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92 耳バレ

 


「マコトお前…。いや、おかえり」


「おかえりなさい。それにしても大所帯で帰ってきたわねぇ…。ところで…貴方の耳と尻尾。それと横にいる耳の生えた美人さんは誰かしら?」


「中野さんおかえりなさい!物凄い綺麗な人ですね!というかその耳!本物ですか!?可愛いです!」


「おかえりなさい…?」


 あ。隠し忘れてた。ハクを見るとハクも耳を隠して無かった。

 まあいつか話すことだしいいか…。というかメイ。耳が可愛いのか?俺が可愛いのか?いや…突っ込むのはやめよう。

 てことで。


「カクカクしかじか」


「マコト…それでわかるわけないだろう…」


「面倒がらないで教えてくれないかしら?それ本物よね?」


「んー。俺は進化して種族が変わったら耳が生えたな。んでこっちは…」


「ハクです。改めてよろしくお願いしますね」


「あらまあ…。ハクちゃんなの?こんなに美人さんだったのね…」


「種族が変わったって…」


「まあ説明めんどくさいからこういうものだと納得してくれ。親父達もレベル上げてればそのうち進化できるさ」


「中野さんはレベルいくつ何ですか?」


「んー?レベル30とかだったかな?」


「凄い!私なんてまだレベル6…レベル30で進化なんですか?」


「ああ。そうじゃないな。レベル50で進化して今レベル30ちょいだ」


「!?」


「マコト。お前どれだけ戦ってるんだ…。俺たちもここに来て蛇を何回か倒してレベル6や7だぞ…」


「あ、あの。もしかして…以前聞こえた、変革世界において初めて人類の進化が確認されました。ってアナウンスってまさか中野さんのことだったり…?」


「ぁ…。中野さんだったんですか…?」


「そうだが?メイとミミにも聞こえたのか?」


「は、はい!全員聞こえたみたいです!世界初なんて凄いです!」


「へえ。あ、それより少し待ってくれ」


「中野さん…ドライですね…」


 とりあえず放置。

 荷物から服を取り出しクレナイの顔の前に置く。


「クレナイこれ着ていいぞ」


『ありがとうございます』


「まさか…」


 メイは予想がついたようでなんか呟いている。

 クレナイが光ると真っ裸の男性が現れ、いそいそと服を着る。


「主様、どうでしょうか?」


「似合ってるぞ」


「あらあら。クレナイ君まで人になれるのね。あ、そうだわ!ハクちゃん!私の服上げるわ!そんなスウェットじゃなくてちゃんとお洒落しましょう?」


 ハクが良いのか悩んでいる様子でこちらを見て来たので頷いてやる。


「お袋に付き合ってやってくれ。ついでに服も貰っておいで」


「はい。ありがとうございます」


 さてと全員集まるまで休憩するか…亜空庫の時間停止機能をなくしたり新しく手を突っ込んだだけで物を取り出せるようなアイテムボックスを作ろうかね?

 その前に親父たちには忠告しとかないとな。


「親父。訓練やレベル上げするのにあまり奥に行かないようにしてくれ。ここからあちらの方向へ奥に行くと、猿の縄張り、その奥は人面樹の縄張り。その奥は虫やカエル達の縄張りがある。ここまでならレベルが相応に上がっていれば多分なんとかなるとは思う。

 けどその先は絶対行かないでくれ」


「わかった。行かない。だが奥になんかあるのか?」


「俺たちでも勝てない相手がいる」


「ご主人様!あの鳥なら私達全員で掛かれば倒せるの!!」


「ラック。そうかもしれないがあいつだけではないからな」


 あの鳥と同じかそれより強いドラゴン達がいるらしいし…。巨大鳥なら倒せるだろうが…。


「そんな奴らがいるところに行ったのか!?」


「いや、奥まで行ってはいない。結構強い魔物とは会ったがそいつと殺し合いしたわけではないし。それで俺たちより強いやつの話はその強い魔物に聞いた」


 嘘は言っていないからいいだろう。殺し合いは本当にしてないからな。死んでもおかしくなかったが。


「そうか…。あまり無茶するなよ?好きでやってることなんだろうが…」


「わかってるよ。だから戻って来たんだから。まあそういうことだからあまり奥には行かないようにしてくれ」


「わかった」


 さてと。こちらの話が終わるまで待機してるフィーア達にこれからのことを話すか。


「フィーアとゼクスは一緒に狩りに。人面樹達は四体ずつに分かれてレベル上げに行ってくれ。フンフとカブイチカブジ。クワイチはそれぞれ人面樹たちについていってくれ。

 アン、ドゥ、トロワ、カトルはそれぞれのグループを作って狩りに。無理はせず疲れたらここに戻ってこい。とりあえず俺は今日ここにずっといるから。

 まあその前に各々自己紹介でもしててくれ。もうすぐ皆戻ってくるみたいだからな。親父達も訓練してていいぞ」


 俺は皆が戻るまで魔法の練習だ。

 亜空庫は…後回しだ。

 少し肌寒くなってきたし、水球で水浴びしたりタオルで拭くだけでお風呂に入っていないので暖かい水を出す練習をしてみることにした。湯船はないが暖かいお湯を浴びれればいいしな。

 熱い水をイメージして水球を出し、触ってみる。


「熱っ!?」


 一発で成功はしたが熱すぎた。

 あ、でもこれならカップラーメン作れる?今度持ってこようか。亜空庫に突っ込めばたくさん持ってこれるしな。

 今度はお風呂のお湯をイメージして水球を作るとちょうど良いお湯ができた。


 お次は土で湯船作ってみるか…?

 土球じゃなく土板を作るイメージで…。


 全然できないし、よく考えたらただの土じゃあ水を入れたら泥水になるな。というか崩れるな。

 てことで木を伐採します。

 んでニメートル大の輪切りにして中心に向けて風球を発動し中心が削る。


「お、やってみたが意外といいな。何度かやれば人一人分くらいの穴ができるんじゃないだろうか?」


『ご主人様なにしてるのー?』


「お風呂入りたいなーと思ってな」


『ボクもはいりたいー』


「一緒に入ろうなー」



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