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狂気の人魚姫  作者: 鳥見風夫
狂気の芽生え
1/4

プロローグ(残酷描写あり)

残酷描写ありです。苦手な人は気を付けてください

昔々、あるところに人魚姫がいました。

 人魚姫はある日、一目見てしまった人間の王子様に恋をしてしまいます。

 しかし、彼と彼女には大きな隔たりがありました。

 なので、彼女はある日ふと思いつきました


 「そうだ、人魚辞めよう」


 人魚姫は不思議な魔法によって、声を失う代わりに人間の姿となることができましたが、それには厳しい条件があります。

 人魚姫は王子様と結ばれるため、必死になって頑張りました。だけど、それでも王子様に想いは届くことはありません。そして、人魚姫は泡となって消える……はずでした。




 人魚姫はまず、契約を結んだ魔女をブチ殺しました。それはもう凄惨に、悲惨に、陰惨に

 彼女の皮を剥ぎ、腱を断ち、そして全身に潮水を塗り込んで、無限の苦痛を与えてから殺しました。

 人魚姫にとって、その時間は初めての快楽でした。そう、彼女は楽しかったのです。さっきまで自分の命をもてあそんでいた人の命を、自由気ままに、それこそ虫でも殺すように潰すことが。

 彼女は結局、泡となることはありませんでした。どういうことか、人間の姿のまま、声だけは戻ってきたのです。

 人魚姫だった人間は笑いました、嗤いました。おかしくて、面白くて、愉快でたまらなかったのです。

 自分があれだけ悩んでいたことが、こうも簡単に解決してしまったことが。

 それから、人魚姫は悩むことはありませんでした。気付いてしまったのです。自分の心の中でくすぶっている狂気に、ただ身をゆだねてしまえばいいのだと。

 そう気付いてしまったら、後はもう簡単です。

 次にすることはただ一つだけ


 「待っててね、王子様。今、迎え(ぶっころし)に行きますから」


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