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103 鷲獅子の強襲

使役魔獣の名前変更の条件変更しました。

名付けてから24時間以内。→一度だけ変更可能。


変更しましたが、今のところキャラの名前は変える予定はありません。


 


 メイ達は軽く小走りして十分ほどの距離に居た。


「メイ。ミミ」


「あ、中野さん!」


「おはよう…ございます…?」


「ん?ああ。おはよう」


「おはようございます!それでどうされたんですか?レベル上げですか?」


「いや、これから少しの間留守にするから挨拶しに、な」


「え!?また何処か行くんですか!?」


「ああ。まあ二週間くらいで戻ってくるつもりだ」


「二週間…」


「二週間って…!それもはや、少しの間じゃないです!どこに行くんですか?」


「色々と見て回ろうと思ってな。レベル上げも目的だが」


「そうですか…。気をつけて行ってきてくださいね?」


「頑張って、ください…」


「ああ。ありがとう。そういえばメイとミミの魔物の名前ってどんなのにしたんだ?」


「あ、言ってませんでしたね!私の子はアイスです!」


「私はメロン、です」


 アイスとメロンって…好物が何かか…?


「名前の由来は?」


「見てください!この子灰色ですけど、首元に白い部分があるんです! アイスクリームを逆さにしたようにも見えるのでアイスちゃんです!」


「私は…メロンが好きで、この子も緑色、だから…です」


「なるほど」


 そういう感じか。

 俺も個々の特徴に合わせて名前を付け直してあげてもいいんだが…多分覚えられない。今だってどの子がなんて名前かはよく接する子達しかわからないのだし。


「じゃあそろそろ俺らは行くよ。何かあれば魔物達の大半は残しているしグレイとアメリもいるからちゃんと頼れよ?後は頑張るのはいいが無理はしないようにな」


「はい!頑張ります!」


「ありがとう、ございますっ」


「じゃあまたな」


 もう歩いて移動することもないからこの前と同じように…俺、人化したハク、人化したクレナイの順でリーフに乗る。

 クロとドライは影に。クー太、ラン、アキ、フェリは前掛けにしたバックパックの中に。ラックだけはリーフから振り落とされても大丈夫なので頭に捕まっている。


 乗り込むとすぐさまリーフは羽ばたきながら駆け出し飛びだす。

 あっという間に木々の上に飛び出し昨日とは違う、陽の光に照らされた樹海が見えた。


『凄い』


 ランが感嘆を漏らす。

 確かにな。山と木しか見えないが地平線の彼方まで木々が連なっている光景は凄い。


『すごーいー…』


「ああ。凄い…な…」


 アキもこの光景に見惚れてるのかと思って下を見ると寝ていた。

 おいこら。突いてみる。


『んー…きのみたくさんすごいのですぅ…』


「っ!!……なぁ。こいついつから寝てた」


『鞄に入ってすぐ寝てたよー?』


 なんでこいつはそんな短時間で寝ることができんだよ…!


「おい。アキ起きろ」


『……うむぅ…』


 はあ。もういいや。


「リーフ街とは反対側に飛んでくれ」


『はーい』


 山の方角に向かうが山には行かない。山の左側を抜けて行く。山に近づき過ぎて竜や鷲獅子の群れに襲われたら多分負ける。というか死ぬだろう。


 山は意外と遠くにあったらしく1時間近くかけてやっと右手に山の頂上が来る位置にきた。


『っ!?』


『ご主人様!』


 クー太が珍しく驚き、全員が俺の名前を呼ぶ。

 うん。そんな焦って呼ばなくてもわかってるよ。


「リーフ全速力で逃げろ!」


『逃げてるよぅー!!』


 鷲獅子達がこちらに向かって五匹飛んできたのだ。

 当たる距離ではないのはわかっているが、火球を飛ばし牽制をする。そして俺が何も言わずともクー太達も魔法を飛ばしていく。

 5分ほど追いかけっこをしていると鷲獅子達は諦めたのか踵を返し山に戻って行く。


「なんとかなったな」


『なんでそんなに冷静なのよ!』


『まったくなの!もっと焦っていいと思うの!』


「いや…なんとなくそんな強そうじゃなかったし…後、それはアキに言ってくれないか?まだ寝てるぞこいつ」


『アキー!』


『この寝坊助!』


『馬鹿…!』


『どんな神経してるの!』


 クー太、ラン、フェリ、ラックが総ツッコミする。


『んぁ…。どうしたのですぅ…zzz』


 あ、一瞬起きてまた寝た。


『もー!』


『もう!』


「アキちゃんそれはないですよ…」


「アキ。起きなさい」


『アキは仕方ない』


『……アキだもんね…』


『本当どんな神経してるの!』


『アキさん凄いね…』


「リーフ。こいつはただの阿呆だ。もう放っておけ。それよりリーフ。さっきの奴らは知り合いか?」


『私と同じくらいに生まれた奴らです!あいつらが私が追い出された時真っ先に攻撃してきたの…!』


「そうか…。なら倒せばよかったか…?」


『空中だと不利なのー…』


『そうね。私達飛べないから』


「苦戦しそうですね」


「主様なら大丈夫かと」


 全員それぞれ感想を言うが皆簡単にはいかないってのが総意みたいだ。……クレナイ以外は。

 まあそうだよな。そのうち風魔法とか重力魔法で飛ぶ訓練をする必要がある。


「まあリーフより弱い個体五匹なら苦戦はしてもなんとかなるさ。山からだいぶ離れたが、このまま真っ直ぐ行こう」


 山の左側を通って、山の頂上が右手に見えたくらいで襲われ、逃げたからだいぶ後ろに山が見える。目的地が決まっているわけではないのでこのまま進むことにする。


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