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八月、我が家は

作者:矢鳥 西橋
先週から、家政婦が来るようになった。週に2回、水曜日と金曜日の勤務であった。
しかし、その家政婦はどこか家政婦らしくない。普通ではなかったのだ。これまで家政婦が来たことなどなかったから、一般的な家政婦がどんなものかは知らないが、それでも、やはり俺の知っている家政婦とは違っていた。テレビや本で見る家政婦とは、全然。
まず、家政婦は若い。髪は黄色い。背が高く、見た目が派手である。そして美しい。あんな女は、大都会の目が痛くなるほど煌びやかで賑やかな世界が似合いそうなものであった。
何より家政婦はいつも、じっと「俺」を見て、「俺」に挨拶をした。今までの来客の中にも、そんな人間は1人としていなかったのに。
その妙な家政婦の名は、吉見岬(よしみみさき)と言った。
初日の本人の自己紹介によれば、 「家と会話が出来る」家政婦だそうである。
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