表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/17

2、異世界説明。 後編

なんとか説明書けました。


後編にちゃんと収まって良かった。(^^;


※修正しました。

『次に、異世界の種族について説明しますね。薫さんが向かう予定の世界には人間以外にも様々な種族が存在します。まずは薫さんと同じ人間・他にはエルフ・ドワーフ・獣人族・魔族などの5つの種族によって成り立つ世界です。それぞれ寿命も身体能力も信仰している宗教も様々で、戦争等もしばしば起こりますのでお気をつけくださいね。まぁ、この異世界を担当している女神が言うには今のところは戦争は起こってないらしいので大丈夫だとは思いますが一応頭の片隅に入れておいてくださいね。』


そう言って女神ルーゼが微笑んだ。


「戦争かぁ…。まんまり気乗りしないなぁ。まぁ、今のところは大丈夫ってのはありがたいけど、まったく起こらない訳じゃないってのは安心できないしね。しかも、普段の生活する上でも魔物やら魔獣やらと戦わなくちゃいけないんでしょ?一体どんな理由で戦争するんだか不思議だねぇ。」


そう言って腕を組んでため息をつく。


『戦争の理由は様々なのですが、基本的に人間側は宗教による種族差別と領土拡大が理由ですね。魔族やエルフ・ドワーフなんかは敵意を向けない限り戦争はしません。獣人族は個性が強く集団戦闘に向いてないので戦争めったにはしませんが、好戦的な種族なので強い者を見つけると勝負を挑んできますね。ですが、一度認められると心を開いて友好的になるそうですよ。フフフッ(^^)』


「それは良いんだか悪いんだか微妙だね(^^;それより、聞いてると人間側が戦争を吹っ掛けてる様に聞こえるけど、気のせい?」


『いえ、気のせいではありませんよ。魔族はどの種族よりも魔力量が多いので寿命が長く、頑丈な体を持っているので魔族が束になればどの種族も敵いません。だからこそ魔族の方々は精神的にも落ち着き自分の力の使い方をわかっている方が多いです。次にエルフですが、エルフも魔力量が多く寿命が長いので精神的にも落ち着いています。それに、エルフは森の民と言われ基本的に森の中からあまり出て来ません。自然を破壊したり同じエルフの仲間に手を出さない限り戦争はしません。ですがエルフは1つの宗教を信仰しており、その宗教の掟に従って生活しているので他の種族と関わることはめったにありません。最後にドワーフですが、ドワーフは職人気質の者が多く戦争なんかには興味を示しません。自分達が作った物も気に入った相手にしか売りませんし作りません。獣人族は先ほど言った通りで戦争を自ら起こす事はめったにありません。この事から人間以外のどの種族も喧嘩を吹っ掛けない限り戦争を起こしたりはしませんね。』


「はぁ~、話を聞いてるとどの種族もめんどくさそう。それにして、人間はどの世界に行っても欲の塊みたいなもんなんだね。自分達よりも長生きで魔力量も身体能力もすぐれているのに喧嘩売るなんて、命がいくつあっても足りないよ。」


『フフフッ(^^)確かにそうですね。今回、人手が足りなくて天使を派遣したのも人間側が起こした数多くの戦争等の後始末をする為でもありますしね。向こうの世界を担当している女神はいつも大変そうで、見ていて心配になってしまいます。』


「そんなに向こうの女神さんは大変そうなの?あんまり無茶する様ならちゃんと止めるんだよ?倒れたりしたらそれこそ大変なんだからね。」


『はい。心配してくださってありがとうございます。向こうの世界を担当している女神も薫さんの言葉を聞いたら喜ぶでしょう。私以外にも彼女の部下や我々の上司である創造神さまが気にかけてくださっているので、倒れるまでの無茶はさせませんのでご安心下さい。』


「そう?それならいいんだけどね。ところで話は変わるけど、さっき魔族の説明の時に魔力量が多いから寿命が長いって言ってたけど魔力量が多いと寿命が長くなるの?」


『はい、その通りです。魔力量が多い分だけ寿命の長さも違います。これは、どの種族にも言える事ですので地球の人間よりも向こうの世界の人間の方が長寿であることは確かです。』


「へ~。長寿っていうと大体どのくらいなの?」


『そうですね。向こうの世界での人間の寿命は大体150歳前後と言われています。魔族はこの大体1000歳前後、エルフは600歳前後・ドワーフや獣人族は200歳前後といった所でしょうか。』


「そりゃあまた随分と長生きなんだね。長生きのし過ぎで暇人なのが多そうだ。」


『ええ。まれにそう言う方もいらっしゃるようですが、興味があることを研究したり世界中を旅して回ったり何か1つを極めて達人を目指したりと皆さんそれぞれ楽しんで過ごしてらっしゃる様ですよ。』


「そうなの?それなら私が行っても大丈夫なのかもね。私だったら料理の腕を磨きたいなぁ~。向こうの世界の食事も気になるし、まだ出会った事のない食材にも出会えるかもしれないしね。♪」


『あら、薫さんはお料理がお好きなのですか?』


「ん。ああ、そうだよ。昔から料理するのが好きでねぇ~。職場も近所の食堂だったし、家でも私がご飯作ってたしね。休みの日なんかは息子と二人で漫画やゲームに出てくる料理を再現して遊んでたしね。フフッ(^^)今では良い思い出だね。」


『そうでしたか、息子さんとは仲がよろしかったんですね。そう言えば、息子さんの趣味で異世界モノの本を読まれているって仰ってましたね。』


「ああ。元々ファンタジー小説が好きで読んでた事もあるけど、息子も私に似たのかその手の話がお互い好きで本を貸し借りしてたんだ。それにしても、女神さんもファンタジーって言葉とか精霊とかよく知ってるね。女神さんも本とか読んだりするの?」


『はい、読みますよ。我々女神は担当している世界をそれなりに把握しておかなければなりませんから、部下の天使たちに頼んで定期的に地球を調査しているのです。娯楽・政治・経済・自然環境・生態系など色々と多岐に渡って調べるのです。そして何年かに一度、違う世界を担当している女神たちで集まって意見交換会をして各々見聞を広めているのですよ 。』


「へ~。女神さんも部下の天使さん達もやることがいっぱいあって大変そうだね。私だったらめんどくさくてそんな仕事、放棄しそうだよ。(^^;」


『フフフッ(^^)確かにやることはたくさんありますけど、我々女神には時間がたっぷりありますからのんびりやっていますよ。それに、地球の娯楽や料理何かはとても興味深いですし、こちらも楽しんで調査しているので大して苦労はしていないんですよ。』


そう言いながらホワイトボードの前から移動して再び椅子に座って紅茶を飲み始めた。


「確かに娯楽には困らないね地球、特に日本なんてのはね。」


『フフフッ(^^)でしょう?他の女神との意見交換会でも羨ましいがられるんですよ。お土産なんか渡すと喜びますしね。』


そう言って暫く女神ルーゼと談笑した。


『コホン。とりあえず薫さんが向かう予定の異世界について大まかに説明させてもらいましたが、いかがですか?転生してみませんか?』


そうして咳払いを1つして姿勢を正して改めて女神ルーゼは聞いてきた。


「そーだねぇ~。精霊や異世界の食材や料理・いろんな種族ってのも気になるし転生してみようかなぁ~。せっかく貰ったチャンスだしね。♪」


そう言った途端に女神ルーゼは眩しいくらいの笑顔を作り私に向けてきた。


『ありがとうございます(^^)それでしたら向こうに行く時にはご迷惑お掛けした分も含めて多少の融通は利くようにいたしますので、ご安心下さい。まずは、向こうの女神も呼んでスキルや細かい部分を決めてしまいましょう。』


「ん?向こうの女神?スキルって?ルーゼさんじゃ駄目なの?」


『はい。残念ながら、私は地球の担当ですのでスキルや細かい事を決める権限は持っていないのです。ですから、担当者である女神を呼んで決めなくてはなりません。それと、スキルって言うのは地球で言う所の能力・技能・才能と言ったところです。訓練をして身につけるのもありますけど、今回はいきなり異世界に行っても大丈夫な様にと、迷惑をかけた分を含めて何か欲しい能力なんかを差し上げたいと思っています。』


「ああ、なるほど。そう言う事なら構わないよ。むしろこっちがありがたいくらいだよ。」


『そう言って頂けると助かります。(^^;では、向こうの担当者をお呼びしますね。』


そう言葉を発した瞬間、女神ルーゼの背後にあったホワイトボードが消えホワイトボードがあった場所に黄色い光の球体が現れて眩しいくらいの輝きを放った。










次回はスキル決めたいと思います。

う~ん。色々スキルの候補があり過ぎてちょっと迷い中。次の更新ちょっと遅くなるかも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ