4、ステータス
文章の書き方が微妙に変化していってます(^^;
まだ書くことに慣れていないせいか、色々不安定(泣)
読みにくくてすいません。
なま暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。
※修正しました。
セリル『それじゃあ、スキルを決めちゃいましょう♪う~んと、そうだわ!ステータスの事について説明してなかったわ!私ったら失念してたわ…』
そう言って女神セリルは少し落ち込んだ顔をした。
薫「ステータス?ってのはアレかな?あのゲームとかでよく見る名前とか性別とかスキルとかが出てくる画面のこと?」
セリル『そうよ~♪それそれ♪後は名前とかの他にも種族・レベル・HP・MPなんかが表示されるわ~。ちなみにHPが体力でMPが魔力ね♪』
薫「ふ~ん。なるほど、大体わかった。それで、ステータスが何か問題があるの?」
そう言って説明の続きを促せば女神セリルは少し困ったように微笑んで話始める。
セリル『別に問題は無いんだけど、性別とか種族が選べるから薫さんはどれが良いのかなぁ~って思っただけよ。』
薫「性別はいきなり変えろって言われても困るから女のままで良いよ。種族も人間以外の種族ってのに会ったこともないしよくわからなくて不安だから人間のままでお願いしたいかな。」
セリル『そう。なら地球の時と変わらずに性別は女で種族も人間ってことにしとくわね。』
そう女神セリルが返事をするとセリルの胸の前辺りに透明な薄い画面みたいのが現れて何やら画面に触れながら入力し始めたので思わず指を指して質問してしまった。
薫「その薄い透明な画面みたいのはなに?それも魔法か何か?」
すると、紅茶を飲みながら私と女神セリルの様子を見ていた女神ルーゼが微笑みながら返答してくれた。
ルーゼ『うふふ。まあ、その様なものですね。ですが、こうやって画面に触れて入力できるのは女神だけの特権ですけどね。』
薫「ということは、見るだけなら私にもできる様になるってことなんだ。」
ルーゼ『ええ。可能ですよ。ですがセリルが担当している世界では魔道具を通して見ることが普通ですね。直接見ることが可能なのは特別な目を持ったものだけですから。』
すると、入力し終えた女神セリルも会話に加わった。
セリル『そ~よ~。通常の目には見えないように設定しているから見たかったら魔道具を所持している人の所に行って見せてもらうのが一般的ね♪』
薫「ふ~ん。いちいち所持している人を探して見るってのもめんどくさいね。」
そう呟きながら紅茶を味わった。
ルーゼ『うふふ。それでしたら、薫さんの目を特別な目にしてしまえば良いんですよ。薫さんは精霊を見てみたいとおっしゃってましたし問題ないかと。』
セリル『あら♪そうなの?それなら精霊を見れるようにするついでに、ステータスも見れるようにしておくわね♪』
薫「ちょちょっと、そんなに簡単に決めちゃって良いの?特別なんでしょその目は?」
ルーゼ『うふふ♪大丈夫ですよ。ただ見える様になるだけですから。大した影響力はありません。強いて言えば幻覚を見せる類いの魔法が効かないのと、自分以外のステータスも見えてしまう事でしょうか。』
薫「ええ!幻覚の魔法が効かないのはありがたけど、自分以外のステータスも見えるって大丈夫なの?プライバシーの侵害で訴えられない?」
セリル『うふふ~♪大丈夫よ~。見てるって自分で言わない限りバレないし、それに魔物とかのステータスも見れちゃうから危ない時にはきっと役立つわ~♪』
薫「言わなきゃバレないって、何だかイタズラをした子供みたいな事を言うね。」
そう言って思わず苦笑いになってしまった。
セリル『それにね、薫さんにあげる目は【真実の瞳】って言ってとっても便利なのよ~♪』
薫「【真実の瞳】?」
セリル『そう♪【真実の瞳】♪この目はね名前の通り、真実を見透す目なのよ~。だからさっきルーゼちゃんが言った通り幻覚は効かないしステータスも見れちゃうの♪ついでに鑑定のスキルも使えちゃうから薫さんにはもってこいの目なのよ~♪』
ルーゼ『鑑定のスキルがあれば生活しているうちにわからない物などがあっても説明文が出てくるので薫さんには役立つかと。』
そう言って二人の女神は老若男女問わず悩殺されそうな笑みを浮かべて思わず眩しくて目がショボショボしてしまった。(汗)
薫「そ、そう。それならその【真実の瞳】にしてもらおうかな。」
少し動揺したけれど、何とか二人の女神に返答できて心の中で少し安堵した。
そうして【真実の瞳】にして貰うことが決定して女神セリルがまた画面に向かって鼻歌混じりに入力し始める。
セリル『ふふ~ん♪ついでに、HPとMPの数値も平均より上に設定しておくわね♪地球と違って向こうは町の外に獣やら魔物やらいっぱいいるからね~♪』
薫「ああ、それはありがとう。体力の方は歳をとっちゃってから自信が無いから助かるよ。」
セリル『あら?そうなの?でも、大丈夫よ~♪向こうでの新しい体は18歳くらいに設定してあるからお肌も体力もピチピチよ~♪』
薫「え!18歳くらいって!歳まで変えちゃっていいの?私は嬉しいけれど…」
セリル『うふふ~♪良いのよ~。だって、せっかく転生するのなら若くてピチピチの方が断然良いでしょ~♪そっちの方が楽しめるだろうしね♪』
そう言うと女神セリルが私に向かってウィンクしてきた。
ウィンクされてドキドキいう胸に手を添えながら曖昧なひきつった笑みを浮かべる。
薫「そうなの。なら若い体で第2の人生を楽しませてもらおうかな。」
そうして、落ち着く為に女神ルーゼが入れてくれたおかわりの紅茶で喉を潤した。
ルーゼ『セリルが担当している世界は自然が豊かで景色も素晴らしいですが、自然の中で育った野菜や果物もとても美味しいですから目やお腹も楽しませてくれると思います。うふふ。』
女神ルーゼが花の様な微笑みで言った話の内容に、向こうに着いてからの野菜や果物を色々食べる事を頭中にメモしておいた。
薫「ふふ。それは楽しみだな。」
セリル『さてと、年齢に種族、HP・MPも入力したから次はスキルなんだけど…とりあえずさっき言った【真実の瞳】は入力しておいたわ。後は、私からのプレゼントって事で【女神の加護】も入れておいたからね♪他に欲しいスキルってあるかしら?』
ごふっ。
飲んでいた紅茶を素早くテーブルに置いて、少し咳き込みながら慌てて聞き返した。
薫「ゲホッゲホッ。ちょっと待って【真実の瞳】はわかるけど、そのプレゼントでくれる【女神の加護】ってのはなに?名前からして何だか凄い物に聞こえるんだけど?」
そう一気に言いながら女神ルーゼが差し出してきた白い綺麗なハンカチで口元を拭いながら女神セリルを見つめる。
セリル『【女神の加護】って言っても大したことないのよ~。病気や毒に強かったり、ケガしてもすぐに治っちゃったりするだけだもの。後は、【神託】ってスキルが増えて向こうの世界を担当している私とお話できるくらいかしら~?』
薫「大したことないって…。ケガをしてもすぐに治ったり、女神であるセリルさんと話せるのはありがたいけど、病気や毒に強いってどれくらいなの?強いって事はまったく効かない訳ではないんでしょ?」
セリル『うふふ~♪私とお話できるのが「ありがたい」って言われると嬉しいわ~♪おっと、病気と毒についてだったわね。病気は基本的にかからないと思うわ~。病気にかかった時は呪い系の魔法をかかったと思う方が良いわよ。毒も同様に。病気や毒は女神とか神様の恩恵を受けたモノくらいにしかかからないから普通に暮らしてれば、まず健康体で過ごせるわ♪』
薫「つまり、女神や神様の恩恵を受けた物以外は私に効かないってことだね。もし、病気みたいな症状があったらそれは呪い系の魔法だと。そう言うこと?」
セリル『そうよ~♪呪い系の魔法をかけられるなんて、よっぽどの怨みを持たれてるか何か道具に呪い系の魔法をかけておいて触っちゃった時くらいよ~。まあ、それもよっぽど強力じゃないと効かないんだけどね~♪』
薫「ふ~ん。何だか聞いてると反則級のプレゼントな気がする…。」
セリル『うふふ~♪気のせいよ~♪』
そう言って笑みを浮かべながら女神セリルは画面に入力していく。
薫(なんだか流されるままにスキルを決めていったけど、よくよく考えると私のステータスって凄いことになってる気がする…)(汗)
そう心の中で呟いていたら女神ルーゼが私に微笑んできた。
ルーゼ『薫さん、他に欲しいスキルとかご要望はありませんか?何となく考えているモノでも構いませんよ?』
そう言って女神ルーゼがコテンッと首を傾げた。
その光景は何とも可愛らしくとても絵になっていて、思わず写真を撮って保存したかった。
そう心の中で思いながら、この光景を見れた自分は役得だと考えを改めながら女神ルーゼの話に返答する。
薫「と言ってもね~。精霊を見れる目も貰ったし、私が欲しかった【鑑定】のスキルも付けてもらえたから他に欲しいスキルは無いね~。ありがたい事に他にも色々付けてもらったしね。」
ルーゼ『そうですか?それなら良いのですが。もし、欲しいスキルがあったら遠慮せずに言ってくださいね。後、2つくらいなら問題ないですから。』
薫「ふふふ。ありがと。こんだけいっぱい融通して貰ったから、後は生活しているうちに自分でどうにかするよ。」
ルーゼ『そうですか。ならステータスはこれで決定して構いませんね。ね、セリル。』
セリル『そ~ね~♪じゃあ、入力も全部済ませたしこれでステータスは決定ね~♪後は向こうの世界に持っていく物だけど、最初のうちは大変だと思うから、当分の間の食料とお金、あと武器も持たせておくわね。武器は色々選べるけど、オーソドックスの剣で良いかしら?』
薫「ああ、剣でお願い。昔は剣術を嗜んでたから体が覚えてれば問題ないと思うしね。」
セリル『そうなの?うふふ~♪心強いわね♪後は、何か要望は無いかしら?』
薫「そうだなぁ~。う~ん。これは無理なら構わないんだけど、向こうの世界で食堂みたいのが開けるならお願いしたいなぁ。料理自体が趣味なのもあるけど、昔からひっそりとで良いからあんまり都会じゃない町で小さな食堂を開くのが夢だったんだよね~。死ぬ前も食堂で働いてたから、たぶん大丈夫だと思うしね。」
セリル『あら~♪そうなの~♪夢があるって素敵じゃない♪そう言う事なら任せて頂戴♪後は、魔法の使い方に関する本を持たせるって事で持ち物は問題ないかしらね。』
ルーゼ『そうですね。問題ないかと。何か問題があれば薫さんにあげた【神託】のスキルがあるのでアドバイスをしてあげれば良いですしね。』
セリル『そうね~♪じゃあ、これで諸々全部決定ね♪それじゃあ、色々お待たせ♪向こうの世界に向かいましょうか♪』
そう言って二人の女神が立ち上がって、女神セリルが私に手を伸ばしてきたのでその白く美しい手を掴んで頷いて立ち上がった。
三人が立ち上がると座っていた椅子も目の前の紅茶が乗っていたテーブルも静かに空間に溶け込んでいく様に消えていった。
セリル『さあ!第2の人生始めましょうか♪』
そうして女神セリルの手を掴んだまま女神二人の後ろに現れた大きな茶色い木の扉へと促される。
スキルや持ち物が決まったので書いときますね。
【名前】カオル
【年齢】18
【種族】人間
【HP】1500/1500
【MP】800/800
【スキル】
【真実の瞳】【鑑定】
【女神の加護】【神託】
ー持ち物ー
・金貨10枚
・1ヶ月ぶんの食料
・剣
・魔法の使い方が書いた本
以上です。
次回はいよいよ異世界人生スタートです。
冒険ありグルメありのストーリーに仕上げていきたいと思っていますが、たぶん予定通りには進まないとわかっているのでご了承下さいm(__)m