7、契約と初戦闘
戦闘描写が入ります。
書き慣れてないのでサラッと流して下さい。
※修正しました。
~緑の精霊の名前を考えること5分~
カオル(う~ん。緑の精霊らしいから何かしら緑に関係する可愛い名前がいいと思うんだけど…。みどり、グリーン……ここは考えすぎても仕方ないから簡単にしとこう!)
カオル「そうね。緑の精霊さんのお名前は《リリ》ってのはどう?名前の響きが可愛いのにしてみたんだけど!」
すると、今か今かと瞳をキラキラして待っていた緑の精霊の体が淡く光だし、光が収まったと思ったら名前を付けてもらったのが余程嬉しかったのかカオルの周りをブンブン飛び回った。
リリ「わーい♪わーい♪お名前もらったー♪」
その光景を頬を緩めて嬉しそうにカオルは眺めていた。
ーーガサッ…ゴソゴソッ…
カオル「さて、名前は気に入ってくれた?」
ーーガサッガサッ…
リリ「うん‼マスターありがとー♪」
ーガサッ!
カオル「マスター?それは私のこと?」
ーギャウッ! グガガガッ!
リリ「うん♪お名前付けてくれた人はマスターなの~♪」
ーギーー! ギャギャギャギャッ!
カオルとリリが仲良く会話していると少し離れた場所に2体のゴブリンが現れた。
カオル「そっか、名前で読んで欲しいけどそれはダメ?」
リリ「う~ん?ダメじゃないけど契約したらマスターって呼ぶ方が落ち着くの~。」
ーギャッ! ギャウッ! ガガガッ!
カオルに気づいたゴブリンがカオルに向かって歩きだした。
カオル「そっか、リリが落ち着かないって言うなら呼びやすいので構わないよ。…………それよりも、さっきから人の後ろでギャアギャアうるさい‼せっかくリリと楽しくお話してんのに邪魔するバカは誰だ!?」
そう言いながら後ろを振り向き腰に装備していた剣に柄の部分に手を添えた。
ーギャギャッ! ギーーー!
いきなりカオル振り向いたので、ゴブリンが少し驚き歩を一旦止めたが、直ぐにまた歩きだした。
カオルは振り向いてゴブリンを視界に納めると、また透明な画面が出てきて画面にはゴブリンの説明が書かれていた。
『ゴブリン』
知能が高く、狂暴。
カオル「あれで知能が高いの?にしては、頭が悪そうな顔だねぇ~。」
カオルがそう発言した途端ゴブリンが激情し、カオルに向かって走り出した。
カオル「おや、言葉はわかるんだ。意外だねぇ~。」
そう言って腰を少し落とし、カオルも戦闘体制に入る。
ーギッギャーーーーーー!!
そう言って雄叫びをあげながらカオルに突進してくるゴブリンに強い殺気を向けてカオルが飛び出した。
ーピロリロリーン!
駆け出したカオルは一直線にゴブリンまで近づいた。
近付いてきたカオルにゴブリンが武器を振るうが最小限の動作で攻撃をかわし、剣を抜き横に一閃した。
するとゴブリンの動きが止まり首が地面に転がっていった。
ーピロリロリーン!
カオル「ふん。私とリリの会話を邪魔するからこうなるんだよ!それにしても……この世界に来て初めての戦闘だったけど、このくらいなら1人でも大丈夫そうね。女神様のお陰で体は軽いし、足も前より速くなってるみたいだしね♪」
リリ「マスター!大丈夫?ケガない?」
そう言っていきなり始まった戦闘にびっくりして固まっていたリリが慌ててカオルに近づきケガの確認をする。
カオル「うん、大丈夫だよ。あいつらの攻撃は一発も当たってないから。それよりも、さっきから気になってたけど話し方が少し変わったね聞き取りやすくなってるよ!それに、耳にピアスみたいな飾りが付いてるけど…これは?」
リリ「マスターが大丈夫なら良かった~♪話し方が変わったのも耳飾りもマスターと契約したからだよ~♪契約すると話し方は大抵変わるんだ~♪賢くなるんだよ♪耳飾りはマスターと契約してますよって証なの♪」
カオル「そっか。前より会話がスムーズになったし、耳飾りもとっても似合ってるよ。とっても可愛いよリリ。」
リリ「やった~♪マスターに褒められた~♪」
リリは褒められて嬉しかったのか、カオルの周りをブンブン飛び回った。
リリが飛び回るのを止めて、今度はカオルが倒したゴブリンに視線を向ける。
リリ「マスターはとっても強いんだね~♪わたしビックリした!」
カオル「動きや攻撃が遅かったから私でも倒せただけだよ。相手がこの二匹で良かったよ。」
リリ「でも、剣で戦ってるマスターかっこよかったよ!」
カオル「ふふ♪ありがと。さてと、このゴブリンはどうしよう?道にこのまま置いとくのも邪魔になるだろうし?」
そう呟くと突然何処からか声が聞こえてきた。
???『はーい、カオルさ~ん。なかなかエンジョイしてるわね~♪』
その声はどこかで聞き覚えがある声だった。
精霊の名前がやっと決まりました。
色々悩んだけどやっぱり簡単なのが一番覚えやすいです。
誤字・脱字があったら教えてくれると助かりますm(__)m