く、本当にかるーーく。雷玉を生簀に撃ち込み、魚を掬い上げ、捌いては仕舞う。

 一メートル、二メートルとある魚なので、頭とヒレ、トゲを落とす。身体にトゲが生えている魚が結構いるのだ。こいつらは魔物なのか気になるが、魚は食用だ。テイムはしない。あざらしとかシャチとかならテイムするけどな。

 そのうち海にも行きたい。ここから一番近い海にはシャチとかはいないだろうが…。あ、水族館!といっても水族館も木や草に覆われ、この森に侵食されて崩れているだろうが…。


 思考が逸れた…。ヒレやトゲをとって、鱗を剥ぎ、ハラワタを取り出し、水魔法で出した水で洗い、二枚におろす。中骨まで取っていては時間がかかって仕方ないからな。食べる時に取ればいい。


 焼けた魚を皆が食べる中俺はひたすら捌く。クレナイ達が俺にも焼いた魚を持ってきてくれたが断った。寝るまでに終わらせたい。俺は魔石を食べてそれで済ます。

 食事が終わってクー太達は新しく仲間になったエリンと、話せるようになったクシハと焚き火の横でお喋りをし、クレナイとハクは俺の手伝いだ。クー太達も何か手伝いたいと言ってきたのだが…あの毛がふさふさ、肉球がふにふにしている手ではしてもらうことがない。ということで断ったら悲しそうにしたので、新しい仲間と親睦を深めるのも幹部としての役目だ。といって納得してもらった。


「主様お疲れ様でした」


「ご主人様お疲れ様です」


「ああ。二人もありがとうな」


 やっと終わった…。もうだいぶ夜も更けている。焚き火のところにいる子達を見てみると、クー太は眠いのか横になってる。寝てるかもしれないが。アキも横になって…あいつは寝ているな。


 ラックはいつの間にか俺の頭の上にいるし、クロは姿が見えないから影の中だろう。ランとドライ、フェリ、クシハはリーフの上でお喋りをしている。


 エリンは…わからん。


「なあ。エリンは寝てると思うか?」


「どうでしょう…」


「寝てると思いますよ?さっきからずっと動きませんし」


「エリン面白いの。立ちながら寝てるの」


 そう。横になるわけでもなく、立ったままジーッとしているのだ。目は見えないから閉じているのだろう。

 確かにキノコとしては普通だろう。キノコは眠いからと横になることはないし。

 でも五、六十センチもあるキノコがただただ佇んでいるのは…凄い不思議だ。


「まあいいか…。そっとしておこう。さてと、魚も仕舞い終わったし、キノコも仕舞ったし俺らも寝るか」


「ご主人様…忘れているの?流石に可哀想なの」


「なにがだ?」


「ご主人様。そこにいる亀たちのことかと?」


「そうなの」


「ああ………。忘れてたな」


「主様あれは食料ではなかったのですね…」


「食べるかテイムするか、あんま考えてなかったな。気になったから捕まえてみた。ってだけだな」


 若草色の亀二匹。共有を解除する前だったら、懐かなければそのままリリースしてたかな?まあ今はテイムできるからテイムする。


 亀たちに近づきテイムと念じる。



 《亀が仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》

【Yes or No】


 Yes。


 《亀が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》



 お。あっさり。一日中閉じ込められてたから抵抗する気はないのだろうか?


 若草色の亀…。名前…。ゼニガ…駄目だな。カメック…。そんな大きくないし。あーっと何がいいかな。アン、ドゥ、トロワ、カトルの次…サンクとスィス…だったっけか。まあ違っててもいいや。スィスは言いづらいからシスにして、こいつは…。


「サンクだ」


『主人…でいいのか?』


「ああ。今から俺がお前の主人だ」


『わかった。よろしく頼む』


 ぶっきらぼうな男の子?声だけ聞くとそんな感じだ。亀だけどな。もう一匹も。


 《亀が仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》

【Yes or No】


 Yes。


 《亀が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》


 こっちもあっさり。


「お前はシスな」


『!?…は、はい。ご主人様よろしくお願いします』


 こっちは声的に女の子。


「サンクはオスか?シスはメス?」


『そうだ』


『は、はい』


 小さい方がオスでサンク。大きい方がメスでシスか。それにしてもサンクのこのぶっきらぼうな感じ。新鮮だ。

 そしてシスの方はなんとなくミミのような…話すのが苦手って感じがする。フェリも話すのは苦手みたいだけど、フェリはただ会話するのが少し億劫って感じがするしな。それに俺やラン、ハク、グレイとかいつも一緒に行動するやつとは割と普通に話すし。


「これからよろしくな」


『よろしく』


『よ、よろしくお願い、します…』



あと二時間ほどで年越しですね(о´∀`о)

皆様良いお年を!


次回は年始二日ごろを予定しています。




○魔物特徴



クー太 妖狸(五尾) 最小体長10〜15cm

         最大体長約400cm

         茶色一部白


ラン 妖狸(五尾) 最小体長10〜15cm

        最大体長約400cm

        茶色一部白


クレナイ 七歩蛇 体長約1500cm

         赤色


ハク ヴラウヴォルフ 体高約200cm

           体長約400cm

           白銀色


アキ 巨大森栗鼠 体長約15cm

         赤茶色一部緑縞


クロ 大黒毒蛇 体長約150cm 

        黒色


フェリ 大森鼬鼠 体長10〜15cm

         濃茶色


ラック 人妖精 体長約10cm

        髪:白色


リーフ 鷲獅子 体長約500cm

       体高約300cm

       緑色一部白


ドライ 闇鼠 体調約15cm

       黒色


クシハ 翼刃鼯 体調約15cm

        黒地に白斑


エリン 大茸(亜種) 体高約60cm

          傘:黒地に白水球


サンク 亀??? 体長15cm

        若草色


シス 亀??? 体長18センチ

        若草色




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迷宮妖精と巡る迷宮探索

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