11、困惑したら現在逃避すればいいじゃない。
皆さんお久しぶりです。
そして、明けましておめでとうございますm(__)m
今年ものんびりゆっくり更新していくので宜しくお願いします(^-^ゞ
とりあえず、店舗部分をチェックしたカオルとリリは厨房にある住居部分に繋がる扉をくぐった。
住居部分は元薬師が住んでいただけあって、薬草を乾燥させる為のサンルームや薬やその材料を保管する為の小部屋等もあり、一人暮らしするには充分過ぎるほどの広さがあった。
他にも2階には3部屋あって、1部屋は壁一面に本棚があったからきっと書斎だった場所だったのだろうと推測できた。
何冊か本も置いてあったしね。
他にもトイレとお風呂が別々だったのを喜んだり、リビングっぽい所には素敵な暖炉があって心が踊ったりと一喜一憂しながら家の中を探索していった。
そして現在、一通りの探索を終え店舗部分のカウンター席で無言のままいわゆるゲンドウポーズをとってカオルは真剣に考えていた。
カオルが何をそんなに真剣に考えているのかと言うと。
それは少し前に遡る~~
それは家の探索中に浴室をチェックしていた時に発覚した。
浴室のシャワーのお湯はどうやって出すのか首を捻っていて、浴室の壁に付いている石が目にはいり触れてみたところお湯が出てきたので(コレがいわゆる魔石‼)と喜んでいる時に目に入った。
浴室の壁に付いている鏡が。
そう言えば、この世界に来て未だ自分の容姿をちゃんと見ていなかったカオルは鏡に自分の姿を写したのだ。
鏡を見た瞬間カオルは硬直した。
カオル(誰だこの美少女は?私は今鏡を見たはず何だが?)
鏡を見て困惑したカオルだったが、自分の頬に触れてみたりつねってみたりしてみたが鏡に写った美少女も同じ動きをするので自分なのだとようやく自覚した。
だが、直ぐに家の探索中だったのを思いだし(現実逃避)鏡の事は頭の隅に追いやって探索を続行した。
そして現在~~
カオル(若返るのは女神様から聞いていたけど、まったくの別人になるなんて思わなかった。髪も目も前世では黒だったのに、こっちではぜんぜん違うし・・・。目が濃紺色なのはまだ許容範囲だけど、髪の毛が水色って・・・めっちゃ目立つじゃん。いや、でもこの世界では普通なのか?この世界の住人にまだ会ったことが無いから判断しづらいなぁ~。・・・・・待てよ?コレはチャンスなのでは?前世の時は年齢的にも見た目的にもコスプレが出来なかったが、今の私なら出来るのでは!?この世界の人達ならコスプレってわからないだろうし、初心者の私でも恥ずかしくないのでは?今の自分の容姿なら色んなコスプレ似合いそうだし、髪の毛が水色ならヱ●ンゲリヲンの綾波●イとか他にも某アニメのイカ娘とか出来るのでは?・・・・・・・・・・。これは前世の私が出来なかった夢が叶う‼とりあえず、一通りの一般常識を覚えたら街に行って布を買いましょう。裁縫は得意で息子のコスプレ衣装を作るのを手伝ってたから作るのは大丈夫でしょう。それに、女神様が何枚か服を持たせてくれたけど、アレだけじゃ心許ないしね。とりあえず、まずやることは女神様が持たせてくれた本を読破して一般常識を身につけること。そして、街に行く!当分の目標はコレで決定ね!♪)
そうやって、ずっと真剣ゲンドウポーズで考えていたカオルはポーズを解き晴れやかな顔をした。
リリ『マスター大丈夫?』
カオル「あ!リリごめんね、いきなり黙っちゃって。もう大丈夫よ」
リリ『良かった~♪マスターずっと動かないで黙っていたから具合悪いのかと思っちゃった♪』
カオル「心配してくれてありがとう♪ちょっと考え事してただけだから大丈夫よ。それよりも、いっぱい考えたらお腹空いちゃったから何か作ろうかな?リリも一緒に食べる?」
リリ『マスター料理!たべる~♪わーい♪嬉しいなぁ~♪リリもお手伝いするね~♪』
そんなリリの姿に悶えつつ、女神様から貰った食料を漁り始めた。
今後のコスプレ衣装をどれにするか悩む。