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120 クシハとエリン

 

『ご主人様?テイム使えるようになったの?』


「おう。テイム出来ないのはただの苦痛だな。でもハク達が連れてきたやつら全てを進化させたりするのは大変だからそこら辺はまた親父と共有して任すかもしれないけど」


 よし!じゃあクシハテイム!


 《モモンガが仲間になりたそうにしています。テイムしますか?》

【Yes or No】


 Yes。


 《モモンガが仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください》


 テイムしてから決めないと正式な名前にはなってないのか?


「名前はクシハな」


『!?ご主人様!!ご主人さまー!!!』


 うおっ!?びっくりした。クシハがテイムした瞬間飛びついてきた。


「どうした?」


『ご主人様だ!繋がってる!ご主人様が何言ってるかはっきりわかる!ご主人様ー!』


 俺の胸に顔をこれでもかというほど擦り付けながらご主人様ご主人様と呼んでくる。

 可愛いやつだな…。


「改めてよろしくな」


『よろしくご主人様!』


「俺の言っていることがはっきりわかるようになったと言ってたが前はわからなかったのか?それにしては俺の言葉にちゃんと反応してた気がするんだが」


『ご主人様と出会った頃は分からなかったけどだんだんご主人様が何言いたいのかわかるようにはなったけど、はっきりわかるわけじゃなかったよ。ただ今ならわかるけどモヤがかかった感じでこんなに話せなかったし聞こえなかった!』


 他の子と一緒か。


「そうか。待たせてごめんな?」


『ううん。クロさんとフェリさんとはちゃんと意思疎通できてるみたいで少し羨ましかったけど僕も話せるようになったからいいの!』


 クシハもエリンも一人称は僕なんだな。雄なのだろうか?クシハはメスだと思っていたんだが…。


「そうか。さて、クシハとエリン。ステータス確認するぞ」


『『はい!』』


 ついでに俺のも見ておくか。ステータス表示。



 ————————————————————


 個体名【中野 誠】

 種族【狸人】

 職業【テイマーLv8(使役上限数♾)】

 性別【男】

 状態【 】

 Lv【58】6UP

 ・基礎スキル:【拳術Lv7】【防御術Lv2】

       【速読Lv2】【造形Lv2】【料理Lv2】

       【毒耐性(中)Lv3】【精神耐性(大)Lv3】

       【回避術Lv4】【テイムLv8】

       【蹴術Lv5】【夜目Lv4】UP

       【細胞活性Lv1】【回帰Lv2】

       【風球Lv5】【雷球Lv4】

       【水球Lv4】【火球Lv6】

       【土球Lv3】【棍術Lv2】

       【身体強化魔法Lv2】【風刃Lv5】

       【跳躍Lv2】【亜空間倉庫Lv1】

       【雷装Lv1】【魔装Lv1】

       【爆炎Lv2】【痛覚軽減Lv1】  

       【亜空庫(小)Lv2】【魔圧Lv3】

       【地操作Lv2】UP【硬化Lv1】



 ・種族スキル: 【無特化】【変化】


 ・特殊スキル:【ステータス鑑定】【ボーナス(特)】

       【テイム(特)】【結界生成】

       【使い魔作成(特)】


 ・称号:【適応する者】【魔物を屠る者】

    【魔物に好かれる者】【守り手】【希望】


 ○パーティメンバー:0人(0/5)

 ○使役魔獣:352匹(352/∞)


 ————————————————————


 ————————————————————


 個体名【クシハ】

 種族【翼刃鼯】

 性別【メス】

 状態:【 】

 Lv【★15】

 基礎スキル:【風刃lv2】【噛み付きlv3】【加速lv1】

      【伸爪lv1】


 種族スキル:【翼刃】


 特殊スキル:—


 称号:—


 ————————————————————

 ————————————————————


 個体名【エリン】

 種族【魔茸(亜種)】

 性別【ー】

 状態:【 】

 Lv【7】

 基礎スキル:【繁殖胞子lv2】【鎮静胞子lv2】

      【睡眠胞子lv1】


 種族スキル:—


 特殊スキル:—


 称号:【変異体】


 ————————————————————


 俺はレベル6アップか。スキルは【地操作】が上がっただけだな。

 というかクシハは進化した個体だったんだな…。更にレベル上限だし。魔石を上げて進化させないとな。んで、スキルは後でまとめて見るとして…翼刃鼯ってムササビって読むんじゃないのか?これ。でもクシハはモモンガだよな?……モモンガなのだろうか?


『なに?』


 クシハを見ていたら首を傾げられた。まあどちらでも良いか。んで次はエリンギ…じゃなくエリンだ。魔茸ってことは多分進化してない個体だよな。そしてやっぱり亜種だった。共有解除して正解だったな。亜種は滅多にいないし。

 性別のところはなんだろうか。雌雄がないのか…?まあキノコって菌だし、確かに雌雄は無さそうだけど。

 それとスキルは色んな効果がある胞子か。詳細確認。


 ————————————————————

【翼刃】

 ・飛膜または皮膜。翼や羽としての機能がある部位の刃化。その部位が硬化し外側が刃状になる。


【繁殖胞子】

 ・自身の繁殖能力を持つ胞子。それを飛ばすことにより新たに同族を増やす。


【鎮静胞子】

 ・繁殖能力のない精神の昂りを鎮静する胞子。


【睡眠胞子】

 ・繁殖能力のない睡眠を誘発する胞子。

 ————————————————————


「エリン。繁殖能力のある胞子を撒いてもお前みたいな黒白のキノコが生まれるわけではないんだよな?スーパーな赤い白水玉なキノコだよな?」


『スーパーがよくわかりませんが、はい。あそこにいた赤い子達は半分が元主様から生まれ、残りは私の胞子から生まれました』


「なら…その能力で生まれたキノコを俺らの食用にされるのは嫌か?」


『いえ、えーっと。なんて言えば良いか…私は繁殖可能な胞子を飛ばすだけでそこから生まれたキノコが子供や仲間だと思ったことはないので気にならないと思います。あ、でも私のように自我のあるものは見逃していただけると…』


「そうなのか。なら頼むこともあると思う。それとテイムができるくらい自我があるなら食べないさ」


 エリンがいる限りキノコ集めする必要ないんじゃないだろうか?倒木とかで繁殖するなら場を整えてやらないといけないが…ここにはそういうのはなかったし、人面樹達の近くでキノコを増やして貰えるなら小屋のところで胞子を撒いてもらって皆の食事として活用できるよな?共有解除したのは英断だったかもしれん!なんて俺が我慢できなくなっただけだけどな。


「よし。次また黒い木を見つけたらテイムしよう。後はコウモリとかコボルトらしき魔物とかだな。移動しよう。エリンとクシハは俺が抱えてやる。敵が出てきたら出来るだけ参加してくれ」


『『はい!』』


『もうキノコはいいの?』


『……キノコ食べ放題?』


「ああ。キノコはエリンに増やしてもらおう」


『『わかった』』


 それにしてもたった数日でテイムできない鬱憤が溜まっていたのだろうか。テイム数無限じゃなかったら俺はどうなっていたのだろうか…。


「あ、移動する前にクシハには魔石を食べてもらう。エネルギー量が足りれば進化出来るしな」


『わかった!』


 ぽりぽり…ぽりぽり…。やっぱり齧歯類なんだなって思う食べ方だ。一つ食べる毎にステータスを見る。


「おし、もう食べなくて大丈夫だぞ。進化出来るようになった」


『これ歯応えが良い!』


「食べたいなら食べていいぞ」


『もう少し食べる!』


 ぽりぽりしているクシハはそのままでいい。進化先を確認しよう。


 ————————————————————

【飛鼯】

 ・滑空だけではなく飛行する事ができる鼯。


【大鼯】

 ・身体が大きくなり身体能力が高い種族。


【牙鼯】

 ・牙が伸び、牙での攻撃に特化した種族。

 ————————————————————


 一応聞いておくか。


「飛べる種族と大きくなる種族と牙が伸びて攻撃力の上がる種族どれがいい?」


『飛びたい!』


「了解」


 なら飛鼯…。ヒゴって読むのだろうか?トビムササビ?トビモモンガ?わからん。とりあえずヒゴでいいか。飛鼯に進化!


 クシハが光に包まれ光が収まると色や顔の大きさは変化はなかったが胴回りだけモフッ。としている。太った…わけではないだろう。未だに進化したことなんて気にせず魔石をぽりぽりやっているクシハに頼んでみる。


「クシハ皮膜を広げてみてくれるか?」


『??こう?……あれ?』


 おお…。以前は手先と足先が皮膜でつかながっており凧のような形だったのに今はコウモリに近いか…?例えるならば…掛け布団を羽織って鳥の真似をする子供を見たことがあるだろうか?一見するとそのように見える。

 手も長くなって皮膜…もう飛膜だな。飛膜もかなり大きくなっている。


「飛んでみてくれるか?」


『う、うん』


 クシハが両の手をバサバサと飛膜をはばたかせながら飛んだ。


『わぁ!』


 バサバサと俺の頭上を飛ぶクシハ。下から見るとよくわかる。コウモリに近い飛膜と大きな皮膜に合わせるように長くなった手。関節が一つ増えたのだろうか?下から見ると可愛さが少し減少した気がするが、飛膜を畳んでいる時はもふもふ度がアップしているので問題なしだ。


「クシハそろそろ降りておいで」


『はーい!楽しいこれ!』


「よかったな。どうする?俺が抱えて移動するつもりだったが飛んでくか?」


『うーん…抱っこがいい!』


「はいよ」


 あ、新しく増えたスキルを見てなかった。増えたのは…種族スキルに【飛行】。基礎スキルに【重量軽減】。

 同じく飛行するリーフとは全然違うな?リーフは確か【高速飛行】と【引力軽減】だっけか?リーフは魔法で飛ぶタイプでクシハは自重を軽くして肉体で飛ぶタイプだからだろうか。別にリーフだって立派な翼があるんだから飛べないことはないと思うんだが…身体が重いから基本的に魔法メインで翼は方向転換や加速減速に使っている感じか。


 後は【翼刃】のスキルが無くなったわけではないから、飛膜が大きくなった分攻撃範囲が広がったか。中々強そうだな。


「さて。クシハが進化してどれくらい強くなったかは次の戦闘で確認しよう。行くぞ」


 移動を開始する。ある程度探索すると太陽は真上に来ており魔石とキノコを摘みながら移動する。エリンは流石に同族を自分で食べるのは嫌らしいので魔石だけだが。

 その間に森狼と出会ったが、森狼を見つけた瞬間俺の腕の中からクシハが飛び出し飛膜を広げながら森狼に突撃。そして正面衝突したと思ったら森狼の首が落ちクシハはその森狼の上で飛膜を羽ばたかせながらドヤ顔をしていた。とりあえず突然飛び出した事を怒り、しゅんとするクシハを撫でながら褒めてやった。

 張り切っているのはわかるが合図も無しに飛び出したことだけはちゃんと怒っておかなければ危ないからな。


「エリンも戦闘に参加してもらいたいが…直接戦闘は難しいよな?」


『はい…。身体も小さいですし、主様がご存知の通り戦闘に役立つスキルがないので…』


「なら【睡眠胞子】で相手も眠らせられるかやってみてくれるか?レベルが低いから森狼には効かないかもしれないが…眠れば体当たりでもすればいいし、胞子を使うだけでも経験値は入るかもしれないしな」


『わかりました!』


「んでクシハはエリンが胞子を飛ばしてから突撃な。後は…クロとフェリはどうする?当分は二匹のレベル上げをやるからお前たちで狩りに行ってもいいぞ?」


『いい。見てる』


『…うん。私も今日は一緒にいる』


「了解。まあ数が多かったりしたら参加してくれ」


『『わかった』』



次話は閑話予定です。




○魔物特徴



クー太 妖狸(五尾) 最小体長10〜15cm

         最大体長約400cm

         茶色一部白


ラン 妖狸(五尾) 最小体長10〜15cm

        最大体長約400cm

        茶色一部白


クレナイ 七歩蛇 体長約1500cm

         赤色


ハク ヴラウヴォルフ 体高約200cm

           体長約400cm

           白銀色


アキ 巨大森栗鼠 体長約15cm

         赤茶色一部緑縞


クロ 大黒毒蛇 体長約150cm 

        黒色


フェリ 大森鼬鼠 体長10〜15cm

         濃茶色


ラック 人妖精 体長約10cm

        髪:白色


リーフ 鷲獅子 体長約500cm

       体高約300cm

       緑色一部白


ドライ 闇鼠 体調約15cm

       黒色


クシハ 翼刃鼯 体調約15cm

        黒地に白斑


エリン 魔茸(亜種) 体高約10cm

          傘:黒地に白水球





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